JR高崎線の特急あかぎ・特急 草津・四万を紹介 ネットなど割引予約方法や乗り方、停車駅、料金など

鉄道車内徹底紹介
鉄道車内徹底紹介関東・甲信越

高崎線の上野から大宮・高崎へ、そして草津温泉の玄関口となる長野原草津口駅までを結ぶ特急「あかぎ」と特急「草津・四万」。2023年3月のダイヤ改正では車両がE257系となり、全席指定席となりました。

今回は、この特急「草津・四万」と特急「あかぎ」について解説します。

スポンサーリンク

特急「あかぎ」と特急「草津・四万」の乗り方 全車指定席の列車

まず初めに特急「草津・四万」と特急「あかぎ」の乗り方です。

特急「あかぎ」「草津・四万」の乗り方を解説 自由席はないので注意!

特急「草津・四万」と特急「あかぎ」には自由席がありません。2023年3月のダイヤ改正で、全席指定席化が行われ、すべての座席が指定席となりました。

乗車券はSuicaなどのICカードでOKです。特急券はスマートフォンから「えきねっと」でチケットレス予約、または駅の券売機で購入します。「えきねっと」でチケットレスサービスを利用すれば、チケットを受け取る必要もありません。

特急「あかぎ」「草津・四万」の乗り方を解説 自由席はないので注意!
全車指定席なので指定席特急券が必要

特急「踊り子」「湘南」や「あずさ」「ひたち」「ときわ」など、首都圏を発着する特急列車が軒並み全席指定席化される中での指定席化です。着席需要に応えるための方法で、流れと言えば流れです。

後ほど詳しく解説しますが、車内精算では料金が割増となります。JR東日本のネット予約サービス「えきねっと」でチケットレスサービスを利用すれば大幅な割引を受けることができます。「えきねっと」などを利用して、おトクに利用したいところです。

特急「あかぎ」「草津・四万」の停車駅

続いて、特急「あかぎ」と特急「草津・四万」の停車駅です。特急「あかぎ」は上野始発と新宿始発の2系統があります。上野始発の列車は、

上野、赤羽、浦和、大宮、上尾、桶川、北本、鴻巣、熊谷、深谷、本庄、新町、高崎

に停車します。一方、新宿始発の列車は、

新宿、池袋、大宮、上尾、桶川、北本、鴻巣、熊谷、深谷、本庄、新町、高崎

に停車します。朝夕のラッシュ時間帯における通勤需要が大きいため、住宅の密集エリアを通過していきます。

一方の特急「草津・四万」は、観光需要がメインであるため大宮から高崎の間では新幹線と似たような停車駅となっています。特急「草津・四万」の停車駅は、

上野、赤羽、浦和、大宮、熊谷、高崎、新前橋、渋川、中之条、長野原草津口駅

となっています。

特急「あかぎ」「草津・四万」の停車駅
特急あかぎ

なお、特急「あかぎ」は列車によって行き先や始発駅が異なります。

特急「あかぎ」「草津・四万」の料金

続いて特急「あかぎ」と特急「草津・四万」の料金表です。特急「あかぎ」と特急「草津・四万」は同じ系統であるにもかかわらず、料金が異なります。

特急「あかぎ」50キロまで100キロまで150キロまで200キロまで
えきねっとチケットレスサービス660円920円1,480円2,140円
指定席特急料金760円1,020円1,580円2,240円
特急「あかぎ」の料金

車内で普通車の特急券を購入する場合、車内料金としてプラス260円が徴収されます。乗車する列車が決まっていない場合、「座席未指定券」(指定席の事前料金)を購入することで、空席に座ることができます。直前まで予約可能な「えきねっとチケットレスサービス」を利用することで、100円引きで利用できるので、是非とも利用したいところです。

一方の、特急「草津・四万」はチケットレスサービスによる定額の割引とはなっていません。特急「あかぎ」より高額な特急料金が設定されています。

特急「草津・四万」50キロまで100キロまで150キロまで200キロまで
普通車指定席1,050円1,480円1,890円2,290円
特急「草津・四万」の料金

ただし、こちらの特急「草津・四万」は観光利用が多いという背景もあり、「えきねっとトクだ値」によるチケットレス割引が設定されています。特急「あかぎ」とは異なり、早めにネット予約で座席を押さえたおいた方が良いでしょう。

「えきねっとトクだ値」については別の記事でも解説していますので、ご覧ください。

特急「あかぎ」「草津・四万」の料金
特急「あかぎ」-上野駅にて

同じ車両を使いながらも、ターゲットが通勤客または観光客と大きく異なるため、指定席の料金体系も異なります。

スポンサーリンク

特急「あかぎ」「草津・四万」の車内の様子を解説

続いては特急「あかぎ」と特急「草津・四万」の車内の様子を解説します。

JR東日本のE257系を使用

特急「あかぎ」と特急「草津・四万」にはJR東日本のE257系が使用されます。中央線の特急「あずさ」「かいじ」として活躍したのち、2023年春までは波動用の編成として、臨時列車などを中心に活躍していました。

僕は「ホリデー快速鎌倉」で利用しました。ちなみにこの「ホリデー快速鎌倉」は現在、特急「鎌倉」として、特急に格上げが行われています。

JR東日本のE257系を使用
E257系

2023年春に、特急「あかぎ」と特急「草津・四万」として高崎線系統に導入される前に、リニューアル工事が行われました。大幅なリニューアル工事ではないものの、窓側の座席にコンセントが設置されるなど、観光・ビジネス両面でありがたいサービスが整備されました。

なお、現在車内にWi-Fiサービスはありません。ここはなんとかして、整備して欲しいところです。

車内はリクライニングシートを配置

車内にはリクライニングシートが配置されています。JR東日本の特急列車としては、ややグレードは低めな感じ。

車内はリクライニングシートを配置
車内の座席の様子

車内の座席の様子です。特急「草津・四万」や特急「あかぎ」として使用されるときは、枕カバーがついています。

車内はリクライニングシートを配置
ホリデー快速鎌倉として使用されていた時の車内

こちらの写真は、ホリデー快速として使用されていた時の車内の様子です。快速として使用されるときは、枕カバーは外されています。

各座席にはテーブルとコンセントを設置

続いて車内の座席の紹介です。特急「あかぎ」と特急「草津・四万」に使用されるJR東日本のE257系には、各座席にテーブルが設置されています。パソコン作業などは難なくできます。

各座席にはテーブルとコンセントを設置
座席背面のテーブル

各座席背面のテーブルは、特急「かいじ」時代のものをそのまま使用しているようですが、サイズは十分あります。

各座席にはテーブルとコンセントを設置
コンセントを設置

JR東日本のE257系は当初、コンセントなどの設置はなくデビューしました。特急「あかぎ」と特急「草津・四万」に使用されるに合わせて、コンセントの設置工事が行われました。窓側座席においてコンセントを使用することができます。

スポンサーリンク

特急「あかぎ」と特急「草津・四万」の混雑状況

最後に特急「あかぎ」と特急「草津・四万」の混雑状況について解説します。

平日の朝夕に設定される特急「あかぎ」は混雑する

特急「あかぎ」は平日の朝夕に運転されます。平日の朝夕は通勤客で混雑する時間帯で、満員電車を避けて特急を利用する客が多く、特急「あかぎ」も混雑します。

実際に平日の夜に利用しましたが、2人がけの座席で通路側にも人が来る状態。この時間帯は普通列車グリーン車も混雑する時間帯なので、着席が保証される列車として、特急「あかぎ」を使用している人が多くいます。

ちなみに、発車30分前の時点で窓側座席が売り切れ状態でした。ライナー的な役割なのに直前には座席が埋まりつつある、もう少し座席を増やして欲しいところであはります。

特急「草津・四万」は連休などに注意が必要

一方の特急「草津・四万」は温泉へ向かう特急列車です。そのため、休日を中心に運転が行われます。連休などには混雑するので注意が必要です。

特急「あかぎ」は通勤需要が大きいため、赤羽や浦和などから乗ってくるお客さんも一定数いる一方、観光需要をメインとした特急「草津・四万」は赤羽や浦和などを通過します。この辺りの途中駅からの乗車がないため、上野を出発する時点である程度、空席状況が読めます。

座席未指定券では座れない可能性があるので注意!

特急「あかぎ」には「座席未指定券」が設定されています。乗車することは決まっているけれど、どの列車に乗車するか決まっていない場合に利用できる特急券です。そのまま乗車した場合、空席に座ることができます。また、発車前であれば券売機で座席の指定をすることもできます。なお、特急「草津・四万」には座席未指定券では乗ることができないので注意してください。

先ほども解説したように、特急「あかぎ」の座席は埋まります。「えきねっと」を利用してチケットレスで座席を取る人が多いため、駅に行ってから座席を取っていたのではもう遅い。そのため、「座席未指定券」では、座れない可能性もあることは注意が必要です。

特急「踊り子」などとは異なり、頭上のランプはないもしくはあっても点灯しません。ここはサービスアップの観点から、整備して欲しいところです。

スポンサーリンク
スポンサーリンク
InstagramとYouTubeも見てね!

コメント