那覇市内を走るモノレール「ゆいレール」。那覇市民の足となり、同時に観光にも使えるような路線。
今まで3回ほど、僕はレンタカーなしで沖縄本島を観光しています。車なしで那覇市内を観光するには必須の、いやもしかしたら車より便利かもしれないゆいレールの使い方を解説します。
観光にも便利な「ゆいレール」で行ける観光スポット
ゆいレールは沖縄県の県庁所在地であり、沖縄県最大の都市である那覇の交通網を改善するために建設されたモノレールです。
しかし那覇市内にも有名な観光地は数多くあり、ゆいレールを活用すればそれらの観光地も回ることができます。まずは、ゆいレールで回ることができる那覇市内の観光スポットを紹介します。
那覇市内の有名観光繁華街「国際通り」で食べ歩きをしよう!
沖縄観光へ行こうと考えている人には言わずと知れた沖縄・那覇観光の中心地である「国際通り」。名前の通り、国際色豊かな店舗が並び、那覇観光では必須のスポットとなっています。
那覇市内では最大の繁華街でありながら、治安が良いのも特徴で、朝から夜まで賑わいます。那覇市内におけるホテルもこの国際通り周辺に集中しており、観光客には「拠点」的な位置付けにもなるのがこの国際通りです。
ゆいレールでは県庁前駅および牧志駅が最寄駅となります。
古代琉球の中心地 独特のお城が残る首里城
首里城は琉球の政治の中心地でした。2019年の火災により本殿は焼失してしまいましたが、現在、復旧工事が行われています。
写真は火災により焼失する3日前の首里城です。首里城は「城」という名前が付いていながらも、日本の各地にあるお城とは一線を画した作り・デザインになっていることがお分かりいただけるでしょう。
ここ首里城からは那覇の街並みを一望でき、景色が良いのも特徴です。今後、再建が行われれば、ゆいレール沿線の一大観光地に返り咲くことでしょう。ゆいレールの最寄駅は首里駅になります。
波の上ビーチは那覇市内にあるビーチ
波の上ビーチは那覇市内にあるビーチです。沖縄には数多くの美しいビーチがあり、車を使えば様々なビーチを回ることができます。しかしこの波の上ビーチの特徴は那覇市内にあること。
那覇市内にあってこれほど沖縄らしさを体現しているのはこの波の上ビーチだけ。
遊泳可能な季節には、遊泳も可能です。ゆいレールの最寄駅は、美栄橋駅です。ここから徒歩20分ほどかかりますが、車なしでも行けるのはかなりGOODなポイントです。
那覇市第一牧志公設市場で新鮮な魚介類や肉を堪能
那覇市第一牧志公設市場は国際通りから少し奥へいったところにある市場です。石垣牛などの沖縄ならではの肉や、魚介類が販売されています。
また、2階にはフードコートのような場所も整備されており、ここで海鮮や沖縄そばなどをいただくこともできます。
国際通りから商店街を歩いて5分程度のため、国際通りと一緒に観光するのが便利でオススメです。ゆいレールにおける最寄駅は牧志駅です。
ゆいレールの1日乗車券・2日乗車券で便利に観光しよう
ゆいレールには1日乗車券(24時間有効)と2日乗車券(48時間有効)が用意されています。
1日フリー乗車券と2日フリー乗車券は時間制
1日フリー乗車券と2日フリー乗車券は、それぞれ時間制となっています。当日中ではなく24時間有効です。
したがって、例えば東京から飛行機で那覇入り。那覇に到着するのが昼頃で、2泊3日の行程で観光をし、最終日の昼過ぎの飛行機で東京へ帰るとしましょう。この場合、ゆいレールを使う可能性があるのは実質的に48時間程度であり、この場合、2日フリー乗車券で十分となります。
ゆいレールの乗り放題きっぷ(フリー乗車券)は便利でおトク
ゆいレールの乗り放題きっぷは便利でおトクです。
多くの人が乗り降りする那覇空港駅から県庁前駅までは片道270円です。同様に国際通りへ行く場合に使うことが多い牧志駅までは片道300円。1日フリー乗車券は距離にもよりますが、3回使えば元が取れる計算です。
さらに、那覇市内の観光地などで割引も受けられます。割引を活用して、観光地をおトクに回ることができるのもGOODなポイントです。
ゆいレールの乗り放題きっぷを購入できる場所
ゆいレールの1日乗車券は、すべての駅で購入することができます。クレジットカードでの購入はできません。今後全国の IC カードとの相互利用を進めていく過程でクレジットカードでの購入にも対応してくれたら助かりますね。
ゆいレールは独自のきっぷのシステムを採用しています。きっぷは鉄道によくある磁気式のきっぷではなく、QRコードによるきっぷです。券面に表示されたQRコードを改札機に読み取らせることで、改札を通過できます。
ゆいレールは主に通勤利用が多い区間を中心に建設されています。沖縄本島の全範囲にゆいレールが走っているわけではありませんが、那覇市内を観光するには十分な路線です。ぜひ、ゆいレールを活用して那覇市内を手軽に観光してくださいね。
沖縄都市モノレール「ゆいレール」はICカードにも対応し便利に!
最後に、ゆいレールを利用するにあたって知っておきたい基本情報です。
ゆいレールはモバイルSuicaやPASMOなどを含めたICカードに対応
ゆいレールは開業からしばらくの間、独自のQRコードきっぷのみに対応した状況が続いていました。
しかし、ゆいレールは那覇空港駅に乗り入れることもあって、全国各地からの観光客が利用します。そのような利便性を考慮した上で、2020年より、全国共通相互利用ICカードが利用できるようになりました。
現在ではSuicaを使って「ゆいレール」に乗ることができます。また、駅の券売機はSuicaなど全国相互利用ICカードのチャージも可能です。
ゆいレールの路線図-那覇市内を横断する便利な路線
ゆいレールは那覇空港からてだこ浦西駅まで、那覇市内を横断するような路線網を持ちます。
石嶺駅まで開業していたゆいレールが、2019年にてだこ浦西駅まで延伸開業。バスとの乗り継ぎにも使用でき、さらに便利になりました。
今後は需要を踏まえて3両化も
ゆいレールはとても便利です。戦後、鉄道が一切なく、渋滞が恒常化していた那覇市内で、市民や観光客にとっては救いの交通手段でした。
しかし、便利すぎるゆえにゆいレールの車内も混雑が常態化。そこで2023年現在、ゆいレールは3両編成に増やす工事が進行中です。現在は各駅でホームドアなどの工事を実施しています。
今後は混雑も比較的緩和され、より便利なゆいレールができてくることでしょう。
ゆいレールを活用して、便利に那覇を観光してくださいね。
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