九州の南に位置する宮崎。自然豊かな宮崎には、観光地がたくさん。海に面している街でありながらも、車で少し運転すれば「秘境」という言葉が似合うような観光スポットも。この記事では、宮崎の観光地について、定番スポットから穴場スポットまで徹底的に解説します。
車なしでも行ける宮崎の観光地・青島は必須!
まず初めに、宮崎での定番観光地となっている青島についてです。青島は、宮崎の市街地から車で30分ほど、そして宮崎空港から近いと、立地の良い観光スポットです。
青島は徒歩で渡ることができる島 「鬼の洗濯板」が人気
青島は徒歩で渡ることができます。橋が整備されており、観光客は徒歩で渡ることになります。青島駅から徒歩10分と、立地も良い。また、青島周辺は「青島海水浴場」として、夏は海水浴・サーフィンのお客さんで賑わいます。
この青島の見どころといえば「鬼の洗濯板」です。7000万年以上前に隆起した岩石が、長い年月をかけて波に削られ、出来上がった特徴的な地形です。
青島に渡ると、「鬼の洗濯板」の上を自由に歩くことができます。写真ではもろそうですが全くそんなことはなく、普通に歩くことができます。
幸せの黄色いポストから手紙を出そう
青島に渡る前にあるのが「幸せの黄色いポスト」。宮崎では、古事記にも登場する古代の「豊玉姫」と「山幸彦」の神話が伝わっており、この2人の恋文から、幸せのシンボルとして黄色に塗られています。
この黄色いポストはフォトスポットとなっており、青島を訪れる多くの人がこのポストの横で写真撮影をしています。
また、青島周辺にはレストランや宿泊施設もあります。青島を拠点として宮崎観光ができるようになっているので、観光拠点としてもオススメのエリアです。
青島の島内をぐるりと一周
青島はそこまで大きな島ではありません。青島に渡ったら、青島をぐるりと一周するのがオススメです。
青島の「願掛け絵馬」はフォトスポットとして人気。横から上まで、あらゆる方向に絵馬があり、その先に続く道は熱帯雨林のような雰囲気。
青島をぐるりと一周すれば、南国感溢れる青島の景色を存分に楽しむことができます。青島は、青島神社へ参拝するだけではなく、せっかくなら青島をぐるりと一周してほしいところです。
食事も充実 一大観光地・青島を満喫しよう
青島周辺エリアには食事も充実しています。僕は日本一周旅行をした際、海鮮丼を食べました。これが美味しかった。
宮崎は海に面しているため、海鮮丼が人気。また、後ほど紹介する通り、チキン南蛮発祥の地としてチキン南蛮も人気です。宮崎ならではの食も楽しみたいところです。
日南方面へは特急「海幸・山幸」も
宮崎駅から、今回紹介した青島方面へ行く場合、JR九州の観光特急「海幸山幸」が走っています。特急「海幸山幸」は宮崎駅から青島駅を経由して南郷駅まで走る列車です。
JR九州では、九州内の各地で「D&S列車」という観光列車を走らせています。観光列車の車内には木を多用するなど、JR九州ならではの落ち着きのある空間が演出されます。
この特急「海幸山幸」で宮崎から青島へ、そして時間があるのであれば南郷へと足を伸ばしてみてはいかがでしょうか。
バスをフル活用!日南メッセや鵜戸神宮などは海を眺められる絶景スポット
青島以外にも宮崎周辺には見どころがたくさんあります。特に青島方面の海岸線沿いはバス路線もある程度あり、レンタカーなどの車なしでも便利に回ることができます。
世界で唯一、イースター島公認・モアイ像のあるサンメッセ日南
宮崎観光の定番となっているのが、モアイ像のある「サンメッセ日南」。青島よりさらに南へ行ったところの海沿いにあります。
本物と同じような(と言いながら、僕は実物を見たことはありませんが)モアイ像が、実際のイースター島と同様に海を背後に並んでいます。
さらに、海へと向かって漕ぐことができるブランコなどもあり、写真映えするスポットとしても人気です。ひとり旅でも良いですが、グループで宮崎を旅するなら是非とも立ち寄りたい場所です。
鵜戸神宮は海に突き出した神社
鵜戸神宮は日向灘に面した断崖の中腹にある神社です。東西38m、南北29m、高さ8.5mの断崖絶壁の岩の中に本殿があり、宮崎らしい海の景色を楽しみながら参拝することができます。
岩の中に本殿があります。この洞窟感がなかなか雰囲気がいい。ちょっとした秘密基地感のある場所に、鮮やかな赤でデザインされた本殿があります。
そして何より、海に近いのが大きな魅力です。日向灘に面しており、「運玉投げ」が名物。「運玉」と呼ばれるものを、男性は左手、女性は右手で、8メートルほど先の岩に投げ入れることができれば願いが叶うといわれています。
ちょっと足を伸ばして山奥へ
ここまでは主に、日向灘の沿岸など、宮崎の中でも「海に面した観光地」を紹介してきました。宮崎は海に面しながら、反対側には山。高くそびえる九州山地があります。この九州山地にも、みどころがたくさんあります。
綾の照葉大橋
まず初めにオススメするのが「綾の照葉大橋」。徒歩専用の吊り橋としては世界最大級と言われている吊り橋です。
写真で見るとこの通り。やや大きめの、比較的シンプルな吊り橋となっています。しかしこれが、実際に渡ってみると全然違う。
綾の照葉大橋で高さが最大のスポットでは142m。真下をみると、本当に「怖い」のひとことです。スマホや鍵を落とさないかがとても心配だった。
なお、ここ「綾の照葉大橋」だけは、車がないと行くのがきついです。バスなど公共交通機関ではアクセスしにくいのが難点です。
さらに足を伸ばして高千穂へ
宮崎で「山」といえば逃せないのが高千穂。高千穂は九州山地の中央部にある観光エリアです。宮崎市街地よりは熊本市街地の方が近いくらいの場所にあります。
高千穂の観光スポットについては、以前の記事でまとめてありますのでこちらもあわせてご覧ください。
高千穂峡の景色、そしてその雰囲気は圧巻で、「一生に一度はみたい風景」です。実際に行ってみてこそわかるその神秘さを、是非とも体感してほしいところです。
高千穂には鉄道はないがレールカートはある!
高千穂へはかつて、延岡駅から高千穂駅までを結ぶ鉄道として運転されていました。しかし2005年の台風の被害によって線路が寸断、復旧の費用が捻出できず、廃止になった経緯があります。
現在では、宮崎方面から高千穂へはバスでのアクセスとなります。現在でも鉄路が残っていれば、高千穂という一大観光地ともあって、JR九州お得意の豪華観光列車が乗り入れていたであろうだけに、残念です。
現在では鉄道路線としては廃線となっていますが、末端区間は台風の被害を受けずに残っているため、ここにトロッコ列車が走っています。「高千穂あまてらす鉄道」は、旧・高千穂駅から発車するアトラクションです。
途中には「高千穂橋梁」という、東洋一の高さを誇る鉄道用の鉄橋があります。この鉄橋が見どころで、鉄橋の上では一時停止し、シャボン玉なんていう演出もしてくれます。
このように、高千穂峡以外にも見所があるのが高千穂の魅力です。今回は宮崎の観光スポットとして高千穂を紹介していますが、高千穂だけで丸っと1日確保するくらいがオススメです。
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