前回の記事でロンドンの公共交通機関の徹底解説をしました。
当然そこでも地下鉄について書いたのですが、今回はさらに詳しく地下鉄について掘り下げていきたいと思います。というのも、ロンドン観光で最も手軽で便利な移動手段が地下鉄だからです。
東京など、日本の地下鉄と似たところが多いのですが、例えばロンドンの地下鉄の「ゾーン」などのように、少し違うところもあります。違うところ、注意すべきところを中心に紹介していきたいと思います。
使っていて日本と大きく違うのは主に
- キャップというシステム
- 車両間の移動禁止
- 携帯が使えない
ってこと。これらを経験に基づいて詳しく書いていくよ!
路線図
地下鉄の路線図
ズバリ、地下鉄の路線図はこの路線図が一番使いやすいと思います。
http://content.tfl.gov.uk/standard-tube-map.pdf
日本語版もあるようですが、ゾーンが書いていないものしか見当たらなかったし、地下鉄のえきめいはちゃんとアルファベットのままの方がわかりやすいと思います。
ちなみにそれ以外の私鉄も使うという場合、この路線図がわかりやすいです。
ロンドンは東京と同じく、鉄道が発達しているので路線図がごちゃごちゃになるのは致し方ありません。
路線図の見方についてです。
基本的には日本の路線図と同じです。自分が行きたい駅を見据えて乗る路線、そして乗り換える駅を考えましょう。
路線についてですが、日本と同様色分けされています。この色分けは実際の地下鉄乗り換えの際などの看板の色と統一されています。なので、何色の地下鉄、で確認するのも早いと思います。
そして、日本の地下鉄にはない、路線図の大きな違いが「ゾーン」です。ロンドンの地下鉄のゾーンは日本にはない仕組みです。
これは、キャップというシステムに由来するものです。キャップについては以前の記事でも紹介していますが、ここでも再度書いておきます。
路線図の見方は日本と同じ。ゾーンというものが後ろに薄くある。それについてもこれから解説します!
ゾーンとは~キャップというシステム~
キャップとはどういうシステムかということを簡潔に説明すると、
「ICカードを使ったら切符代わりにもなる、けど乗り放題の金額以上使ったら勝手に乗り放題切符として扱う」
というシステムです。
オイスターカードやクレジットカードのコンタクトレスといったICカードについて書き始めると終わらないので、今回は割愛。上の記事に書いてあるのでご覧ください。
乗り放題の切符を買わずにICカードで乗ったとしても、たくさん乗ったら自動で乗り放題の切符として扱われるということなんです。
運賃表がこれ。
ゾーン | オイスターカード ピークオフ | オイスターカード ピーク | オイスターカード キャップ | 切符 |
1 | £2.4 | £2.4 | £6.8 | £4.9 |
1-2 | £2.4 | £2.9 | £6.8 | £4.9 |
1-3 | £2.8 | £3.3 | £8 | £4.9 |
1-4 | £2.8 | £3.9 | £9.8 | £5.9 |
1-5 | £3.1 | £4.7 | £11.6 | £5.9 |
1-6 | £3.1 | £5.1 | £12.5 | £6 |
大体、£1(1ポンド)=130円程度です。参考までに、£1=\130で円に換えてみます。
ゾーン | オイスターカード ピークオフ | オイスターカード ピーク | オイスターカード キャップ | 切符 |
1 | ¥312 | ¥312 | ¥884 | ¥637 |
1-2 | ¥312 | ¥377 | ¥884 | ¥637 |
1-3 | ¥364 | ¥429 | ¥1040 | ¥637 |
1-4 | ¥364 | ¥507 | ¥1274 | ¥767 |
1-5 | ¥403 | ¥611 | ¥1508 | ¥767 |
1-6 | ¥403 | ¥663 | ¥1625 | ¥780 |
日本にはない、とてもありがたいシステムですよね。
すなわち、ゾーンというのはどれだけのところを移動したかということで、例えばゾーン1だけで一日終わった場合と、ゾーン6まで行って一日終わった場合では乗り放題の金額が変わります。
ロンドンの地下鉄の「ゾーン」とは、どのゾーンからどのゾーンに移動したかで運賃が決まる、すなわち、運賃を決めるための駅の区別がゾーンと思っておけばいいと思います。
ゾーン=運賃を決めるための駅の区別だね!
地下鉄の乗り方
地下鉄の乗り方は、基本的に日本とたいして変わりません。
乗車
ICカードを使って乗る人が大半です。ICカードやiPhoneをタッチして改札を通ります。
場合によってはかなり深いところにありますので、長いエスカレーターで移動することになります。基本はエスカレーターがあります。
自分が乗る列車のホームへ行きましょう。日本と同じく、方面で看板は書かれています。それから、ホームに入るところで、その方面の列車の停車駅一覧(路線図のうち、その路線のみを抜き出して、その方面の駅のみを色付けしたもの)がありますので、それを確認して乗りましょう。
日本と違って並んでいることはあまりない印象です。ただ、列を抜かして入ることもないです。日本よりマナーがいいというか。
路線図の色と対応しているので、よっぽど大丈夫。
列車の中で
列車の中では特に大きな違いはありません。
日本と同じ感じです。ただ、スマートフォンなどの電波が使えないので注意しましょう。
This train is 〇〇 line services to △△.The next station is □□.
などと案内があります。そんなに難しい英語ではありません。〇〇のところが、その電車が走っている路線、△△のところが行き先、□□のところが次の停車駅ですね。
列車は基本的にはロングシート(ベンチのような座席)となっています。つり革がありませんが、手すりがあります。座れない場合もまあまああります。
英語以外の放送はない。けど、かなり簡単な英語のアナウンスなので大丈夫!
列車から降りる
列車から降ります。
その駅が最終目的地の場合、改札を通って外に出ます。黒地に黄色の文字で「Way Out→」という表記の矢印に沿って行けば外へ出るための改札へ行けます。
乗り換えの場合、基本的には改札は必要ありません。乗り換えの場合、路線図の路線カラーと対応した色で案内があるはずなのでそれに従いましょう。
その駅で降りる場合は「Way Out→」に沿って、乗り換えの場合はその路線の色の看板に沿って!
ロンドンの地下鉄で注意すること
車両間の通り抜けは罰金対象!
これは日本とは圧倒的に違うことです。
車両間には写真のようにドアがありますが、これは非常時以外使ってはいけません。非常時以外に使うと罰金対象です。
そもそも、通り抜けできるような構造になっていないようです。貨車のようにつないであるだけで、通路にはなっていません。
日本と大きく違うこと!通り抜けすると罰金対象なのでこれはめちゃ注意!!!
地下鉄では携帯電話が使えない
地下鉄では携帯電話が使えません。
日本では最近は大抵使えるようになっていますが、そういう意味ではまだ携帯事業が力を入れていないのでしょう。
特に、乗り換えを地下鉄に乗ってから調べようとするとできないので注意です。Citymapperというアプリで、電波が使える状態のうちに調べておけば便利なのでオススメです。このアプリについても電車の乗り方についての記事で紹介しています。
乗り換えは、地下鉄の改札を通る前に調べておこう!駅のホームはWiFiが使えるけど、車内は外部との連絡手段がないので注意!
日本と少し違うところもあって、多少混乱するかもしれませんが、慣れてしまえば問題ない。最初は不安ですがぜひ使い慣れていってくださいね。
今回のロンドン旅行の記事、どんどん更新中です。他の記事もご覧ください。
コメント
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