日本には現存する天守が12あります。そのうち、本丸とその周りの建築物を含む全てが完全な形で残っているのはたった1つ。それが高知城です。
江戸時代の面影を残す高知城、今回はこの高知城をご紹介します。
見どころたくさん 高知城
高知城には見どころが数多くあります。まずはそれらをご紹介していきます。
日本で唯一、本丸の建築群が全て現存
日本で唯一、本丸の建築群が全て現存するのがこの高知城です。天守が現存するお城は「現存12天守」と呼ばれ、四国では松山城などがあります。
本丸は他のお城と比べて特段大きいわけではありません。しかし、江戸時代の面影を残しているので、これがなかなか味わい深い。
ただし、江戸時代の様子をそのまま階段などを残しているため、急な階段などがあります。登り降りする際は注意しましょう。
初代城主・築城は山内一豊
もともとこの高知城があった場所には、南北朝時代に大高坂城がありました。戦国時代には有名な武将である長宗我部元親がここ高知に築城することを試みましたが、治水に苦しみわずか3年で浦戸城へと本拠地を移してしまいます。
その後、関ヶ原の戦いで功績を認められた山内一豊が遠州掛川からここ高知へと移り、1601年(慶長6年)に築城を開始しました。
明治維新で大活躍!土佐藩の本拠地
ここ土佐出身からは明治維新で活躍した人たちを初め、多くの有名人が出ています。
おそらく多くの人が知っている例を挙げれば、
- 坂本龍馬
- 板垣退助
- 後藤象二郎
などでしょうか。それ以外にも、物理学者・随筆家として有名な寺田寅彦などもここ高知生まれです。
所要時間は1時間程度
高知城にはさまざまな展示があります。その一部をご紹介します。
高知城の天守閣から見た高知の街です。天気が良ければもうすこし綺麗にまちが見えたはず。本当は五台山なども見られます。
本丸が完全な形で残っているわけですから、もちろんお殿様が普段からいた、上段ノ間なども見ることができます。上段の左にある、物置のような入り口は、もともとはお殿様の寝室として使われていたものが途中から武者の控え所になったとのこと。
ここ土佐を題材にした大河ドラマ「功名が辻」の衣装も置かれています。ポスターになっている衣装が実物で見られるのは、なかなかですね。
籠や家紋などの展示もあります。
こちらは年輪。もともと、城内にあった杉の木です。この杉の木が腐敗してしまったため、公園利用者の安全確保のために伐採したものです。樹齢はおおよそ348年と推測できるため、そこからいつの時代に何が起こったかを対応させたものです。この展示はなかなか面白いな、と思います。
アクセスは高知駅から近く、近くには「ひろめ市場」も
最後にアクセスをご紹介します。
アクセスは路面電車が便利
アクセスには路面電車が便利です。松山と同じく、路面電車が走っています。
高知駅からは路面電車で「はりまや橋」で乗り換えとなります。1回目の乗車時(高知駅前→はりまや橋)に運賃を支払い、乗り換え乗車証を運転士さんから受け取ります。
高知城へ来たら「ひろめ市場」でカツオの藁焼き!
高知城のすぐ下には「ひろめ市場」があります。カツオや鯨が有名な高知ですが、ここひろめ市場ではカツオや鯨をいただくことができます。
目の前でカツオの笑焼きを作ってくれます。これがなかなか迫力があっていい。
タレと塩の両方を楽しむことができる定食をいただきました。
見どころたくさん、高知へ
高知には見どころがたくさんあります。僕が行った日はあいにくの天気だったため、高知城とひろめ市場くらいしか観光することができませんでした。
しかし、天気が良ければ桂浜など、他にも見どころが多くあります。高知にふらりと観光に行ってみてはいかがでしょう?
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