日本からの直行便が到着するイスタンブール空港。どうやって市内のホテルへと移動するかもう決めましたか?イスタンブール空港は、イスタンブールの市街地からは40kmほど離れており、車では1時間程度の距離。僕自身も、
- イスタンブールは声掛け(勧誘)も多いと聞くし、不安だな
- 地下鉄が開通したらしいけど、治安は大丈夫なのかな
- いろいろ情報があるけど、何を使ったらいいのかな
と、疑問点がかなりありました。そんな私が実際にイスタンブール空港〜イスタンブール市街の間を4回移動した経験から、移動手段を比較して解説します。
2024年現在、空港へのアクセスは圧倒的に空港シャトルバス「Havaist」が便利でオススメです。最近では世界中を回っていますが、イスタンブールの空港はかなりアクセスが良い。タクシーなどを使わなくても安心してアクセスできる空港です。
現状、圧倒的に便利なのは空港シャトル「Havaist」
2024年現在、イスタンブール空港からイスタンブール市街地へのアクセスは主に次の3通りの方法があります。
- 空港シャトルバス「Havaist」を利用する方法
- イスタンブール地下鉄(M11線)を利用する方法
- タクシーを利用する方法
があります。現状最も便利なのは、空港シャトルバス「Havaist」です。所要時間・定時性では鉄道に劣りますが、本数も多く、車内もかなり快適です。
僕自身、イスタンブール空港〜市街地を2往復(4回利用)しましたが、うち3回はこのhavaistを利用しています。
各方面へバスで移動可能
イスタンブールの空港バスhavaistを利用すると、イスタンブールの市街地をはじめとした各方面へと乗り換えなしでアクセスできます。空港バスhavaistはGoogle Mapにも対応しているため、Google Mapで経路を検索すると乗るべきバスがわかりやすい。
最新のバス停情報は、公式サイトに掲載されています(英語)。こちらのサイト、またはGoogle Mapで確認できます。
「とりあえずイスタンブールの市街地へ行きたい」という場合はAKSARAY METRO行きのバスを利用すると良いでしょう。AKSARAY METRO行きのバスが圧倒的に本数も多く、20分に1本ほど運転されています。
AKSARAY METROバス停は旧市街から少し離れた場所にあり、観光の中心地(アヤソフィアなど)までトラムで10分ほど、それ以外の場所にも地下鉄で手軽にアクセスできます。
空港シャトルバス「Havaist」の車内は綺麗で快適
イスタンブールの空港シャトルバスhavaistの車内はかなり清潔で快適です。車内にはリクライニングシートが並んでいます。
日本の高速バスと比べてもかなり快適。3回ほど乗車しましたが、いわゆるハズレの、古いバスもありませんでした。
車内には自動販売機なども設置されている車両もあります。また、エアコンもしっかり完備されているので、安心して利用できます。
イスタンブール空港のバス乗り場は2階 クレジットカードなども利用可能
イスタンブール空港のバス乗り場は2階にあります。空港に到着した際の到着フロアは3階になるため、空港バスhavaistに乗車するためには到着後エスカレーター等を利用して1フロア下がる必要があります。
イスタンブールの旧市街方面へ向かう際に便利なAKSARAY METROバス停までは空港から170トルコリラ(2024年現在、日本円で900円程度)です。空港バスに乗車する際に係員さんに支払いをすることになりますが、現金はもちろん、日本のクレジットカードも利用可能です。
イスタンブール空港の乗り場には自動券売機もあります。ただしバスの入り口にスタッフさんがおり、スタッフさんが運賃の収受を行ってくれます(スタッフさんもカード決済端末をもっており、クレジットカードが利用できます)。
僕は目撃しませんでしたが、バス乗り場の周辺にタクシーのキャッチがいるとの情報も。イスタンブールにはキャッチが多いので、注意です。注意といっても、キャッチが多いことを理解し、明確に断れば問題ありません。
イスタンブール空港までは地下鉄も開通
2023年1月末にイスタンブール地下鉄M11号線が開通しました。これによってイスタンブール空港には、鉄道でのアクセスも完備されることになりました。
イスタンブールの地下鉄では携帯電話の電波が使えません。ただ鉄道内の治安はかなりいいので、安心して利用できます。
イスタンブール地下鉄M11号線がイスタンブール空港へ乗り入れ
イスタンブール地下鉄M11号線は、イスタンブール空港の直下に地下鉄が乗り入れています。イスタンブール国際空港に到着後、到着ロビーから外に出て「Metoro」の案内に従って直進します。
地下鉄の営業時間は朝6時前~深夜0時すぎです。ターキッシュエアラインズの羽田〜イスタンブール便は5時過ぎにイスタンブール着ですが、広いイスタンブール空港を歩いて入国審査などをしているといい時間になります。
イスタンブール空港駅は1路線しか乗り入れていない駅なので複雑ではありません。メトロM11のGayrettepe(ガイレッテペ)行きに乗ると、市街地方面へと連れていってくれます。終着のGayrettepe駅までの所要時間は約30分。Gayrettepe駅では観光に便利なM2線に接続します。
なお、いわゆる旧市街の中心地まで直行するわけではないので、ホテルまではバスなどへの乗り換えが必要です。乗り換えの手間を考えると、先ほど紹介した空港シャトルバスHavaistの方が便利だったりします。
地下鉄を利用した場合の新市街・旧市街それぞれへのアクセスは、この章の最後でそれぞれ解説します。
地下鉄を利用するならイスタンブールカードが必須!
イスタンブールでは地下鉄に加え、トラムがとても便利です。イスタンブール地下鉄やトラムなど、公共交通機関を利用する場合、イスタンブールカードの購入がとてもオススメ。
イスタンブールカードの購入方法や利用方法、またイスタンブールでの地下鉄の乗り方などについては、こちらの記事で詳しく解説しています。
地下鉄でのイスタンブール空港から旧市街へのアクセス
イスタンブール空港から地下鉄で旧市街(スルタンアフメット地区)へアクセスする方法を解説します。2024年現在、イスタンブール空港からの地下鉄M11線はGayrettepe駅行きのみのため、3回の乗り換えが必要です。
- イスタンブール空港駅ーGayrettepe(ガイレッテペ)駅ーTaksim(タクシム)駅ーKabataş(カバタシュ)駅ーSultanahmet(スルタンアフメット)駅
- イスタンブール空港駅ーGayrettepe(ガイレッテペ)駅ーVeznezciler(ヴェズネジレル駅)ー(300mほど歩く)Vezneciler İstanbul Ü.(ラーレリ・イスタンブール大学)駅ーSultanahmet(スルタンアフメット)駅
どちらも乗り換え回数は3回となります。旧市街に程近い(トラムで移動することができる)Aksaray駅の目の前まで、空港シャトルバスhavaistが運転されているため、旧市街へはシャトルバスの方が便利です。
また、イスタンブール市街地にはバス路線も多くあるため、終点のGayrettepe駅からバスを利用するのも良いでしょう。
地下鉄でのイスタンブール空港から新市街へのアクセス
新市街方面へのアクセスは、旧市街へのアクセスと比べて便利です。
空港からM11路線に乗車して終点のGayrettepe(ガイレッテペ)駅へ。M2路線に乗り換えることができます。M2路線は新市街を縦断するように走っているため、ホテルの場所などによって降りる駅は調整すると良いでしょう。
なお、Gayrettepe(ガイレッテペ)駅での乗り換えは10分ほど歩きます。時間に余裕を持って移動しましょう。
今後、イスタンブール地下鉄では他の地下鉄線もイスタンブール空港まで延伸する予定です。さらに2024年現在、トルコ高速鉄道がイスタンブール空港に向けて建設中です。イスタンブール空港はイスタンブールの市街地からやや離れていますが、さらに便利になりそうです。
イスタンブール空港は、地下鉄が直接乗り入れているものの、イスタンブールの中心街へは現時点では複数回の乗り換えが必須です。今後より、アクセスが良くなることで、もっと利用しやすい空港になることでしょう。
イスタンブール空港から市内へのタクシー料金は5,000円以上
イスタンブール空港からイスタンブール市街地までのアクセスはバス、または鉄道がメインですが、タクシーを利用する方法もあります。
イスタンブール空港からイスタンブールの旧市街地までは車で40分ほど。タクシーを利用すればホテルへ直行することもできます。
イスタンブール空港からイスタンブールの市街地までは、タクシーで概ね5,000円程度です。ただし海外でタクシーを利用する際はあらかじめ乗車前に値段の交渉をしておく必要があります。メーターの使用などでトラブルになることが頻繁にあるためです。
タクシーはグループでの利用であれば便利ですが、現地での交渉などの手間を考えるとシャトルバスの方が便利です。
今回の記事では、イスタンブール空港へのアクセスについて詳しく解説してきました。ただし今回の記事の内容は、2024年7月現在の情報です。地下鉄や高速鉄道の延伸などにより、アクセスは今後も進化すると考えられます。
イスタンブール空港内のショップやラウンジなどについては、こちらの記事で詳しく解説しています。あわせてご覧ください。
さらに、イスタンブールの観光スポットについても、実際に全て自分の足で回った上でご紹介しています。イスタンブールを観光する際、参考にしてくださいね。
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