JR北海道で新規に投入されつつあるH100系。今後、JR北海道のローカル線では主役になっていくものと思われます。
今後、北海道各地で活躍すると思われるH100系の車内の様子を、写真を多く用いてご紹介します。
国鉄型の気動車を順次置き換え中
各地で国鉄時代の古い気動車が走っているJR北海道。は過去のものとなりつつあります。

最近、JR北海道ではついに新型の気動車の導入をはじめました。それが「H100系」です。この車両はハイブリッド式で、ディーゼルエンジンを搭載しているものの、ディーゼルエンジンが行うのはバッテリーの充電。ディーゼルエンジンによって発電された電気によってモーターを回して走っています。

現実問題、ハイブリット型の車両を新規に開発する余裕はJR北海道にはありません。自社開発したものではなく、北海道新幹線H5系と同様にJR東日本から技術提供を受けたものです。言ってしまえば、JR東日本が開発したGV-E400系を自社のデザイン・内装で発注したものです。

なお、JR東日本のGV-E400についても記事を作成しました。
現時点では、室蘭線(苫小牧〜東室蘭間)や函館本線(長万部〜小樽間)などで数多く運転されています。もともと、古い車両が多く走っていてかつディーゼル列車で走る列車が多い、言い換えれば「ローカル列車支配エリア」である、苫小牧〜東室蘭〜長万部〜倶知安〜小樽の間はどんどん置き換えが進んでいます。

今後は根室本線の帯広周辺や石北本線の旭川〜遠軽〜北見〜網走間にも順次投入されるそうです。2022年春のダイヤ改正概要では、根室本線 新得〜帯広〜釧路間で全てを置き換え、石北本線でも24本中21本が置き換え(21本うち3本は既に2021年春に置き換え済み)と発表されました。これによって、道北でもほとんどがH100系に置き換えられることになります。
車内はボックスシート&ロングシート、相席になると… トイレやゴミ箱まである車内
車内はボックスシートになっています。4人席と2人席が通路を挟んで並んでいる形になります。

ボックスシートの背もたれ部分は、結構垂直に近くて快適とは言い難い。ただ、腰の部分が少し出っ張っているので垂直と比べるとかなり座り心地はいいです。
ボックスシートの欠点は「相席になると気まずい」ことだと思います。家族で旅行、ならボックスシートはちょうど良いですが、ひとり旅をよくする僕にとっては使いにくいというのが本音。

車端部にはロングシートもあります。こうすることで、一部の通学路線にも対応しています。最もトイレの、ドアの目の前は避けているようですが、それにしてもトイレの目の前間近までロングシートを設置してしまうのもどうか、と思ったりもしました。

H100系も時代の流れに合わせてバリアフリー化が行われています。トイレもかなり広くなったことがわかります。トイレ内部の様子は写真を撮っていませんが、かなりきれいになっていました。以前、花咲線で乗ったキハ54型のトイレは結構狭かったですからね、それに比べたら大幅なサービス向上となります。満員電車となることは滅多にない北海道のローカル線、トイレにスペースを割くのは正しい選択だと思われます。

普通列車なのに車内にゴミ箱もあります。北海道の普通列車は長距離を走る、あるいは長時間走るものもあります。コロナ禍の社会から抜け出せば、また車内で軽食くらい取れる、という日が来ると思われます。ゴミ箱があるのはかなりありがたいです。
ワンマン運転にも対応した各種設備
北海道のローカル線で広く行われている、ワンマン運転に対応した設備が揃っています。

運賃表示器が、前後両方の運転席後方に設置されています。液晶モニターが2つ並んでいます。

ワンマン運転を行う上で欠かせないのがこの整理券発行機。整理券発行機は、バスなどに搭載されているものと近いです。

極寒の地・北海道ではこれまた必須アイテムであるドアボタン。停車中、ドアを常に開けっぱなしにしていると車内までもが極寒の地になります。が、コロナ禍で「換気のためにドアを開放」が必要になってきました。どうバランスを取るのか、難しいところではあります。
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