九州の玄関口・福岡空港。年間1,500万人が利用する巨大空港で、抜群のアクセスを誇りながらも空港敷地内には商業施設が充実しています。本記事では、過去に30回以上、福岡空港を利用した私が、
- 福岡空港へのアクセス・国際線ターミナルへの移動方法
- 福岡空港の待合室・保安検査後のエリア、時間潰しができるカフェやラーメンなど
- 福岡空港のラウンジ事情
について、詳しく解説します。国内では類を見ない好立地にも関わらず、綺麗で充実した施設を持つ福岡空港について、何度も利用した経験から詳しく解説します。福岡空港についてこの記事を読んでも気になる点があれば、コメント欄からコメントいただければ対応します!
圧倒的な利便性!博多からは地下鉄で2駅でアクセスできる
福岡空港は国内各地を回ってきた経験から、国内で最も便利な空港だと感じます。博多駅からは地下鉄で2駅の近さ、繁華街へも5駅の近さです。
福岡空港へのアクセスは地下鉄がおすすめ!博多駅からたった2駅
福岡空港は、新幹線の停車駅であり、九州各地への玄関口ともなる博多駅から地下鉄で、それも2駅で行くことができます。これがかなり便利。福岡空港は地下鉄空港線の終点となる駅であもあるため、行き先は全て「福岡空港」。乗る列車を迷うこともありません。
福岡屈指の繁華街であり、「天神駅」も福岡空港から5駅です。天神駅では、福岡周辺の通勤路線としての性格も持つ「西鉄電車」にも乗り換えられます。
さらに、2023年には地下鉄七隈線が博多駅まで延伸開業。今まで、天神南駅から天神駅までの長距離を歩かなくてはならなかったものが、博多駅で乗り換え可能に。七隈線沿線からのアクセスも便利になりました。
そして福岡空港の地下鉄から国内線出発ロビーへは、2019年に改修工事が行われて大幅に便利になりました。
写真の右下に見えるのが地下鉄の改札口、エスカレーターが目の前にあります。このエスカレータの横にデカデカと書かれているように、このエスカレーターに乗れば国内線出発ロビーはすぐ。地下鉄を降りて3分で国内線出発保安検査場へとアクセスできる、圧倒的な利便性です。
したがって、国内線への搭乗であれば地下鉄からすぐにチェックインカウンターへ進むことができます。なお、福岡空港のチェックインカウンターは、LCCのチェックインカウンターも同じフロアにあります。
九州各地への路線バスも運転
福岡空港は九州の玄関口としても機能しています。福岡空港からは九州各地への路線バスも運行されています。
福岡空港からは、鹿児島県を除く九州の県に高速バスが運転されています。僕は実際、大分までのバスを利用したことがあります。大分まで福岡から鉄道で移動しようと考えると、小倉を経由することになり遠回りで遅いからです。
大分などは事情が別ですが、それ以外の地域は博多駅まで地下鉄でいき、そこからJR線の新幹線や特急列車に乗り換えるのが最も合理的です。
国際線ターミナルへは無料連絡バス・直通の路線バスも運転
福岡空港は1本の滑走路があり、その両側を挟むように国内線ターミナルと国際線ターミナルが整備されています。地下鉄が乗り入れるのは国内線ターミナルで、国際線ターミナルへは国内線ターミナルから無料バスで移動する必要があります。
無料バスは概ね1時間7本〜10本程度が運転されているため、本数が少なくて不便を感じることはありません。
また、国際線を利用するのであれば、博多駅から国際線ターミナルまで直通バスが運転されています。博多駅からの直通路線バスを使えば、国際線ターミナルまで乗り換えなしで行くことができます。
ただし、福岡・博多という街は路線バス王国であり、かなりバス路線が多い。そのため、博多駅で正しいバス乗り場に行くのは至難の業です(僕も実際、バスが多すぎて乗り間違えたことがあります)。ということで、博多駅からは地下鉄を使うのが無難な選択肢であると感じます。
福岡空港は到着ロビーから地下鉄までも一瞬
福岡空港は到着ロビーから地下鉄の駅までも一瞬です。空港自体が広すぎないため、ゲートから到着ロビーまでは歩いても5分ほど。預け入れ手荷物を受け取ってからたった2分〜3分で地下鉄のホームまで移動できます。つまり預け入れ手荷物がない場合、飛行機から降りてからたった10分弱で地下鉄に乗ることができます。僕のように福岡空港を30回も使って慣れてしまえば5分。
私自身、最近は預け入れ手荷物なしで利用することがほとんどですが、預け入れて荷物が出てくるまでが最も時間がかかります。福岡空港に到着後、すぐに予定がある場合は預け入れ手荷物なしで飛行機に乗るのがおすすめです。なお、一部機内に持ち込むことができない製品もあるので注意してください。
福岡空港国内線の待合スペース 保安検査後のエリアを徹底紹介
福岡空港の出発待合室(保安検査を通過した後のエリア)の様子を紹介します。また、過去に10回以上福岡空港を利用してきた経験から、その利便性についても解説します。
福岡空港の国内線待合室 コンセントやWi-Fiも完備
福岡空港は電源付きのテーブルが多くあります。ここではノートパソコンを広げて仕事したりできます。今どき、どこの空港に行ってもこの「コンセント付き座席」はある場合が多いですがね。セントレアと違い、利用できるパソコンは見当たりませんでした。
福岡空港は東京路線等の国内線の需要が高いことなどもあり、待合室には多くの椅子が配置されています。それもあってか、少し場所は狭い印象を持ちます。ただ、窮屈で耐えられないような狭さではないため、快適に過ごすことはできそうです。
また、コンセントを整備した座席も用意されています。空港のターミナルにはWi-Fiも完備されており、WEBブラウジングやメールのやり取り程度であれば問題なく使用できます。
国内線の出発保安検査後(待合室)にはカフェや軽食も
保安検査後のエリア(出発待合室)には、カフェや軽食なども充実しています。ドトールなどのカフェから、うどん・そばなどを楽しむことができる簡単なレストランまで充実しています。
保安検査通過後に、ドトールコーヒーもあります。朝早い便に搭乗するときはここで朝食を食べていました。
博多・福岡空港らしく一蘭があります。これ、保安検査通過後です。朝から営業しています。保安検査通過後のエリアに一蘭って、なかなか独特です。→現在、一蘭は閉店してしまったようです。
東京エリアの空港アクセス鉄道のきっぷ売り場も
保安検査通過後にもお土産屋さんなどがあります。ANAが運営する「ANAフェスタ」などもありました。席数等は多くないですが、保安検査を通過した後のエリアにも飲食店があります。
さらにお土産だけではなく、首都圏などの空港アクセスチケット券売機もあります。福岡空港には、便数が圧倒的に多く乗客も多い東京の鉄道の券売機があります。東京モノレール・東急(共に羽田空港から首都圏へのアクセス)、そして京成(成田空港から首都圏へのアクセス)の券売機が設置されていました。
ただ実際のところ、京急や東京モノレールはICカードで乗車できます。京成スカイライナーはネットで予約ができます。ここでしか買うことができない割引きっぷもあるようですが、ここで買う必然性はあまり高くないような。各社のICカードやクレカタッチ決済の重視姿勢を見ると、そのうち撤去されてもおかしくないような。
福岡空港でカフェなど入りたいなら出発保安検査前がオススメ
前章で出発待合室(保安検査通過後)のカフェなどを紹介しましたが、福岡空港でカフェなどに入りたいなら出発保安検査前がオススメです。
福岡空港の飲食店(保安検査通過前)
保安検査の前には、カフェはもちろんのこと、すき家などいわゆるチェーン店に相当する店舗が多くあります。福岡空港の公式サイトに店舗一覧が掲載されています。
出発保安検査と同じフロアの2階にはフードコートなどサクッと済ませられるもの+お土産が、その上の3階には九州の食材を利用したレストランなどがあります。
国内線ターミナル3階にあるスターバックスでは出発前にちょっとしたパソコン作業などもできてオススメ。落ち着いた雰囲気で、最後に作業することができます。
福岡・博多の名物を楽しむことができる
保安検査通過前のエリアであればお店もかなり充実しています。保安検査通過前のエリアでは、福岡・博多の名物を楽しむこともできます。
3階はしっかりお店に入って食べることができるレストランがあります。飛行機の出発時間より早めに空港に向かい、ここで最後にグルメを楽しむのもおすすめ。
福岡空港の3階には「ラーメン滑走路」 最後に博多ラーメンを1杯!
福岡空港の国内線ターミナルビル3階には「ラーメン滑走路FUK」があります。ラーメン屋が10店舗ほど並びます。期間限定のラーメン屋もあります。
ラーメン滑走路という名の通り、滑走路のデザインをした入り口がおしゃれ。博多の豚骨ラーメンを中心に、東京や札幌のラーメン店なども並びます。
やっぱり最後はここで、とんこつラーメンです。コッテリしたとんこつラーメンから、さっぱりしたとんこつラーメンまで、幅広く用意されています。
展望デッキで飛行機をみよう
レストランフロアのある3階、および4階には展望デッキもあります。発着する飛行機を間近でみることができます。
展望デッキと滑走路がこれだけ近いのは、かなり狭い土地に最大限、ターミナルビルと滑走路を整備した福岡空港ならでは。
展望デッキは3階と4階に分かれており、展望デッキ内でも行き来することができます。より近くに飛行機をみることができるのが3階、空港を見渡すことができるのが4階です。
福岡空港にはラウンジも カードラウンジも充実
福岡空港にはラウンジも設置されています。
ANA・JALはそれぞれ上級ラウンジも用意
福岡空港では、羽田空港と福岡空港を結ぶ便がひっきりなしに出ています。福岡空港と羽田空港を結ぶ路線はドル箱路線で、この区間にはいわゆる「上級会員」(飛行機に乗りまくる会員)が多くいるので、ANA・JALの両社ともラウンジサービスを提供しています。
ANAであればANAラウンジに加え、上級ラウンジであるANA SUITEラウンジも設置。また、JALについてもサクララウンジに加え、ダイヤモンド・プレミアラウンジも完備しています。この辺りは、頻繁に利用する人であれば利用条件なども把握しているでしょう。
航空会社のラウンジがしっかり完備されているのがここ福岡空港です。航空会社運営ラウンジの利用条件等については、各社の公式サイトをご確認ください。
福岡空港のANAラウンジ
福岡空港のANAラウンジを実際に利用したので、その様子を紹介します。JALのサクララウンジも、利用する機会があれば撮影して記事にしたいと考えています。
上級会員やプレミアムクラス利用の場合、優先チェックインレーンや優先保安検査が利用できます。僕は乗り継ぎだったので保安検査がなく、最初から保安検査エリア内だったため、一見逆流するような形でラウンジへ。
エアラインラウンジですが、国際線のエアラインラウンジとは異なり、食事などが豊富にあるわけではありません。
手前にはパソコンをしている人が多いエリアがあります。そして奥(滑走路とは反対側)に、ドリンクコーナーがあります。ドリンクはビールのほか焼酎などもありました。
ラウンジ内の様子です。福岡はやっぱり、ビジネス利用のお客さんが多い。そのため、パソコンを開いて作業しているお客さんが多くいます。
奥の方にはソファ席もあります。ソファ席でパソコンができるようなテーブルを用意してくれたらいいのですが、ここはあくまで寛ぐレジャー客を意識した作りのようです。
保安検査前のカードラウンジ「ラウンジTIME/ノース」
福岡空港にはカードラウンジもしっかり完備されています。まず、保安検査通過前のエリアにあるのが「ラウンジTIME/ノース」。各社のゴールドカード保有で利用できるカードラウンジです。
ソフトドリンクの無料サービスをはじめとして、待合室で過ごすよりは快適に過ごせる空間が用意されています。
保安検査後のカードラウンジ「ラウンジTIME/サウス」
さらに、保安検査通過後のエリアにもカードラウンジがあるのは福岡空港の強み。ただし、こちらの「ラウンジTIME/サウス」(保安検査通過後)は、保安検査通過前のラウンジTIMEと利用できるカードが一部異なるので注意が必要です。
ANAとJALどちらの便を利用する際も使いやすいよう、国内線ターミナルの中央部に設置されています。また、無料サービスとしてソフトドリンクまたはビール(1本)を選択することができます。
この保安検査通過後のラウンジは利用したことがないので、また利用したらレビューします。
待合室にさまざまな施設が充実しているわけではありませんが、福岡空港の搭乗手続きで困ることはほぼほぼないと思います。安心して使ってくださいね!
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