シンガポールで唯一の国際空港であり、世界空港ランキングでもトップに君臨するシンガポール・チャンギ国際空港。日本からの直行便も多数就航しています。
チャンギ国際空港は、シンガポールに入国しなくても使うことができる設備がたくさん。この記事では見どころがたくさんあるシンガポール・チャンギ国際空港について詳しく解説します。
チャンギ国際空港からは日本各地への便が就航
チャンギ国際空港はシンガポールの玄関口。シンガポールは日系企業がオフィスを持つことも多く、日本人のアウトバウンド先として人気であるため日本各地からの便が就航しています。
シンガポールへの玄関口・チャンギ国際空港
シンガポールへの玄関口であるチャンギ国際空港。空港内には多くの飲食店や商業施設があり、充実しています。
シンガポールは日本人にも人気の観光地。シンガポール国内の観光スポットについては、別の記事で詳しく紹介しています。
2024年現在、シンガポール・チャンギ国際空港への日本便は以下の便が就航しています。
- 東京・羽田:ANA、JAL、シンガポール航空
- 東京・成田:ANA、JAL、シンガポール航空、スクート、ZipAir
- 大阪・関西:シンガポール航空、スクート
- 名古屋・中部:シンガポール航空
- 福岡:シンガポール航空
- 札幌・千歳:スクート
- 沖縄・那覇:ジェットスター
なお、「シンガポール航空」はANAとコードシェアしているのでANA便としても、スクートはシンガポール航空の子会社でありコードシェアしているのでシンガポール航空便としても利用することができます。
シンガポール航空の日本路線は第2ターミナルを発着
シンガポールを拠点とし、日本には東京(羽田・成田)、大阪(関西)、名古屋(中部)、福岡などに就航するシンガポール航空。シンガポール航空は日本路線においては第2ターミナルを発着します。2024年2月から一部路線のターミナルが変更となっています。
シンガポール航空の各路線は第3ターミナルを発着しますが、日本(SQ12便:東京・成田経由、ロサンゼルス行きを除く)、韓国行きの便、東南アジア、バングラデシュのダッカ、モルディブのマレ、ネパールのカトマンドゥおよびスリランカのコロンボへの便については第2ターミナルを使用します。2024年2月より、シンガポール航空でも日本路線は第3ターミナル発着となるので注意が必要です。
なお、シンガポールを9:20に出発し東京・成田に17:05に到着(2024年冬ダイヤ)するSQ12便は、東京・成田経由のロサンゼルス行きとなるため北米路線扱いです。シンガポール9:20発のSQ12便のみは第2ターミナルを出発するので注意してください。
ANAは第2ターミナル、JALは第1ターミナルを発着
日系航空会社であるANA(全日空)はシンガポール航空と同じ、第2ターミナルを発着します。JAL(日本航空)は第1ターミナルを発着します。
LCCでは、スクートとZipAirが第1ターミナルを、ジェットスターが第4ターミナルを使用しています。
第1ターミナル〜第3ターミナルは、出国後のエリアがSkytrainでつながっています。出発手続きが各ターミナルで必要(ただしアーリチェックインはジュエルでできる)ですが、各ターミナルは出国後のエリア内でつながっています。そのため、第4ターミナル以外は入国手続きせずともターミナル間を移動することができます。
充実のラウンジを利用するにはプライオリティパスがオススメ
シンガポールのチャンギ国際空港は、乗り継ぎ利用が多い空港になっています。そのため、出国審査後のエリア(=乗り継ぎ利用の場合、入国せずに利用できるエリア)に多くのラウンジがあります。
航空会社各社のラウンジはもちろんのこと、プライオリティパスで利用できるラウンジも多くあります。
プライオリティパスで利用できるラウンジは変更されることもあるため、最新の情報はPriority Passの公式サイトをご覧ください。
僕が利用した第2ターミナルの「Ambassador Transit Lounge」は、プライオリティパスで入ることができるラウンジながらシャワーを完備、ラウンジ内でがっつり食事をとることもできました。このようなラウンジも多数あるので、チャンギ国際空港を利用するならPriority Passを利用するのがオススメです。
また、シンガポール航空のビジネスクラスラウンジ「シルバークリス・ラウンジ」も実際に利用してきました。レビューを作成中ですので、しばらくお待ちください。
空港の真ん中にあるジュエル(Jewel)や出国エリアで買い物も
シンガポール・チャンギ国際空港の魅力といえば空港の真ん中にある「ジュエル」です。ジュエルにはさまざまな店舗・飲食店が入店し、飽きない商業施設になっています。
なお、ジュエルは完全にシンガポール国内のエリアになっています。唯一、シンガポールに入国せずに見られるのが、スカイトレインからの景色だけ。ショッピングや飲食を楽しみたい場合、シンガポールに入国した上でジュエルに向かう必要があります。
空港ターミナルの中央にあるジュエルには巨大な滝
チャンギ国際空港の象徴とも言えるのがこの、滝。高さ40メートルあり、その迫力は満点。ジュエルの内部からであれば、どのフロアからも見ることができます。
ジュエルにはこの滝を中心に円形にショッピングモールが並んでいます。ジュエルは地下5階、地上5階という巨大なショッピング施設で、その中央を突き抜けるようにある滝はまさに圧巻のひとことです。
さまざまな店舗が入店 ショッピングを楽しむことも
ジュエルにはさまざまな店舗が入店し、ショッピングを楽しむことができるようになっています。日本にあるイオンモールのような雰囲気で、自由にショッピングできます。
例えばジュエルの内部にあるスターバックスには、ここシンガポール限定のマグカップが販売されていたりと、ここシンガポール・チャンギ国際空港のジュエルならではの商品も扱われています。
シンガポールのお土産に特化したお店がほとんどないことが残念なポイントですが、シンガポールならではのお土産はさまざまなお店で購入できます。
免税店にも有名店舗が多数入店
チャンギ国際空港には免税店にも、有名な店舗が多数入店しています。シンガポール・チャンギ国際空港では、最初に出国審査があり、その先に免税店エリア、飛行機に搭乗する直前に手荷物検査があります。免税店は出国審査後・手荷物検査前のエリアとなっています。特にLCCのように持ち込みが大幅に制限されている航空会社を利用する場合、免税店での買い物にも注意が必要です。
僕は普段から、パソコン作業等をしながらコーヒーをかなり飲みます。コーヒーの店舗として有名なバチャコーヒーで最後にコーヒーを購入しました。
これ以外にもさまざまな店舗が入店しています。乗り継ぎだけでシンガポールに入国しなくても楽しむことができるスポットが多くあります。
シンガポール・チャンギ国際空港へのアクセス
最後にシンガポール・チャンギ国際空港へのアクセスについて解説します。
チャンギ国際空港へのアクセスは地下鉄が圧倒的に便利
シンガポール・チャンギ国際空港へのアクセスは鉄道を利用するのが圧倒的に便利です。地下鉄(MRT)に乗って都心部まで30分かかりません。
シンガポール・チャンギ国際空港から都心部へは、地下鉄のEast West Line(略してEWL、みどい色の路線)を利用することになります。朝夕の一部列車のみ、都心部へ直通しますが、昼の時間帯はTanah Merah駅で乗り換えとなります。
Tanah Merah駅での乗り換えは、Tanah Merah駅〜Changi Airport駅の列車が3つあるホームの中央に入線、都心部へ直通/都心部から直通してくる列車がその両サイドに入線します。このようにTanah Merah駅で乗り換えが必要な際も対面乗り換えで、階段の上り下りなく乗り換えられるようになっているので、あまり負担ではありません。
シンガポールの中心部は、BayfrontやMarina Bayなどのエリアです。路線図で言うと、中央下部のあたりになります。これらの地域へも、緑色のEast West Lineは都心部へ直通します。今までさまざまな国に実際に足を運んできましたが、圧倒的に便利な空港・都市といえます。
ターミナル間はSkytrain(スカイトレイン)が結ぶ
シンガポール・チャンギ国際空港では、ターミナル間を運転するシャトルとして「スカイトレイン」が運転されています。無料で利用することができ、出国後のエリアでも利用できます。
ただし、第4ターミナルだけはスカイトレインが利用できません。第4ターミナルだけは、地下鉄の駅があるジュエルなどのエリアからバスでの移動となります。日本路線では、ジェットスター(沖縄・那覇路線)が該当します。
主要なターミナル間を結ぶスカイトレインは3両編成などになっており、1両目と2両目は出国前のエリアからしか乗車できず降りる時も出国前のエリアへ。3両目は反対側の出国後エリアからしか乗車できず降りる時も出国後のエリアへ。などというように、同じスカイトレインなのに出国前後両方で利用できるのがスカイトレインの特徴です。
チャンギ国際空港からマリーナベイサンズへ
チャンギ国際空港からシンガポールの中心地・マリーナベイサンズへ向かう場合、2つの方法があります。
- チャンギ空港-[East West Line]-Tanah Merah駅-[East West Line]-Bugis駅-[Downtown Line]-Bayfront駅
- チャンギ空港-[East West Line]-Expo駅-[Downtown Line]-Bayfront駅
の2通りです。どちらでも所要時間は50分弱です。シンガポールの地下鉄は車内の治安も良く、本数も多いため、片道1時間をみておけば十分、移動できます。
マリーナベイサンズの反対側にはマーライオン。マーライオンへの最寄えきはRaffles Placeですが、マリーナベイサンズに直結するBayfront駅からでも歩くことができます。
チャンギ国際空港からユニバーサル スタジオ シンガポールへ
シンガポールで人気のテーマパークがユニバーサル・スタジオ・シンガポール。通称USSです。ユニバーサル・スタジオ・シンガポールの最寄駅は、セントーサ・エクスプレスの「Resorts World駅」です。チャンギ国際空港からの経路は、
チャンギ空港-[East West Line]-Tanah Merah駅-[East West Line]-Outram Park駅-[North East Line]-HarbourFront駅-[Sentosa Express]-Resorts World駅
となります。こちらは片道1時間とちょっと。最後にユニバーサル・スタジオ・シンガポールがあるセントーサ島へ渡るために乗る必要があるモノレール「セントーサ・エクスプレス」の乗り場が最初はわかりにくい(ショッピングモールの中にある)ため、ちょっと時間は見ておいたほうがいいかもしれません。
主な観光地に絞ってアクセスを紹介してきましたが、シンガポールはそこまで広い国ではありません。国内を地下鉄で移動することができる広さです。そして鉄道が正確に動いており治安も良いため、移動において不便を感じることがありません。
今回はシンガポールの玄関口であり、日本からのすべての国際線が到着するシンガポール・チャンギ国際空港について解説してきました。チャンギ国際空港はシンガポールの玄関口であると同時に、乗り継ぎの拠点として世界各地への旅でも利用できる空港です。空港にも多くの魅力があるので、是非とも満喫して欲しい空港です。
シンガポールをサクッと観光できるモデルコースはこちらの記事で解説しています。合わせてご覧ください。
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