今日から3日間(最終日はすぐに帰宅するだけのつもり)、九州をぐるっと周遊します。「みんなの九州きっぷ」の1つのモデルコースになると思います。
朝、意外と早く起きて準備できたこともあり、まずは地下鉄で最寄駅から金山へ。普段、セントレアへ向かうときには名古屋駅を使います。が、金山も定期券の圏内であり、金山から乗るか名古屋から乗るかによって微妙にですが運賃が変わってきます。どうせ時間があるなら、家で暇してるよりは早い電車に乗ろうかな、ってノリです。
ANA331便で熊本空港へ
朝の時間帯は国内線の出発ラッシュ。数多くの飛行機が一気に各方面へと向かって出発していきます。
朝から混雑する中部国際空港
今回も利用するのはANAの「スマートU25」。本当は、特典航空券で予約しようと思っていたのですが、気づいたときには特典航空券は満席。しかし、2日前には「みんなの九州きっぷ」を予約してしまった。
でもありがたいことに、中部国際空港からでも「九州のどこかまで」と絞れば当日でも十分に空席があります。3日前までに予約が必要なきっぷと、当日しか予約できない飛行機の運賃、一見相性が悪そうですが意外と使えたりします。
中部国際空港は、新型コロナウイルスの感染がひと段落して早速、保安検査場が大混雑です。国内線の保安検査締切は20分前、35分前に電車で中部国際空港へとやってきたので、少し時間がギリギリです。が、僕は中部国際空港の利用も慣れているので、すぐに国内線出発ロビーへと向かい、保安検査に並びます。保安検査の受付(搭乗券をかざすところ)を通過してからもなお、お客さんは多く結構時間がかかります。保安検査を通ってから朝ごはんを食べたいと思っていましたが確実にそんな時間はない。ということで、コンビニでおにぎりを買って急いで搭乗ゲートへ向かいます。
名古屋-熊本線はお客さんがそこまで多くありません。プロペラ機での運航のため、バス移動となります。以前、ホノルルへ向かう際に中部国際空港から成田空港まで同じプロペラ機を使ったことがありますが、その時はゲートから徒歩移動でした(ゲートの目の前にプロペラ機が止まっていました)。
今回はスマートU25で、直前に予約したため窓側座席が非常口座席しか空いていませんでした。非常口座席は、窓が少し前にあるのでちょっと外が見ずらいです。
瀬戸内海上空を通るようにして九州へと向かいます。
この辺りが大分周辺でしょうか。大分周辺からだんだんと高度を下げて阿蘇くまもと空港へと降りていきます。途中、光の当たり方が良くて雲に飛行機の影が、そしてその周りに虹ができていました。
熊本空港に到着です。非常口座席、つまり最前列だったため一番最初に降ります。熊本空港でもバス移動となりました。
バスは今、我々が乗ってきた飛行機の周りをぐるりと一周します。ANAの機体が綺麗に見られます。
こちらにはソラシドエアの機体が。ソラシドエアって熊本にも就航していたんですね。初めて知りました。
阿蘇くまもと空港からのバスは満席で…
熊本空港からまずは阿蘇方面へと向かいます。
しかし、熊本空港から肥後大津駅へのバスは満席。肥後大津駅までは無料バス「空港ライナー」が走っていますが、なんせ定員が少ない。バスかと思いきやワンボックスのハイエース。並んではいたものの「満席のため次の便を」と言われます。これはもう仕方ないので、空港リムジンバスに乗ることに。空港リムジンバスはICカードが利用できて、予約も不要です。
空港リムジンバスに乗るも、またここでアクシデント連発。朝のこの時間帯、名古屋・中部だけではなく、東京・羽田や大阪・伊丹からの到着便もあるようで大変な混雑です。当然のごとく相席に。
今日は朝が早かったのでうとうとしていました。うとうとして起きたのですが、バスは見知らぬ場所で止まっています。周りのお客さんは最初の通りいるので、乗り過ごしたわけではありません。バスは渋滞に巻き込まれていたのです。
しばらくして運転手さんから放送で「本日、この付近のデパートがセールをおこなっておりまして…その影響で渋滞しております」とのこと。こればっかりは仕方ない…
バスは15分ほど遅れて熊本駅に到着です。熊本空港リムジンバスは途中のバス停で降りて行く人も多いんですね。
熊本駅で熊本ラーメン
今日は朝から何も食べていません。中部国際空港の保安検査が思っていた以上に混雑していたからです。
中部国際空港でおにぎりは買ってきたのですが、飛行機の中も意外と混んでいておにぎりなど食べる余裕がない。そして何より、非常口座席に座ってしまうと前の座席の下に手荷物を置くことができません。カバンに入れたおにぎりを食べようと思ったら一旦、上の棚に入れたリュックサックを出さなくてはならないのです。
朝から何も食べていなくてお腹が空いています。前回、ここ熊本へやってきたのは日本一周旅行の序盤でした。日本一周旅行で熊本へとやってきた時、ここ熊本は土砂降りでした。雨が降っている中、熊本城へと行ってみたのですがまさかの新型コロナウイルスの影響で閉館中。
何もすることがなく、結局、三角線の特急「A列車で行こう」に乗って三角へと向かいました。そして熊本駅で馬刺しをいただきました。
前回、馬刺しか熊本ラーメンかで迷いました。迷った結果、馬刺しにしたので今回は熊本ラーメンにすることに。
熊本ラーメンです。熊本ラーメンは博多ラーメンよりはコッテリ、そして太麺で食べ応えがあります。博多ラーメンも好きですが、熊本ラーメの方が僕は気に入りました。スープは博多ラーメンの感じ、麺は札幌ラーメンの感じ、なんか中間のイメージです。
阿蘇山・草千里へ
まず向かう先は阿蘇山・草千里です。もちろん、草千里だけではなく阿蘇山の火口付近も観光できればベストなのですが、2021年12月現在、火山活動に関する警戒情報が出されており、いまだに火口付近まで近づくことはできません。
2020年までには阿蘇山ロープウェイも事実上の廃止となってしまいました。阿蘇山ロープウェイが運行している頃に行ってこればよかった…
特急「あそ」で阿蘇山へ
今回の「みんなの九州きっぷ」、最初に乗車する列車は特急「あそ」です。特急「あそ」で阿蘇へと向かい。そこからバスに乗り換えて草千里へと向かいます。
特急あそは、2両編成の特急です。九州横断特急が朝、別府駅からやってきてそれが折り返し、宮地行きの特急あそとなります。
肥後大津までは電化区間で、通勤路線としての性格も持つことから普通列車が多く行き交います。しかし、肥後大津駅を出た途端一気に様子は変わります。北海道の特急に乗っているかのような、右を見ても左を見ても木が並んでいる、という状況に。
途中の立野駅ではスイッチバックをします。進行方向が2回にわたって変わります。
立野駅の周辺が特に勾配がきついのは、阿蘇山の「外輪山」となっているからです。阿蘇山は元々、山の裾が広い山でした。しかし、阿蘇山の噴火によって中身は火山弾など様々な形態で噴出されました。
その後また、火山の活動によって隆起してきたのがこれから訪れる阿蘇山です。そのため、外輪山と呼ばれる、元々は山の裾の部分だった山が、阿蘇山を中心にぐるりと囲うようにあるのです。
鉄道は、その外輪山を超えて内部まで入っていきます。そのため、この特急あそが通る豊肥本線は阿蘇駅の前と後のそれぞれで急な勾配を登って下って、ということをしなくてはならないのです。
阿蘇山・草千里
阿蘇山・草千里へとやってきました。
草千里は、山の中腹当たりにある非常にひらけた景色の良い場所。阿蘇駅から出ているバスは草千里を経由して阿蘇山山頂へと向かいます。2021年12月現在、火山活動の影響によって、火口付近への立ち入りは原則、自粛が要請されています。そのため、火口付近のバスも運転されていません。この火口付近のバスも運転されていません。
元々は、阿蘇山ロープウェイが運行されていたのですが、阿蘇山の噴火の影響によって破損、修復工事を始めたのですが度重なる火口付近立ち入り禁止によって工事が進まず、復旧の断念が発表されました。実質的に、阿蘇山ロープウェイは廃止が決まった形です。
こうした状況から、2021年12月現在、阿蘇山の山頂方面へ行っても仕方がないというのが正直なところです。阿蘇駅から同じバスに乗っていた乗客も皆、草千里で下車しました。僕ももちろん、草千里で下車します。
遠くに火口付近が見えています。煙が出ていますが、あれは湯気で、噴火による噴煙とは別だそうです。
展望台があります。この辺りは全て書こうとするとかなり長くなるので、別の記事でまとめようと思っています。
草千里をさらに堪能
この「草千里」と呼ばれるエリアは昔から、馬や牛などの家畜を連れてきて、餌を食べさせた場所だそう。高原地帯ということもあって、夏の期間も涼しいため、避暑地としても利用されてきました。現在では、そんな馬や牛がいる光景が、一つの阿蘇の風物詩となっています。
この日は、馬は少し奥にいました。馬は普通、凶暴な生き物ではないので近づいても問題ありません。しかし、草を食べている馬の目の前にいったりすると鼻息で避けられます。結構びっくりします。
さらに歩きます。景色がいいので飽きません。ここ草千里は、あらかじめ他のブログやYouTubeの動画などで予習してきて、そんなに時間かからないかなあと思っていたのがそんなことはない。のんびりお散歩してたら結構時間がかかりました。天気が良かったのでのんびりお散歩が出来ました。風が強い日はかなり風が強く、霧が凄くて前が全然見えない日もあるそうです。あらかじめ天気をチェックしてから行くことを強くオススメします。
特急を乗り継いで博多へ
草千里での観光を楽しんだので、バスと特急列車を乗り継いで博多へと向かいます。
博多に宿泊することに
もともと、大分方面へと抜ける計画で、ちょうどいい時間の「九州横断特急」の指定席を確保してありました。
しかし、この日は新型コロナウイルスの影響が収まりかかった週末、なかなかお手頃なホテルがありません。結局諦めて、1泊5千円くらいの博多のビジネスホテルにしました。
このホテルを、別府行きの九州横断特急に乗車してから予約します。後から考えたら、阿蘇から特急で熊本へと抜けて、熊本から新幹線を使った方が早かったはず。そして新幹線特急料金はお高いので、今回のきっぷで“元が取れる”可能性が上がったはず。
ですが、特急列車に乗ってしまったし、ここから折り返すわけにもいかないので、予定通り別府へと向かいます。指定席券は途中の大分までで、そこからは放棄してソニックに乗り換えます。
九州横断特急は運が悪く…
九州横断特急に乗車します。この九州横断特急は指定席を確保してあります。
指定席は1号車、ということで指定席に乗り込みます。僕の座席は1号車7Dと、窓側の座席。だったのですが、その隣の7Cに60代くらいのおばさんが座っています。なら窓側に座れよ、って感じなんですが、そのおばさんが窓側の、僕の指定席にカバンどころか足まで乗っけて寝たふりをしている。首がうなだれてないので多分起きてはいるんです。しかしイヤホンをして、寝たふりをしている。3回ほど声をかけたのですが、反応はなし。
明らかにこのおばさんが悪いので、揺さぶって起こしても良かったんですが、こんなおばさんの隣で別府まで2時間近い旅はしたくない。ということで諦めて自由席へと向かいます。幸運にも、自由席は空いていました。
自由席は空いていて、座席は選び放題。
ですが、さらに不運は続きます。次の宮地駅から、通路を挟んで反対側に60代か70代のおじさんが乗ってきました。このおじさんがまた曲者で…
本当に落ち着きがないおじさんなんです。3分に1回は立ち上がってポケットの中を確認する。何も出すわけではないのに確認する。そして、何かを落としたらしく、ゴソゴソ探し始める。座席を回転させてみたり、でも結局見つからず。やっと落ち着いたかと思いきやトイレへと立ち上がる。トイレから戻ってきたと思えば次はウエットティッシュを持ってまたトイレへ。そして座ってからも、最初と同様、3分に1回は立ち上がってポケットの中身を確認。そしてまた座席の横に落ちてないかを確認。
通路挟んで向こう側なのに、落ち着きがなくてこっちまで落ち着きがなくなってきます。
そんな九州横断特急。ですが、景色はよく、阿蘇周辺の山々を見ながら列車は別府を目指します。
大分駅で駅弁を購入、特急ソニックで博多へ
このままでは「ただ単に特急列車に乗って、大回り乗車をして博多までやってきた」だけになりかねないので何かしたい。でも、ソニックの混雑を警戒して指定席特急券を購入してしまった。
ということで、最後のあがきとして、大分駅で駅弁を購入します。本当は阿蘇山で赤牛丼を食べようと思っていたのですが、残念ながらお店はランチタイムのみで閉店していました。
そこで、ここは奮起して2,000円の豊後由布院牛を使った「まる得ステーキ弁当」を購入します。大分駅の改札を出て目の前にある「アミュプラザ」1階の「豊後 湯布院牛 うまい庵」で購入しました。
お弁当を片手に、特急ソニック号に乗り込みます。宮崎空港から、特急にちりんシーガイアで小倉までいったことはあるので、この区間の特急列車自体には乗ったことがあります。しかし、特急ソニックに乗車するのはこれが初めてです。青いソニック、シャープな感じでカッコイイですね。
先ほどまで乗っていた2両編成からは打って変わって、7両編成の特急列車です。車内にはコンセントがあるのでApple Watchを充電します。
大分を出発したので、お弁当を広げます。
こんな感じ。中身は売り場でも見えていたのでわかってはいるのですが、実際に食べてみると…
これがかなり美味しい。柔らかいお肉なのに歯応えがあるんですよね。そして、カラシがなかなか効いていてお肉の旨味を引き立てます。今まで食べた駅弁の中で、1位か2位を争うレベルの美味しさです(ちなみに、ここで戦う相手として迷うのは、北海道周遊旅行の帰りに北海道新幹線車内で食べた海鮮弁当です)。
お弁当を食べたので、ゴミを捨てに行きます。で、席を立ったついでにトイレへ。ここまでは普通の流れですよね??しかし…
トイレのドアが閉まらない。JR九州の特急列車はデザインがイイ。それゆえに、トイレの入り口も半円状になっているのです。それが原因となって、トイレのドアがめちゃくちゃ硬い。全然閉まらない。結局、閉じ込められる不安と戦いながら力尽くで閉めました。
ちゃんと出ることもできたので良かったんですが、ここは改善してほしい箇所ではありますね。
ということで、博多に到着しました。今日は博多に宿泊するのですが、諸事情によりここから一旦、新幹線に乗り継ぎます。新幹線に乗り継いで、1時間半後にはまた博多に戻ってきました。800系新幹線の記事を作成するためです。ここは別途、記事を作成します。
明日は朝早くから行動を開始する予定です。2日目の記事も併せてご覧ください。
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