2022年始の北海道周遊旅行3日目 網走へ 冬の網走観光

北海道
北海道日記
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北海道周遊旅行の3日目。昨夜は宗谷岬へと足を運び、稚内から1時間以上遅れた特急宗谷で旭川へ帰ってきました。

3日目のVlogはこちらから!
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旭川のスーパーホテルから出発 朝早起きできてしまったので特急オホーツクに乗ることに

今日のスケジュールとしては、昨夜の時点で、

  1. 旭川からのんびり小樽でも観光しながら函館まで至る移動日
  2. 1のルートで、函館ではなく帯広・釧路方面へと至る移動日
  3. 網走を観光しつつ釧網本線で釧路へと至る移動日

を考えていました。いずれにしても移動日になる感じでした。

早起きできたので特急に飛び乗ることに

しかし、大きな誤算が「早起きできたこと」、そして「旭川に宿泊していたこと」。朝起きた時間を見て思ったこと。それは「あれ?これって朝一番の網走行きの特急に間に合うんじゃね?」。

時刻を確認したところ、まだ1時間近くある。旭川のスーパーホテルに宿泊していたので、旭川駅までは徒歩10分あれば十分。できればホテルで朝食を食べてから出発したい。朝ご飯を普通に食べてからでも間に合う。

そして、朝一番の網走行き特急に乗ることができれば、網走で観光する時間を十分に取ることができます。そこで、移動日ということを考えていた今日もガッツリ観光できそう。これはよかった。

特急オホーツクで網走へ

特急オホーツクに乗車します。特急オホーツクで石北峠越えです。この区間は途中で携帯電話の電波が使えないなんてこともザラにあるのであらかじめバスの時刻表等はダウンロードして計画を練ります。

今日の行き先は、

  • 網走監獄
  • メルヘンの丘

そして時間があれば、

  • オホーツク流氷館

となりました。

列車は天気のいい旭川周辺の平野を疾走し、一路北見峠後えへと向かいます。

北見峠越えの手前の駅である上川駅です。

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メルヘンの丘へ

以前から一度行ってみたいと思っていたメルヘンの丘ですが、女満別駅からなら徒歩で行けると確認していました。

しかし、女満別駅に着く直前から、すごい吹雪いています。迷いに迷い、女満別駅に着くまで決めかねていました。が、女満別駅に着いてみると意外と吹雪いていない。ということで、ここは思い切って降りることにしました。

メルヘンの丘の近くにある道の駅で昼食

女満別駅で降りました。

特急列車は行ってしまった。次の列車は3時間後。ということで、メルヘンの丘へ行く以外の選択肢は無くなりました。

女満別駅には昔の車掌車などが置かれています。

女満別駅、意外とちゃんとした駅舎ですね。地元の図書館などが併設されており、待合室はエアコンも効いています。駅を街づくりに活用するの、いいですね。利権の問題で進まないこともあるんでしょうが、うまく活用して欲しいところです。

20分ほど歩いてメルヘンの丘にある道の駅にやってきました。

ここで昼食を。昼食は、「めんや」で串カツカレーです。地元産の豚を使った串カツです。

カツは柔らかくて美味しい。ただ、カレールーはあまり多くはなく、問題のカツも1つだけでした。

メルヘンの丘は何もない…

メルヘンの丘は何もありません。というより、何かあったら丘ではなくなります。

こんな感じ。でも、なかなか雰囲気があっていいですよね。

バスが来ない…!

ここからはバスで網走市街方面へ移動します。今までに2回ほど網走へは来ているのですが、網走の名所である網走監獄には行ったことがありません。そこで、今回行こうというわけです。

しかしバスが来ない。が、ここは運がいいことに、今回乗車するのは空港リムジンバス。そして、網走バスでは、空港リムジンバスの系列と一部の系列のみについてバスロケーションシステムが導入されています。ほぼリアルタイムにバスの位置を把握できるのです。

チェックしてみたところ、バスはまだ女満別空港にいることが判明。そして、こういった地方空港のバスで多いのが、「航空機に接続」するパターン。飛行機の便がほぼ限られているので、便に合わせてバスが出るのです。

女満別空港のホームページを見てみると予想通り、到着便が遅れています。バスが40分以上遅れると、いったん女満別駅に戻ってそこからJRで網走駅へ行く方が早くなるので、40分ほど待つことに。

40分待って、時間ギリギリでバスが来ました。40分待っている間に、やや天気が良くなったメルヘンの丘を見ることができたのでOKとしましょう。

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網走監獄へ、特急を乗り継いで帰路へ

網走監獄へやってきました。なんだかんだで、空港アクセスバスからは歩きました。「網走刑務所」は現在の刑務所であり、網走監獄とは違うので注意。

網走監獄

網走監獄へ来たのは今回が初めてです。

網走監獄は明治時代に作られた監獄。ここに作られた理由は「国力増強」の正義の元に、北海道中央道路建設という過酷な労働に囚人を従事させるため。開国をした明治政府にとって当時、ロシア帝国の脅威はかなり大きなものでした。

北海道中央道路は、網走から旭川を結ぶ道路です。ロシア帝国の脅威に対抗するために考えられた道路でした。

網走市から網走湖西岸をとおり、女満別町~端野地区~北見市街~留辺蘂地区~佐呂間町~旧生田原町~旧遠軽町~旧丸瀬布町~旧白滝村~北見峠までとなっています。
網走~北見市端野町緋牛内間は道道104号線、緋牛内~北見~留辺蘂地区間は国道39号、留辺蘂地区~佐呂間町花園間は道道103号線、佐呂間~旧生田原町間は共立峠、旧生田原町~北見峠までは国道333号がほぼ当時の経路となっています。
北見市公式サイト https://www.city.kitami.lg.jp/administration/education/detail.php?content=8046

しかし、道路の開通には大変な労働力が必要。そこで全国の重罪人たちが網走に送られ、非人道的な強制労働に従事させられたのです。実際、当時の日本国政府の中に「元々、凶悪犯罪を犯した人間だから多少の犠牲が出ても良い。逆にその方が、囚人収容にかかる費用が抑えられる」という、人権のかけらもない考えがあったことが文書からわかっています。

非人道的な扱いをされた囚人たちが過ごした場所だとは、言われなければわからないような時間が今では流れています。網走監獄に関しては、公式サイトや他のブログ記事などでも扱われていると思いますので、1つ1つ丁寧に解説することは避けます。

この中の展示で特に興味を持った展示が。それは、この網走監獄を脱走した人間です。「白鳥由栄」という人物です。漫画「ゴールデンカムイ」の実在モデルとしても知られています。

白鳥由栄は、この網走監獄から脱獄に成功しているのです。以前にも脱獄を繰り返しており、網走刑務所でもかなり監視対象になっていたようですが、それでも脱獄。

しかし、戦後、囚人に対しても人権があるのだという考え方が浸透します。白鳥由栄は再度逮捕され、東京に移されます。その絶望的に長い刑期だったのですが、囚人に対する人権の考え方が見直されたことで白鳥由栄の姿勢も変わったそう。一転して模範囚となり、17年後に仮釈放されます。

力ずくで抑え込もうとした戦前の方針がいかに間違っていたかが良く分かる事例でしょう。ここから我々が学べることも数多くあるのではないかと思います。

特急オホーツクで旭川へ

特急オホーツクで旭川へと向かいます。

石北本線の特急は4回目です。実は今までの2回の北海道周遊では1回づつしか石北本線を使っていません。釧網本線を使って北海道をぐるりと一周したからです。

今回もそれを考えましたが、釧網本線はもう乗りたくない。だって普通列車で長いから。1回目で懲り懲りでした。2回目の北海道周遊では、知床半島を観光するために途中で下車することがあったので乗ったのです。

この古びた車両が、これまたなかなかねえ。

今回は自由席で行きます。意外と空いてて余裕でした。

ここでTwitterを見ていて、特急宗谷が「ラベンダー編成」になっていることが判明しました。そこで、旭川で降りることに。旭川から後続の特急宗谷に乗り換えます。特急宗谷は、僕の肌感覚では90%くらいの確率で遅れたりトラブルがあったりします(今まで乗った3回のうち、1回だけ5分遅れ、他は30分以上の遅れ)。ので、予定変更の可能性はありますが。

遠軽です。ここから進行方向が変わります。この時間帯はここ遠軽で下車するお客さんも多く、僕の周りはかなり人が減りました。パラパラと雪が降る中、列車は進行方向を変えて遠軽を出発します。

白滝です。ここから難関・石北峠越えが始まります。次の上川まではおおよそ40分です。この時点で3分ほど遅れています。夜の特急オホーツクは石北トンネルの旭川側で交換をします。ここで少しでも遅れを取り戻さないと、下り特急まで波及します。そのため、多少なりとも回復する方向で頑張るでしょう。

旭川駅に到着です。ホームページ等確認していても大幅に遅れているわけではなさそうなので、旭川から特急宗谷に乗り換えます。

急遽ラベンダー編成で運転されている特急宗谷に乗車

特急宗谷は昨日乗車しましたが、車両の不具合により「ノースレインボーエクスプレス」での乗車でした。その「ノースレインボーエクスプレス」もまた不具合らしくて、今日はさらに代走で「ラベンダー編成」が走っています。そもそもラベンダー編成は、年始の特急北斗として使われるはずだったのに不具合で離脱しています。本当に不具合しかないですね。

やってきました。

座席にはコンセントがついています。今日は寒い中でiPhoneを酷使したため、2回ほど充電をしました。そのため、iPhoneはかなり回復気味ですがモバイルバッテリーが死にかけています。ここから札幌までの1時間半でモバイルバッテリーを充電します。

ちょっと車内を探検します。増1号車のラウンジカーには空席はありませんでした。聞きつけた鉄道ファンが乗りにきていたんでしょう。

この「ラベンダー編成」については別の記事で詳しく紹介しようと考えています。

札幌に到着です。今日は札幌駅前の東横インに宿泊します。

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