タイのバンコクを拠点にアジア各地へ、そして世界各地へとフライトを運航するタイ国際航空(タイ航空)。日本路線もかなり多く、タイ・バンコクで乗り継いで東南アジア方面への移動にも人気です。
2024年夏の東南アジア旅において、タイ航空のビジネスクラスを利用してインドネシア・ジャカルタからタイ・バンコクへと移動しました。日本には関係ない路線、しかし実際に利用してみると、日本人の利用がかなり多い。ということで今回、ジャカルタからバンコクへの路線、タイ国際航空の東南アジア路線の様子をレビューします。
今回のジャカルタからバンコクまでの様子は、YouTubeでVlogとして公開しています。こちらの動画もあわせてご覧ください。
ジャカルタ/スカルノ・ハッタ国際空港から出発
今回のインドネシア渡航では、ジャカルタに到着。ジャカルタで数日滞在した後、超豪華特急「アルゴスメル」を利用してインドネシア第2の都市・スラバヤへと向かいました。スラバヤからガルーダインドネシア航空の国内線でジャカルタとやってきました。
日本の支援もあって完成したジャカルタ/スカルノ・ハッタ国際空港
ジャカルタの玄関口であるスカルノ・ハッタ国際空港のターミナルは、日本の支援によって完成しました。日本はインドネシアに対して幅広い支援をしており、インドネシアでタクシーに乗るとよく、運転手さんに「あれは日本のおかげで完成したんだよ」なんて言われました。
そんなジャカルタのスカルノ・ハッタ国際空港。ジャカルタの空港へは配車アプリ「Grab」を使うと便利ですが、鉄道も完備されています。空港へのアクセスや空港内の設備、ラウンジなどジャカルタの空港事情については、別途記事をまとめたいと考えています(が、放置状態な現状…)。
国際線の出発ゲート「International Departure」から出発します。ビジネスクラスの優先レーンなどは見つけられませんでしたが、きっとどこかにあったのかな…?
世界各国、特にイスラム圏からのフライトも多いジャカルタ
フライトがそこまで多くない時間帯だったからか、それともジャカルタの空港が大きなキャパを持っているからか、10分くらいで手荷物検査&出国審査をサクッと完了。保安検査後のエリアまでやってきました。
ジャカルタの空港、日本の空港と同じくとても開放感があっていい感じの空港です。外の光が入ってくるようなお店の配置も、日本の設計ならではの(?)いい感じです。
カタール航空のA350。エアバスとカタール航空、A350の塗装問題で少し揉めていましたが、どうなったのだろうか。カタール航空はいつか乗ってみたいエアライン。ただ、ワンワールドなので僕の旅程とどうも相性が悪い。
サウジア(サウジアラビア航空)のB777-300ER。サウジアがトリプルセブンを飛ばしてくるということは、イスラム教徒が多い国としての繋がりの強さを感じさせます。
ジャカルタでは共用ラウンジが利用可能
今回はビジネスクラス利用なので、ラウンジが利用できます。ラウンジへ行きましょう。タイ国際航空(タイ航空)をはじめとした多くの航空会社は共用ラウンジを利用しています。「Saphire Plaza Premium Lounge」というラウンジ。
こちらの「Saphire Plaza Premium Lounge」、プライオリティパスでも利用できるラウンジですがプライオリティパス利用者とビジネスクラス利用者ではエリアが分割されています。
ビジネスクラスのエリアはかなり広々としています。プライオリティ・パスのエリアはここまで幅が広くはなく、細長い感じの室内になっています。
事前にサーチした情報によると「東南アジア最大級のラウンジ」だとか。まあ確かに、今まで色々な空港のラウンジを使ってきたけれど、かなり広い方。ちなみに一番奥にはシンガポール航空専用のエリアがあります。同じスターアライアンスなので使えないかと思ってカウンターで聞いてみましたが、ダメだった。
使用機材到着遅れにより、やや遅れて出発
今回はバンコクからの折り返し便となるTG434便の到着が遅れました。予約時点ではA350-900になっていたのが、来てみたらなんとB787-9だったのでおそらく、機材整備などの事情で遅れたのだと思います。
今回の機材はタイ国際航空(タイ航空)のB787-9
今回の機材はタイ航空のB787-9。タイ航空のB787-9は、コロナ禍前に導入し2024年現在で運用されているのがたった3機のレア機材です。2024年2月、タイ航空は50機のB787-9を発注し、今後の主力機材になっていくものと思われます。
ちなみにタイ航空(タイ国際航空)が運航するB787-9・ビジネスクラスの機内の様子については、別の記事で詳しくまとめてあります。
バンコクからやってきたタイ国際航空のB787-9です。TG433便として飛んできました。バンコクを朝出発し昼前にジャカルタに到着するフライトで、東京や名古屋から深夜便でバンコクへ向かうとこのフライトに接続できます。
この日は遅延していたので、搭乗も遅れます。出発の1時間前くらいからちらほらとゲート前に並ぶ人が。ジャカルタ〜バンコクという比較的短距離の路線にも関わらず、意外とビジネスクラスのお客さんは多い。
ビジネスクラスは優先搭乗が利用可能 グループ1で搭乗
ビジネスクラスを利用する場合、優先搭乗が利用できます。ANAではファーストクラス+ANAダイヤモンド会員のみをグループ1として、ビジネスクラスはグループ2としています。一方のタイ航空では、ビジネスクラスでもグループ1、最初です。
ジャカルタ〜バンコク路線では、ビジネスクラスもかなりお客さんが多いためあまり優先搭乗の感じがしない。ちなみにバンコクからデリーへのフライトでは、ビジネスクラスの搭乗率は2割程度だったため、優先搭乗の意味が大きく感じられました。
ジャカルタ・スカルノハッタ国際空港は日本の支援で作られた空港、日本と同じようにボーディングブリッジも開放的です。B787の顔を見ながら、タイ国際航空の機内へ。僕は今回が実は、初めてのタイ航空です。
ジャカルタのスカルノ・ハッタ国際空港を離陸
到着便は30分ほど遅延していましたが、なんだかんだ巻き戻して20分くらいの遅延でゲートを出発しました。
ジャカルタは世界有数の人口規模をもつ都市、また近年ビジネス面でも大きく発展している都市であるため、各社が大型の機材を投入しています。キャセイパシフィック、サウジアともにB777-300ERが見えます。
ジャカルタはかなり海に近い場所に空港があります。ジャカルタのスカルノ・ハッタ国際空港を離陸するとすぐに、海上へと出ます。
タイ国際航空(タイ航空)ビジネスクラスの機内食
離陸すると機内食が提供されます。ジャカルタからバンコクまでは4時間ほどのフライトなので、フルコースの機内食が1回、提供されます。
ジャカルタ→バンコク路線での機内食は洋食のフルコース
ジャカルタからバンコクの機内食は、洋食のフルコースが提供されます。前菜からデザートまで、かなりの量があります。
機内でメニューが配布され、メインコースは3つから選ぶことができます。国際線のビジネスクラスでも2種類のことが多い中、3種類あるのは加点ポイント。
- Sous Vide Duck Leg with Red Curry Sauce(真空調理ダックレッグ レッドカレーソース添え)
- Braised Beef Cheek with Red Wine Sauce(牛ほほ肉の煮込み 赤ワインソース)
- Spinach and Pecorino stuffed Chicken with Tomato Coulis(ほうれん草とペコリーノの鶏肉詰め トマトクーリ添え)
僕はメインコースとして、牛ほほ肉の煮込みを選びました。牛肉も柔らかくて、とてもおいしかった。ポテトが思っていたのとはちょっと違った。
スターターの際にはコカコーラを注文していましたが、やっぱりメインコースでお肉が来るとワインが飲みたくなります。我慢しきれずにシャンパンをいただきました。
機内食のサービスが終わったら仮眠の時間
機内食のサービスが終わったら仮眠の時間です。ジャカルタからバンコクは4時間ほどあるので、1時間〜2時間ほどは仮眠の時間を取ることができます。フルコースの機内食で満腹になったら横になって少し休みます。
今回のフライトで使用されている機材。B787-9は座席が斜めの配置になっていますが、寝れば全然それを感じない。ANAなどで使用されているスタッガードシート(互い違いの配置のシート)と同じような寝心地です。
バンコク・スワンナプーム国際空港に到着
少し休んでいたらあっという間に、バンコク・スワンナプーム国際空港に到着しました。バンコク・スワンナプーム国際空港は東南アジアへのハブとなっている空港です。タイ航空(タイ国際航空)はもちろんのこと、LCCのバンコク・エアウェイズやタイ・ベトジェットエアなどが拠点としている空港です。
世界各地から主要エアラインが乗り入れているのがこのバンコク・スワンナプーム国際空港。あちらにはカタール航空のA380、そして右側にはターキッシュエアラインズが写っています。
ターミナルに到着しました。横には、僕が乗っているB787-9よりひとまわり小さいB787-8がとまっています。タイ航空は、僕が今乗っているB787-9は3機しか保有していないものの、B787-8は8機ほど保有しているため、あちらの方が乗る機会は多いかも。
ちなみにこのタイ・バンコクのスワンナプーム国際空港も日本の支援で作られた空港ターミナルです。そのため、あちこちに日本への感謝を示すプレートがあります。
ビジネスクラスを利用する場合、もちろん最初に降機することが可能です。この日は少し遅れていたため、乗継時間が少なくなっているお客さんを待つスタッフさんが何人かいました。
この後、僕はタイ航空を乗り継いでインド・ニューデリーへと向かいました。バンコク・スワンナプーム国際空港について解説する記事を作成しようと考えていましたが、残念ながら乗り継ぎでそのままサテライトへと向かわされました。そのため、タイ航空のラウンジが利用できなかった。これはめちゃくちゃ悔しい案件です。
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