私鉄が数多く走っている関西。関西では近鉄など大手私鉄が観光列車を走らせています。そしてそれに負けじとJR西日本も頑張っています。
さらにそれだけでは終わらず、地元のローカル鉄道もまた、観光列車を走らせています。結論、西日本には思いの外、観光列車が多い。今回はそんな西日本エリア(主にJR西日本エリア;滋賀県から山口県)の観光列車を全てご紹介します。
関西周辺の山に加え、海も感じられる観光列車が充実する西日本
「西日本」と一括りにしてしまうと大阪などを思い描くかもしれませんが、瀬戸内海にも日本海にも面し、豊かな自然がある西日本。
JRは「JR西日本」と一つの括りになっており、大都市圏である大阪圏内を除いては積極的に観光列車を走らせています。まず、僕が「これは絶対に乗りたい!」「これだけは絶対に乗ったほうがいい!」と思う観光列車をご紹介します。
近鉄「青の交響曲」
まずは近鉄が大阪阿部野橋から吉野まで走らせている「青の交響曲」。これ、以前に一度だけ乗ったことがありますがすごいです。
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この「青の交響曲」は全席デラックスシートとなっています。近鉄特急で、ほぼ全席デラックスシートとなっている特急には「しまかぜ」があります。が、この「しまかぜ」とは違って落ち着きある高級感がいい。
また、2号車はラウンジカーとなっており、地元のお酒などをいただくことができます。
近鉄あをによし
近鉄が2022年にデビューさせた、大阪・奈良・京都の三都を結ぶ特急が「あをによし」です。
近鉄らしく、グループ利用を想定した座席と、豪華な内装。車内販売などもあります。
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etSETOra
続いてはJR西日本が走らせている観光特急「etSETOra」。広島地区の、宮島口・広島=尾道間を走っている観光列車で、名前「エトセトラ」からわかるように「瀬戸内海を楽しむ」観光列車です。
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車内は豪華客船をイメージしたものとなっており、食も楽しむことができます。
Belles montagnes et mer(ベル・モンターニュ・メール)〜べるもんた〜
最後はこちら。一応JR西日本のエリアになるので入れておきましたが、甲信越の観光列車です。
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なんといってもこの「べるもんた」、北陸の観光列車ということもあり「寿司職人が実際に観光列車に乗っており、車内で新鮮なお寿司を頂くことができる」観光列車となっています。景色を見ながら美味しいお寿司を頂く、是非とも乗ってみたいですね。
私鉄の観光列車も充実
関西といえば私鉄天国。私鉄の観光列車ももちろん充実しています。観光特急を積極的に走らせている近鉄に加え、最近では阪急や南海も観光特急を走らせています。
関西一番の観光列車は「丹後くろまつ号」
丹後くろまつ号は、京都北部のローカル鉄道・京都丹後鉄道が運行する列車です。
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これから紹介する他の関西私鉄の観光列車とは異なり、食事などもセットになったプランが発売されています。車内でイタリアンのランチやスイーツなどが楽しめるのが非常に魅力的な列車です。
近々乗る予定ですので、詳しくは乗ってからレビューしたいと思います。
青の交響曲
近鉄の関西エリアの観光特急といえばこれです。観光特急「青の交響曲」(あおのシンフォニー)。大阪南線・吉野線を走る、吉野方面への観光特急としてデビューしたのがこの「青の交響曲」です。
実際に乗りましたが、僕はこの特急の内装が本当に気に入った。近鉄は「しまかぜ」などの豪華特急を走らせています。が、それらの特急と比べて「落ち着いた」「大人な雰囲気」を楽しめるのがこの「青の交響曲」なんですよね。
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派手ではない、「大人な特急」に乗って吉野への旅を楽しんでみてはいかがでしょうか。
比叡山へのアクセスのための叡山電鉄
続いては、比叡山へのアクセスのための京阪系列の私鉄・叡山電車の観光列車です。
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比叡山へ行くための観光列車として、展望を楽しむための列車や、「ひえい」という名のおしゃれな列車が走っています。
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伊勢志摩方面への観光特急 しまかぜ
続いては、以前、東海バージョンの記事を書いたときにも書いた「しまかぜ」。伊勢志摩方面と大阪難波・京都・名古屋を結ぶ特急です。
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こちらは座席が豪華は豪華。マッサージ昨日までついています。ただ、僕は先ほども書いたように「青の交響曲」のような、落ち着いた感じの高級感の方が好きですね。「しまかぜ」は豪華すぎて、ちょっと目がチカチカします。
高野山への観光には!南海「天空」
続いては南海の観光列車「天空」です。このエリアでは、特急「こうや」などが走っています。この「天空」が走る橋本から先ではかなりの急勾配がある区間になります。
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この「天空」は、特急こうやと違って難波までは行きません。高野山の「入り口」とも言える橋本から極楽橋までを繋いでいます。高野山観光の入り口、高野山駅へは極楽橋からケーブルカー(南海電車扱いで、改札内乗り換え)で5分ほどです。
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この列車が追加料金なし?!「京とれいん 雅楽」
続いては京阪の「京とれいん 雅楽」。なんとこの列車、追加料金なしで乗れてしまうという太っ腹な観光列車なんです。
特別料金どころか通常の特急料金すらなしで乗れる観光列車としては、今まで乗った中でダントツです。ただ、追加料金が要らないということは「定員制ではない」ということ。当日ホームで並んで待つしかなく、これがまた欠点だったりするわけです。
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車内はこんな感じ。追加料金不要の列車とは思えない内装です。
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車内にはなんと枯山水まであります。車内に庭を作るなんていう発想がまず出てこないですよね。
JR西日本は、山陽・山陰の路線を活かした観光列車を運転
ここまでは私鉄の観光列車をご紹介してきましたが、ここからはJR西日本の観光列車をご紹介します。
これ以外にもJR西日本には「TWILIGHT EXPRESS 瑞風」がありますが、ちょっとこれは別次元なのでここでは割愛。また、夜行列車「WEST EXPRESS銀河」もありますが、こちらも新型コロナウイルスの影響で特殊な運用となっているので今回は割愛します。
etSETOra
ますは、こちら。etSETOraという名前の真ん中の部分からわかるように、瀬戸内海を観光するための観光列車です。列車は瀬戸内海をゆく豪華客船をイメージしたデザインになっています。
JR西日本の中では数少ない、「食」も取り入れたツアーのような観光列車で、JRが力を入れていることがわかります。
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車内はソファなどを中心に豪華ながらも落ち着いたデザインになっています。瀬戸内海側は海を望めるような座席配置になっています。
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〇〇のはなし
続いては、JR西日本が下関から東萩まで運転している「〇〇のはなし」。
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山口県を通って、瀬戸内海側の都市・下関から日本海側の都市・萩までをつなぐ観光列車です。海を見ながら美味しい食事を頂くことができます。
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実は、2020年12月の西日本旅行で、この列車も考えたんですが、「東萩から帰ってくることができない」という大きな難点があって諦めました。下関は新幹線の駅もあるのでいいのですが、東萩までのアクセスはバスが最も現実的なのではないでしょうか。もうちょっとなんとかなればいいのになあとも思います。
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あめつち
お次は日本海側のエリアで完結する観光列車「あめつち」。
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全車グリーン車指定席で、出雲市から鳥取までを繋いでいます。途中、松江や米子など観光地を沿線に多く抱えていることもあり、途中からの乗車も可能。
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花嫁のれん
こちらも日本海側なのですが、一気に場所は変わって金沢発着の観光列車。
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金沢から石川の一大観光地・和倉温泉をつなぐ観光列車です。車内の写真を見てわかるように、「和」を全面に出して、コンパートメントの座席などがあります。
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金沢の名物・金箔などをふんだんに利用した内装で、落ち着きというよりは豪華さを強調した列車となっています。
ラ・マル・ド・ボァ
続いては「ラ・マル・ド・ボァ」。こちらは瀬戸内海を走る観光列車です。
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こちらの外観を見てもらってもわかると思いますが、この「ラ・マル・ド・ボァ」は、サイクリングロードとして名高い尾道などを通っています。そのため、自転車を持って乗ることができる観光列車となっているのが大きな特徴。
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自転車でしまなみ海道を渡り、そして自転車を持って観光列車に乗ってまたまた瀬戸内海を楽しむ。瀬戸内海を存分に満喫できるように考えられた観光列車です。
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Belles montagnes et mer(ベル・モンターニュ・メール)〜べるもんた〜
続いては、最初にも少し紹介した「Belles montagnes et mer(ベル・モンターニュ・メール)」、通称「べるもんた」です。
車内はこんな感じ、国鉄時代のSL客車をイメージさせるボックスシートに加え、さまざまなところに伝統工芸が使われています。
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そして何より、車内でお寿司を楽しむことができます。観光列車としては珍しく、寿司職人が列車に同乗しています。北陸で観光列車に乗って、北陸の新鮮なお寿司をいただける、これがぼくがこの列車に乗りたい最大の理由です。
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うみやまむすび
「うみむすびやまむすび」は先ほどまでとは異なり定期列車ではありません。関西地区から比較的手軽に行くことができる観光地として人気の城崎温泉を中心に、季節ごとに様々な方面へ運転されています。
「丹後くろまつ号」で有名な京都丹後鉄道方面へも入ります。
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奥出雲おろち号
続いては、ちょっとアクセスが容易ではないところを走る観光列車。
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山陰の観光地として名高い、出雲市から備後落合までを結ぶ列車です。客車が1両とトロッコ列車が1両繋がっています。自然の豊かな山陰から本州の「背骨」部分の山の中をつなぐ列車です。
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車内はこんな感じ。木でできた座席が配置されています。
SL/DLやまぐち号
続いては「SLやまぐち号」。SLが定期点検に入るために、一時期はDLで牽引されますが、客車はほぼ同じと思っていいでしょう。
これはかなり有名な観光列車ですね。客車が国鉄時代の客車をイメージした内装になっているため、特に鉄道ファンには人気。普通車は4両繋いでるものの、1両しか繋いでいないグリーン車は予約を取ることすら困難です。
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こちらは特急という扱いで、乗車券に加えて特急料金、グリーン車に乗る場合はグリーン料金が必要です。
SL北びわこ号
さて、最後はSLびわこ号。
名前の通り、琵琶湖周辺を走るSL列車です。
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ただし、こちらのSLびわこ号は現在運休中です。ご注意ください。
ということで今回は西日本エリアの観光列車をご紹介してきました。
西日本エリアは私鉄をはじめJRもさまざまな観光列車を走らせています。これからも実際に乗ってレビューをしていきますので、お楽しみに。
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