アメリカにおけるスマホ通信・SIMカード事情 eSIMが圧倒的にオススメ

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現在ではもはや必須といえるスマートフォンの通信手段。アメリカを旅行する際、通信手段はとても重要になってきます。

この記事では、アメリカ合衆国を旅行する際の通信事情を解説。その上で、現物を受け取る必要がない「eSIM」を実際に使用してきました。eSIMを使うことで、出発前に手続きを完了させることが可能。今回使用したT-MobileのeSIMの利用方法についても解説します。

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アメリカ旅行での通信 その必要性とSIMがオススメな理由

まず、アメリカ旅行における通信手段の必要性について解説します。

アメリカ旅行ではスマートフォンは必須

アメリカ旅行においてスマートフォンは必須です。特に現在では、モバイルルーターではなくSIMタイプの通信手段が必須です。特に僕が旅行したのはコロナ後ということもあり、その傾向は顕著でした。

実際にアメリカ旅行をしていると、様々なシーンでスマートフォンが必要になってきます。僕たちは今回、アメリカ大陸横断の旅をしました。実際に大陸横断鉄道に乗車中、自分たちが乗車中の列車に関する情報は放送ではほとんど流されません。基本的にアプリからの通知になります。また、ランチで入った新興ハンバーガーチェーン「Shake Shack(シェイク・シャック)」では、料理が出来上がった時にショートメッセージで連絡が来ました。

アメリカ旅行ではスマートフォンは必須
ちょっとした所でもアプリが有用

アメリカでは日本と比べてIT化が大幅に進んでいます。IT化の中心となっているのがスマートフォンであることはいうまでもありません。「1人1台スマートフォン(もちろん、SIMが入って通信可能)」が当たり前の世界として、IT化が進んでいるのです。

ということで結論、アメリカ旅行ではSIMカード入りのスマートフォンがないと厳しいでしょう。

通信手段はSIMカードが圧倒的にオススメ

通信手段を確保するには、SIMカードを利用するのが圧倒的にオススメです。

前節に書いた通り、まず電話番号が欲しい。ショートメッセージ(SMS)が送受信可能なだけでなく、緊急通報が可能なことも安心材料です。

アメリカ合衆国・ハワイを旅行した際に実際にモバイルルーターをレンタルし、利用しました。しかし、モバイルルーターは重たい。そして容量制限などがある。本体に保証をかける必要もあるため、実質的に高くつきます。SIMカードだけであれば普段使っているスマホ本体の保証だけで十分ですからね(一部のキャリア限定保証を利用している場合、国外での利用についてはキャリアにお問い合わせください)。

さらに、モバイルルータを利用する場合、ルーターの受け取りが必要です。ルーターの受け取り&返却を空港で行う必要があり、やはり不便。SIMカードはAmazonや楽天などオンラインショッピングで受け取り、返却の必要がありません。今回の記事で紹介するeSIMであれば、郵送での受け取りすら不要です。

通信手段はSIMカードが圧倒的にオススメ
アメリカでの通信手段は、SIMカードなどを用意するのがオススメ

アメリカはアプリを使うのが当たり前の社会

先ほどの話と少し重複します。

アメリカはスマホアプリを使うのが当たり前の社会です。例えば、ホテルや鉄道などを利用する場合も。ホテルはアプリまたは公式サイトからの予約が圧倒的にオススメです。

例えば、アメリカ全土でホテルを運営するマリオットホテルグループは公式アプリを用意しています。公式アプリを使用することで、予約だけでなくチェックインもアプリ内で完結します。さらに、アプリを使用することでモバイルキー(スマートフォンが部屋の鍵になる)の機能も利用できます。

この記事の中でモバイルチェックインやモバイルキーの機能など全てを紹介すると大変なことになるのは目に見えているのでマリオットホテルについて徹底的に解説した記事を貼っておきます。気になる方だけご覧ください。

アメリカはアプリを使うのが当たり前の社会
大手ホテルチェーンはアプリを使うことでさまざまなサービスを受けられる

さらに、スマートフォンを利用した決済も当たり前に行われます。クレジットカードは本体を利用するのではなく、最近日本でも発達しつつあるタッチ決済(英語では“コンタクトレス”あるいはスマートフォンのサービスの名前から“Apple Pay”“Google Pay”と呼ばれる)が海外では主流です。

このような背景から、僕はSIMカードをオススメしています。

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海外でインターネットを使う際、気になるのがセキュリティ。今回紹介しているSIMはもちろんのこと、Wi-Fiなどを使う際には特に必須です。

そこでオススメするのが「VPN」です。VPNはフリーWi-Fiでも自宅のインターネットと同様のセキュリティが確保できます。さらに、海外にいても日本のサーバーに接続することができ、日本と同じサイトなどを見ることができます。

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ちなみに僕は2023年のアメリカ大陸横断の旅の途中で、インターネット配信されているWBCを観ようとしました。しかしこれが、海外からのアクセスを拒否。ということで、ネットで速報を見るしかなかったのです(日記をご覧いただければ、ちょうどWBCの時期と重なっていることがお分かりいただけると思います)。こんな事態にも、VPNを使えば対処できます。

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アメリカ旅行でオススメのSIMカード

日本で購入することができるアメリカ旅行むけのSIMカードを紹介します。

eSIMは物理カード不要でSIMカード紛失の心配もなし!とても便利

僕が今回利用したのはeSIMです。eSIMとは簡単にいうと、物理カード不要ですぐに別のSIMをスマートフォン内で利用できる機能です。

今回、僕はT-MobileのeSIMを利用しましたが、申し込み・支払い・開通・利用まですべてがT-Mobileのアプリ内で完結。旅行中に日本で使用しているSIMを出すこともなく、帰国まで郵送などでのやり取りも一切ありませんでした。ストレスが一切なく、快適に使用できました。

2023年5月現在、海外からの旅行者向けにアメリカ国内のeSIMを提供しているのはT-Mobileだけです。

T-Mobile Prepaid eSIM app
The T-Mobile Prepaid eSIM app lets you activate new T-Mobile prepaid service on an iPhone with eSIM.

2019年にハワイを旅行した際はモバイルルーターを、2020年にイギリスを旅行した際は物理SIMを使用しました。今回はeSIMを使用しましたが、eSIMが圧倒的にオススメです。

【eSIMの対応機種について】

eSIMは最近急速に発達してきている通信規格です。ただし、少し古いスマートフォンだとeSIMが使えない場合があるので注意してください(なお、Apple Watchは全てeSIMのみ対応です)。

iPhoneの場合、XS・XR以降の全モデル、iPhone SE第2世代以降が対応しています。

2021年ごろから発売のAndroid端末はeSIM対応機種が多くなってきています。この辺りはあらかじめ、自分のスマートフォンの仕様などを確認してください。

T-MobileはプリペイドSIMが充実

先ほどeSIMを紹介した通信事業者「T-Mobile」はeSIM以外にもプリペイドSIMも充実しています。

T-Mobileをはじめとしたアメリカの通信事業者では、通信容量に制限のないタイプのSIMが充実しています。通信容量を気にしなくて良いのはとても助かる。実際にアメリカを旅していると、行き先までの経路の検索などでスマートフォンを使うことは多いのです。

次に紹介するAT&TのSIMに比べて、通信速度は圧倒的に速いです。圏外になることが多いというレビューもありますが、僕がアメリカ大陸横断旅をしている限りでは、圏外になることが多いようには感じませんでした(もちろん、山奥やトンネル内など圏外になりますが、それはどこの会社でも仕方ないこと)。現在ではどこの会社も、人が集まるようなところの通信網の整備は完了しつつあるのですね。

なお、このT-MobileのSIMは5Gにも対応しています。まあ、ホテルの外で動画を観たりなんてことはあまりありませんので、4Gが出れば十分なのは確かです。

AT&TのプリペイドSIMカード

AT&TのプリペイドSIMです。AT&TはT-Mobileに比べて通信エリアが広いそうです。

こちらのAT&TのプリペイドSIMもAmazonなどで購入できます。僕が調べた限りでは、eSIMは販売していない模様。eSIMを発売してくれたら、次のアメリカ旅行では使用したいと思います。

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T-Mobile Prepaid eSIMの購入方法と設定

最後に、T-MobileのPrepaid eSIMを実際に購入しました。スクリーンショットを使用して解説します。なお、仕様の変更によって今後、申し込み画面等は変わる可能性がありますのでその際はアプリ等の画面に従うようにしてください。

初期設定の住所とプランの選択

まずは初期設定の都市を入力し、プランを選択します。プランについては公式サイトに書かれていますので、予め公式サイトを確認して決めておいてください。

Compare Our Best Prepaid Phone Plans | T-Mobile Prepaid
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ここから紹介するeSIMの設定はすべて、日本出国前に自宅で行なっています出国前に設定しておく必要があるそうなので(アメリカ到着後にはできない模様)出発前に自宅で落ち着いてやっておくのが無難です。

なお、日数は30日となっていますが、30日の期限が切れる数日前に次のようなショートメッセージが届きます。

T-Mobile: Reminder: Please refill your plan before 11:59 p.m. 04/11 to ensure continued wireless service by dialing 611 or visiting t-mo.co/refill20. Please disregard if you’ve already paid for next month’s service.

【日本語訳;ドルフィン作成】

T-Mobile:リマインダー:引き続きモバイル通信を使用する場合、611にダイヤルするか“t-mo.co/refill20”にアクセスして、4月11日午後11分までに再度購入してください。来月のサービスの料金をすでに支払っている場合は無視して構いません。

30日以上のアメリカ旅行をする場合、このメッセージに沿ってrefill(再度チャージ、のような意味あい)することができます。

初期設定の住所とプランの選択
①到着都市の設定

①まず、初期設定の都市を登録します。Primary place of useには、米国で到着予定の空港の住所を入力すれば問題ありません

初期設定の住所とプランの選択
②プランの選択

②次にプランを選択します。プランの詳細については公式サイトをご覧ください。

初期設定の住所とプランの選択
③プランの詳細

③プランの詳細が表示されます。日数や通信容量、そしてHotspot(デザリング)などの機能について書かれています。

支払いはクレジットカード

プリペイドプランの支払いにはクレジットカードを使用します。

支払いはクレジットカード
④サービスに同意

④サービスのポリシーに同意します。不安であればスマホの翻訳機能などを使いましょう。

支払いはクレジットカード
⑤クレジットカードの登録

⑤支払いに使用するクレジットカードを入力します。日本のクレジットカードでももちろん、問題ありません。

支払いはクレジットカード
⑥完了

⑥クレジットカードの支払いが完了すれば終わりです。電話番号が表示されたら手続き完了です。

iPhone側でeSIMをアクティベートすれば完了

さて、T-Mobile側での購入は終わったので、iPhoneに設定していきます。ここからは僕が使用しているiPhone(iOS)のスクリーンショットを掲載しますが、Android端末でも似たような動作になると思います。

iPhone側でeSIMをアクティベートすれば完了
⑦eSIMをアクティベート

⑦アプリで操作しているとeSIMをアクティベートという画面が出てきます。アプリから自動で飛んで、出てきます

iPhone側でeSIMをアクティベートすれば完了
⑧デフォルト回線の設定

⑧デフォルトで使う回線を選びます。T-MobileのSIMは日本ではSoftbankまたはDocomo回線に接続するようですが、モバイル通信はできませんでした。

iPhone側でeSIMをアクティベートすれば完了
⑨通信は主回線を設定

⑨日本にいる間は、日本の通信会社をデフォルトに設定しておきましょう。機内で日本の通信会社のSIMをオフにすればOKです。

飛行機の中などで、日本の通信会社(Softbank、Docomo、auなど)のSIMをオフにしてください(iPhoneの場合、設定→モバイル通信→「SIM」欄から回線を選択してオン・オフを切り替えられます)。これをしないとデータローミングなどで思わぬ高額請求を日本の通信会社からされる可能性があります。

ただし、日本のSIMをオフにすればSIMカード本体を抜く必要はありません。海外でのローミングは高額になることが多いので使用しないのがオススメですが、SIMカード本体は残してあるので、どうしてもの緊急時にはすぐ、オンに戻せば使用できます。

緊急事態のための備えとしての安心感、そしてSIM本体を無くすことがないという安心感。やっぱりeSIMは物理SIMより強いです。

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