ANAプレミアムエコノミーのサービスを一挙公開!ラウンジや手荷物など

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ロンドン飛行機
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航空会社各社が設定する「プレミアムエコノミークラス」。サービスは一昔前のビジネスクラスという位置付けで快適な旅をすることができます。ビジネスクラスの料金を払えるほどお金に余裕があるわけでもない、でもやはり、長距離国際線を快適に過ごしたい。そんな方にぴったりです。

過去に、ロンドンへ行く際やロサンゼルスに行く際にANAのプレミアムエコノミークラスを利用してきました。今回はANAのプレミアムエコノミークラスにおいて受けられるサービスを徹底的に紹介します。

プレミアムエコノミー、基本的には一昔前のビジネスクラスって感じかな。今回はサービスの内容を詳しく紹介していくよ!

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プレミアムエコノミークラスの料金

プレミアムエコノミークラスの料金はエコノミークラスとは別体系の運賃であると考えるのが良いでしょう。

プレミアムエコノミークラスの料金

プレミアムエコノミークラスの料金は時期により異なります。プレミアムエコノミークラスの空席が少ない場合、エコノミークラスの倍の料金になることもあります。

一方で空席が多い場合、エコノミークラスの料金に数万円を追加することでプレミアムエコノミークラスを利用できることも多々あります。

時期によって異なりますので、ANA公式サイトで確認する必要があります。基本的にはエコノミークラスとは別体系の運賃(エコノミークラス⇔ビジネスクラスと同様)と考えてください。

エコノミークラスからのアップグレードは選択肢が少ない

エコノミークラスからプレミアムエコノミークラスへのアップグレードは選択肢がほぼないと考えてください。当日空港で追加料金を払ったからプレミアムエコノミークラスを利用できる、というものではありません。

有償航空券におけるアップグレードは、一部の上位クラス(比較的高額な運賃)の場合に変更扱いで可能です。ただしこの場合でも、一定額でアップグレードされるわけではなく、プレミアムエコノミークラスの残席に応じた変動運賃でアップグレードされます。

エコノミークラスからプレミアムエコノミークラスへ、格安運賃でもアップグレードできる方法として、主に次の2通りがあります。

  1. 「ANA国際線アップグレード特典」を利用する
  2. Bid My Priceを利用する

ANA国際線アップグレード特典を利用する

1つ目の「ANA国際線アップグレード特典」は、マイルやアップグレードポイント(ANAのステータス会員に付与されるポイント)を利用してアップグレードする方法です。以下のマイル数でアップグレードが可能です。

1区間(片道)の距離(区間基本マイレージ)エコノミークラス→プレミアムエコノミー
0~2,0009,000
2,001~3,50015,000
3,501~4,50015,000
4,501~5,50020,000
5,501~20,000
エコノミークラスからプレミアムエコノミークラスへのアップグレードに必要なマイル数

ANAでは2019年よりプレミアムエコノミークラスについても特典航空券を発券できるようになりました。特典航空券が直接取れるのであれば特典航空券を利用するのがオススメです。特典航空券の枠がない場合に利用できる手段と考えた方が良いでしょう。

ANA国際線アップグレード特典 2020年4月1日ご搭乗分よりプレミアムエコノミーへのアップグレード特典がご利用いただけます。|ANA
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Bid My Priceを利用する

ANA公式サイトから有償航空券を購入した場合、直前になるとメールに入札システム「Bid My Price」の案内が送付されます(空席が少ない場合は送付されないこともあります)。

Bid My Priceは入札方式でプレミアムエコノミークラスへのアップグレードが可能な方法です。金額は20,000円〜50,000円に設定されており、比較的安価にアップグレード可能です。

僕は東京・羽田〜ロンドン・ヒースロー路線を20,000円でアップグレードしました。

Bid My Price
【ANA公式サイト】Bid My Price。ANAが提供する国際線の各種サービス情報はこちらから。旅の計画・準備はANAのホームページで。
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チェックイン ビジネスクラスのラウンジの利用が可能

まずはチェックインからです。羽田空港や成田空港などの国際線が多数発着する空港では「プレミアムエコノミークラス」専用のチェックインカウンターが用意されています。

プレミアムエコノミーのチェックイン

まずチェックインです。羽田空港や成田空港ではプレミアムエコノミークラス専用のチェックインカウンターが利用できます

ただし、国内線から乗り継ぎの場合、国内線出発空港ではプレミアムエコノミークラスのチェックインカウンターはありません。エコノミークラスのチェックインカウンターを利用することになります。

プレミアムエコノミークラスはチェックインカウンターは一部優先されますが、保安検査等の優先レーンはありません。エコノミークラスと同じ保安検査と出国審査を受けることになります。

保安検査は、朝の出発ラッシュ時間帯等は少し混雑します。しかし、出国審査は今では多くの空港で自動化されているので実際待つことはほとんどありません。

チェックインカウンターは、基本エコノミーと同じ、って感じだね。

手荷物はPRIORITYタグ付き

プレミアムエコノミークラスでも手荷物にはPRIORITYタグが付けてもらえます。このタグは名前の通り優先して手荷物を受け取れるサービスです。プレミアムエコノミークラス以上のクラスに搭乗する場合に付けてもらえます。

国内線乗り継ぎのある場合、最終目的地の空港でも手荷物は優先されます。例えば、僕が帰国時にはロンドン→羽田→中部というルートでしたが、羽田と中部の両方で手荷物は優先して出てきます。

ロンドン・ヒースロー路線に搭乗した際、この手荷物タグのおかげですぐに手荷物を受け取ることができました。一方、ニューヨークからエコノミークラスで帰国した際(手荷物優先タグなし)、優先タグ付きの荷物が先に出てくるので1時間近く待たされたことがあります。

特に日本人で羽田空港着の帰国便を利用する場合、自動化ゲートなどにより簡単に入国することができます。逆にさっさと入国できてしまうため、手荷物受け取りで長時間待つことになります。この待ち時間が半減されるだけで、長旅で疲れた後のさらなる疲れは半減されます。

優先手荷物タグ

プレミアムエコノミーでは空港ラウンジが利用可能

プレミアムエコノミークラスでも空港ラウンジが使えます。全ての空港において、ビジネスクラスと同じラウンジを利用することができます。日本発(東京羽田・成田)の場合、ANAラウンジが利用できます(ANA SUITE LOUNGEは利用不可)。

羽田空港第3ターミナルのANAラウンジ

出発前にゲートの前で待機するのではなく、ゆっくりとした時間が流れるラウンジでのんびりくつろぐことができます。

ラウンジは無料で軽食をいただくことができる

ラウンジを利用すれば、無料で軽食やアルコール類を含む飲み物をいただくことができます。出発前の時間が充実した時間になります。

シャワーも利用可能

さらに、ビジネスクラスラウンジではほとんどの場合、シャワーが利用できます。特に夜発の便では、出発前にシャワーを浴びられるか否かで機内での疲れのとれ方が大きく変わります。

ただし、プレミアムエコノミークラスの場合は国内線から国際線に乗り継ぐ際には国内線出発空港でラウンジが使えません。僕の場合、中部→羽田→ロンドンのルートでは、中部ではラウンジが使えませんでした。羽田のみでラウンジが使えました。ここはビジネスクラスと差別化されています(ビジネスクラスは乗り継ぎの国内空港でラウンジが利用できます)。

プレミアムエコノミーでも空港ラウンジが使えるのは正直でかい!ぜひ使ってみよう!

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飛行機内でのサービスは基本的にエコノミークラスと同等

搭乗-優先搭乗は基本的には無し

ファーストクラス・ビジネスクラスであれば利用できる優先搭乗。プレミアムエコノミーは優先搭乗が使えません。搭乗順はエコノミークラスと同じです。ラウンジでのんびりして、焦らずゲートに向かえばOK。僕は搭乗案内があるまでラウンジにいることが多いので、搭乗口に行けば大抵、搭乗がすでに始まっています。

プレミアムエコノミークラスは、エコノミークラスと同様にGroup3として案内される

ANAダイヤモンド会員やスターアライアンス・ゴールドメンバーの場合は優先搭乗を利用できます。

座席の設備はかなり広々としていて快適

座席に入るとさすがエコノミーとは違う、座席幅は広いです。

B777-300ER(新仕様)のプレミアムエコノミークラス

現在の欧米線などの長距離路線では、ビジネスクラスは個室などが多いです。プレミアムエコノミークラスは、一昔前であればビジネスクラスとして使用されていたような「座席タイプ」でありながらも快適な座席が提供されます。

ANAのプレミアムエコノミークラスでオススメの座席は最後尾の座席です。ビジネスクラスと違い座席になっているため、背もたれを倒すときは後ろの人に配慮がいる。最後尾の座席では配慮が要りません。そして、エコノミークラスで最後列の座席に座るときに大きなデメリットとなる

  1. 機内食の提供が遅い
  2. 近くにトイレなどがあり落ち着かない

というデメリットが完全にクリアされます。機内食はプレミアムエコノミークラス→エコノミークラスの順で提供され、プレミアムエコノミークラスは3列のみ。最初から3列目で機内食がいただける。さらに、プレミアムエコノミークラスは3列のみなので、のすぐ後ろには簡単な仕切りがあってすぐにエコノミークラス。すぐそばにトイレがないのです。

なお、このオススメの座席はANA国際線の大半の機材で成り立ちますが、東京・成田-ホノルル線のA380“Flying Honu”だけは異なりますので注意してください。

B787-9などのプレミアムエコノミークラス

国際線では主力となる、B787-9やB777の一部機材のプレミアムエコノミークラスです。

なお、ANAは新仕様の座席への更新を進めているため、これらの座席も近いうちに後ほど紹介する新仕様の座席に置き換えられる可能性があります。

B787などで使用されるプレミアムエコノミークラス

エコノミークラスと比べて座席間隔が広いため、足を伸ばしても前の座席に当たらない。そして、リクライニングも深く倒れるので快適です。

B777-300ERやA380などのプレミアムエコノミークラス

B777-300ER(新仕様)やB787-10、そしてホノルル線で使われるA380 Flying Honuなどでは新しい仕様のプレミアムエコノミークラスが搭載されています。

実際にロンドン路線などで搭乗しました。B777-300ERでは、ビジネスクラスの“The room”にフォーカスが当てられることが多いです。しかしプレミアムエコノミークラスも進化しており、快適に過ごすことができます。

新仕様のプレミアムエコノミークラス

座席はより快適な座り心地の座席に変更されています。ただしビジネスクラスとは異なり「プライベート感」は一切ありません。

大型のシートモニター

さらに、大型のシートモニターが搭載されているのも大きな特徴です。今後のANAのプレミアムエコノミークラスは、この仕様で統一されていくものと予想しています。

アメニティ類は基本的にエコノミークラスと同等

座席に置いてあるアメニティはエコノミークラスと同じです。ただ、エコノミークラスのアメニティに加えて、

  • マスク
  • アイマスク
  • 耳線
  • 歯ブラシ

等をもらうことができます。客室乗務員さんがかごに入れて「いかがですか」と持ってきてくれます。これらはエコノミークラスでも、客室乗務員さんに言えばもらうことができます。長距離路線ではアメニティがあるのとないのとでは大きな違いになります。

アメニティは客室乗務員さんから配布してくれるのでもらいやすい。

プレミアムエコノミークラスの機内食はエコノミーとほぼ同じ

機内食は基本はエコノミークラスと同じです。ただし、ビジネスクラスのデザートと飲み物がもらえます。とても美味しいです。それからスパークリングワインなどもいただけます。ここでエコノミークラスと差別化をしているんですね。

ただし、羽田を夜に出発するロサンゼルス行きの便に搭乗した際は、このサービスはありませんでした。おそらく、離陸して機内食が終わるとすぐに就寝する時間になるためだと考えられます。時間帯など、便によって対応は分かれます。

ビジネスクラス用のデザート

プレミアムエコノミークラスにおける機内食はエコノミークラスと同じです。ただし、ハワイ路線だけはエコノミークラスとプレミアムエコノミークラスで異なる機内食が提供されます。ANAが成田からホノルル路線に投入しているA380ではプレミアムエコノミー専用の機内食が提供されるようです。僕が使ったロンドン線はエコノミークラスと同じだったので割愛。

エコノミークラス+ビジネスクラスのデザート&飲み物、っていう感じ。

お得に快適な旅を楽しもう

プレミアムエコノミークラスのサービスはビジネスクラスにかなり近いものとなっています。各社がビジネスクラスでしのぎを削り、最新の機種では個室タイプのビジネスクラスが導入されています。しかし、そこまでのサービスを求めない乗客向けにビジネスクラスとエコノミークラスの中間に設けられているのがプレミアムエコノミークラス。

今回利用してみて、当然ビジネスクラスはそれ相応のサービスが受けられるのであろうけど、プレミアムエコノミークラスでも十分と感じました。少しリッチな旅をしたいとき、是非とも利用してみてくださいね。

途中でも紹介した、実際の搭乗記はこちらからご覧ください。座席の様子などについてさらに詳しく解説しています。

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コメント

  1. […] ANAプレミアムエコノミーのサービスを一挙公開!ラウンジや手荷物など今回は全日空のプレミアムエコノミークラスのサービスのご紹介です。プレミアムエコノミークラスって言われて […]

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