ANAの「インターネット空席待ちサービス」。空港へ行って申し込みをする制度ではなく、インターネットで申し込みをする制度です。空席が取れても取れなくても、キャンセル・解約することができるため便利です。また、インターネットでの申し込みとなるためバリューなどの割引運賃も利用できるのがメリット。
空席待ち人数によって「空席待ち」と「満席」が変化する 「バリュー」などのお得運賃でも
ANAは2020年に空席待ち制度を一部改定しました。ただし、この際に変更されたのは当日・空港での空席待ち制度であり、今回ご紹介する「インターネット空席待ちサービス」は大幅に変更はありませんでした。
ANAのインターネット空席待ちサービスは「バリュー」などの、割引運賃でも利用できるのが大きなメリットです。インターネットでの空席待ちの利用方法に加え、どれくらい空席が取れる可能性があるのか?などといったことを含めてご紹介していきたいと思います。
空席待ちになる場合は「空席待ち」と出てきます。空席待ち対象とならない場合、つまりもう空席待ちが一定数おり、空席が出る見込みがない場合は「満席」と出ます。空席待ち人数によって「空席待ち」ができるか否かが決定されていると思われますが、機材の座席数などによって異なると思われるので、詳細は分かりません。
なお、ANAと他社のコードシェア便で、スターフライヤーやAirDo、ソラシドエアなどのコードシェアしている航空会社が運航する便の場合、空席はANAに割り当てられている座席数の中で計算されているものと思われます。
支払いは座席が確保できてから 7割程度の確率で空席は取れるそう
ANAの空席待ちで申し込みを行った際、調べたところによれば、
6〜7割程度の確率で空席が確保できる
そうです。僕は後ほどスクリーンショットでご紹介しますが、空席は出ず、結局諦めました。今回、僕が空席を確保できなかった原因はズバリ、「座席数が極めて少なかった」ことだと考えられます。
これからスクリーンショットでご紹介する予約は、スターフライヤーとのコードシェア便のA320でした。A320はLCCでも200席クラス、特にスターフライヤーでは座席間隔が広いため150席クラスの機材となっています。さらに、スターフライヤー公式サイトではまだ空席があったことから、ANAに割り当てられた座席数の中で、空席待ちなども回しているものと思われます。今回の空席待ちでは、
- コードシェア便だったため、ANAに割り当てられた座席が少なかった
- A320と、座席数の少ない機材であった
という2つが主たる原因であったと考えます。座席数が多くなればなるほど、キャンセルする人が出る割合も増えます。また、特に羽田便でビジネス客が多く、ビジネス向けの定額運賃であれば変更ができるので羽田便が最も、空席待ちで空席が確保できる確率が高くなると思われます。
したがって、特に地方と地方を結ぶ便やコードシェア便では取れない可能性が高まるので気をつけたほうがいいでしょう。
ANAやJALなどの大手航空会社では「予約」と「購入」が別になります。予約してから概ね数日以内(運賃によって期限が変わる)にクレジットカードなどでの支払いが必要になってきます。ANAでは空席待ちを行う際は支払いは行われません。座席が確保してから、「購入」、すなわち運賃の支払いが可能になります。
予約方法は通常の便と同じ!スクショを交えて結果の確認方法などもご紹介
最後に、予約方法をスクリーンショットを交えてご紹介します。
キャンセル待ちの申込方法
まずはキャンセル待ちの申込方法です。ここは通常の飛行機の便の予約と同じです。
まずはANAの公式サイトへ。ANAの公式サイトから通常通り、飛行機の便の検索をします。検索はトップページからすればOK。
路線を入力し、日付を選んで便の検索をします。写真のように、空席待ちになる場合は「空席待ち」と出てきます。空席待ちすらできない場合は「満席」と表示されます。
運賃を選んで、通常の予約と同様に先へ進みます。ここで運賃額の総額が表示されますが、座席が確保できるまでは支払い情報は求められません。ANAの場合、座席を確保できてから2日以内に支払いをすれば予約確定、放置して期限内に支払いをしなければ次の空席待ちのお客さんに予約が回るというシステムになっています。そのため、空席待ちの間に予定が変わったら、手数料等は一切なしで解約できます。
搭乗するにおいて必要となる搭乗者氏名や連絡先等は、空席待ちの段階でも入力する必要があります。ここで入力した情報は後ほど変更できないため、正確な情報を入力しましょう。
通常の予約と同様の情報を入力したらキャンセル待ち手続きは終了です。キャンセル待ち手続き完了のメールがくるので確認しましょう。
キャンセルが出たか否かの確認
キャンセル待ちの結果は2日前までに分かります。ただし、例えば「バリュー3」など、購入期限がある運賃の場合はその期限までに分かります(逆にいうと、その期限までにキャンセルが出ない場合は搭乗不可となります)。
2日前が終わった段階、つまり1日前の7時ごろまでには判明するようですが、大抵の場合、1日前の日付が変わった0時には分かります。気になる場合は公式サイトの「マイメニュー」へアクセスしましょう。なお、深夜であることを配慮してか、メールは朝8時ごろに来ていました。
もちろん、キャンセルが出ればキャンセルが出た段階でメールが来て搭乗可能と分かります。キャンセルがいつ出るかは、既に予約している人によるのでなんとも言えません。
キャンセルが出たかいなか、すなわち自分がその便に乗れるか否かはANAの予約サイトから確認できます。予約一覧から確認すると、すでに確定している予約には予約番号が表示されます。予約が取れていな、まだ「待ち」状態の便には「空席待ち」と表示されます。
公式サイトのうち、黄色の「マイメニュー」をクリックします。そうするとこの写真のようなページが出てくるので、一番左端の「予約確認」をクリックします。予約一覧画面へと遷移します。
キャンセル待ちの保留期間までに予約が確保できないとメールがきます。このスクリーンショットは、メールがきたことを確認してから予約情報を確認しに行った時のスクリーンショットです。
座席指定のところに「更新手続きを完了してください」と表示されます。オレンジ色の「確認しました」ボタンをクリックしましょう。そうすると予約情報は完全に消え、ANAアプリなどでも空席待ちに関する情報が表示されなくなります。
解約をしました。キャンセル待ちで予約が確保できなかった場合はもちろん、料金は一切かかりません。キャンセル待ちで予約が確保できた場合であっても、確保できた後に支払いをしなければ料金はかかりません。確保できた予約に対して購入手続きを行うと、その時点からは通常の予約と同等に扱われます。キャンセルする場合は手数料も必要となってきます。
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