東北新幹線で長年走ってきたE2系。現在では、国内最速の320km/h運転を行う「はやぶさ」号に使用されるE5系新幹線に統一されつつあり、型落ち感が否めません。
しかし、長年、東北新幹線のエースとして活躍してきただけあってその車内は洗練されています。今回は、このE2系を写真入りで紹介します。
長年、JR東日本の汎用新幹線として活躍
E2系は長年、JR東日本のエースとして活躍してきました。東北新幹線、上越新幹線、北陸新幹線(長野新幹線)という、JR東日本の3つのフル規格新幹線全てに導入され、E5系およびE7系が導入されるまではエースとして活躍しました。
現在では東北新幹線の主役をE5系へ、上越新幹線・北陸新幹線の主力をE7系へと譲りました。
E5系新幹線は北海道新幹線に直通する車両で、最高速度320km/hでの運転が行われています。現在では、やまびこ号での運用にも使用されています。北陸新幹線金沢開業と同時に導入されたE7系は、現在ではその活躍の場を上越新幹線にも広げています。今後、東北新幹線以外の最高速度270km/hの路線では、このE7系が活躍していくと思われます。
E2系グリーン車は快適ながらもやや古さも感じさせる
東北新幹線やまびこ号で、E2系のグリーン車に乗車する機会がありました。
仙台駅から東京行きのやまびこ号に乗車します。このやまびこ142号は東京まで先着する列車であり、途中の福島駅で、つばさ142号と併結作業をするにも関わらず「はやぶさ」号に追い越されません。
車内はグリーン車らしく落ち着いた雰囲気です。東海道新幹線のN700Sのグリーン車の方が、なんだか落ち着きがあるように感じてしまいますが。
座席はこんな感じ。ヘッドレストなどもしっかりあります。中央のアームレストは、グリーン車では上がりません。
テーブルは肘掛けから出すタイプのテーブルです。前の座席の後部にテーブルはありません。テーブルは折り畳んだままでも使用できるようになっています。
テーブルを広げるとこんな感じ。テーブルが折り畳み式のため、中央に溝ができます。パソコン作業をするには困りませんが、書類にものを書く際はちょっと…まあ、あまりそんなことは多くはないでしょうが。
テーブルを広げた後は蓋を閉められるようになっています。
新幹線のグリーン車らしく、フットレストも装備されています。フットレストは、床面と同じ模様の面は靴のまま、座席面と同じ模様の面は靴を脱いで利用します。
グリーン車へは、グリーン券を持たない乗客の立ち入りは原則禁止されています。ちょっと入りにくい感じの雰囲気です。
普通車も快適な車内
E2系は長年、JR東日本の汎用新幹線として活躍してきました。普通車の座席も完成度が高く、最新のE5系やE7系に引けをとらない座席設備です。
普通車の車内は通常の新幹線と同様、2+3の座席配列になっています。
東海道新幹線・山陽新幹線・九州新幹線のN700系シリーズと比べて座席の厚さがかなりあるような気がします。座席の座り心地もなかなか良い。
窓側の座席にはコンセントが設置されています。E5系の一部車両(初期に導入された車両)も窓側座席にしかコンセントがありません。
リクライニングは座面もスライドさせられるタイプです。つばさ号に使われているE3系も同様ですね。
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