アメリカにおける治安 地域ごとの治安と対策を解説

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アメリカは多様な文化が混在する国であり、観光客にとって魅力的な場所ですが、一方で治安の面で心配する人も多いでしょう。特に日本からの旅行者にとっては、アメリカの治安について不安を感じることがあるかもしれません。

そこでこの記事では、実際の体験も踏まえならが、アメリカの治安について日本人旅行者に解説します。

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アメリカの治安 やっぱりそこは海外

アメリカは、日本とは異なる文化や環境があり、治安の状況も日本とは異なります。特に、大都市や観光地では治安の悪さが問題視されることがあります。しかし、全ての地域が治安が悪いというわけではありません。まずは、アメリカで治安のいい街と悪い街について解説します。

アメリカの治安 やっぱりそこは海外
鉄道の車内の治安が悪いことも

アメリカで治安のいい街・悪い街

アメリカの治安は都市によって大きく異なります。具体的にはGoogleで「(都市名)+治安」(例えばロサンゼルスならば、「ロサンゼルス 治安」など)と調べると解説した記事が多数あります。

アメリカで治安のいい街として挙げられるのは、ワシントンD.C.、ボストン、シアトル、サンディエゴ、ミネアポリスなどです。これらの都市は、観光地としても人気があり、治安面でも安心して過ごせる場所とされています。

一方、治安の悪い街として知られるのは、シカゴ、デトロイト、ニューオーリンズ、バージニアビーチなどです。これらの都市は、犯罪率が高く、観光客にとっては危険な場所とされているため、訪問する際はあらかじめ治安の悪い地域などを確認しておき、そういった地域には立ち入らないようにしましょう。

アメリカで治安のいい街・悪い街
街によって治安は異なる

アメリカは銃社会 自分の身は自分で守るという考え方

アメリカでは、銃を持つことが自由であるため、犯罪が発生しやすいとされています。また、警察の対応が遅いことがあるため、自分自身で身を守るための対策が必要です。アメリカ人にとっては当たり前のことですが、日本人とはやはり感覚が違います。ただし、観光客が銃を持つことは厳しく制限されています。日本人が銃を持つことはできません。

アメリカは銃社会 自分の身は自分で守るという考え方
アメリカは車社会&銃社会

日本ではそもそも、銃を目にする機会がとても少ないため、初めはびっくりするかもしれません。しかし、治安に気をつけて、危ない場所に立ち入らなければ銃で襲われることもないため、基本的にその都市で治安の良い地域と悪い地域を把握し、適切な行動をとることが重要になります。

その土地の理解が重要

アメリカは、文化や言語が異なるため、土地の理解が重要です。治安が悪い地域や犯罪が多発する地域もありますが、それらはあくまでも一部の地域であり、全体的に危険な国ではありません。

日本人の感覚からすると少し異なる点もあるでしょう。アメリカの文化や言語を理解し、現地の情報を把握することで、安全な旅行をすることができます。

その土地の理解が重要
その土地について理解することが求められる
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アメリカ旅行での治安対策

アメリカ旅行では、日本とは違う環境に遭遇することになります。ここでは、アメリカ旅行での治安対策について解説します。

現金は最低限しか持ち歩かないこと

アメリカでは現金を持ち歩くことが一般的ではありません。現金で支払うことができる場所もありますが、クレジットカードでの支払いがほとんどです。観光地はじめショッピングセンターなどにもATMがあります。現金を持ち歩くのが一般的ではないため、日本と比べると圧倒的に多数のATMが設置されています。ATMから現金を引き出すことができますが、できるだけ少額に抑えるようにしましょう。

また、アメリカの大都市では、財布やバッグの盗難が多発しています。現金を多く持ち歩いていると、被害が大きくなります。やはり、必要最低限の現金しか持ち歩かないのがベターです。

現金は最低限しか持ち歩かないこと
夜出歩く時は特に注意

観光客を狙った詐欺に注意

アメリカでは、観光客を狙った詐欺が多発しています。例えば、偽の警官やタクシー運転手、有名人だと名乗る人に狙われることがあります。警官の制服を着ている人が現れ、「あなたは違法な行為をしています。パスポートと財布を見せてください」と言われることがあります。しかし、本当に警官ならば、身分証明書を提示することができます。身分証などの提示を求められた場合、先に相手の身分証の提示を求めるようにしましょう。

また、タクシーに乗る際には、自治体などにより認証された信頼できる会社のものを利用するようにしましょう。道端でタクシーが勝手に止まったり、急に運賃を上げられたりすることがあります。また、タクシーのドアを開けたときに、乗り込む前に車内を確認することも重要です。緊急時には、必ず911に通報しましょう。

最近ではアプリで予約できるライドシェア(UberやLyftなど)も発達してきているため、そういったアプリの利用もオススメです。

日本人は正直であり、また日本国内でタクシーにぼられるなどといったことがなく警戒心が薄いため狙われやすいです。注意が必要です。

クレジットカードはもはや必須

アメリカでは、現金よりもクレジットカードがよく使われています。レストランやショッピングモール、ホテルなど、多くの場所でクレジットカードが使えます。

また、クレジットカードを使用する際には、セキュリティに注意することも大切です。例えば、クレジットカード情報を盗んで不正使用する「カード詐欺」が発生することがあります。

そのため、以下の点に注意することをお勧めします。

  • 信頼できるショップでの利用に限定する
  • オンラインでの利用時には、暗証番号や個人情報を入力しないようにする
  • カード会社の不審な取引監視サービスに登録する

また、アメリカではチップが一般的に求められるため、クレジットカードを使う際にはチップの支払いにも対応できるようにしておくと良いでしょう。一般的には、レストランでのサービス料金に対して15〜20%のチップを支払うことが一般的です。

クレジットカードはもはや必須
アメリカではクレジットカードを使おう
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地域ごとの治安

アメリカは広大な国土を持ち、地域によって治安の状況が大きく異なります。それでは、代表的な地域ごとの治安の状況を見ていきましょう。

東海岸-ニューヨークやワシントンD.C.など

東海岸はアメリカの中でも最も歴史が古く、人口も多い地域の一つです。そのため、治安の状況も多様で、場所によっては非常に治安の悪い地域も存在します。代表的な都市としては、ニューヨーク、ワシントンD.C.、フィラデルフィアなどが挙げられます。

東海岸-ニューヨークやワシントンD.C.など
観光地は人目があるので暴行などは少ないが、詐欺などに注意

ニューヨークは世界的な観光地として有名ですが、一方で犯罪率も高く、特にナイトライフの賑わう地域や地下鉄などの公共交通機関では犯罪に巻き込まれる危険性があります。朝夕の時間帯、ニューヨークの地下鉄は通勤客で混雑するため治安はまだ良い。しかし、夜になるとホームレスが車内にいるなど、治安は良くないです。飛行機の到着時間などでやむを得ず夜間に地下鉄を利用する場合、車掌がいる車両(大抵、中央部)の近くに乗車するのが安心です。

また、観光客が集まるタイムズスクエアやセントラルパーク周辺、ブルックリン橋、自由の女神像などは観光客を狙った犯罪の発生率が高く、特に夜間は注意が必要です。僕はニューヨーク滞在時、基本的に夜は歩き回らないようにしていました。

実際に僕も、ニューヨークのタイムズスクエアでCDを押し付けられました(服にむりくり押し付けてきたが、受け取らなかったので落下してすぐに終わった)。ロサンゼルスでポストカードを押し付けられてチップを求められるという詐欺に遭っていたため無理矢理でも無視しましたが、慣れていないと受け取ってしまいます。

一方で、ワシントンD.C.やフィラデルフィアは治安が比較的良いとされていますが、中心部から離れると治安が悪くなる場合があります。特にフィラデルフィアでは、治安の悪い地域と治安の良い地域が混在しているため、十分に注意が必要です。

西海岸-ロサンゼルスやサンフランシスコなど

西海岸には、サンフランシスコやロサンゼルスなどの大都市があります。これらの都市は、エンターテイメントや観光地として有名ですが、治安の面ではやや悪いとされています。

西海岸-ロサンゼルスやサンフランシスコなど
西海岸は地域によっては治安が悪い

特に、ロサンゼルスでは、ギャングやドラッグの問題が深刻であり、治安が悪い地域も多く存在します。実際にロサンゼルスの鉄道は、車内に薬物中毒者がたくさんいる。僕たちは1回のったきり、怖くて乗ることはありませんでした。コンビニに入る際、「マリファナを吸わないか」と声をかけられたこともあります。こういった場合は反応しないのが基本です。

サンフランシスコは、ロサンゼルスと比べると治安はやや良いです。しかし、テンダーロインと呼ばれるエリアはかなり治安が悪く、銃の乱射事件などが発生しています。テンダーロインは観光客が多いユニオンスクエアから少ししか離れておらず、歩いて5分程度で行けてしまいます。僕たちも実際、迷い込みそうになりましたが、あらかじめ下調べしてあり、「テンダーロインという中心部から近いところにあるエリアは危険だ」と認識していたため、すぐ目の前で引き返しました。このような治安の悪い地域に間違えて迷い込むことがないよう、あらかじめ位置関係を把握しておきましょう

また、観光地でも観光客を狙った強盗や窃盗が多発しています。ただし、これらの都市でも、治安の良いエリアもあるため、現地の人に聞くか、事前に調べてから訪れることが重要です。

中部都市の治安-シカゴやデトロイトなど

中部都市には、シカゴやデトロイトなどの都市があります。これらの都市は、かつては産業の中心地として栄えましたが、現在では、治安の悪いイメージが強い地域とされています。特に、シカゴでは、ギャングによる銃撃事件が多発しています。そのため、観光客が訪れる際には、治安の良いエリアを選ぶか、観光スポットを巡る際には、安全なタクシーやシャトルバスを利用するなど、安全面には十分に配慮する必要があります。シカゴユニオンステーション(アムトラックの駅)からミシガン湖に面するエリアまでは比較的、安全です。

中部都市の治安-シカゴやデトロイトなど
シカゴの街

以上が、アメリカの主要都市の治安についての概要です。ただし、これらはあくまでも一般的な情報であり、地域によって治安は異なります。旅行前には、現地の情報や観光客に関する情報を収集し、自己責任で行動することが大切です。


アメリカの治安について、その特徴や治安対策、主要都市の治安などを解説してきました。アメリカは銃社会であることや、治安が悪い地域があることは否めませんが、観光客が気をつける点を把握することで、安全に旅行を楽しむことができます。現金を持ち歩かない、貴重品はホテルのセーフティボックスに保管する、観光客を狙った詐欺に注意する、地域情報を収集するなど、基本的な治安対策を忘れずに行いましょう。

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