JR東日本が所有する観光列車として、JR東日本管内各地を走る「びゅうコースター風っこ」。今回、横手の雪まつりに際して運転された臨時列車「SNOW YOKOTE」で実際に乗車してきました。今回はそんな「びゅうコースター風っこ」の車内の様子などを徹底的に紹介します。
実際に「SNOW YOKOTE」号として運転された際に乗車してきました。その様子をVlogとしてまとめましたので、あわせてご覧ください。
「びゅうコースター風っこ」はJR東日本の観光列車
今回の記事で徹底的に紹介する「びゅうコースター風っこ」は、JR東日本の東北支社が所有する観光向けの列車です。東北支社に所有となっているものの実際にはJR東日本エリア各地で運転されています。
JR東日本の東北エリアを中心に運転される「びゅうコースター風っこ」
JR東日本の「びゅうコースター風っこ」の特徴は、東北の大自然を感じながら列車旅をすることができること。夏は窓を取り払ってトロッコ列車として、冬は窓を装着し車内ではストーブを焚いて走ります。これだけ夏・冬兼用で季節を感じられる列車はあまりありません。
この「びゅうコースター風っこ」は、キハ40形を改造して製作されています。現時点で引退などは発表されていませんが、車体自体がやや古いことは事実であるため、近いうちに引退することも考えられます。
運転日などは列車により異なる 各地で観光列車として運転
「びゅうコースター風っこ」は定期列車としての運転はありません。完全に臨時列車として使用されており、JR東日本管内を中心に各地を走っています。
JR東日本の場合は数ヶ月前までに、公式サイトのトップページで「臨時列車のご案内」が掲載されます。正確な時間が発表されるのはこの際になります。
なお、JR東日本・北海道管内で運転される場合、基本的にはJR東日本のインターネット予約サイト「えきねっと」から予約することができます。「えきねっと」ではボックスシートのシートマップ表示にも対応しており、空席状況を見ながら予約することができます。
仙山線や只見線、JR北海道の宗谷本線での運転も
東北を中心に運転されるものの、只見線などの首都圏に近い路線に入線することもあります。また、2020年の夏にはJR北海道の宗谷本線で運転されるなど、その活躍の場を広げています。JR東日本の公式ページ内「旅する列車」に列車の一覧が掲載されています。
列車の愛称 | 運転時期 | 運転区間 |
---|---|---|
風っこストーブ喜多方号 | 2月10日・11日 | 郡山〜喜多方 |
SNOW YOKOTE | 2月15日・16日 | 秋田〜横手 |
風っこストーブ女川号 | 2月23日・24日 | 仙台〜女川 |
風っこ仙山線ストーブ号 | 3月2日 | 山形〜仙台 |
風っこ花めぐり号 | 4月6日・7日・13日・14日 | 仙台〜郡山 |
風っこ仙山線春風号 | 4月20日 | 仙台〜山形 |
風っこ只見線満喫号 | 4月末から5月初め | 会津若松〜只見 |
りんごの花風っこ号 | 5月11日 | 弘前〜鯵ヶ沢 |
風っこ錦秋湖号 | 5月25日 | 盛岡〜ほっとゆだ |
風っこ遠野号 | 5月26日 | 盛岡〜遠野 |
東北地方を中心に運転されています。夏はトロッコ列車として窓を外して運転され、冬はストーブ列車として窓ありで運転されます。季節を感じることができる列車として、季節のイベント等に併せて列車が設定されています。
「びゅうコースター風っこストーブ」の車内 ストーブなども紹介!
続いては「びゅうコースター風っこストーブ」の車内を紹介します。車内は木製のテーブルなどが配置されているほか、ストーブもあります。
車内は木目調のボックス席が設置されている
車内は木目調のボックス席が設置されています。写真は冬に運行された際のもので、窓が設置された状態の車内です。屋根以外が木目調で統一された車内で、落ち着きがあります。
各座席はボックス席になっています。木製のボックス席であるため、お世辞にも乗り心地がいいとは言えません。また、座席の間隔が狭いため、大人4人がボックス席に座るとなかなか窮屈であるのも事実です。
また、ボックス席の中央にテーブルが設置されています。このテーブルがやや狭いため、食事などをするのは少し厳しい。この列車の特徴を踏まえて、車内で食事をできるようにしてほしいところではあります。
夏はトロッコ列車として開放感ある旅を 冬は窓をつけて車内は暖かい
夏はトロッコ列車として開放感のある車内を楽しむことができるのが、「風っこコースター」。現在ではトロッコ列車の代わりとして運転されています。一方、今回乗車した際は「びゅうコースター風っこストーブ」として窓が設置されていました。車内は窓が設置されれば暖房が効き、暖かい。
今回僕が乗車した時は冬場の運転だったため寒さは気になりましたが、意外と大丈夫。普通列車などとして運用されているキハ40系と同様、車内ではしっかり暖房が効いていると考えて良さそうです。
車内にはストーブを設置 昔ながらの日本の雰囲気を味わうことができる
「びゅうコースター風っこストーブ」の最大の特徴はなんと言っても、車内にストーブを設置していること。車内には薪ストーブが設置されています。
ストーブありで運行される場合、基本的には目の前に係員が常駐することになります。スルメやじゃがバターなどを持参し、このストーブで焼いている人もいます。僕自身は持参しませんでしたが、知っていれば持参すればよかった、と思ったり。
びゅうコースター風っこストーブに乗って横手の「かまくらまつり」へ
2月15日・16日に秋田県横手市で開催される「かまくらまつり」へのアクセス手段として、「SNOW YOKOTE」号として運転された際の様子を紹介します。
「びゅうコースター風っこストーブ」は2両編成で、この時は全席指定席として運転されました。この車両は基本的に、全席指定席として運転されることが多いです。
横手のかまくらを実際に楽しんできました。写真が多数あるので、この様子もまた紹介しようと考えています。
横手の名物・B級グルメといえば「横手の焼きそば」です。横手の焼きそばも一緒に、楽しんできました。
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