天空の首都「マチュピチュ」。南米随一の観光スポットでもあり、南米へ行くなら是非とも行ってみたい人も多いはず。本記事では実際にマチュピチュへ行った経験をもとに「マチュピチュへのアクセス」を詳しく解説します。本記事を読めば、
- マチュピチュへのアクセス方法がわかる
- クスコからマチュピチュへの鉄道・バスの違いやルートがわかる
- マチュピチュへの列車の時刻表がわかる
ようになっています。実際に足を運んだからこそわかるマチュピチュへのアクセス比較。経験も踏まえながら詳しく解説します。
天空都市・マチュピチュはペルーにある絶景観光スポット
南米を旅するなら、必ず訪れたいマチュピチュ。地球のへそとも言われるマチュピチュは、人生で一度は見たい絶景スポットです。
天空都市「マチュピチュ」
マチュピチュは言わずと知れた、南米随一の観光スポットです。インカ帝国時代の遺跡で、非常に高い場所に都市遺跡があることから「天空都市」と呼ばれ、その詳細については今でも不明なところが多い。そんな魅惑的な観光スポットです。
![天空都市「マチュピチュ」](https://fuwafuwasky.com/wp-content/uploads/2024/10/20241010_185305855_iOS-1024x576.jpg)
その写真こそ、インターネットなどでもみたことがあるかもしれませんが実際に見ると圧巻です。あの、マチュピチュの景色が目の前に広がっているのです。
マチュピチュへの旅の拠点はクスコ
マチュピチュへの拠点はクスコになります。次の章から詳しく解説する通り、マチュピチュへ行くためには必ず、クスコの街を経由することになります。日本からクスコへの直行便はなく、最低でも2回の乗り継ぎが必要、所要時間は最低40時間ほどです。南米への航空券については、別途記事を作成する予定です。
ペルーの首都であり南米の玄関口ともなるリマからクスコまでは、国内線(フライト)で1時間15分ほどです。また、北米方面からであればコロンビアのボゴタから、アビアンカ航空がフライトを運航しています。クスコは街の中心に近い場所に空港があり、タクシーで15分ほどで空港から街中まで移動できます。
ちなみに僕はクスコを拠点に、マチュピチュへと日帰りで旅しました。クスコの時点で標高は3,400m、富士山の9合目と同じくらいの標高があり高山病になる危険性がとても高くなります。高山病の薬は必ず、用意しておくことをおすすめします。
クスコから先は「バス+鉄道」または「鉄道」しか移動方法がありません。マチュピチュへのアクセスは2025年現在、鉄道のみです。最後は鉄道に乗ることは必ずで、途中駅までバスで行くことでショートカットする方法がある、という感じです。
バス+鉄道や、鉄道のルート詳細については、「列車のルート選択」の節で詳しく比較しながら、解説していきます。
![マチュピチュへの旅の拠点はクスコ](https://fuwafuwasky.com/wp-content/uploads/2024/10/20241009_225446204_iOS-1024x576.jpeg)
マチュピチュ村は宿泊施設も充実し温泉も マチュピチュ村からはバスで30分
マチュピチュ遺跡の最寄りの空港は、クスコです。クスコ以外の空港からマチュピチュ遺跡へ向かうことはできません。
マチュピチュ遺跡自体は朝から夕方までしかオープンしていません。マチュピチュ遺跡へアクセスするための最終的な拠点となるのが「マチュピチュ村」です。マチュピチュ村からマチュピチュ遺跡へは、バスで約30分ほどです。
![マチュピチュ村は宿泊施設も充実し温泉も マチュピチュ村からはバスで30分](https://fuwafuwasky.com/wp-content/uploads/2024/10/20241010_175334851_iOS-1024x576.jpeg)
なお、マチュピチュへのチケットを持っている場合しか、バスに乗ることはできません。マチュピチュへの入場時刻ごとに列が分けられているため、マチュピチュ入場チケットの時刻の30分前までにバス乗り場に行けば、間に合います。
ちなみに僕自身のスケジュールでは、14:00〜マチュピチュに入ることができるチケットを購入しており、マチュピチュ駅に到着したのは12:30過ぎごろでした。
マチュピチュへのアクセスは列車 途中までバスで移動するルートも
マチュピチュへのアクセスの概要を説明してきたので、ここからはマチュピチュへの鉄道の詳細なルート選択などについて、可能な限り詳しく解説していきます。
列車のルート選択
クスコからマチュピチュへは、いくつかのルートがあります。最初に認識しておいてほしいこととして、2025年現在、マチュピチュ村へ入る方法は鉄道しかありません。鉄道はクスコからつながっていますが、クスコ周辺ではスイッチバックを何度も繰り返す関係で、途中駅までバスで行く方法もあります。クスコからマチュピチュへの移動は主に、
- クスコからバスで「オリャンタイタンボ駅」へ(約2時間)、そこから鉄道に乗る(約2時間)
- クスコから鉄道に直接、乗る方法(約4時間半)
- クスコからバスで「ポロイ駅」へ(約30分)、そこから鉄道に乗る(約3時間半)
という、3つの方法に分けられます。クスコから車ですぐの場所に「ポロイ駅」が、マチュピチュまでのうち半分くらい進んだ場所に「オリャンタイタンボ駅」駅があります。
![列車のルート選択](https://fuwafuwasky.com/wp-content/uploads/2025/02/a281379089d15bf71ff187730ff9a061-1024x576.jpg)
クスコからマチュピチュへ、鉄道で向かう際に出てくる駅はいくつかありますが、間違えないように注意してください。鉄道駅ごとの特徴などをまとめると、
- クスコ市内の駅
- サンペドロ駅:クスコでもっとも古い駅。
- ワンチャック駅:鉄道駅自体はプーノなど東への線路が続く。マチュピチュへ向かう際には、途中駅までのバスの、バス停としての役割をもつ。
- ポロイ駅:クスコの市街地から18kmほど離れた場所にある駅。クスコからポロイ駅までの移動は、鉄道よりバスの方が圧倒的に速い。高級列車「ハイラム・ビンガム」号の始発駅。それ以外の列車でも始発として設定されている列車がある。
- オリャンタイタンボ駅:クスコから64km。マチュピチュへ向かう際、車で行くことができるもっとも奥の駅。
Google Mapからもわかるように、マチュピチュ村に対してクスコの反対側には山が連なっています。そのため、クスコ以外の空港からマチュピチュへアクセスすることは原則、できません。
マチュピチュへの列車は「PERU RAIL」と「INCA RAIL」の2種類
ここまで、マチュピチュへのルートを具体的に紹介してきました。これらのルートに列車を走らせている会社は「PERU RAIL」と「INCA RAIL」の2社があります。
列車を走らせている会社は2社ありますが、2社とも同じ線路です。日本人の感覚では分かりにくいですが、「同じ高速道路の同じルートを走る、2社のバス会社がある」というイメージです。
![マチュピチュへの列車は「PERU RAIL」と「INCA RAIL」の2種類](https://fuwafuwasky.com/wp-content/uploads/2024/10/20241010_150326618_iOS-1024x576.jpeg)
「PERU RAIL」はペルーの国鉄のような列車です。ペルーレイルの方が豪華な車内設備が特徴的ですが、その分、値段はやや高いことが多いです。バックパッカーなど安価に移動することを求める層から、それなりのサービスを求める層まで幅広く利用しています。
一方のINCA RAILは「レールバス」のような簡易的な車両を用いています。車両設備こそPERU RAILには負けるものの、値段が安いことが多い。そのため、バックパッカーなどが多く利用しています。
実体験から:サンペドロ駅発着+オリャンタイタンボ発着がおすすめ
ここまで、マチュピチュへの鉄道をそれぞれ比較して紹介してきました。僕自身は往路・復路ともサンペドロ駅からマチュピチュ駅まで、全区間を鉄道で移動する方法を選びました。しかし僕の経験から、片道はサンペドロ駅から全区間鉄道で移動、片道はオリャンタイタンボ駅までの区間をバスで移動、がおすすめです。
![実体験から:サンペドロ駅発着+オリャンタイタンボ発着がおすすめ](https://fuwafuwasky.com/wp-content/uploads/2024/10/20241010_113924756_iOS-1024x576.jpeg)
サンペドロ駅からポロイ駅までの区間は、バスであれば30分かからず移動できます。しかし鉄道では1時間以上かかります。クスコの街から出ていくルートのため、山道を走り、5回以上スイッチバックします。このクスコ〜ポロイ駅の区間はとても美しいので一度は乗って景色を楽しんでほしいところ。
景色はとても美しいものの、時間がかかるのも事実です。そのため、帰り(または行き)はバスを使って、サクッと移動してしまうのがおすすめです。
マチュピチュ行き列車の時刻表
ここまで、マチュピチュへのアクセスを具体的に解説してきました。最後に、マチュピチュ行きの列車の時刻表を紹介します。可能な限りURLを貼りますが、最新情報はPERU RAILおよびINCA RAILの公式サイトをご確認ください。
マチュピチュへの移動の所要時間
マチュピチュへ向かう場合、まずはクスコに向かう必要があります。日本からクスコへはルートにもよりますが、おおよそ40時間ほどかかります。
クスコからマチュピチュまでは、「バス+鉄道」または「鉄道」で移動することになります。所要時間は概ね、
- ワンチャック駅からマチュピチュ駅の区間を、バスと鉄道を乗り継いで4時間10分程度
- サンペドロ駅からマチュピチュ駅まで、全区間列車で4時間40分程度
となります。マチュピチュは日本から見て真反対、南米にあります。また、南米の中でも山間の場所にあるため、それなりに準備していく必要があります。
![マチュピチュへの移動の所要時間](https://fuwafuwasky.com/wp-content/uploads/2025/02/20241010_163807120_iOS-1024x576.jpeg)
ペルーレイルの時刻表
本数が多いPERU RAIL(ペルー・レイル)の時刻表です。「鉄道」ルートと「バス+鉄道」ルートの両方が、下記のサイトに掲載されています。
![](https://www.perurail.com/wp-content/uploads/2024/01/util-para-tu-viaje-horarios-080124.jpg)
始発列車は3:20にワンチャック駅をバスで出発し、7:40にマチュピチュ駅に到着します。クスコを出発する時間は3:20と早いですが、朝からマチュピチュの観光を楽しむことができます。
マチュピチュからクスコへ向かう最終列車は、18:20にマチュピチュを出発し、22:30にワンチャック駅に到着します。
![ペルーレイルの時刻表](https://fuwafuwasky.com/wp-content/uploads/2025/02/20241010_213021311_iOS-1024x576.jpeg)
インカレイルの時刻表
続いてINCA RAIL(インカレイル)の時刻表です。インカ・レイルはペルー・レイルと比べて本数こそ少ないものの、最終列車が遅いです。
始発列車はクスコを4:20にバスで出発し、マチュピチュ駅に8:01に到着。最終列車は19:00にマチュピチュを出発し、バスに乗り継いで23:00にクスコに到着します。最終列車を利用すれば、マチュピチュ村で夕食も済ませてから、クスコに戻ることができます。
![インカレイルの時刻表](https://fuwafuwasky.com/wp-content/uploads/2025/02/20241010_151810266_iOS-1024x576.jpeg)
なお、クスコ・マチュピチュともにかなりの標高の場所にあります。日本人の半数近くが高山病にかかります。高山病は睡眠不足を起こし、睡眠不足は高山病を悪化させます。早寝・早起きが得意な人でも結構苦労したりするので、いつも以上に睡眠時間を取れるよう配慮して、スケジュールを組むと良いでしょう。
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