エアインディアA350-900ビジネスクラス インドとは思えない最新の個室で快適なフライト

インド
インドビジネスクラス編飛行機

インドの最大手航空会社エアインディアが2024年から導入しているA350。機内は今までのエアインディアの機材とは異なり、世界的な航空会社のトレンドを取り入れた設備になっています。

本記事では、エアインディアのA350ビジネスクラスに乗ってきたので、その様子を紹介。個室化されたビジネスクラスは快適そのもの。今後、日本路線にもぜひ投入してほしい機材です。

インドのフラッグシップ・エアインディアの機材であり、日本にはまだ就航していないためネット上の情報はかなり少ない。ご質問等ありましたらコメントいただければ、記事に加筆するなど対応します。

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事業拡大のエアインディアが導入したA350-900

エアインディアは一時期国営企業として運営されていましたが、2022年、インドで最大の財閥・タタグループが買収することになりました。タタグループの買収により財力をつけ、A350などを大量に導入しています。

初めは国内線に投入、欧米路線などの長距離路線へ

エア・インディアは2024年1月22日にバンガロール〜ムンバイ〜チェンナイ路線でA350-900をデビューさせました。当初はパイロットの習熟を兼ねて国内線で運航。国内線では、デリー、チェンナイ、バンガロール、ムンバイ、ハイデラバードなどに就航しています。

2024年5月1日から国際線で運用を開始し、デリー~ドバイ線から導入を開始しました。2024年8月現在、ロンドン・ヒースロー路線、ニューヨーク路線(ジョン・F・ケネディ、ニューアーク双方)など欧米路線を中心に投入されています。さらに2024年9月1日からは、ニューデリー〜ロンドン・ヒースロー路線にも投入されています。

最新のA350投入路線については、エア・インディアの公式サイトに掲載されています。

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今後はヨーロッパ路線をA350に切り替えていくほか、ベンガルールからサンフランシスコ路線など、ビジネス需要の大きい高収益路線に優先的に投入されていくことと考えられます。

初めは国内線に投入、欧米路線などの長距離路線へ
2024年8月4日のAI506便(ニューデリー→ベンガルール)で搭乗

現時点では10年ほど前に導入されたB787で運航されている東京・成田路線などのアジア路線にも導入してほしいところです。ただ、欧米路線などの長距離路線を優先的に置き換えることを考えると、もうしばらく時間はかかりそう。

インド第2位のヴィスタラとの統合によって羽田空港に乗り入れることになれば、その際にA350を導入してほしいところです。

スターアライアンス加盟のため、ANAマイル等でも利用可能

エアインディアはスターアライアンス加盟航空会社であるため、スターアライアンスのマイルを貯めたり、マイルを使ったりすることができます。

スターアライアンス加盟のため、ANAマイル等でも利用可能
エアインディアはスターアライアンス加盟航空会社

日本ではANAがスターアライアンスに加盟しています。そのため、エアインディアの利用でANAマイルを貯めたり、逆にANAのスターアライアンス国際線特典航空券としてANAマイルを使ってエアインディアに乗ることができます。

エアインディアはビジネスクラスも比較的、特典航空券に開放しています。ANAマイルでもビジネスクラスが予約しやすいのは大きなメリットです。

3クラス制のA350 ボーイングの機材と合わせて路線を一気に拡大

今回、エアインディアが導入したA350は3クラス制の機材になっています。エアインディアでは、B777以外にはファーストクラスを設定していません。今回導入したA350-900では、ビジネスクラス28席、プレミアムエコノミー24席、エコノミークラス264席の計316席の仕様となっています。

2023年、ボーイングとの契約でB737MAX-8・B737MAX-10を確定190機とオプションで50機購入、B787-9を確定20機とオプションで20機購入、B777Xを確定で10機購入することが発表されました。さらに2023年6月のパリ・エアショーでは、エアバスとの契約でA320neoを140機、A321neoを70機、A350-1000を34機、A350-900を6機購入することとなりました。オプションを全て導入したとすると合計540機、歴史上有数の大量発注が行われたのです。

3クラス制のA350 ボーイングの機材と合わせて路線を一気に拡大
エアインディアが導入したA350-900

エアインディアは元々、タタグループの1企業として立ち上げられました。インドの独立後に国営化されたものの、国営企業としての累積赤字がかさみ、民営化が行われることになりました。その結果、エアインディアを創業したタタグループに戻ることに。

エアインディアが国営企業として買収された後に、タタグループが改めて創設したヴィスタラとも2025年までに統合する予定です。これらと合わせて機材数の増加は600機近くとなり、大幅にネットワークが拡大されることになると考えられます。

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Air Indiaのビジネスクラスを写真で詳しく紹介!

実際にエアインディアが運航するA350のビジネスクラスに乗ってきたので、その様子を紹介します。Vlogも現在作成中ですのでしばらくお待ちください。

今までのエアインディアのビジネスクラスとは一線を画すビジネスクラス

座席は青色を基調とした、落ち着いた雰囲気の座席になっています。今までのエアインディアのビジネスクラスは、あくまでフルフラット“座席”を配置したものでした。しかし今回導入されたA350では、扉付きの個室タイプのビジネスクラスとなっています。

今までのエアインディアのビジネスクラスとは一線を画すビジネスクラス
エアインディアのA350ビジネスクラス

座席もインドとは思えないような、落ち着いたデザインの座席になっています。左右交互になっており、偶数番目の座席が窓側に座席が配置された座席になっています。

今までのエアインディアのビジネスクラスとは一線を画すビジネスクラス
個室でありながら開放感があります

エアインディアが導入しているA350のビジネスクラスでは、中央座席の上部に荷物棚がありません。そのため、飛行機内とは思えないような機内空間があります。

今までのエアインディアのビジネスクラスとは一線を画すビジネスクラス
中央座席ではパーテーションの開閉が可能

ビジネスクラスの中央座席はペアシートになっていて、パーテーションが設置されています。パーテーションは開閉可能で、1人で利用する場合でもペアで利用する場合でも快適に利用できます。

なお、ペアで利用する場合は奇数番目の座席を選ぶと、サイドテーブルが外側にある座席となるのでおすすめです。

完全に個室になるビジネスクラスで快適な旅を

今回、エアインディアが導入したA350のビジネスクラスで最大の特徴は、完全に個室になるビジネスクラスであるところ。通路側には扉が設置されているため、扉を閉めることで完全な個室として利用できます。

完全に個室になるビジネスクラスで快適な旅を
座席の扉を閉めた様子

座席の扉を閉めるとこんな感じ。扉はかなりの高さがあり、完全に閉まる(ちょっと空いているところもない)のでかなりのプライベート感のある空間になります。

完全に個室になるビジネスクラスで快適な旅を
照明が落とされた状態

照明が落とされた状態です。今までの「座席」ベースでフルフラットになる座席ではなく、個室になる座席なので、落ち着いた空間が提供されます。

フルフラットベッドで快適な睡眠

ビジネスクラスであるためもちろん、座席はフルフラットになります。座席がフルフラットになると快適性は全然違う。

フルフラットベッドで快適な睡眠
フルフラットにした座席

フルフラットにした際のベッドの大きさは190cmほどあるため、平均的な日本人であればまず、足を伸ばして横になることができます。ANAが運航しているTHE Roomなどとは異なり、横幅が広いわけではありませんが、寝返りを打つことはできます。

座席モニターでは機外カメラも楽しむことができる

各座席には21インチの大型モニターが配置されています。ANAがニューデリーまで飛ばしているB787のモニターよりさらに大きい。

座席モニターでは機外カメラも楽しむことができる
座席の大型モニターは21インチ

座席の大型モニターは日本語にも対応しています。今後、日本路線への投入も視野に入っているのか。そうでなくても最近の機材は、日本語対応が多いですね。

座席モニターでは機外カメラも楽しむことができる
座席モニターも

シートモニターでは機外カメラも楽しむことができます。エアバスの機材では機外カメラが設置されている機材が多いほか、最近では一部のボーイングの機材にもついていますね(B777など)。

サイドテーブルにはコンセントと小物入れを完備

サイドテーブルにはコンセントと小物入れが完備されています。シンガポール航空のA350ビジネスクラスなどにもついていましたが、それよりかなり大きい。

サイドテーブルにはコンセントと小物入れを完備
サイドテーブルの小物入れ

このサイドテーブルの小物入れがかなり優秀で、優れた収容力を誇ります。開いてみるとこんな感じになります。

サイドテーブルにはコンセントと小物入れを完備
小物入れを開いた様子

中身はちょっとした仕切りもあります。フックが設置されており簡単なものをかけることができるほか、扉の内側が鏡になっているのも便利です。

お手洗いも(今のところは)綺麗

最後にお手洗いの様子を紹介します。エアインディアのA350のお手洗いは、今のところ綺麗。安心して利用することができます。

お手洗いも(今のところは)綺麗
ビジネスクラスのお手洗いは、普通のお手洗い

便座自体は特別なデザインなどはなく、普通のお手洗い。ファーストクラスではないため、特別広いお手洗いでもありません。

お手洗いも(今のところは)綺麗
うがい用?

ただ、エコノミークラスとは異なり、ハンドソープ?うがい用?も用意されています。僕は怖いので使っていませんが。

お手洗いも(今のところは)綺麗
洗面台

もちろん、洗面台もしっかり完備されています。飛行機内のお手洗いなので水を飲むことはできませんが、安心して利用することができるような綺麗さ。

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エアインディア・ビジネスクラスの機内食と国内線

エアインディアでは、国内線でも比較的長距離路線が多いため、機内食が提供されます。ビジネスクラスの機内食はしっかり美味しい。最後にこの章ではビジネスクラスの機内食のほか、ラウンジの様子も紹介します。

機内食はインド料理からコンチネンタルブレックファストまで

僕が今回利用したフライト:ニューデリーからベンガルール(バンガロール)までのフライトは、10時前発のフライトだったため「朝食」の扱いの機内食が提供されました。

機内食はインド料理からコンチネンタルブレックファストまで
機内食のメニュー

こちらが機内食のメニューです。国内線の場合、ビジネスクラスでもお酒の提供はないようです。飲み物はお茶やコーヒーなどが充実しています。

また、朝食は4種類から選ぶことができました。僕はインドらしい料理として、カレーをチョイスしました。

新鮮な果物も提供されるビジネスクラスの機内食

こちらがエアインディアの国内線の機内食。南インドのカレーに加えてパン、そして新鮮なフルーツまで提供されます。

新鮮な果物も提供されるビジネスクラスの機内食
機内食

インドの機内食とは思えないような美味しさ。ちなみにエアインディアの機内食でお腹を壊すことはありませんでした。

新鮮な果物も提供されるビジネスクラスの機内食
飲み物には緑茶を注文

飲み物には緑茶を注文。日本のお茶ではなかったようですが、安心感のある優しい美味しさ。ちなみにコーヒーなどもしっかり美味しい。

新鮮な果物も提供されるビジネスクラスの機内食
アフターミントも

インドでは食後にアフターミントがもらえます。エアインディアのビジネスクラスでももちろんもらえます。

エアインディアのビジネスクラスラウンジもフル活用しよう

ビジネスクラスを利用する場合、ラウンジも利用することができます。ニューデリー/インディラ・ガンディー国際空港では、保安検査通後にラウンジがあります。

エアインディアのビジネスクラスラウンジもフル活用しよう
エアインディアの国内線ラウンジ

ニューデリー/インディラ・ガンディー国際空港では、国内線ラウンジであるにも関わらずかなり食事が充実しています。

エアインディアのビジネスクラスラウンジもフル活用しよう
パンやカレーも

種類豊富なパンがたくさん用意されているほか、インドなのでもちろんカレーも。コーヒーなどもしっかりあり、出発まで快適に過ごすことができます。

ちなみにラウンジ内でWi-Fiを利用したい場合、カウンターでパスポートを提示する必要があります。

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