広大なアメリカ。都市間の移動では飛行機での移動が一般的となっているアメリカは、「飛行機大国」とも呼ばれるほど、飛行機での移動が一般的です。
そんなアメリカの中で長距離移動をするのであれば飛行機は必須。この記事では、アメリカの飛行機の乗り方を解説。アメリカ大陸横断の旅をした経験から、アメリカにおける飛行機の利用について徹底的に解説します。
アメリカ国内線の乗り方① 予約からチェックインへ
まずは予約・チェックインの方法からです。アメリカでは飛行機での移動が一般的であるため、空港での航空券購入も可能ですが、事前に購入しておくのがやはり安心です。
予約は公式サイトから予約が安心
予約は公式サイトからの予約が圧倒的にオススメです。予約変更などの操作の自由度が高くなる上、アメリカの航空会社では公式サイトが最安値となっていることが多いためです。また、最安値を検索するためにはスカイスキャナーがオススメです。
僕の予約の手順は、
- スカイスキャナーで検索し、相場をチェック
- 自分の優先したいアライアンス(僕の場合はスターアライアンス)の価格をチェック
- 公式サイトに自らアクセスし、予約
- 時間帯と価格を総合的に判断し、予約
という手順です。ある航空会社は満席近いため高いのに、別の航空会社は安い、ということはよくあることです。スカイスキャナーで相場を確認しておくことが必須です。
なお、アメリカにはユナイテッド航空・デルタ航空・アメリカン航空の3社がありますが、
- ユナイテッド航空→ANA(全日空)
- アメリカン航空→JAL(日本航空)
と提携しており、例えばユナイテッド航空の利用でもANAマイルを貯めることができます。なお、デルタ航空は2023年現在、日本の航空会社とは提携していません。
チェックインは自動チェックイン機でチェックインが便利
空港に到着した後は、自動チェックイン機でのチェックインがオススメです。ほとんどの空港で、自動チェックイン機によるチェックインが可能です。特にレガシー3社は日本にも乗り入れているため、アメリカ国内でも機械自体が日本語に対応しており、カウンターで英語でやり取りしながら搭乗手続きをするより圧倒的に楽です。
多くの空港の場合、自動チェックイン機の周りにもスタッフが配置されているため、困ったら助けに来てくれます。ロサンゼルス国際空港でのチェックインの際には、航空会社のスタッフさんにとても優しくサポートしてもらいました。
アメリカの国内線は、預け入れ手荷物が有料のことがほとんど
アメリカの国内線では、預け入れ荷物が有料であることがほとんどです。しかしレガシーの航空会社(デルタ航空・ユナイテッド航空・アメリカン航空)は予約時に手荷物料金を支払うのではなく、チェックイン時にクレジットカードで決済することがほとんです。
アメリカは機内持ち込み手荷物に関して保安検査が非常に厳しいため、特に海外旅行でアメリカに行き大量の荷物を持っている場合は素直にお金を払って預け入れ手荷物を預けた方が良いでしょう。
アメリカの国内線の乗り方② 手荷物検査など
前章で搭乗手続きの方法や予約方法・預け入れについて解説しました。実際に搭乗する際の手続きなどについて解説します。
アメリカで飛行機に乗る場合、身分証明書(ID)が必須
アメリカで飛行機に乗る場合に注意しなくてはならないことが、身分証明書が必要になることです。日本人の場合、アメリカで通用する身分証明書は基本的にパスポートだと考えて良いでしょう。端的に言ってしまえば、アメリカでは国内線に乗る場合でも、パスポートの提示が必要になります。
セキュリティチェックの前にIDを提示する場所があります。ここでパスポートなどを読み取られます。国内線だからパスポートが必要ないと考え、預け入れ手荷物に入れてしまうと大変なことになります。国内線に乗る時に限らず旅行中はずっとですが、パスポートは肌身離さず持ち歩くようにしましょう。
セキュリティチェックは時間がかかるので注意
アメリカでは国内各所でセキュリティ検査があります。飛行機は当然で、2001年の同時多発テロ以降、大幅にセキュリティ検査が厳しくなっています。アメリカでは保安検査で靴まで脱がされます。
セキュリティ検査は空港にもよりますが、朝夕の出発ラッシュの時間帯にはかなり時間がかかります。夕方の4時ごろにロサンゼルス国際空港のデルタ航空ターミナルに並んだ際、保安検査のために30分ほど並びました。
また、日本の国内線とは違い液体は基本的に持ち込みができません。アメリカでは出国審査がないため、国内線の待合室と国際線の待合室が同じです。つまり、アメリカ国内線の持ち込み手荷物の制限は、日本発着の国際線と同じです。液体などは基本的に没収となるため、必要なもの以外は預け入れ荷物に入れておきましょう。
搭乗ゲート付近で待機しよう
保安検査を通過したら搭乗ゲート付近で待機しましょう。ロサンゼルスやニューヨークなど、主要都市の空港は国内線のターミナルでも混雑します。場合によっては、国内線ターミナル内の移動でも時間がかかることもあります。
飛行機の出発が遅れる場合も、ゲート付近に案内があります。アメリカの飛行機は遅延することも多々あるにもかかわらず、1分単位で出発時刻が設定されています(なぜだろう)。
デルタ航空でロサンゼルスからサンフランシスコへ移動
アメリカ周遊旅行の中で、デルタ航空2054便を使用してサンフランシスコへと向かいました。
その様子をご紹介しつつ、実際のアメリカ国内線の搭乗方法などを感じていただければと思います。
公式サイトからの予約で格安で乗れるデルタ航空
今回デルタ航空を選んだのは安かったから。ロサンゼルスからサンフランシスコの便では最も安かったため、デルタ航空を選択しました。
デルタ航空はロサンゼルスをハブ空港としており、第3ターミナルを自社専用のターミナルとして運用しています。第3ターミナルはデルタ航空が設置したラウンジなどが充実しており、実際にデルタ航空以外の便が発着することはないようです。
デルタ航空はアメリカの主要3社(デルタ航空、ユナイテッド航空、アメリカン航空)の中では最も安いことが多い航空会社であり、アメリカ国内を移動する際に多々お世話になることがあるでしょう。公式サイトからの予約が安く、場合によってはLCC並みの価格で乗ることができます。
最安の「座席指定不可」ではゲートで座席が指定される
今回は少しでも安く移動するために、最も安い運賃を使用しました。税金や空港使用料込みで1人7,260円であり、かなり安かったです。ちなみに今回使用したロサンゼルス〜サンフランシスコ間は、日本でいうと東京〜岡山くらいの距離があります。
最初の搭乗手続きの段階では座席が指定されていません。早く空港に行ったからといって良い座席が指定されることもありません。チケットに書かれているように、最安運賃で座席指定をしないと搭乗手続き段階では「Assigned At Gate」と表示されます。
ゲートで座席が指定され、この段階でやっと、座席が書かれた搭乗券を受け取ることができます。グループで利用する場合、基本的には近い席になるように配慮はしてもらえますが、空席が少ない場合は離れ離れの座席になることもあります。今回は2人での旅行でしたが、通路側と真ん中の席の2席、横並びで座席が指定されました(見ていた限りでは、搭乗開始前にゲートのスタッフの方が手動で座席指定をしているようでした)。
スナックもあり快適な機内
機内に乗り込みます。今回搭乗した機体はA319。日本でも運用されているA320の姉妹機で、やや小柄な機材です。
デルタ航空では機内でWi-Fiサービスも利用できます。Wi-Fiサービスは、デルタ航空のマイレージ(デルタスカイクラブ)会員であれば無料で使用できます。スピードも十分でした。
今回は通路側の座席だったため、思うように写真は撮れませんでした。
デルタ航空の小型機領域では最新鋭の機材となるA319は、シートモニターに加えてコンセントまで全席完備。快適な機内空間です。
機内設備については、別の記事でまとめました。
また、デルタ航空ではドリンクとスナックのサービスもありました。ドリンクのサービスがあるのは日本の国内線と同じですね。また、アメリカの国内線ではかなりの長距離となる区間もあります。アメリカ国内線での最長路線は、ボストンからホノルルまで、片道11時間40分。東京からロサンゼルスより遠いです。
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