ボーイング社が開発した単通路機B757。日本では乗ることができない機材ですが、アメリカでは一般的に使用されています。
そんなB757に、アメリカ国内線と、アメリカ・南米を結ぶ国際線で搭乗してきました。ということで、日本では見られないボーイング機・B757について詳しく紹介します。
ユナイテッド航空のB757については、アメリカ国内線・ニューヨーク→ヒューストン、米国↔︎南米路線のリマ→ニューヨーク路線で実際に搭乗した際の様子をVlogとして公開しています。
日本では乗ることができないB757
B757はボーイングが開発した飛行機で「単通路機」いわゆる「ナローボディー機」であることが特徴です。B767と同時並行で開発が行われました。
長距離の単通路機としてアメリカ中心に活躍するB757
B757は単通路の機材として開発されました。B767と同じ「中型機」の分類となるため、航続距離は長く、単通路機としては定員もかなり多めです。
単通路機でありながらB767と謙遜のないほどの長距離飛行を実現しています。例えば僕が利用したフライトは、ペルー・リマからニューヨーク・ニューアークまでのフライトで、片道7時間ほどのフライトでした。
アメリカから日本へのフライトには航続距離が足りないため、2024年現在、日本国内には乗り入れていません。アジア圏から一時期乗り入れていましたが、アジアの航空会社は単通路機としてB737やA320を導入しているため、今ではほとんど見ることができません。
B757はユナイテッド航空国内線や南米路線で利用する機会が多い
B757は日本には乗り入れていませんが、アメリカに行くと意外と飛んでいます。アメリカ国内線でも比較的需要の多い路線で乗ることができます。
また、南米への路線でも一部、使用されています。南米の中でも北部、アメリカに近い地域であれば航続距離が十分にもつこと、単通路機であるため大型機ほどの需要がない空港にも飛ばすことができることなどが理由だと考えられます。
僕が利用したペルー・リマから、ニューヨーク・ニューアークの路線は、時差が1時間だけ、夜の11時半に出発して朝の8時に到着するフライトでした。完全な夜行便。それでも使用されるのが、このB757です。
国際線・大西洋横断路線でもB757が使用される路線あり
B757はそれ以外にも、大西洋横断路線で使用されています。日本人にとって大西洋横断路線はなかなか、関わることがありませんが。
アメリカ東海岸、特にニューヨークやワシントンD.C.、ボストンなどからヨーロッパ西部、イギリスなどの中規模の都市に使用されています。
ユナイテッド航空のB757を詳しく紹介!
日本では乗ることができないB757、今回はアメリカのユナイテッド航空で実際に乗ってきました。機内の様子を詳しく、紹介します。
単通路で長い機内が特徴的
B757は単通路の機材ながら、長い航続距離と、それなりにお客さんを乗せることができるのが特徴です。写真で見てもわかるように「細くて長い」胴体が特徴的です。
同時期に開発されたB767は双通路機「ワイドボディ機」であるため、「中型機」という印象を受けますが、B757は「小型機と中型機の間くらい」という印象です。
機内の様子です。ユナイテッド航空のB757-200、2クラス制でビジネスクラスとエコノミークラスが設置されています。
機内の座席は、ユナイテッド航空の新型の座席
機内の座席は、ユナイテッド航空が導入している最新の座席になっています。今回の南米渡航旅ではこのほかに、B787-9やB787-10、B737MAXなど最新鋭機材にも搭乗しましたが、それと同じ座席にリニューアルされています。
座席は革張りで、しっかりリクライニングも機能します。また、横幅も日本人の体格には十分な広さがあります。エコノミークラスにも枕が設置されており、長時間のフライトでも疲れにくい配置になっています。
各座席にはコンセント・モニターを完備
B757は比較的古い機材ですが、座席自体はリニューアルされているため全席にモニターが完備されています。
座席モニターはユナイテッド航空全体で同じモニターが使用されています。日本路線も多く持つユナイテッド航空であるため日本語にも対応。数は少ないですが、日本映画なども収録されています。
また、各座席の足元にはコンセントを設置しているほか、座席モニター下部にはUSBポートを完備しています。アメリカのコンセントは日本と同じ形状であるため、日本のコンセントをそのまま使うことができます。なお、電源電圧は110Vで60Hzとなっています。
ユナイテッド航空B757の機内設備 手荷物などには注意!
最後に、ユナイテッド航空が運航するB757の機内設備についてご紹介します。機内設備は一部、リニューアルされていない部分もあります。
頭上の手荷物入れはいっぱいになることもあるので注意
アメリカ国内線において単通路機を使う最大のデメリットが「機内の荷物棚が少なくなる」ということです。アメリカは機内ににスーツケースを持ち込む人が圧倒的に多いため、荷物棚がすぐに埋まります。
最新のB737MAXなどでは、スーツケースを縦おきすることができます。これにより、収納できるスーツケースの数が多くなっていますが、B757は機体が細いため横置きしかできない。すぐにいっぱいになります。
機内の手荷物がいっぱいになるとゲートに連絡が行き、搭乗ゲートで「これ、預けてね」といって荷物タグが取り付けられます。ちなみに乗り継ぎがある場合、最終目的地まで運んでくれます。
ユナイテッド航空の国内線にノーステータスで乗る場合(航空会社の上級会員などではない場合)はほぼ、スーツケースは回収されると思った方が良いでしょう。僕がニューヨークからヒューストンまで利用した際は、搭乗グループ2の途中で回収が始まったので、グループ3だった僕はどれだけ急いでも無理でした。
機内にはWi-Fiも完備 メッセージングは無料
ユナイテッド航空では、機内Wi-Fiが利用できます。機内Wi-Fiはテキストメッセージだけであれば無料で利用できます。
ユナイテッド航空の機内Wi-Fiについては、既に別の記事でまとめました。LINEなどのメッセージ送受信は無料で使えるのは、とてもありがたい。ただ、WEBブラウジングはできないので注意してください。
B757の機内のお手洗はやや古い
最後に、ユナイテッド航空のB757の機内に設置されているお手洗いの様子です。お手洗いは便座こそ更新されているものの、スペースなどはおそらく、デビュー当時のまま。
便器が設置されている部分の下に、タンクが設置されていると思われます。このタンクの配置方法が、昔の飛行機のお手洗いという感じ。便座自体はさすがに新しくなっており、可能な範囲で最大限、リニューアルしている様子が見てとれます。
洗面台の様子です。洗面台はやっぱり、飛行機内とだけあって狭めです。顔を洗ったりするのには向いていなさそう。
そして最も驚いたのが、おむつの交換台も設置されているということ。やや古い機材であるため限られたスペースながらも、最大限リニューアルされていることがよくわかります。
今回、ユナイテッド航空のB757は2回、利用しました。1回目がニューヨーク・ニューアークからヒューストンへのアメリカ国内線。2回目がペルー・リマからニューヨーク・ニューアークへの国際線。
今回の南米渡航日記については、かなり長い記事ですがまとめてあります。南米渡航を検討されている方、是非ともご覧になってくださいね。
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