岐阜から大阪まで、何で行きますか?
岐阜から大阪の移動手段はいろいろあるにはあるのですが、最も早いのが新幹線。でも、新幹線となると名古屋まで行ってそこから新幹線に乗ることになる。交通費を無限に出せるならいいですが、皆が皆そうでもない。
ということで、今回は岐阜で仕事終わりにそのまま大阪へ行くことになったので、在来線で行くことに。実際に行ってみると、思っていたほどしんどくなく、快適に移動することができます。
最近ではほぼなくなってしまった、岐阜から京都・大阪への割引
岐阜から京都へ、大阪へ行く場合、安くなる方法がいくつかありますので紹介します。なお、岐阜県内(穂積〜醒ヶ井の各駅)から京都・新大阪へ、米原で新幹線に乗り換えて利用できるきっぷ「シャトルきっぷ」は2024年3月をもって発売を終了しました。
実は乗車券は、普通乗車券より安くなる
ちょっとした裏技。岐阜から大阪までの乗車券は、岐阜→大阪で買うのではなく、
岐阜→京都 & 京都→大阪
で買うのが安い。500円くらい安くなるのでこれが結構でかい。岐阜駅で「岐阜から京都までの乗車券と、京都から大阪までの乗車券」といえば2枚同時に発売してもらえます。
この分割という技、別に不正乗車ではありません。今回乗る区間の全区間の乗車券を持っているので全く問題はないのです。なぜ、こんなことができてしまうかというと、これは「特定区間運賃」というものによります。京都から大阪は、関西の大都市圏内という扱いなので通常とは別で運賃が設定されているのです。
そのため、本来であれば距離が長くなればなるほど割安になるJRの乗車券なのに、途中で分割して短くした方が安くなる、なんてことが起こってしまうのです。
今いる駅以外から出発するきっぷを購入する場合、クレジットカード対応の自動券売機または駅窓口で購入することになります。
「シャトルきっぷ」や「乗継割引」は既に廃止
過去には、米原〜京都・新大阪間で東海道新幹線を利用することができる「シャトルきっぷ」が設定されていたり、米原〜京都を東海道新幹線利用、米原から岐阜方面の在来線特急との乗継割引を利用するという方法もありました。
しかし、2024年3月16日のダイヤ改正で、「シャトルきっぷ」が廃止され、新幹線と在来線特急の「乗継割引」も全国のJRで一括で廃止となりました。
したがって現在では、これらの方法は使うことができません。かつては岐阜エリアから大阪・京都へ行くのがもう少しお得だったのに…
新幹線で岐阜から大阪へ行くには、名古屋経由が最も速い
新幹線で岐阜から大阪へ行く場合は名古屋経由が最も現実的です。名古屋から新幹線に乗る以外には、
- 岐阜羽島から新幹線に乗る
- 在来線で米原へ、米原から新幹線に乗る
という方法があります。
岐阜の中心地からは、名古屋経由がメジャー
岐阜羽島から新幹線に乗るためには、名鉄で新羽島へ行く必要があります。しかし、名鉄岐阜からは笠松で乗り換えが必要なうえ30分以上かかるので、それくらいなら15分で名古屋まで行ってしまった方が早い。名古屋でればのぞみ号も止まるので本数が圧倒的に多くなります。
名古屋経由の方法が「合理的」なので、出張などで利用する際にはオススメですが、もちろん、料金は最も高くなります。
米原まで行って新幹線に乗る、という方法もあります。しかしこれもまたあまりおすすめはしません。岐阜から米原までは新快速が1時間に2本走っていますが、新快速から新幹線への乗り換えは全く考えられておらず、新快速が着く直前に新幹線が出発したりします。下手をすれば岐阜で30分待ったあと、米原でも30分近く待つことになる。
というわけで、結局のところ新幹線で岐阜から大阪へ行く場合、名古屋経由になります。名古屋まで在来線で出て、そこから新幹線に乗ればすぐ。名古屋まで15分、そして名古屋はのぞみも停まる駅なので圧倒的に本数が多くなります。のぞみ12本ダイヤも始まりましたので、「のぞみ」号が5分に1本はあるわけです。
岐阜県南部に住んでいるならば、岐阜羽島駅まで自家用車も便利
公共交通機関でのアクセスはやや不便な岐阜羽島駅。ただし岐阜羽島駅は、東海道新幹線の中では珍しい、自家用車でのアクセスがしやすい新幹線駅です。岐阜県南部に住んでいる人であれば岐阜羽島駅まで自家用車、岐阜羽島駅で新幹線に乗り換え、ということが可能。
岐阜羽島駅周辺の駐車場は、1日200円が最安値で平均的には300円〜500円程度。東海道新幹線の駅近くにある駐車場としてはかなり安い。「パーク&ライド」(自家用車だけで移動するのではなく、自家用車で新幹線駅や特急停車駅まで移動し、そこから速い鉄道を利用して効率的に移動する方法)がしやすいのが岐阜羽島駅です。
ただし駐車場の料金については値上げの可能性もありますので、最新情報は必ず現地で調べてください。また、時間に余裕がない場合、タイムズなどで駐車場の事前予約をしておくのも良いでしょう。
米原から新幹線、岐阜羽島から新幹線より新快速&新快速が速いことも
今回は岐阜から米原まで新快速、米原から大阪までまた新快速で行きます。
岐阜駅から新快速で米原へ
まずは岐阜駅。普段はJR岐阜駅を使わないのでなかなか新鮮です。名鉄岐阜駅と比べてかなり大きく、こっちが岐阜の玄関口っていう感じがしてしまいますね。ただ、繁華街に近いのは名鉄岐阜です。
ここ、岐阜から米原への新快速は、1時間あたり2本。少ないです。ほとんどの列車が豊橋方面から直通してくる列車なので、豊橋=名古屋=岐阜間の輸送力に合わせた座席数・車両数となっており特に大垣から米原までで座れないことはほとんどないでしょう。
岐阜から米原までは、新快速でも特別快速でも各駅停車です。唯一、途中駅を通過するのが特急。この区間の特急は、金沢方面の特急「しらさぎ」が1日何本か、そして大阪行き特急「ひだ」が1日1本のみ走っています。
途中の大垣でまとまった下車があります。大垣で乗務員さんも交代します。大垣から先まで乗り続けていた人の大半は、米原までいっていたというイメージです。途中の駅で降りる人は少なく、この区間が1時間あたり2本のみとなるのも納得できてしまいます。
大垣から米原までは、昼間であればいい景色が広がっています。しかし、今回は夜なので見えず。残念。
米原で乗り換えは対面乗り換えできることが多い!
ということで米原に到着です。
米原まではJR東海、米原からはJR西日本です。そのため、現時点では特急をのぞいて米原を越えて行き来する列車は設定されていません(以前は設定されていたようですが)。
ここ米原では、東海道線は2番線・3番線ホームから発着します。2番線・3番線ホームは対面となっているため、夜遅い時間や朝早い時間を除いては対面乗り換えできることがほとんどです。これはかなり便利。
関西のバケモノ列車、新快速に乗車
米原からは新快速に乗車します。新快速は、特に大阪近郊エリアではかなり通過駅が多く、最高速度も特急列車と同じという、かなりのスピードの列車です。指定席料金などは必要ありません。
関西エリアのバケモノのような列車、スピードは特急顔負けです。私鉄王国関西でJRが生き残っていくためにはこういった列車は必須でしょう。新快速はクロスシートに乗ることができるのもまた大きなメリット。クロスシートは、そこそこ角度がついているのでリクライニングこそしないもののかなり快適です。
米原から彦根や草津などに停まりながら少しづつ大阪を目指します。途中でまとまった乗車はありませんが、少しづつ、少しづつ乗客が増えてきて京都で窓側座席のほとんどが埋まりました。
京都まで来ると、関西エリアにきたなあって感じがします。今までもそれなりのスピードを出して走っていた新快速も、京都を過ぎると水を得た魚のように今までに比べて一層加速し、スピードを出してどんどん駅を通過していきます。京都から大阪までの間では、高槻・新大阪にしか停まりません。
ということで大阪に到着です。うとうとしたり、ブログ記事を書いていたりしたらあっという間の3時間でした。
コメント
近々、私も岐阜から大阪に向かう用事が出来ました。
しかし、電車はほとんど利用したことがなく、初歩的な質問で申し訳ないのですが、
①乗車券2枚は改札機に2枚まとめて入れるのでしょうか?
②大阪に着いたら、乗車券2枚は駅員さんに見せるのでしょうか?それとも改札機に乗車券をいれますか?
コメントありがとうございます!
①岐阜駅では、岐阜→京都の乗車券1枚だけを投入すればOKです。
②大阪駅では、2枚の乗車券を重ねて入れればOKです。自動改札機を通ることができます。
特に大都市の駅の改札機の場合、特急券等を処理するためにおおよそ3枚くらいまでの乗車券は処理できるようになっているようです(JR北海道では、「5枚以上の乗車券をお持ちの場合は駅員にお渡しください」と特急車内で案内されます)。実際に大阪駅では、2枚の乗車券で改札を通過できました。
この辺りは慣れない場合、不安な点が多いと思います。ご質問いただき、ありがとうございます。