アイキャッチ画像:BriYYZ, CC BY-SA 2.0 https://creativecommons.org/licenses/by-sa/2.0, via Wikimedia Commons
オーストリア・ウィーンを拠点としてヨーロッパ各地へ、そして日本にも直行便を運航しているオーストリア航空。2024年5月にヨーロッパへと渡航した際、フランクフルトからウィーンまでオーストリア航空(OS220便)のビジネスクラスを利用しました。
今回はオーストリア航空のビジネスクラスを解説。特に搭乗記として感想なども交えて詳しく紹介します。なお、日本からの直行便はビジネスクラス専用の座席を備えた大型機で運航されるので、座席の設備などは異なります。
オーストリア航空のビジネスクラス搭乗記については、Vlogも公開していますので是非ともご覧ください。
オーストリア航空のビジネスクラス
オーストリア航空はいわゆるフルサービスキャリアで、オーストリアの首都・ウィーンを拠点に世界各地へと就航しています。
オーストリア航空はウィーンを拠点とするスターアライアンスの航空会社
オーストリア航空はウィーンを拠点とする航空会社で、スターアライアンスの加盟航空会社です。日本ではANAが加盟しているのがスターアライアンスで、ヨーロッパではルフトハンザドイツ航空などが加盟しています。
スターアライアンスの加盟航空会社であるため、ANAマイル・ANAのプレミアムポイントが貯まります。
オーストリア航空はルフトハンザグループの一員(グループ会社)で、予約システムなどもルフトハンザと同様のものを使用しています。ヨーロッパではルフトハンザグループが強いですが、実は意外と各地へ便を飛ばしているのがオーストリア航空です。
ヨーロッパ路線のビジネスクラスはエコノミークラスと同じ座席を使用
今回搭乗したのは、オーストリア航空のフランクフルト(ドイツ)→ウィーン(オーストリア)です。オーストリア航空はヨーロッパ路線においては、エコノミークラスと同じ座席を使用しています。ヨーロッパのシェンゲン圏内路線ではよくあるパターンのビジネスクラスです。
座席は3列席の中央がブロックされて座れなくなっており、機内食などのサービスはエコノミークラスとは異なるサービス、というパターンです。1時間くらいのフライトなので全然問題は感じませんでした。
なお、次節で紹介する日本路線にはB777-200ERが投入されています。ウィーンからアジア路線や北米路線などは大型の機材(B777-200ERとB767-300ERの2機種)で運航されています。この大型の機材の場合、ビジネスクラスはフルフラットの快適な座席となります。
現在オーストリア航空は、B777を6機、B767を3機保有していますがこれの置き換えとして、B787を10機導入することになっています。B787がどのような客室になるかも楽しみです。
オーストリア航空は日本からウィーンへの直行便も就航
オーストリア航空は日本路線として東京・成田に就航しています。成田空港のターミナルは、T1 南ウイングを使用しています(最新情報は必ず公式サイトなどもご確認ください)。
ANAが東京・羽田からウィーンへの路線を開設すると発表し、コロナ禍で延期して「2024年下半期に就航予定」(2024年5月現在)となっています。ANAの羽田〜ウィーン路線が開設されるまでは、日本からオーストリアへの唯一の直行便です。
日本路線は大型の機材であるB777-200ERで運航されています。東京・成田路線は次のようなダイヤとなっています(2024年5月現在)。
便名 | 出発 | 到着 |
---|---|---|
OS52 | 東京・成田 11:10 | ウィーン 18:25 |
OS51 | ウィーン 13:30 | 東京・成田 翌日8:50 |
東京を昼前に出発して、夏季であれば明るい時間帯にウィーンに到着するダイヤとなっています。ウィーンは治安も悪くはないため、安心して利用できるでしょう。
2024年下半期にはANAが東京・羽田からウィーンへと就航予定です。これによりスターアライアンス系列が2便となり、より利便性が増すことが期待できそうです。また、オーストリア航空自体もB777-200ERの後継機種としてB787-9を導入予定です。これによるサービスアップも楽しみです。
ビジネスクラスなのでラウンジも利用可能
今回、オーストリア航空のビジネスクラスについて紹介しています。ビジネスクラスを利用する場合、空港ではラウンジが利用できます。
ウィーン国際空港では、オーストリア航空のラウンジがあります。実際に僕も利用しましたが、これが狭い。特に朝の時間帯(朝9時ごろ)に行くと、オーストリア航空の北米路線なども発着するため、かなり混雑しています。
エアラインのラウンジであるため、無料で食事なども充実しています。僕はここで朝食を食べて待機していました。
また、オーストリア航空はルフトハンザグループです。スターアライアンスのメンバーであるため、スターアライアンス系列のラウンジが利用できます。ドイツの空港ではルフトハンザのラウンジが、日本ではANAラウンジが利用できます。
オーストリア航空のビジネスクラス機内食
続いてはオーストリア航空のビジネスクラスに搭乗した際の機内食をご紹介します。今回紹介する機内食は、オーストリア航空のヨーロッパ内路線(フランクフルト〜ウィーン)の機内食です。日本路線をはじめとした長距離路線では、さらに豪華な食事が提供されます。
離陸後すぐに飲み物のサービス アルコールももちろん無料
離陸後すぐに、飲み物のサービスから始まります。オーストリア航空のヨーロッパ内路線ビジネスクラスは、エコノミークラスの座席を使用するため座席数が変動します。ただ、あまりビジネスクラスの乗客は多くないので、すぐに飲み物をいただくことができます。
僕は既に東京・羽田空港からフランクフルトまでのルフトハンザ便でアルコールを飲んでいたので、ここではソフトドリンクにしておきました。もちろん、ワインなどのアルコール類も無料でいただくことができます。
オーストリア航空ビジネスクラスの機内食-豪華なステーキがサーブされる
続いては機内食がサーブされます。ヨーロッパ内路線は短距離の路線なので、ワンプレートで提供されます。しかし機内食自体は、ワンプレートとは思えないクオリティ。
豪華なステーキとレモンケーキが提供されました。暗い中で撮影したため写真が粗くて申し訳ないです。ステーキはそれなりのサイズがあり、味付けも濃すぎずとてもおいしかった。ケーキも同様に、甘すぎずおいしかった。
意外とおなかいっぱいだったのに、あっさりと完食してしまいました。
着陸前にはチョコレートのサービスも
着陸直前にはチョコレートのサービスがありました。チョコレートには”Servus”の文字が。ドイツ語(オーストリアはドイツ語圏です)で「またね」「さようなら」くらいの意味合いだそうです。
このチョコレートを食べていたら、まもなく目的地のウィーン国際空港へと向けて着陸態勢に入ります。フランクフルト〜ウィーンのフライト時間は1時間程度(ダイヤ上で1時間半弱)ですが、機内食などのサービスを受けていたらちょうど着陸、という時間です。
フランクフルトからウィーンへ
最後に、実際に今回僕が利用したOS220便(フランクフルト→ウィーン)の搭乗記。その様子を詳しく紹介します。
巨大なフランクフルト空港は乗り継ぎにも時間がかかるので注意
今回僕が搭乗したのは、OS220便。フランクフルト国際空港を21:50に出発する、かなり夜遅い便です。東京・羽田空港からはルフトハンザのLH717便(東京・羽田11:50発)で到着しました。この便から乗り継ぐのにちょうど良い時間設定の便です。
フランクフルト空港はかなり広い。僕は今回、乗り継ぎに2時間半程度ありましたが、入国審査などをしていたらちょうど良い時間になりました。フランクフルトの空港はかなり広く、特にシェンゲン協定圏への入域審査がある場合、最低でも2時間以上の時間を見ておいた方が良いでしょう。
ルフトハンザのラウンジで30分くらい待機して、そのまま搭乗ゲートへ。3時間の乗り継ぎはやや長いかとも思ったが、これくらいの乗り継ぎ時間でちょうどよかった。
オーストリア航空の飛行機です。白と赤という組み合わせが、なんともオーストリアらしいデザインです。
搭乗すると最初に、おしぼりをいただくことができます。オーストリアはドイツ語圏なので、ドイツ語で書かれています。僕はドイツ語が一切話せないので、よくわからない。
隣にはルフトハンザの飛行機がとまっています。ルフトハンザのA320は日本では見られませんが、シェンゲン圏内の路線ではよく飛んでいます。
フランクフルト空港を離陸
フランクフルト空港を離陸しました。夜のフランクフルトを離陸していきます。僕が渡航した5月は、フランクフルトの日の入りは8時過ぎです。そのため結構明るいのですが、この便は22時発の便なのでさすがに暗い。
オーストリア航空の、赤と白のデザインがなかなか映えますね。ヨーロッパ内の路線は、場所によっては綺麗な街並みや自然が楽しめるのですが、夜便ではさすがに見られません。
ウィーンの夜景を眺めながらウィーン国際空港へ
飛行機はウィーンの夜景を眺めながらウィーン国際空港へと着陸していきます。ウィーンはオーストリアの首都。でありながら、高層ビルが多いわけでもなく、落ち着いた雰囲気の街です。
ウィーン国際空港に到着しました。ウィーン国際空港は想像以上に大きな空港だった。空港内はとてもきれいで、ちょっとしたトランジットにも手軽に利用できる空港でした。
ビジネスクラスの乗客は、一番最初に降機することができます。シェンゲン協定圏内の路線では入国審査がないため、手荷物の預け入れすらない僕はすぐに降機しホテルへ。
今回の旅では、ウィーンでは完全に乗り継ぎだけ。宿泊はしますが、街中に出る時間はありません。とても良さそうな街だったので、また来たい。
今回の旅ではオーストリア航空以外にも、ルフトハンザドイツ航空やターキッシュエアラインズのビジネスクラスも利用しています。これらの航空会社のビジネスクラスについても詳しく解説しているので、ぜひこちらもあわせてご覧ください。
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