日本路線を多数運航するユナイテッド航空。その中でもユナイテッド航空がハブ空港と位置付けるシカゴ便はシカゴを目的地とする場合はもちろんのこと、アメリカ各地への乗り継ぎでも快適に利用することができます。
便名 | 出発 | 到着 | 所要時間 | 機材 |
---|---|---|---|---|
ユナイテッド航空 UA881 | シカゴ・オヘア 13:10 | 東京・羽田 17:45(翌日) | 13時間35分 | B787-10 |
ユナイテッド航空 UA882 | 東京・羽田 18:20 | シカゴ・オヘア 15:05 | 11時間45分 | B787-10 |
実は既にVlogも公開していますが、「機内食は?」「機内でのサービスは?」などといった疑問に答えるべく、ブログならではの紹介の仕方で解説。
本記事ではユナイテッド航空の東京・羽田〜シカゴ・オヘア路線の様子を詳しく紹介。機内の様子はもちろんのこと、機内食なども詳しく紹介します。
ユナイテッド航空UA881便 シカゴ→東京羽田 搭乗記
ユナイテッド航空881便に搭乗した際の様子は、Vlogでもご紹介しています。本記事では動画形式ではなく、写真+文章の形式でのんびりのんびりと、紹介します。
シカゴ・オヘア国際空港のサテライトから出発
シカゴ・オヘア国際空港は、ユナイテッド航空が一大ハブとしている空港です。ユナイテッド航空の本社があるシカゴとだけあって、スターアライアンス系列の航空会社のフライトが多め。ANAも羽田・成田からそれぞれ1便づつの2便を飛ばしています。
ユナイテッド航空が発着するターミナルにはサテライトがあります。僕は今回、サテライトからの出発でしたが、そこまで遠いわけでもなく、不便さは感じませんでした。
地下通路を通ってサテライトへと向かいます。この通路、カラフルになっていてなかなかいい感じの通路です。
この日はANAの東京・羽田行きフライトがピカチュウジェットで運航されていました。写真は、シカゴ・オヘア国際空港到着時のニューアーク便から撮影した写真です。
ユナイテッド航空は、予定の飛行ルートも示してくれる。これを見たからといって何もないけれど、なんだか旅の高揚感を演出してくれます。
長い胴体が特徴のB787-10
アメリカの空港は総じて、飛行機が見やすいような設計にはなっていません。B787-10、胴体の長い機体ですが、なかなか全体は見られません。
今回はC16ゲートからの出発です。スマートフォンのアプリで機体を追っていたら、前日の朝にサンパウロから到着した期待でした。24時間以上シカゴに駐機している機体なので、遅延することはなさそうです。
出発時間が近づいてくると、周りにお客さんが増えてきました。B787-10は定員もかなり多い。今回のフライトもかなり満席近い状態なので、お客さんは多いです。
搭乗しました。今回の機材は、何度も取り上げているようにB787-10です。B787の中では最もサイズの大きな機体です。
エコノミークラスの座席には、枕とブランケットが完備されています。首からかけることができるタイプの枕なので、これがあるなら空気で膨らませるタイプの枕はいらない。
ブランケットも完備されていますが、そこまで分厚くはありません。ユナイテッド航空は機内のエアコンがかなり効いているので、特に日本人は厚着を持参した方がよさそう。
ユナイテッド航空は「本日のフライトの予定」が表示されます。これは日本のエアラインも導入して欲しいところ。シカゴから東京へのフライトでは、食事+軽食+食事と、合計3回の食事があります。
シカゴ・オヘア国際空港を離陸
時刻通り、飛行機はプッシュバックを開始しました。シカゴ・オヘア国際空港のターミナルAはユナイテッド航空ばっかり。
僕が出発した昼の時間帯は国際線もほとんどなく、B737など国内線の小型機がたくさん駐機していました。
エアカナダのA220が。日本では滅多に見ることができないA220。アメリカやカナダなどでは一般的に使用されている機材です。
遠くにANAカーゴのB767Fが見えました。どこからやってきたのでしょうか。シカゴではユナイテッド航空に引き継いでアメリカ各地へ行くのかな。
飛行機は滑走路へと入ります。いよいよ離陸します。僕からしたら、長かった、いやそれより遠かった南米渡航もあと残すところ1フライト(+帰国後の国内線フライトが残っているが)。
滑走路で加速し、飛行機は離陸します。シカゴ・オヘア国際空港もかなりターミナルが多い空港なので、全景は見られず。
離陸しました。B767とは違って急上昇するわけではありません。B787の美しい翼を見ながら、少しづつ上昇。
シカゴの近郊が見えています。シカゴはアムトラックをはじめとした鉄道が発展しているので、近郊にも住みやすいのでしょう。
飛行機はすぐに、畑が広がる平地の上空へ。アメリカは都市と都市の間が明確で、すぐにしっかりとした「田舎」に入ります。
1回目の機内食は昼食 焼きそば(?)が提供
離陸してまもなく、1回目の機内食が提供されます。米系エアラインは機内食が素早く提供されるのが良い。
まず最初に、スナックとドリンクの提供です。ユナイテッド航空では、コーラを注文すると缶ごといただけます。この時は気分的に、オレンジジュースを注文しました。
こちらが提供された、エコノミークラスの機内食です。「焼きそばヌードル」と「チキン」が提供されました。僕は日本食っぽい焼きそばヌードルを注文。
ちなみに中央にあるこの豆のサラダ、これがなかなか…普段あまり食べ物を残すことはなく、機内食も基本的に完食しますが、これだけは厳しかった。
焼きそばヌードルなるものですが、どこが焼きそば?と突っ込みたくなるような見た目。ブロッコリーやらにんじんやら色々入っています。ちなみに味付けは焼きそばというよりソース。普通に美味しいですが、どう考えても「焼きそばの味」ではありません。
機内食の提供が終わった頃、飛行機はカナダの上空へ。日本の現在時刻は早朝の5:20。少し仮眠をしておかないと、到着してから名古屋への移動が大変なので仮眠をとります。
機内食の提供時間帯以外は、機内の照明は落とされる
このフライトは、シカゴを昼過ぎに出発し東京・羽田に午後3時ごろに到着するフライトです。時間帯だけ見れば「昼」のフライトですが、時差がありその所要時間は約14時間。仮眠する人も多いため、機内の照明は落とされます。
照明が落とされた機内の様子。B787は電子シェードを採用しているため「シェードを下げてください」なんてやりとりがありません。これは助かる。
お手洗いの際にエコノミークラスの後方から見た様子です。寝ている人もいればシートモニターでフライトマップを見ている人も、そして映画を見ている人も。夜行便と異なり、人それぞれで面白い。
僕は東京・羽田空港に到着後、名古屋まで移動しなくてはなりません。到着後もまだ、動かなくてはならない。ということで、今のうちに仮眠しておきます。
途中で簡単な軽食配布も
途中で簡単な軽食配布も行われます。仮眠をとっていたら少しだけ、機内が明るくなって軽食の配布が始まりました。
途中で間食のサンドイッチが配られる
出発から6時間ほど経った頃、機内では軽食のサンドイッチが配布されます。離陸後の機内食(昼食)と、到着前の機内食(ブランチ)の間がかなり空くためだと思われます。
僕はコーラを注文。ユナイテッド航空では国内線でも、コーラは缶ごといただけます。なぜか飛行機の中ではコーラが飲みたくなる。
サンドイッチはこんな感じ、紙の袋で配布されます。中身にはチキンのサンドイッチが入っているようです。
中身はハムやチキンがメイン、野菜はあまり多くありません。そんなケチっているような中身ではなくしっかり食べ応えがあります。
北海道・根室沖から日本の沿岸へ
軽食をいただいたのち、再び仮眠をとりました。僕は南米ペルー・ボリビアへと渡航していましたが、高山地帯が多く、寝不足がかなり続いていました。そのため、もういくらでも寝られる状態。
北米路線の多くは、根室沖などから日本の上空へと入ります。日本がもうすぐ、目の前まで近づいてきました。
シートマップを見ていても地球の丸さがわかるほど、長距離飛行をしてきました。ちなみに眠たくて、ブログの執筆作業は全然進んでいません。
機内が少しづつ、明るくなり始めました。到着まであと1時間半ほど、まもなく最後の機内食サービスが始まります。
到着前には「朝食」が配布される
到着の1時間半前を過ぎた頃、機内の照明が再び灯されました。最後の機内食と、到着に向けた最終準備です。
到着前には「朝食」という設定の食事が配布されます。アメリカ時間では深夜、日本時間では昼過ぎなので「朝食」という設定は謎ですが、寝ている人も多かったので朝食くらいの重さがピッタリ。
機内食はメインにオムレツとパンはクロワッサン、そして新鮮なフルーツまでついています。フルーツやクロワッサンはとてもおいしかった。
機内食についている、オムレツ。コーンが入っていて、「オムレツ」風味で、見た目は「スクランブルエッグ」よりちょっと固めた感じです。
飛行機は太平洋の上空を飛行中です。エコノミークラスの前方は主翼の上部になるため、意外と外の景色が楽しみずらい。
東京・羽田空港は都心に近く便利
飛行機は羽田空港に向けて降下を開始しました。この日の東京周辺の気候は曇り、分厚くはないものの広く雲がかかっています。
定刻より1時間近く早く、羽田空港に到着しそうな勢いです。僕が乗った日のシカゴ便は4時前に到着するフライト、夕方の到着ラッシュには被りませんでした。
羽田空港へと向けて降下します。東京の街がいよいよ見えてきました。僕は今回、南米からアメリカ乗り継ぎで帰国だったため、やっと、という感じがとてもする。
東京の空の玄関口である、羽田空港に到着しました。この日はA滑走路に海側から着陸。第3ターミナルに近い滑走路です。
A滑走路に海側から着陸すると、左手には国際線の第3ターミナル、右手にはJAL国内線が中心に使用する第1ターミナルが見られます。
着陸したものの定刻よりかなり早く着陸したため、スポットが空いていないとのこと。誘導路でしばらく待機します。すぐ横に、JALのA350が着陸してきました。
デルタ航空の飛行機のすぐ隣に到着です。羽田空港では、外資系のエアラインはやや遠いところにアサインされることが多い。
無事に飛行機から降りました。羽田空港の第3ターミナルはスポットによっては到着後に飛行機が見られないスポットもあります。ちょっとそれだけは残念だった。特に裏側のスポットに到着すると、展望デッキからも見られません。
ユナイテッド航空のエコノミークラスの座席を徹底紹介!
今回、ユナイテッド航空のエコノミークラスを利用してシカゴ・オヘア国際空港から東京・羽田空港へと飛びました。まずはじめに、ユナイテッド航空のエコノミークラスの機内を詳しく紹介します。
ユナイテッド航空のシカゴ〜東京・羽田便はB787-10での運航
ユナイテッド航空は米系エアラインの中でも圧倒的な日本路線のネットワークをもちます。グアム路線やアジア路線を除いた米本土路線には、
- B777-200ER
- B787-9、B787-10
を使用しています。特にこのシカゴ・オヘア〜東京・羽田路線にはかなり長く、B787-10が投入されています。B787-10は他のB787(-8や-9)と比べてやや航続距離が短くなっています。ユナイテッド航空のシカゴ・オヘア〜東京・羽田路線は、B787-10で運航される世界最長の路線です。
B787-10はボーイングの最新鋭機材・B787の中で胴体の長さが最長です。その分、座席数が多くなっていますが、機内の設備自体は同じです。
日系エアラインは新機材を投入する際、必ずと言っていいほど新しい座席を投入します。一方ユナイテッド航空は、すべての機材に新しい座席を導入します。どの機材に乗ってもほぼほぼ均等なサービスを受けることができます。
革張りのエコノミークラスの座席は、一般的な「エコノミークラス」
エコノミークラスの座席は「革張り」の座席になっています。日系エアラインが国際線では主に布張りの座面を使っているのに対して、ユナイテッド航空は革張りです。
座席感覚はそれなりにあります。日本人の体であればそこまで苦労することはないでしょうが、隣にアメリカ人の体格が大きい人が来るとなかなかきつい。
座席は最初の状態である程度倒れた形になっています。もちろん、リクライニングするため寝る際にはさらに倒すことができますが、デフォルトの状態でも十分、快適です。
ボーイング787は機内の湿度が高く設定できる機材で、騒音も少なく利用客に優しい機材です。他の機材と比べて、乗っている際の乾燥などは感じにくい。
各座席にモニターやコンセントを完備 USBポートも使いやすい
各座席にはシートモニターと電源が完備されています。ユナイテッド航空では全ての国際線向け機材に座席モニターとコンセントの整備が進んでいるのでここは安心して利用できます。
座席モニターはサクサク動きます。動きに不満を感じることはありませんでした。日本語の映画も用意されています。
シカゴを出発する際に隣の座席が不調だったので見えてしまいましたが、座席モニターはAndroidのOSを使用しているようでした。
ユナイテッド航空は日本路線も数多く就航しているため、シートモニターは日本語にも対応しています。
各座席の足元にコンセントが設置されています。コンセントは110V・60Hzで、日本のコンセントと同じ形状です。
お手洗いにはウォシュレットはない
機内にはもちろん、お手洗いも完備されています。ボーイングではB787以降にはほぼ同じお手洗いを搭載しています。とても綺麗なお手洗いです。
日系航空会社ではB787のお手洗いにウォシュレットを完備していますが、外資系エアラインでは基本、ウォシュレットは完備していません。
洗面台は温度調整の機能がついた蛇口が完備されています。日系エアラインではお客さんが使用した後に客室乗務員さんが綺麗にしていますが、ユナイテッド航空はそこまでではありません。フライト最後の方はやや汚かったり。
おむつの交換台も設置されています。アメリカ本土路線はそれなりの長時間フライトになることが多いので、家族での旅なら是非とも活用したいところです。
ユナイテッド航空では、機内でWi-Fiが利用可能
ユナイテッド航空の機内では機内Wi-Fiが利用可能です。あらかじめユナイテッド航空のアプリをインストールしておくとスムーズです。
ユナイテッド航空の機内Wi-Fi接続方法については、こちらの記事でまとめてあります。不安な方は搭乗前にチェックしておいてくださいね。
機内でのWi-Fiはメッセージングに限り、無料です。メッセージングはIPアドレスで制限されており、LINEやInstagramのメッセージなどが利用できました。
ユナイテッド航空は今後、スターリンクと協業して高速無料インターネットを導入する計画です。機内でも安定的にインターネットが利用できるようになる、楽しみですね。
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