2020年10月にデビューし、吉野川沿いをのんびりと走って阿波池田から徳島までを結ぶ「藍よしのがわトロッコ号」。このトロッコに乗車してきたのレビューします!
吉野川が育んだ「阿波藍」、藍で富を築いた藍商人により花開いた阿波おどりをはじめとする徳島の文化や沿線の歴史、地元の食を吉野川に吹き抜ける風とともに体感いただくトロッコ列車です。
公式サイトより
吉野川を駆け抜けるトロッコ列車、今回はこのトロッコ列車をレビューしていきます!
予約はe5489・全国のみどりの窓口でも可能
この「藍よしのがわトロッコ」は全席指定です。乗車券の他に指定席券が必要です。普通列車・快速列車の指定席券という扱いなのでどこまで乗っても530円です。
全国のみどりの窓口で予約が可能
予約は全国のみどりの窓口で可能です。原則、2号車のリクライニングシートの座席で席番号が出され、それと同じ席番のトロッコ列車の座席に座ることができます。2号車で指定席券が発券されますが、トロッコ乗車可能区間ではちゃんと1号車のトロッコ車両に座ることができます。
僕はe5489を使って予約をしました。e5489では座席表からの座席指定ができませんでした。そのため、混雑状況が正確に把握できなかったのですが、A席を指定すると座席が取れない。ということで、それなりに混雑しているのかなとは思っていました。
実際に乗ってみると意外と混雑していた。普通の土曜日なのに混雑していました。ゴールデンウィークや夏休みなどはさらに混雑するものと思われるので、できるだけ早めに予約するのがいいでしょう。
e5489での予約が便利!窓口へ行かなくても予約ができる!
僕は今回、「藍よしのがわトロッコ」の指定席券をe5489を利用して購入しました。e5489はJR西日本が運営するサイトで、JRのきっぷがオンラインで予約できるサービスです。JR四国は独自の予約サイトなどを持っていません。そこで、瀬戸大橋線を経由して繋がるJR西日本のネット予約システムを全面的に導入しています。特に、主要幹線の特急列車は岡山へ直通しますからね。
ということで、「藍よしのがわトロッコ」についてもJR西日本の予約サイト「e5489」で予約することができます。そして、藍よしのがわトロッコの始発駅・終着駅である阿波池田駅と徳島駅はともに、e5489のきっぷ受け取りが可能な駅です。ただし、途中の駅から乗車する場合は、駅によってはe5489で予約したきっぷの受け取りができない場合もあります。阿波池田駅と徳島駅以外から乗車される方は、予めきっぷの受け取り可能駅を確認しておくことを強くお勧めします。
予め予約をしておけば駅弁も購入できる!
予め予約しておけば、駅弁を購入することもできます。
藍よしのがわトロッコ下り便「さとめぐみの風」では、「阿波尾鶏あわおどりトロッコ駅弁」1,300円(税込)が、藍よしのがわトロッコ上り便「かちどきの風」では「藍よしのがわうなぎ弁当」3,000円(税込)が購入できます。僕が乗った時は、あまりこのお弁当を予約しているお客さんはいませんでした。
車内販売もあります。お弁当ほどのがっつりしたものは車内で購入できませんが、それでもそこそこ充実した車内販売となっています。また、お酒などを予め購入して持ち込んでいた人も多くいました。
車内の様子も徹底紹介!
続いて「藍よしのがわトロッコ」の車内の様子を徹底紹介します。
徳島駅側は通常の特急車両です。隣に並んでいる特急剣山と一緒に写せばわかりやすかったですが…JR四国でよく使われている、古いタイプの特急列車です。JR四国は、新型車両の導入で余剰となったこのキハ185系を改造するのが好きですね。「四国まんなか千年ものがたり」や、高知で走る「志国土佐時代の夜明けものがたり」などもこの車両を改造しているようです。
方向幕は行き先の駅は表示されていません。阿波踊りをデザインした「藍よしのがわトロッコ」独自のデザインの方向幕となっています。
吉野川をイメージして、ブルーを基調として水色までのグラデーションです。四万十川沿いを走る「しまんトロッコ」と違って落ち着いた雰囲気で、僕はこっちの方が好きです。
トロッコ列車の内部はこんな感じ。木製の座席となっており、大きなテーブルがあります。
真ん中にはドリンクを置く場所があります。ちなみに座席の座面にクッション等はありませんが、それでもトロッコ車両乗車可能区間は低速で走るため不快感はありませんでした。
開放感あふれる車内です。
最後尾には人形が座らされていました。
続いては座席車両です。トロッコ車両と同数の座席が確保されています。石井〜徳島間は高速で走行するため、トロッコ車両に乗車することができません。そのため、トロッコ車両と同じ指定席番号の座席に座ることになります。
座席車両は、同じ区間を走る特急剣山と同じ座席を使っているものと思われます。リクライニングシートですが、決して新しい座席とは言い難いです。
特急車両と同じ座席なので、座席間隔もそれなりにあります。
特段景色がいいってわけでもないのだが、風を浴びながらの旅は最高
藍よしのがわトロッコの最大の魅力は吉野川沿いを走るその絶景。僕がこの「藍よしのがわトロッコ」に乗車した日は幸運にも天気が良く、吉野川の景色を十分に楽しむことができました。
阿波池田駅は吉野川にほど近いところにある駅です。阿波池田駅を中心として広がる三好市街は吉野川の流域に広がる街です。
しばらくすると進行方向左手に「美濃田大橋」が見えてきます。吉野川にはこういった吊り橋が多くあります。
こちらは、辻駅から阿波加茂駅の間で見られる茶畑です。吉野川沿いにも茶畑があるんですね。
こちらは貞光川。吉野川に負けず、ここも綺麗な水が流れています。
こちらは貞光駅です。貞光駅は剣山の最寄り駅として知られています。駅前には剣山をイメージした木があります。
こちらは穴吹川。日本で最も水質が良い川です。見ての通り、透き通った川の流れです。
途中の穴吹から阿波山川辺りまでが、この「藍よしのがわトロッコ」から最も綺麗に吉野川が見える区間です。天気がいいとなおのこと、吉野川が綺麗に見られます。
途中の学駅です。学駅の入場券は、入場券の「入」と学駅の「学」をかけて「入学」合格祈願として有名です。
途中の石井駅からは高速で走行するため、前方の座席車両に移動します。トロッコの旅はこれでおしまいです。
個人的には、トロッコの区間はもう少し短くてもいいんじゃないかなあとは思いましたが、それでもお弁当などを注文された方にとってはこれくらいの時間があった方がいいのかもしれませんね。
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