名古屋の空港としての機能を持つ中部国際空港、通称セントレア。今まで日本全国を旅してきて、セントレアの待合室はかなり快適。他の空港と比べると非常に快適です。
現在、第2ターミナルがオープンし、格安航空(LCC)を中心に第2ターミナルへの移転が進んでいます。ここでは、元からある第1ターミナルのご紹介をします。
広々とし、電源やインターネットも完備されたセントレアの待合室
セントレアの待合室は広々しており、かなり快適です。
セントレアの国内線待合室(保安検査通過後)は、広々していて快適
今まで僕は、日本全国を旅してきた中でさまざまな空港に足を運びました。僕の今までの経験から言うと、日本の空港の中では、一番と言ってもいいほど綺麗で広い。
こちらが、各ゲートの前にあるごく普通のベンチのスペースです。機材の大きさにもよりますが、ほとんどの人が座って待つことができます。
各ゲートの前にベンチが設置されていることに加えて、保安検査場付近にはちょっとしたソファなども設置されています。また、マッサージチェアなどもあります。
セントレアは2000年代に建設された空港です。空港島を埋め立てて建設された空港であるため、しっかりとスペースを確保できたよう。
この写真を見ていただければ広々としたスペースが用意されていることがわかると思いますが、どこの椅子に行ってもこれくらいのスペースがあります。
かつて、北京空港から国内線(北京→青島→名古屋)に乗ったことがあります。北京空港は国内線待合室が狭くてすごい不便だった記憶があります。
かつてはANAなどのB747なども就航した空港。今ではほとんどがB737やA320などの小型ジェット機であり、待合室で腰を掛けるスペースは余るほどあります。
写真を見てわかる通り、かなり快適!
テーブルも完備で出発までパソコン作業も
飛行機をビジネスで利用するお客さんに向けて、パソコン作業などができるテーブルも用意されています。滑走路側を向いた、一人で集中して仕事できる机があります。朝のラッシュ時は埋まってしまうかもしれませんが、常に数人しかおらず快適に使うことができる印象です。
また、数は限られるもののコンセントなどがついた作業用のデスクも用意されています。ここは常に埋まっているイメージです。
複数人数で利用するような机もあります。ただし、こちらは数が極めて少ないと感じました。コーヒーを飲みながら資料を確認、といった使い方をしている方が多く、仕事には向かないと思います。
カフェの目の前なので、ここでモーニングを食べている人も多くいらっしゃいます。朝早い時間帯の便では、僕も利用しています。
他の空港と比べると、パソコンで作業するスペースが比較的充実しているというのも事実。
セントレア エアライン ラウンジ-保安検査後のエリアにあるのはエアラインラウンジのみ
保安検査を通過してすぐに、「セントレアエアラインラウンジ」があります。中部国際空港は日本中の空港でも珍しく、ANA・JALともに自社のラウンジ(ANAラウンジ、ANA SUITEラウンジ、サクララウンジ、ダイヤモンドプレミアラウンジ)を構えていません。
エアラインラウンジを利用するためには、ANAまたはJALの上級会員になるか、ANAのプレミアムクラスを使うしかありません(名古屋・中部国際空港には、JALファーストクラスの設定はありません)。ちょっとハードルが高い。
国内線待合室にはちょっとした食事ができるカフェなど
出発待合室、つまり保安検査(手荷物検査)を終えた後のエリアがセントレアはとても広々としています。
飲食店は多くはないが…
今まで日本中を旅してきた経験から、新千歳空港(寿司を楽しめる店舗などがある)や福岡空港(ラーメン屋がある)と比べるとやや劣ります。名古屋の名物を保安検査後に楽しむことができるエリアはあまりありません。
中部国際空港の国内線用保安検査場は1箇所で、この保安検査場を過ぎてすぐの場所にカフェがあります。このカフェが、唯一の飲食店です。
早朝の便を利用する場合、僕はここのカフェで朝ごはんを食べることが多いです。
ANA FESTAなどのお土産は充実
保安検査を通過した後のエリアには、ANAA FESTAを始めとしたお土産屋さんがあります。名古屋の名物も販売されているため、ここで最後にお土産を買うことも可能です。
あくまでお土産などであり、何か食べたいのであればあらかじめ購入する必要がありそうですね。とりわけ国内線の場合、上級クラスの座席でないと機内食が出ませんからね。
最低限のカフェ等はあるけれど、比較的お店は少なめ、かな。
中部国際空港の待合室は、カフェに入らなくても十分快適な設備が充実!
セントレアの国内線待合室にはさまざまなサービスが充実しています。
- 無料Wi-Fiサービス
- 無料電源サービス
- コンビニエンスストア
- 自動販売機
- 喫煙ルーム
- 持参パソコン等で作業できる、電源付きデスク
- グループで飲み物を飲みながらゆっくりできる丸型テーブル・チェア
などです。カフェなどは少ないながらも、カフェに入らなくても快適に飛行機の出発時間までを過ごすことができます。ラウンジに入ればお酒やおつまみなどを無料でいただくことができますが、ラウンジに入らなくても快適な待合室が用意されているのもまた事実。名古屋を拠点に活動する僕が、特段意識してSFCやJGCなどの上級会員を目指さない大きな理由です。
セントレアのターミナルは、世界の快適な空港ランキングでよく入賞するほど快適です。また、中部国際空港を発着する国内線は主に、B737やA320、そしてボンバルディアDHC8-Q400などの小型機が中心。羽田発着路線という幹線がない(国際線乗り継ぎのための少人数のための1日数便のみ)がために、特定の時間帯(羽田便が出発する前の時間帯)に混雑するという、大きな空港で頻繁にある現象が起こりません。
快適な待合室で、出発までの時間をのんびりと過ごすことができます。
保安検査前のエリアにも飲食店などが充実
ここまでは保安検査を通過した後のエリアについて徹底的に紹介してきました。ここから紹介するのは、保安検査を通過する前のエリアです。
第1ターミナル・第2ターミナルともに、スターバックスなども出店
保安検査を通過する前のエリアには、スターバックスなどのカフェもあります。現在セントレアにはターミナルが2つあり、2つのターミナルの両方で、出発保安検査を通過する前のエリア(飛行機を利用しない客でも利用できるエリア)にスターバックスが出店しています。
第1ターミナルのスターバックスは内側にあるため、飛行機を見ることはできません。
第2ターミナルは「Flight of Dreams」の内部にあり、B787初号機の巨大な機体が目の前に見られます。ただし、外を見られるような構造にはなっていません。個人的に中部国際空港でスターバックスを使うことが少ない理由はここにあります。
スターバックス以外にもコメダなど、ゆっくりできるカフェが
スターバックス以外にも、名古屋発祥のカフェであるコメダなども中部国際空港の第1ターミナルに出店しています。
コメダはスターバックスと比べて明るいながらも落ち着いた店内の空間が特徴です。
スターバックスやコメダ以外にも、カフェがあります。第1ターミナルには時間を潰せるような場所が多くあり、快適です。
最後の最後は空港まで!名古屋の名物を楽しむこともできる
僕は名古屋に住んでいます。そのため、中部国際空港で名古屋の名物を食べることは滅多にありません。
名古屋で楽しめる高級料理として人気なのが、美味しいうなぎを使ったひつまぶし。中部国際空港の第1ターミナルにはひつまぶしのお店もあります。特に夕方など、観光客が名古屋を出発する時間帯は混雑することが多いので注意。
さらに名古屋の名物「みそかつ」の名店である。矢場とんも。名古屋の名物は一通り楽しめます。
フードコートがあるので手軽に食事も
僕が使うことが多いのが第1ターミナルにあるフードコート。フードコートはちょっと軽く食事をするのにぴったりです。
フードコートの窓側座席からは、飛び立つ飛行機を見ることもできます。
ただしフードコートの窓側の座席は少なく、普通の座席が多いことに注意。ちょっと食事をしてから飛行機に乗りたい場合などの便利です。
空港ラウンジは原則として第1ターミナルに設置
最後に、中部国際空港に設置されている空港ラウンジを紹介します。主に格安航空(LCC)が発着する第2ターミナルには空港ラウンジは設置されていません。第2ターミナル利用の場合でも、第1ターミナルのラウンジが利用できます(各ラウンジの利用条件に合致する場合のみ)。
セントレア エアライン ラウンジ
セントレアではエアラインラウンジ(航空会社ラウンジ)が共用のものになっています。保安検査通過後のエリアにあります。
共用ラウンジであるため、ANAとJAL双方の上級会員がこのラウンジを利用することになります。また、ANAのプレミアムクラス利用でもラウンジが利用できます。
エアラインラウンジであるため、ラウンジ内ではビール・レモンサワーなどが飲み放題。また、おつまみが用意されています。各社の最上級ラウンジとは異なり、食事の提供はありません。
パソコン作業等ができるテーブルも用意されており、出発前の一仕事をこなすことができます。もちろん、コンセントやWi-Fiもしっかり完備されています。
Wi-Fiの速度もまずまず。ダウンロードが250Mbps程度、アップロードも200Mbps程度出ていました。
プレミアラウンジ・セントレア
まず初めに紹介するのが、「プレミアラウンジ・セントレア」。
「プレミアラウンジ・セントレア」は、ゴールドカードなどを所持している場合に限り利用できる空港ラウンジです。食べ物はあまりないものの、ビールをはじめとしたお酒を飲むことができます。
比較的いつも人がいる状態で、混雑しているというほどではないもののガラガラではないイメージです。
各種ゴールドカードなどと、当日出発の搭乗券があれば利用できるラウンジです。ラウンジ内は正直、そこまで広くはありません。
パソコン作業などができるデスクも完備されています。
ソフトドリンクは、サイゼリヤみたいな感じか。コカコーラやカルピス、ジンジャーエールなどがあります。
コーヒーをいただけるコーヒーメーカーもあります。
そしてこのプレミアラウンジ・セントレアでは、ビールやレモンサワーなどのお酒も無料でいただくことができます。お酒は有料のカードラウンジもある中でこれはいいですね。
プレミアラウンジ・セントレア2
プレミアラウンジ・セントレア2は、指定のカードのほか、有料ラウンジとしても利用できます。1回あたり1,570円で利用できます。ゴールドカードなどを持たない場合でも利用できるのが最大のメリットです。
こちらも「プレミアラウンジ・セントレア」とサービス自体はほぼ同じです。
ラウンジ内は、「プレミアラウンジ・セントレア」よりやや狭い感じ。そして、パソコン作業などをすることを前提にした座席は少なく、ソファが主体です。
また、グループで利用できる座席もあります。グループで利用できる座席は、3グループ分しかないので朝の時間帯などはやや埋まり気味といった感じです。
空港のカードラウンジは、お酒は別途料金がかかることが多い。しかし、ここセントレアのラウンジは、ビールとレモンサワーが無料です。
おつまみも、プレミアラウンジ(無印)と同じおつまみが用意されています。おつまみが無料なのは、ありがたいですよね。
セントレアのカードラウンジ・有料ラウンジは全てそうですが、外を見ることができない配置なのがちょっと残念です。
QUALIAラウンジ
QUALIAラウンジは、「レクサスカード」「TS CLUBICカードゴールド」を持つ方のみ利用できるラウンジです。
限られたカードの保有者しか利用できないこともあり、落ち着いたラウンジです。
今回の記事では、セントレア(中部国際空港)の内部の様子を徹底的に紹介してきました。今後もご好評であれば、他の空港の記事も書いていきたいと思います。
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