新大阪から博多までを結ぶ山陽新幹線。のぞみ号の全てと一部のひかり号は東海道新幹線に乗り入れます。この記事では、山陽新幹線の指定席の状況、そして自由席でも座れるのか?を徹底的に開設していきます。
山陽新幹線の自由席の混雑状況 朝夕中心に混雑することもあるので注意
まずは山陽新幹線の混雑状況を徹底的に解説していきます。なお、2023年8月現在、山陽新幹線に限らず新幹線やホテルはコロナ前の状態へとほぼ回復しました。そのため、以下ではコロナ禍ではなくコロナ後の新幹線の混雑状況を解説します。
曜日時間 | 新大阪〜岡山 | 岡山〜広島 | 広島〜小倉 | 小倉〜博多 |
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平日朝夕 | 混雑する 窓側は埋まり隣に人がいる場合も 場合によっては満席 | 混雑する 窓側は埋まり隣に人がいる場合も 場合によっては満席 | 混雑する 窓側は埋まり隣に人がいる場合も 満席までにはなりにくい | 混雑する 窓側は埋まり隣に人がいる場合も 満席までにはなりにくい |
平日昼間 | やや混雑 窓側座席が埋まる程度 通路側でよければ座席は確保できる | やや混雑 窓側座席が埋まる程度 通路側でよければ座席は確保できる | やや空きあり 窓側も半数程度は空きがある | やや空きあり 窓側も半数程度は空きがある |
休日朝夕 | やや混雑 窓側座席が埋まる程度 通路側でよければ座席は確保できる | やや混雑 窓側座席が埋まる程度 通路側でよければ座席は確保できる | やや空きあり 窓側も半数程度は空きがある | やや空きあり 窓側も半数程度は空きがある |
休日昼間 | やや混雑 窓側座席が埋まる程度 通路側でよければ座席は確保できる | やや空きあり 窓側も半数程度は空きがある | 空きあり 先頭車は数十人しか乗っていないことも | 空きあり 先頭車は数十人しか乗っていないことも |
山陽新幹線は、東海道新幹線(東京〜名古屋〜新大阪)と一体的に運用されています。
東京から直通で山陽新幹線を利用する場合、東海道新幹線の混雑状況にも気を配らねばならないでしょう。こちらの記事で東海道新幹線の混雑状況を解説しているので、併せてご覧ください。
また、博多を経由して直通している九州新幹線についての記事も作りました。ご覧ください。
朝夕は混雑する
山陽新幹線に限らずあらゆる新幹線は、朝夕の時間帯に混雑します。
山陽新幹線は東京への直通需要が最大の需要であることもあり、混雑の時間帯は東海道新幹線と比べると1時間〜2時間ほどずれます。山陽新幹線の最大の混雑時間帯は、
- 朝:8時台〜10時台
- 夕方:4時台〜6時台
が最大の混雑となります。朝8時台の岡山→新大阪間の新大阪・東京方面の新幹線は乗車率が8割を超える列車もあり、窓側座席が完全に埋まり、3人がけの通路側座席もほぼ埋まる、そして場合によっては隣に人がいる状態になることもあります。
今まで日本全国を旅行してきた経験から、のぞみ号(16両編成)の1号車は端の車両となり階段などから遠いためやや空席があります。また、こだま号であれば7号車と8号車に空席があります(こだま号以外の自由席は全て博多側であるため、新大阪側の自由席には行かない人がおおいため)。
なお、この時間帯は「のぞみ」号の自由席に限らず、指定席も混雑します。2023年8月に博多から名古屋へ移動した際、3人席も完全に埋まっているような状態でした。
昼間は比較的余裕はあるもののやや混雑
昼の時間帯は比較的余裕があります。ただし、余裕があるとはいえ空席ばかりの状況ではなく、座席はそれなりに埋まっていることが多いです。
主に10時〜15時ごろの新幹線は、山陽新幹線全線に渡って空いている傾向にあります。この時間帯の新幹線は、途中駅から自由席に乗車しても窓側の座席に座ることができる場合がほとんどです。
2022年春の旅行中、急遽広島から岡山までのぞみ号に乗りました。ホームへ行った時にはすでに、新幹線が停車していました。それでもしっかり、窓側の座席に座ることができました。
急がない場合は「ひかり」「こだま」を選ぼう
急がない場合は「ひかり」「こだま」号を選ぶのがオススメです。そもそも自由席の設定が多いこと、途中駅での入れ替わりが多いこと、乗客が少ないことが理由です。
山陽新幹線の最大の需要は、東京から岡山、広島、その他途中の各駅への需要です。したがって、東京から直通してくる「のぞみ」号は混雑します。
のぞみ号は16両編成で4号車から16号車全てが指定席であるため指定席には余裕があるものの自由席はやや埋まる傾向にあります。また、「みずほ」号と「さくら」号も同様に3両しか自由席がなく、速達性にも優れているため自由席が埋まる傾向にあります。
「ひかり」「こだま」は、通勤客が多いため自由席はそれなりに埋まりますが、逆に広島・岡山などの大都市の駅ではほとんどの乗客が入れ替わります。最後までずっと座れないことがほぼありません。急がない場合は「ひかり」「こだま」を使うのがオススメです。
山陽新幹線の指定席はそれなりに埋まる
続いては山陽新幹線における指定席の混雑状況です。
のぞみ号は東京から離れるほど空席が出る
東海道新幹線から直通する「のぞみ」号の普通車指定席はやや埋まります。出張需要が大きいため、指定席も経費で出る場合が多いからです。
実際に平日のお昼前に広島駅に着く、東京から直通の「のぞみ」号に乗車した際、3日前の時点で窓側座席が確保できない状態にありました。
しかし、のぞみ号は東京から名古屋、新大阪、岡山、広島と進んでいくにつれてどんどん乗客が減っていく傾向にあります(そのため、新大阪止まり、広島止まりの「のぞみ」号が昼間の時間帯にも多く設定されています)。東京〜山陽新幹線内を直通で利用する場合、空席がない場合があるのが悩みどころ。東京〜新大阪の東海道新幹線区間でも空席を確保しないと、座席が予約できないからです。
のぞみ号はそもそもの指定席の割合が高いこともあり、山陽新幹線では空席が目立ちます。つまり、新大阪〜博多の山陽新幹線内で完結する場合、自由席でも座ることができる場合が多いです。
みずほ・さくら号は2+2の座席で快適だがそもそもの座席が少ない
続いては、九州新幹線に直通する「みずほ」号と「さくら」号です。みずほ号とさくら号は座席配列が2+2の座席になっており、車内はかなり快適です。
しかし、みずほ号・さくら号は8両編成で3両が自由席であることに加え、2+2列の座席配列にしているため指定席が埋まりやすい傾向にあります。
特に旅行に慣れている人たちはこの「みずほ」「さくら」に狙ってのる傾向があるので注意が必要です。
グリーン車は比較的座席に余裕がある
山陽新幹線のグリーン車は余裕があります。山陽新幹線を走るすべての「のぞみ」号と一部の「ひかり」号の16両編成のグリーン車指定席は3両あります。一方の「みずほ」「さくら」号は半室グリーン車、6号車の半分だけがグリーン車です。
「みずほ」「さくら」のグリーン車は割合が少ないため、やや埋まりがちな傾向にあります。それでも満席になることは多くはなく、山陽新幹線のグリーン車はかなり余裕があることがお分かりいただけると思います。
繁忙期(年末年始・お盆・GW)の山陽新幹線はかなり混雑
山陽新幹線のもう1つの特徴として、繁忙期と閑散期の差があることが挙げられます。山陽新幹線はビジネス需要も一定数ありながら観光や帰省需要などもあります。
なお、2023年末以降の東海道・山陽新幹線「のぞみ」号は、最繁忙期(年末年始・ゴールデンウィーク・お盆)に全席指定席として運転されることになっています。
東京からの直通需要が大きい山陽新幹線
山陽新幹線の半数程度の列車が東海道新幹線と直通します。東京から新大阪を超えて姫路や岡山、福山、広島といった各駅への直通需要が大きいのが、山陽新幹線の特徴です。
ここで注意しなくてはならないのが、東海道新幹線内での空席状況。山陽新幹線が混雑していなくても東海道新幹線内が混雑することは多々あります。山陽新幹線の各駅を利用される方の半数以上が東海道新幹線の東京などから新幹線を利用される方でしょう。
京都や新大阪は各方面への特急列車の拠点となっています。そのため、東京から新大阪までの需要も数多くあります。東京から新大阪までは2時間半、この区間で立ち席もかなりきつい。繁忙期に山陽新幹線を利用される方で、特に東京方面から直通で利用される方は注意が必要です。
九州方面へのアクセスも担う山陽新幹線
新大阪から熊本・鹿児島中央間では、山陽新幹線と直通する「みずほ」「さくら」が運転されています。これらの列車は特に繁忙期において、「のぞみ」号と比べてやや座席に余裕がある傾向があります。
関西圏〜九州の間の移動需要は首都圏〜中国地方の需要と比べてやや小さい。しかしやはり一定数の需要があります。東海道新幹線に直通する列車と比べれば余裕はありますが、やはり、繁忙期は空席が少なくなるので早めに予約するのがオススメです。
繁忙期のきっぷは早めに確保しよう
山陽新幹線は、普段から比較的混雑します。西へ行けば行くほど需要は減りますが、特に新大阪から岡山の区間などは注意が必要です。
繁忙期は山陽新幹線に限った話ではありませんが混雑します。帰省などを予定している場合は早めにきっぷを確保するのが無難です。
直前に、急遽帰省が決まった場合は「e5489」などを利用して空席が出ないかを定期的にチェックするのがオススメです。
J-westカード会員限定・e5489限定で利用できる「eきっぷ」は使い勝手がよく、割引率も高いのでオススメです。
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