日本の東京・羽田から太平洋を超え、アメリカの一大都市であるロサンゼルスまでを結ぶ路線。今回、ANAの羽田ーロサンゼルス線NH126便、ANAの国際線としては多様な路線で使用されるB787-9に搭乗。その様子を、徹底的に紹介します。
ANA運航便においてプレミアムエコノミークラスを利用した場合のサービスについては、こちらの記事で解説しています。
また、B787-9のプレミアムエコノミークラスのVlogも作成し、公開しました。こちらも合わせてご覧ください。
プレミアムエコノミークラスの座席は広くて快適 座席の様子を徹底紹介
プレミアムエコノミークラスは、あくまで「エコノミークラス」でありながらも座席は快適。一昔前のビジネスクラス相当の座席になっています。
なお、新仕様のB777-300ERやB787-10などに使用されているプレミアムエコノミークラスの座席についても別の記事で紹介しています。また、エコノミークラスの座席なども紹介しますので参考にしてくださいね。
プレミアムエコノミーは広々とした座席でコンセントなども完備!
座席はエコノミークラスと比べると大型で、広々としています。特に、座席と座席の間の肘掛けの部分がかなり広いのは助かる。
また、エコノミークラスにはないレッグレスト(足の部分が持ち上がる)が装備されています。
シートモニターも国際線ですから完備されています。ただし、最新鋭の新仕様B777-300ERやB787-10、A380などと比べるとやや小さい印象を持つのもまた、事実です。
テーブルは肘掛けから出てくるタイプの折りたたみ式テーブルです。かなり広く、長距離フライトでパソコン作業などもしやすいでしょう。
座席間隔も広いため、機内では落ち着いた時間を過ごすことができます。
エコノミークラスと比べて快適
日本とアメリカ本土を結ぶ路線は主に169席のB787で運航されています。機材の面積で半分程度がビジネスクラスであり、プレミアムエコノミークラスとエコノミークラスは後ろ半分になります。
東京・羽田とロサンゼルスを結ぶ路線のエコノミークラスは横9列の座席になっています。また、座席の前後間隔も異なります。
エコノミークラスについては、フランクフルト→東京・羽田間で実際に利用しました。エコノミークラスの座席設備については、こちらの記事で詳しく解説しています。
エコノミークラスについてもシートモニターが完備されています。エコノミークラスの横3列座席で、隣に人がいなければ良いですがロサンゼルス路線は高需要路線。満席に近い状態になることが多く、やや苦痛に感じることもあるでしょう。
ただし、日本を夜に出発する便では、機内食が終わった後に就寝するお客さんも多いため、まだ使いやすいかもしれません。
シートモニターやWi-Fiなどのエンタメも
座席自体が広々としていることはもちろんのこと、シートモニターやWi-Fiなどのサービスも充実しています。
ANAの国際線は基本的にWi-Fiが有料です。使い勝手が微妙だった「ANA Wi-Fiサービス」から、より使い勝手の良い「ANA Wi-Fiサービス2」への移行が進み、東京・羽田とロサンゼルスを結ぶ機材に使われるB787ではほぼ更新が完了しています。必要な場合は、Wi-Fiサービスも快適に利用できます。
なお、ANA Wi-Fiサービスについては別の記事で徹底的に紹介していますのでご覧下さい。
また、シートモニターによってフライトマップなどを確認することも可能です。日本と米国の西海岸を結ぶ路線は特に、太平洋上を飛行するため現在地がわかりにくい。フライトマップを見て「アメリカが近づいてきたな」と実感します。
B787はウォシュレットなども完備したお手洗い
B787はANAが世界に先駆けて導入した機材であり、ボーイング社の最新鋭の機材です。機内の設備なども最新鋭の機材らしく、充実した設備になっています。
機内の窓のシェードは、ボタンで操作するタイプになっています。手で閉めるタイプのシェードとは異なり、電気的に操作されます。そのため、機内でお客さんが就寝するタイミングでは、客室乗務員さんの方で操作してシェードが閉められます。
お手洗いの様子です。飛行機内であるため狭いのは確かですが、それでも清潔感があって快適なお手洗いです。
さらに、ウォシュレットも完備されています。海外ではウォシュレットという機能は基本的にはありません。これは日本の航空会社らしいサービスで、とてもありがたい。
広くないながらも、お湯も出すことができる自動式の蛇口を備えた洗面台。長距離フライトでも安心して利用できます。
ラウンジや手荷物優先タグなども
プレミアムエコノミークラスを利用すれば、ラウンジや手荷物優先タグなどのサービスも受けられます。地上におけるサービスは、ビジネスクラスとほぼ同等と考えて良いでしょう。
出発空港にて空港ラウンジが利用できる
プレミアムエコノミークラスを利用する場合、出発空港にて航空会社のラウンジを利用することができます。
羽田空港の第3ターミナル(国際線専用のターミナル)のANAラウンジについては、過去複数回利用した経験から、写真を用いて徹底的に紹介しています。ご覧ください。
ラウンジを利用することで、出発までの時間を有意義に過ごすことができます。国際線の航空会社ラウンジでは基本的に、食事などを自由にいただくことができます。
さらに、ANAラウンジをはじめとした航空会社ラウンジでは、シャワールームが利用できる場合がほとんどです。長距離路線の場合、やっぱり出発前にシャワーを浴びれるのは大きい。
出発前に軽食も自由に食べることができ、また、アルコール類も自由に飲むことができます。プレミアムエコノミークラスは、空の上ではエコノミークラスに近いサービスです。しかしながら、地上ではビジネスクラスと同等のサービスを受けられるというメリットがあります。
手荷物優先タグにより、荷物を優先して受け取ることができる
さらにプレミアムエコノミークラスでは、手荷物優先タグをつけてもらうことが可能です。手荷物優先タグ(PRIORITYタグ)をつけてもらうと、目的地の空港に到着後、手荷物を優先して出してもらうことが可能です。
僕の場合、米国渡航においてロサンゼルス到着時は入国審査に時間を要したため、PRIORITYタグはあまり効果を発揮しませんでした(手荷物受け取りに到達した段階ですでにほぼ全ての荷物が出ていた)。逆に羽田空港に到着する際には、日本人であれば自動化ゲートですぐに入国が可能。大抵の場合、最初の荷物受け渡しが始まる前の段階でほぼ全ての乗客が手荷物受け取り場所に到着します。この場合、このPRIORITYタグの威力は絶大です。
手荷物の優先的な受け取りは一見、あまり意味がなさそうに見えて、特に自動化ゲートのある空港で役立ちます。プレミアムエコノミークラスならではの特権です。
優先搭乗はないので注意
以上でプレミアムエコノミークラスのサービスを紹介してきました。「地上ではビジネスクラスとほぼ同等のサービスが受けられる」と言いましたが、1つだけ大きな違いがあります。それは、優先搭乗ができない点です。
飛行機への搭乗は、はじめにファーストクラスおよびANAダイヤモンド会員の乗客が優先されます。その後、ビジネスクラスやプラチナ会員、スターアライアンス・ゴールド会員の乗客。最後に、エコノミークラスとプレミアムエコノミークラスの乗客という順になります。
優先搭乗ができない点がほぼ唯一、ビジネスクラスとの違いになります(また、国内線乗り継ぎの場合、乗り継ぎ前はラウンジが利用できない点も異なります)。
ANAロサンゼルス線の機内食 エコノミークラスの機内食
機内では重要な楽しみである機内食。2023年3月にANA便でロサンゼルスへと向かった際の機内食の様子を紹介します。
1食目の機内食
まずは1食目の機内食です。ANAの場合、国際線の機内食は大抵、スナックから始まります。
ANAでは定番のスナックです。ここで冷たい飲み物をいたくことができます。
機内食です。僕は親子丼をお願いしました。サラダと海苔巻きなどもあります。日本で積み込んだ機内食ですから、当然、日本の味です。
メインの親子丼は味付けが良い。日本の出汁を使っているので日本人にあった味付けです。日本の航空会社だからこそ楽しめる味付けです。
食後にはアイスをいただけます。ANAでは、日本発の便では基本的にハーゲンダッツを提供しています。海外発の便ではハーゲンダッツではないこともあります。
2食目の機内食
続いては2食目の機内食です。2食目の機内食は、日本では早朝の時間帯、ロサンゼルス時間では夕方の時間帯になります。朝食券昼食と夕食の間という、少し微妙な時間帯です。先程の夕食の後、大きく時間が経っているわけではないので比較的抑えめです。
僕はオムレツをお願いしました。ロンドン・ヒースロー路線の時も同じような機内食が出てきました。こちらも日本の味付けで、安心していただくことができます。
東京・羽田からロサンゼルスへ ANAで快適な空の旅を
今回の記事では、東京・羽田空港からロサンゼルス国際空港までのフライトの様子、特にプレミアムエコノミークラスについて紹介してきました。
日本からアメリカ本土路線は、西海岸とはいえど10時間のフライト。比較的長距離のフライトになります。この記事を元に、快適な空の旅をお過ごしください。
ロサンゼルス国際空港の空港施設についての解説もしています。ご覧ください。
また、東京・成田〜ロサンゼルス路線で使用されているB777-300ERの機内の様子については、ロンドン・ヒースロー路線およびニューヨーク・JFK路線に搭乗した際にレポートしています。併せてご覧ください。
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