アメリカにおけるクレジットカード事情 ドルの現金はどの程度必要か?

アメリカ
アメリカクレジットカード

海外旅行をする際に問題になるのが「お金」の問題。現地での支払い手段をどうするか。

この記事では、アメリカ大陸を横断した経験からアメリカにおけるクレジットカード事情を解説します。「アメリカに行くけれど、現金はどれくらい必要?」といった疑問にお答えします。

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アメリカにおける支払い手段〜クレジットカードがメイン〜

まず初めに、アメリカにおける支払い手段について解説します。

アメリカにおいてはクレジットカードがメイン

アメリカにおいて主たる決済方法はクレジットカード、またはデビットカードです。

アメリカという国は治安の問題などもあり、現金を持ち歩きたがらない人が多いのでしょう。クレジットカードは既に50年近く前からアメリカではポピュラーな決済手段となっていました。日本では新型コロナウイルスの影響でキャッシュレス決済が大幅に増えましたが、アメリカではそれ以前からキャッシュレス決済が当たり前だったのです。

2023年の春、アメリカ大陸横断の旅をして、クレジットカードが使えないお店は皆無でした。スポーツアリーナの前にあるカート(手押し車)+パラソルの飲食店ですら、カード決済が利用できるのです。クレジットカードを使うのがメインで、むしろ現金しか使えないようなお店は危険だと判断して問題ないでしょう

アメリカにおいてはクレジットカードがメイン
アメリカの店舗ではほとんどの場合、クレジットカードが使用できる

QRコード決済などはほぼない

日本では「PayPay」などに代表されるQRコード決済が成長しました。しかしアメリカではQRコード決済はほぼ、導入されていません。

理由は簡単で、日本では個人店を中心にクレジットカード決済端末の整備が遅れたのに対して、アメリカではクレジットカード決済端末が当然のように浸透したからです。アメリカ人はクレジットカード1枚でほとんどのことが済むのです。一部の店舗ではQRコードなどを活用する場合はありますが、店舗に掲載されたQRコードを読み込み、ネット経由で決済画面に遷移、そしてクレジットカード情報を入力して決済するという流れが一般的です。

QRコード決済などはほぼない
持ち帰り形式の飲食店でもクレジットカード決済がメイン

このように、アメリカ独自のQRコード決済などは導入されていません。日本人観光客にとっては日本で使用しているクレジットカードをそのままアメリカでも使うことができ、日本にあるQRコード決済とは異なり利便性はとても高いです。

クレジットカード以外のICカードなどは公共交通機関くらい

日本ではクレジットカードを経由して決済される「iD」や「QuickPay」がコンビニなどを中心に普及しています。また、交通系ICカードは全国相互利用ができるようになっており、街中でも決済に使用できてとても便利です。

しかし、アメリカでのICカード事情は異なります。アメリカにおけるICカード決済は基本的に、クレジットカードのタッチ決済(コンタクトレス決済)のみです。アメリカにある交通系ICカードは日本のように相互利用が行われていません。サンフランシスコはサンフランシスコのICカード、ロサンゼルスはロサンゼルスのICカード、というように、完全に分離されています。

クレジットカード以外のICカードなどは公共交通機関くらい
公共交通機関では専用のICカードも

そのような背景もあって、街中のお店で交通系ICカードは基本的に使用できません。結局、クレジットカード決済をすることになるのです。

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アメリカ旅行において現金は必要か

ここまで、アメリカにおいてクレジットカードが必須であることを解説してきました。ここからは、アメリカ旅行において現金が必要か否かを解説します。

アメリカ旅行において現金を使うシーン

アメリカ旅行をする際、現金を使うシーンはかなり限られています。僕の経験では、アメリカ旅行で現金を使わねばならないシーンは、チップくらいです。

アメリカはキャッシュレスが大幅に進んでいます。ほとんどのお店や観光地でクレジットカードが使えます。飲食店などでも一部では、チップもクレジットカードで決済可能です。ただし、チップの支払いに現金のみの場合もあるので、1ドル札を中心に10ドル〜20ドル程度を持っていくと良いでしょう。

アメリカ旅行において現金を使うシーン
アメリカで現金が必要なのはチップくらい

アメリカ独自の文化「チップ」

アメリカにはチップという文化があります。感謝の気持ちをお金で表すのです。日本とはやはり、少し違います。

チップは概ね、15%〜20%が目安だと言われています。例えば次のような場合、チップは現金で払うしかなく、クレジットカード決済が難しくなります。

  • レストランなど、食後のテーブルにチップを置いていくスタイルの場合
  • ホテルのルームメイキングに対するチップは基本的に枕元に置いておく
  • ホテルのポーターが荷物を運んでくれた場合、直接チップを渡す

これ以外にもありますが、主にこのような場合には現金でチップを支払うことになります。

アメリカ独自の文化「チップ」
ホテルやレストランなど、対面サービスで特に現金のチップが必要

交通機関の中では現金のみの場合も

また、公共交通機関では現金のみの場合があります。特に、交通系ICカードが確保できていない場合です。

ニューヨークの地下鉄はクレジットカードのタッチ決済(コンタクトレス決済)が使用できるようになりました。しかし、ロサンゼルスやサンフランシスコ、シカゴなど大都市でもクレジットカードのコンタクトレス決済が使用できません。

交通機関の中では現金のみの場合も
CLIPPERカード(サンフランシスコ)やtapカード(サンフランシスコ)はiPhone上で利用可能

現在ではロサンゼルスやサンフランシスコ、ワシントンD.C.などではApple Payなどスマートフォン上で交通系ICカードの発行、そしてクレジットカードでのチャージができます。ただしこれらのカードが使用できない場合(具体的にはアメリカ入国直後などの場合)、現金で支払うしかありません。また、バスなども場所によっては現金のみとなります。

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アメリカ旅行ではクレジットカードが必須

ここまででアメリカ旅行でのクレジットカード事情、および現金しか使うことができないシーンを解説してきました。結論、アメリカ旅行においてクレジットカードは必須であると言って過言ではないでしょう。

アメリカ旅行をするにはクレジットカードが必須

アメリカ旅行をするのであれば、クレジットカードは必須です。特にコロナ禍を経た現在、店舗によっては現金お断りのお店も増えています。

クレジットカードは適切に使用すれば現金の両替より為替レートもよく、そもそも両替の手間もありません。ホテルなどはオンライン上で決済ができるため、アメリカでの旅行をシームレスにしてくれます。

現在ではデビットカードなど、与信が必要ないVISAやMastercardブランドも多くあります。後払いのクレジットカードに抵抗がある場合、デビットカードなどをうまく活用すると良いでしょう。

ちなみにこの話は、アメリカに限らずヨーロッパ諸国でも同じです。

ホテルなどではクレジットカードがないと大変なことも

ホテルなどではクレジットカードがないと大変なこともあります。ホテルにはデポジットという仕組みがあります。予め宿泊料金を超える金額をクレジットカードの与信枠から引いておき、何かあった場合のためのお金にするのです。いわば、人質のようなものです。

このデポジットは、ホテルの備品を壊したり物を持ち帰ったりしなければ与信枠は戻されます。

ホテルなどではクレジットカードがないと大変なことも
ホテルではクレジットカードが必須

これがクレジットカードがない場合、現金を預けることになります。つまり、実際の宿泊料の現金では不十分ということになります。

アメリカでは、そもそもクレジットカードを持っていないことはありえないという文化があります。そのため、ホテルなどではクレジットカードがなければ手こずることになるので、クレジットカードは必須と言えます。

キャッシュレスが推奨されるアメリカ

アメリカではキャッシュレス決済が推奨されています。

アメリカでは偽札を使った、という事件も多発しています。現金よりクレジットカードの方がお店など決済側からしても安全性が高いのです。

キャッシュレスが推奨されるアメリカ
キャッシュレス決済が中心のアメリカ

コロナ禍を経て、現金の利用はさらに減りました。キャッシュレスが当たり前の世界になっているのです。

このように、アメリカに行くならクレジットカードは必須です。ぜひ「自分に合った1枚」を作り、持参してくださいね。

クレジットカード以外についても、アメリカ旅行に行く前に知っておきたい知識をまとめました。合わせてご覧ください。

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