世界遺産・グレートバリアリーフ。美しいサンゴ礁が織りなす景色は、まさに絶景そのもの。
今回、この「グレートバリアリーフ遊覧飛行」に実際に乗ってきました。その様子を、徹底的に紹介します。
今回もVlogを作成しました。空からの映像をふんだんに使用していますので、ご覧ください。
絶景!グレートバリアリーフを上から眺めるセスナ機遊覧飛行に行ってきた!
今回の記事では、予約方法などより先に、とりあえずグレートバリアリーフ遊覧飛行の魅力を解説します。
パイロットの横の席!離陸から大興奮の遊覧飛行
セスナ機は4人乗り〜6人乗り程度。小型機での飛行です。
今回僕は、1人でこの遊覧飛行に参加したこともあり、パイロットの方の隣、操縦席に座ることができました。
飛行機の前面展望なんて滅多にできる経験ではない。もう、この座席に案内された時から興奮で笑顔が止まりませんでした。
ケアンズ国際空港は名前の通り国際空港。国際線は日本やニュージーランド、シンガポールなどに飛んでいます。日本からは成田と関西からジェットスターのB787が運航。また、羽田からバージン・オーストラリアのB737MAXが飛んでいます。
大型機も離発着するケアンズ国際空港、同じ滑走路から僕たちが乗るセスナ機も離陸していきます。
僕が乗っているセスナ機の前にも、セスナ機がいました。このセスナ機が先に離陸していきます。
ケアンズはグレートバリアリーフの入り口であることもあって、セスナ機などの観光目的の飛行機も多数離発着します。
我々の番になりました。正面に管制塔を見ながら、B787などの中・大型機が発着する滑走路へと入ります。
我々の離陸の番がやってきました。離陸シーンを、このように前から見ることは当然初めて。興奮は最高峰に達します。
余談ですが、海外で興奮するような経験をしても、同時に’怖さ’がある。僕はロサンゼルスでサンタモニカに行ったとき、嬉しくて興奮していたら詐欺られ、最高峰から最低のメンタルまで落とし込まれました。でも、このセスナ機のフライト体験ではそのようなことがない。最高です。
ケアンズ国際空港を離れ、グレートバリアリーフへ
飛行機は無事に、ケアンズ国際空港を離陸しました。
僕たちが乗った時は、ケアンズの市街地側を向くような方向で離陸したため、左に旋回してグレートバリアリーフを目指します。
旅客機と違って軽い。そのため、あっという間に高度を上げます。ケアンズの市街地がすぐに見えてきました。ケアンズ国際空港は、本当にケアンズ市街地から近いです。
ケアンズの市街地です。ケアンズ国際空港からケアンズの市街地は、概ね車で10分〜15分あれば到着できる距離です。
海に出ました。僕が今回搭乗したのは朝8時の便、日本への帰国便に間に合う朝一番の便だったため、朝日が美しい。
右後方にはケアンズの街が見えています。下が、2日前にグリーン島クルーズで通ってきたところになります。
右手にはグラフトン岬を見ながら、飛行機はグレートバリアリーフへ向かって飛行します。
パイロットの方が隣で操縦中。飛行中はヘッドホンを利用し、パイロットの方からの案内があります。また、パイロットの方と管制官とのやりとりも聞こえます。
かなり後方を見ると…確かにセスナ機に乗っています。景色が美しく、見惚れていました。
グリーン島(Green Island)の上空を遊覧飛行
2日前に船では、片道1時間半かけてやってきたグリーン島。なんとセスナ機ではものの10分程度でやってきてしまいました。すごい。
グリーン島です。この、周辺のサンゴ礁がとても美しい。写真の右下に飛び出ている部分、ここに船がやってきます。
写真で見る以上に実物は迫力があります。島に加えて、その周りに広がるサンゴ礁がとても美しい。セスナ機での遊覧飛行では、八の字型に旋回してくれるので、右側・左側両方の座席から楽しむことができます。
アーリントン・リーフ(Arlington Reef)の上空へ
グリーン島を離れ、ついに未知の領域に。アーリントン・リーフは、グリーン島クルーズからでは見ることができない場所です。
珊瑚礁とそうでない場所の違いが、低空飛行だとここまではっきり分かるものなのか。
写真で見る以上に実物は大きく、ただただ美しい。珊瑚礁はとても小さいイメージでしたが、こんなにも雄大な景色を作るものなのか。
見どころ・コアラリーフへ
このツアーの最大の見どころとされている、コアラ・リーフにやってきました。パイロットの方がカウントダウンをして教えてくださいます。
パイロットの方越しに、写真の中央に写っているのがコアラ・リーフです。ちなみにこの写真、パイロットの方が横を向いていますが、横を一瞬見ては前を見て、また横を一瞬見て、と繰り返していました。安全はちゃんと考えていらっしゃるので、安心を。
こちらも旋回して、右側の座席の僕たちからでも見られるようにしてくれます。こうやって上空から見ると、確かにコアラの形をしています。
旋回中。飛行機の操縦席から、飛行機が実際に旋回している様子を体験することなんてない。ちなみに最高の天候だったこともあってか、この日は全く揺れはしませんでした。
美しいサンゴ礁を見ながらの早朝のフライト、最高です。
続いてやってきたのはVlasoff Cay(ブラッソフ・キー)です。Cayは日本語ではあまり対応がありませんが、「サンゴ礁や中州のような、高さのない小島」のことを言うらしいです。まさにこの言葉に合っていますね。
本当に、どこを切り取っても美しい絵になります。美しいサンゴ礁を見ながら、でもそろそろケアンズ国際空港へ帰る時間です。
Double islandを見ながらケアンズ国際空港へ戻る
グレートバリアリーフの遊覧飛行は終わり、ケアンズ国際空港へと戻ります。
右側には、らくだのような形をした島「Double島」が見えます。たぶん、2つの島がくっついたように見えるから「Double島」とでも呼ぶのでしょうか。
ケアンズに戻ってきました。写真の中央あたりが、昨日鉄道を使って行ったキュランダ高原です。キュランダの熱帯雨林も世界遺産に登録されています。
陸地へと戻ってきました。飛行機は「こんな角度から?」と思いましたが、普通に空港にアプローチしていきます。
ケアンズ国際空港に着陸
左前方にケアンズ国際空港が見えてきました。まもなく、ケアンズ国際空港に着陸です。
飛行機はゆっくりとアプローチしていきます。
旅客機と違ってセスナ機は、小回りが効きます。この角度からでも、左へと旋回して滑走路へ進入していきます。
さすが、パイロットの方うまい。滑走路へ向いて、最終の着陸態勢に入りました。
天気がいいので、飛行機の影が綺麗に写っています。だんだんと地面に近づいているのがよくわかります。
無事に着陸しました。「着陸」というよりは、「そっと地面にタッチ」した感じ。とてもソフトなランディングで、快適でした。
最後に飛行機の前で記念撮影をしてくださいました。パイロットの方はとても優しい方。本当にオススメできるツアーです。
セスナ機に乗ってグレートバリアリーフを上から眺めよう
ここまで、グレートバリアリーフから見ることができる景色を、写真を大量に使って紹介してきました。ここからは、実際に乗る上で知っておきたいことなどを解説します。
4人乗りまたは6人乗りの小型プロペラ機に乗って上からグレートバリアリーフを堪能
今回利用した「世界遺産グレートバリアリーフ 小型機での遊覧飛行 コアラリーフ旋回!」では、4人乗りまたは6人乗りのセスナ機に乗って、グレートバリアリーフを上空から眺めることができます。
僕が乗った日は、僕以外に4人のお客さん、合計5人の客とパイロットの方1名の合計6人でのフライトでした。そのため、6人乗りのセスナ機を利用しました。
セスナ機は小型機であるため、旅客機と比べると揺れに対して弱くなります。僕が乗った日は天気が良かったため全く揺れることがなかったものの、乗り物酔いをする場合はあらかじめ酔い止めなどを飲んでおくと安心です。
グリーン島上陸もオススメだけれど、上空からみるともっと美しい
今回、上空から見たグリーン島、僕はこの2日前に上陸もしました。グリーン等は海が美しく、場合によってはウミガメが泳いでいるのもみることができ、行きと帰りの船からは野生のクジラが見られることも。上陸ツアーもオススメですが、それに加えて今回の遊覧飛行も楽しみたいところです。
グリーン島の上陸ツアーについては別の記事でまとめたいと思います(上陸ツアーの運航会社が2社あるため)。グリーン島に上陸してその自然を感じ、そして海で泳いでその美しさを肌身を持って実感。そして帰国前にセスナ機での遊覧飛行で上から眺める。この流れが作れれば最高のケアンズ・グレートバリアリーフ旅行となるでしょう。
運が良ければ操縦席に座れることも
今回僕は、操縦席に座ることができました。セスナ機のパイロットは1名であるため、1人で利用する場合は操縦席に座ることができる可能性があります(1人での参加者が他にもいる場合、その方と通路を挟んで隣になる場合もあるでしょう)。
パイロットの方の操縦を実際に横で見ることは滅多にないですし、それ以上に「飛行機の前面展望」なんて滅多にできる体験ではありません。操縦席に座ることができるか否かは他のお客さんの参加状況にもよるので運次第ですが、貴重な体験になります。
ただし、前面から見るとグレートバリアリーフが美しく見られる、ということはあまりない。基本的に先ほど紹介した写真も、横の窓から撮影したものです。操縦席じゃなかったからといって、落胆することはありません。
グレートバリアリーフ遊覧飛行へ 日本人のスタッフもいるので安心して利用できる
最後に予約から実際に乗るまでの流れを解説します。
予約は公式サイトまたはベルトラからの予約がオススメ
僕は、ベルトラから予約をしました。ベルトラは日本の会社が運営するサイトで、「現地でのアクティビティ」を扱うサイトです。
日本の会社が運営するため、
- 予約などは完全に日本語
- 支払いも日本円
- アプリも日本語対応&細かな気配りができるアプリ
が特徴です。全てが日本語ベースで進んでいくのが、特に日本人観光客にとっては安心です。ケアンズでは今回紹介しているセスナ機のフライト以外にもベルトラに対応したオプショナルツアーが多くあります。
また、ツアーの催行会社である「Sea Eagle Adventures」の公式サイトから予約することも可能です。
ケアンズ市内のホテル・ケアンズ国際空港への送迎あり
今回紹介しているセスナ機でのフライトは、ケアンズ市内のホテルから、そしてホテルへの送迎があるのも良いポイントです。ケアンズ市内であればホテルへの送迎が無料です。ケアンズ国際空港からケアンズ市内のホテルまで、タクシーなどを使う必要があり、概ね2,000円〜4,000円程度です。この送迎代が含まれていると考えれば、おトクです。
なお、今回紹介したツアーは、帰国日に参加することも可能です。ケアンズ国際空港から日本への便は、東京・成田行きの11時半、大阪・関西行きの12時半など、昼前後に出発する便が多いです。これらの便に乗る前に、ケアンズ国際空港から参加できるのはかなりありがたい。
ベルトラの予約サイトに「よくある質問」として書かれています。
Q. 当日に12時の便で帰国します。参加はできますか?
A. はい、できます。帰国日の朝に参加される場合、荷物ごとピックアップしてツアー参加後に国際線ターミナルへお送りいたします。 8時または9時開始の回へご参加ください。
ベルトラより引用
催行会社がお客様のフライトにあわせてお送り時間をアレンジさせていただきます。
日本への帰国日に参加する場合、朝8時または9時の回に参加すれば、そのままケアンズ国際空港まで送迎してくれます。
このように、ケアンズ市内のホテルおよびケアンズ国際空港への送迎があるのも、特にオススメできる理由です。
ちなみにケアンズ国際空港といっても、セスナ機などのターミナルは国内線・国際線ターミナルとは、滑走路を挟んで反対側にあります。場所が分かりにくいので、タクシーで行くのは逆に困難。僕が参加した時は全員がケアンズ市内のホテルからの送迎を利用していました。
各種言語に対応した安全ビデオを見てから搭乗へ
ケアンズ国際空港の専用ターミナルに到着したら待合室に入ります。待合室にはお手洗いがありますので、ここでお手洗いを利用したい人は行っておきましょう。また、お水も自由に飲んでいいよと言ってくださいます。
この待合室で待っていた時間はほぼなく、参加者がお手洗いなどを終えるとすぐに、安全ビデオを見せてくださいます。安全ビデオは日本語にも対応しています。
安全ビデオの放映が終わるとすぐに、セスナ機に乗り込みます。
セスナ機に乗り込んだのち、ライフジャケットなどを装着することになります。ライフジャケットといっても、ウエストポーチみたいなもので非常時に展開するものです。なお、戻ってきた後に、パイロットの方が記念撮影をしてくださいます。
あまりにもあっさり、セスナ機に乗ることができた
今回実際にセスナ機に乗ってびっくりしたのは、あまりにもあっさり、セスナ機に乗ることができたということ。セスナ機に乗る場合、手荷物検査などもありませんでした。
また、僕はパイロットのせきに座らせていただきました。この席に座った時も、操縦桿を指差して「このレバーは触っちゃダメだよ」と言われたくらい。結構緩いです。
オーストラリアの前の海外訪問が、僕の場合アメリカでした。アメリカはまさに「性悪説」で動いている国。どこへ行っても「手荷物検査」です。展望台などでもガッツリ「手荷物検査」。オーストラリアでは手荷物検査を経験しなかったどころか、このセスナ機も手荷物検査がありませんでした。
そんな感じで、わずらわしさは全くなくセスナ機に乗ることができました。
ケアンズを観光しよう
今回のケアンズ訪問では、グレートバリアリーフに加えてケアンズ周辺の世界遺産である熱帯雨林も見てきました。ケアンズはとてもコンパクトシティでありながら、グレートバリアリーフなどの世界遺産への入口としても機能しています。
こちらの記事では、ケアンズ観光を満喫できるよう、観光スポットを徹底的に解説。実際の経験に基づいて書きました。
また、ケアンズの港からは、今回の遊覧飛行でも実際に見たグリーン島への上陸ツアーにも参加できます。グリーン島への上陸ツアーはこちらから。
今回の遊覧飛行については、Vlogを作成しました。空から見るグレートバリアリーフの絶景をふんだんに使用していますので、合わせてご覧ください。
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