会津藩の拠点として江戸時代を通して成長しつつ、戊辰戦争では逆賊として総攻撃を受けた会津若松。会津若松には、再現された会津若松城(別名 鶴ヶ城)をはじめとした観光地が数多く存在。この記事では、会津若松で一人でも回れる、車なしでバスだけで回れる観光地・3選をご紹介します。
今回、「北海道&東日本パス」で、長野から首都圏へ、そして甲信越を経由して東北を縦断。そして最後は陸路で北の大地・北海道へと渡る旅をしました。その途中で、会津若松にも立ち寄ったのです。
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「北海道&東日本パス」の旅は丁寧に日記をまとめ、記事としてアップしてあります。こちらの記事も併せてご覧ください。
会津若松を観光しよう!1日で回れる!定番スポット3選
会津若松へは東京から最短約3時間で行くことができる観光地です。早朝に首都圏を出発すれば日帰りも可能。1日あれば十分回ることができるのがこの会津若松の魅力でもあります。
厳選した3つのスポットを紹介していきましょう。
会津若松城-会津観光の定番スポット!
まず初めに紹介するのが会津若松城。別名、鶴ヶ城とも言われる、会津観光のメインともなる観光地です。
会津若松城は、戊辰戦争(江戸時代末期〜明治時代初期)において、新政府軍の総攻撃を受けました。新政府軍の総攻撃によって、砲撃を受けて一時は復旧不可能なほどまでにボロボロにされました。
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現在の鶴ヶ城は、のちに再建されたものです。1965年、ちょうど1回目の東京五輪の頃に再建されたのが現在の会津若松城です。
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戊辰戦争で砲撃を受け続けたため、かなり傷んでいることがわかるでしょう。この写真の撮影者などの詳細は不明ですが、1870年台ごろに撮影されたものだと考えられます。戊辰戦争の戦闘である会津戦争が終わったのが1868年9月、戊辰戦争が終わってしばらく放置されたようです。
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戊辰戦争で新政府軍と戦ったのが、当時の会津藩主・松平容保です。松平容保は、幕末期には京都守護などの幕府の要職を歴任。明治新政府と旧江戸幕府の橋渡し役としての仕事にも翻弄するものの、それが逆に「旧江戸幕府の重鎮」とみなされて新政府からは敵対視されることに。最後は、戊辰戦争で総攻撃を受けることになるのです。
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会津のまちは自然の要塞となっています。東北の、海に面さないまち。冬には雪月が積もります。「春の旅」として、3月終わりに会津を訪問しましたが、まだ雪が降っていました。
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会津若松城の天守閣から見た会津若松城の場内の様子です。現在は復元ですが、江戸時代もこんな風景画広がっていたのでしょうか。
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雪で会津若松の街を見渡すことはできませんでした。
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天気がいいと会津若松の街を見渡すことができます。周りを囲う、磐梯山(ばんだいさん)をはじめとした山々は、会津戦争では会津若松城を要塞にし、「難攻不落の名城」と呼ばれました。
茶室麟閣-千利休の子・少庵が建てたと言われる茶室
続いてご紹介するのが「茶室麟閣」。鶴ヶ城公園内にあり、千利休の子・少庵が建てたと言われる茶室です。
千利休の直系の息子が立てた茶室として、江戸時代を通して使われた茶室です。戊辰戦争のために、一時は城下に移設されたものの、現在では会津若松城内に復元されています。
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「茶室 麟閣」は会津若松城内にあり、会津若松城の天守閣から徒歩3分で行くことができます。天守閣との共通観覧券が520円で発売されているので、一緒に回るのがオススメです。
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特に冬の雪景色は、会津の茶室らしい雰囲気があります。お茶をいただくこともできますが、僕は見学だけで戻ってきてしまいました。
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僕が行ったのは3月でしたがこの雪景色。東北ならではの会津の景色が楽しめます。
会津さざえ堂-世界でも珍しい二重の螺旋構造のお堂
最後に紹介するのは「会津さざえ堂」です。1796年に建設されたお堂で、二重の螺旋構造になっているのが特徴です。
二重の螺旋構造(「二重螺旋構造」っていうとDNAの構造ですね笑)になっていて、いきと帰りで同じ道を通らずに一番上まで行けるのが特徴です。
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入り口から入って一番上まで上がり、そのまま直進すると一番下まで降りてくる。降りてきた先は入った場所とは真逆の裏側です。完全に一方通行で、上がって下がって、ができるのです。この構造は、世界でもかなり珍しいそう。
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内部は階段ではなく、棒が敷かれた坂になっています。比較的急なので、歩きやすい靴で行くのがいいでしょう。
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お堂の最も高い部分には、お札などが貼られています。
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そのまま直進して下っていきます。
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よ〜く見ると、反対むきの登り階段も見えます。
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一番下まで降りてきました。
「会津さざえ堂」は飯盛山の麓にあり、悲劇で有名な「白虎隊」のお墓も近くにあります。一緒に回ってみるのがおすすめです。
会津若松へはJRや東武鉄道・会津鉄道を利用しよう
会津若松への手段はいくつかあります。会津若松の最寄りの空港は福島になるので、どのみち陸路での移動が必要です。
東京などの首都圏からは新幹線を利用するか、会津鉄道を利用するのがオススメです。
東京~郡山~会津若松
まず、新幹線と在来線を利用して会津若松へと移動する方法です。
東京駅
↓ 東北新幹線約1時間22分
郡山駅
↓ 磐越西線(快速)約1時間5分
会津若松駅
東京から郡山までは東北新幹線に乗車します。東北新幹線「はやぶさ」号・秋田新幹線「こまち」号は郡山に停車しないので注意してください。山形新幹線「つばさ」号は、一部の際速達列車を除いて郡山に停車します。「やまびこ」号は、ごく一部の列車を除いて郡山に停車します。「なすの」号は郡山行きならば停車しますが、那須塩原行きは郡山より手前が終点なので注意が必要です。
東北新幹線にはJR東日本のネット予約サイト「えきねっと」を活用した割引「えきねっとトクだ値」が多く設定されています。「えきねっとトクだ値」をうまく活用することで、安く新幹線で旅行することができます。
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郡山から先は磐越西線に乗り換えることになります。快速「あいづ」号は一部列車に指定席も連結されています。
磐越西線の旅については、こちらの記事でもご紹介しています。ご覧ください。
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浅草~会津田島~会津若松
新幹線の次にご紹介するのが、浅草駅から東武鉄道を利用する方法です。東武鉄道の特急「リバティ会津」は会津田島駅まで乗り入れており、そこから先、野岩鉄道と会津鉄道を乗り継ぐことで会津若松駅へと向かうことができます。東武鉄道は時間がかかりますが、新幹線より安価に行くことができます。
浅草駅
↓東武鉄道「リバティ会津」約3時間30分
会津田島駅
↓会津鉄道(快速)約1時間15分
会津若松駅
特に、東武鉄道の沿線から会津若松へと行く場合は、特急リバティがオススメです。
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観光には観光バスが便利!
会津若松には、観光用のバス「ハイカラさん」「あかべぇ」が走っています。観光に便利なルートで、観光で会津若松を訪れるなら是非とも利用したいバスです。
1日フリーきっぷもありますが、僕は毎回払って乗りました。3回で元が取れる計算です。
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明治時代のバスなんかをイメージしているのでしょうか。外から見てすぐに周遊バスであることがわかります。
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なお、通常の運賃はクレジットカードのコンタクトレスなどでも決済ができます。
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時刻表など詳細な情報は、公式サイトもご覧ください。
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