新潟から佐渡島を結ぶ佐渡汽船。車で乗船できるカーフェリーに加えてジェットフォイルも運航する佐渡汽船は、本数も多くて便利です。
今回は、実際の乗船体験をもとに、佐渡汽船のフェリー・ジェットフォイルについて徹底的に解説します。
佐渡汽船のフェリーで佐渡島へ 予約方法や時刻表も紹介
佐渡汽船は通年で新潟港〜佐渡島・両津港を結び、期間限定で直江津〜佐渡島・小木港を結ぶ航路も開設しています。まず初めに佐渡汽船の予約方法や時刻表などについて詳しく解説します。
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フェリーとジェットフォイルの2種類がある 予約はネットからがオススメ Sチケットも利用可能
佐渡汽船が運航する船には、フェリーとジェットフォイルの2種類があります。佐渡汽船はネットから予約でき、チケットレスで乗船することも可能です。
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なお、2023年11月まではSuicaなどの交通系ICカードで、予約なしで最下級の船室を利用できましたが、2023年11月をもって利用できなくなりました。代わりにスマートフォンの画面にQRコードを表示させて乗船できる「Sチケット」が利用できます。
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インターネットで予約・決済まで済ませれば、出航時間の15分前・乗船開始とともに直接ゲートに行けばOKなので便利です。なお、僕が乗船した日は悪天候で予約していたジェットフォイルが運休となりました。この場合、窓口でいうと差額の払い戻しが行われ、カーフェリーに乗ることができます。
佐渡汽船のカーフェリーは片道2時間半
まず初めにカーフェリーの時刻表です。なお、最新の時刻表については佐渡汽船の公式サイトもご確認ください。
カーフェリーは1日5往復が運航されています。早朝の便はトラックなどを想定しているものと思われます。
新潟→両津 | 両津→新潟 |
---|---|
06:00→08:30 | 05:30→08:00 |
09:25→11:55 | 09:15→11:45 |
12:35→15:05 | 12:40→15:10 |
16:00→18:30 | 16:05→18:35 |
19:30→22:00 | 19:30→22:00 |
朝から夕方まで便が設定されています。朝の便がもう少し遅ければ日帰りがしやすいだけに、ちょっと残念。ちなみに僕は、9:25新潟港発の便で佐渡島入りし、1日観光して19:30佐渡島・両津発の便で帰宅しました。
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僕が乗船した日はジェットフォイルが運休するほどの悪天候で、15分ほど遅延しました。あらかじめ乗船時に遅延が見込まれることがわかっていたこと、かなりの低気圧で相当な悪天候であったにも関わらず15分遅延で済んだことから、特に天候の良い日は大幅に遅延することはあまりなさそうです。
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カーフェリーの乗船は15分前から行われます。なお、車で乗船する場合も事前の手続きが必要です。また、桜島フェリーなどのように出港後に車に戻ることができません。
ジェットフォイルは片道1時間少々
続いてジェットフォイルです。ジェットフォイルは徒歩乗船専用の船で、水上を少し浮いて飛行するように航行します。圧倒的にスピードが早く、片道1時間7分です(カーフェリーは倍以上の2時間半)。
新潟→両津 | 両津→新潟 |
---|---|
07:55→09:02 | 07:20→08:27 |
11:30→12:37 | 11:15→12:22 |
15:30→16:37 | 15:30→16:37 |
特に年末年始やお盆、ゴールデンウィークなどの時期は多客期となり混雑するため、増便が行われます。
新潟→両津 | 両津→新潟 |
---|---|
07:55→09:02 | 07:20→08:27 |
09:40→10:47 | 09:30→10:37 |
11:30→12:37 | 11:15→12:22 |
12:55→14:02 | 13:05→14:12 |
15:30→16:37 | 15:30→16:37 |
朝は比較的早い時間帯から便がありまずが、夕方がやや早い時間帯に最終便となるのが残念。おそらく、安全上の理由から日没後の運航が厳しいためだと思われます。
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僕も佐渡島への行きの便ではジェットフォイルを使う予定でしたが、悪天候のため欠航。カーフェリーに振替となりました。逆にいうと、悪天候の場合などジェットフォイルは、カーフェリーより圧倒的に欠航する可能性が高くなります。特に重要な予定がある場合は注意しましょう。
季節限定で直江津便も
さらに佐渡汽船では、期間限定で直江津〜小木の便を運航しています。直江津〜小木の航路は、11月半ばから3月末まで運休します。
直江津→小木 | 小木→直江津 |
---|---|
07:10→09:50 | 10:35→13:15 |
14:00→16:40 | 17:25→20:05 |
こちらは北陸エリア・中京圏・京阪神圏からの流動を意識していると思われ、あまり便数も多くはありません。なお、基本的には新潟〜両津のカーフェリーと同様の機材で運航されます。
佐渡汽船の船内設備 Wi-Fiも完備 フェリーでは食事も
続いて、佐渡汽船の船内設備について解説します。今回、ジェットフォイルが欠航となったため往復カーフェリー利用となり、ジェットフォイルの船内が取材できていません。カーフェリーのみの紹介となりますが、ご了承ください。
船内にはWi-Fiを完備 沖合では使えないこともあるので注意
佐渡汽船のカーフェリー船内には、Wi-Fiが完備されています。船内でインターネットが使えます。ただし、沖合ではインターネット接続が安定しないことも多々あります。
船内のWi-Fi電波も、基本的にはLTEなどの回線を使用しているようです。沖合では船内のWi-Fi、携帯電話の電波ともに不安定となることがあるので注意が必要です。
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船内には食堂も カレーやブラックラーメンが定番
船内にはスナック(カフェテリア)もあります。船内で出来立てのカレーやラーメンをいただくことができます。僕が乗船した「ときわ丸」では、「ときわブラックラーメン」が推しだった模様。
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船内のカフェテリアは使いっている人も少なく、すぐに注文していただくことができます。もっぱら僕が乗船した日が悪天候で、僕自身も船酔いと闘っていたためカフェテリアを利用する人が少なかったこともあると思いますが。
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船内には自動販売機も設置されています。ホットコーヒーやアイスを購入することができます。ICカード対応の自動販売機は少ないですが、Coke on Pay対応の自動販売機があったのはGood。
船内は2等でも十分快適!カーペットもテーブル・椅子も
僕は今回、2等の船室を利用しました。実際に乗船した感じ、繁忙期以外ではほとんどの方が2等(最も安い等級)を利用しているようです。特等や1等などもありますが、乗船時間が短いためあまりお金を払う価値は大きくなさそう。
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2等には主に、カーペットエリアと座席エリアがあります。カーペットのエリアは基本的にお酒の持ち込みが不可で、騒ぎすぎないことが求められています。船内では毛布の貸し出し(有料)があり、この毛布を借りて寝ている人も多くいます。
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2等の座席の様子です。2等の座席はリクライニングなどはなく、座面も比較的硬い。ここの座席は繁忙期以外あまり埋まることがなさそうな感じでした。
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上層階の後方には、窓側にテーブルと椅子があります。僕は最初、ここでパソコンを広げて仕事をしていました。が、悪天候で揺れ、絶望的に酔ったので天気がいい日限定です。
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さらに後方にあるフリースペースは、イベントなどが行われる場合を除いて開放されています。ここでグループでワイワイ、食事などをとることもできますが、冬はいかんせん寒いのがちょっと残念。
主に新潟港・両津港の間を結ぶ ターミナルの食堂なども紹介!
今回紹介した佐渡汽船は、新潟港と佐渡島・両津港を結ぶフェリーです。新潟港および両津港は年間を通して、佐渡島への玄関口となっている港であり、港には各種設備も充実しています。
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新潟港は新潟駅から近い バスor徒歩でのアクセスも可能 食事もできる
新潟港は新潟の市街地に隣接した場所にある港です。新潟駅からバスで15分、徒歩でも30分という超好立地の港です。
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新潟港はかなり整備されています。窓口や券売機でチケットを購入する際も、クレジットカードなどのキャッシュレス決済が利用できます。
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さらに、新潟港の乗り場には食堂もあります。ビールがめっちゃ押されていましたが、理由は不明。僕は朝出発であり、ホテルで朝食をとってきたためここでは食べませんでした。
両津港は佐渡島の中心に近いエリアに到着 食事もできる
佐渡島で最大の玄関口となっているのが両津港。2023年現在、冬季の佐渡島への玄関口はここ両津港のみとなっています。2024年以降に、TOKI Airが佐渡空港に就航予定となっており、空の玄関口もできることになります。
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両津港の窓口も券売機が7台ほどと有人窓口が4つ設置されています。クレジットカードなどのキャッシュレス決済も利用できます。
両津港にも新潟港と同様の食堂があります。出発前に少し、腹ごしらえをすることができます。
佐渡島を観光しよう
今回は、佐渡島の観光について詳しく、解説してきました。佐渡島の観光スポットを含む、新潟・佐渡島の観光スポットについては現在記事を作成中ですので、後日公開します。
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佐渡島には観光資源が数多くあります。佐渡島はもともと、金山を中心に栄え、金山があるために江戸時代には江戸幕府の直轄地となりました。
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また、日本海に浮かぶ島として豊富な魚介類にも恵まれている佐渡島。佐渡島ならではの新鮮な海鮮も楽しみたいところです。
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