トルコ・イスタンブールの中心に位置し、ヨーロッパとアジアを隔てるボスポラス海峡。ボスポラス海峡クルーズはイスタンブール観光では定番となっており、観光客には大人気。
しかしボスポラス海峡クルーズ、なかなかリアルな情報が出てこない。また、実際に現地に行くと民営会社のボスポラス海峡クルーズの勧誘があり、よくわからない。ということでこの記事では、ボスポラス海峡クルーズについて、料金や乗り場、時刻表などを詳しく解説します。
ボスポラス海峡クルーズは市営船が圧倒的にオススメ
ボスポラス海峡クルーズはイスタンブール観光の定番です。そのため、多くの会社がクルーズ船を運営しています。
その中で僕がオススメするのは市営のクルーズです。圧倒的な安さが魅力で、市営の船ともあって安全性などの側面でも圧倒的に信用できるクルーズです。
ボスポラス海峡クルーズは市営クルーズがオススメ
ボスポラス海峡クルーズ(Bosphorus Cruise)は、複数の会社が運営しています。その中でも特に市営クルーズが圧倒的にオススメです。
民営のクルーズ船では、船内でアルコールの提供だったりお土産品の販売だったりと、勧誘があります。また、料金も段違いです。そのため、ボスポラス海峡クルーズを利用するのであれば市営の船が圧倒的にオススメです。
イスタンブールはボスポラス海峡を挟んで分断された街。そんなイスタンブールでは、船がごく当たり前の公共交通機関として機能し、地下鉄やバスなどと同じ要領で乗ることができるのです。
このように日頃から船を大量に運航するイスタンブール市が、ボスポラス海峡クルーズも運営しているのです。
予約なしが不安なら、ネットで予約も可能
ボスポラス海峡クルーズで圧倒的にオススメなのが市営のクルーズです。ただ、市営のクルーズにも欠点があり、
- 予約ができない
- 支払いを現地で行う必要がある
という欠点があります。「多少お金がかかっても良いから、事前予約をしたい」という場合は、ネットから事前予約をしておくのが良いでしょう。
市営クルーズ乗り場はガラタ橋のすぐ横:トラムEminönü電停からすぐ
イスタンブール市営のクルーズがオススメである、といいましたが、イスタンブール市営のクルーズ船は乗り場が圧倒的にわかりにくい。そして市営であるが故に勧誘のようなものもなく、乗り場の周辺には料金が段違いに高い民営クルーズの勧誘がたくさん。
乗り場はトラムEminönü電停からすぐの位置にあります。各方面へと向かう市営フェリー乗り場の一角にあります。
僕はマップだけでは辿り着くのが困難だったため、写真を使って解説します。この乗り場案内だけは、スクショでもして迷わないように準備しておいてください。
トラムEminönü電停を降りてまず、市営フェリーEminönü乗り場へと向かいます。信号を渡った先に、乗り場があります。
信号を渡るとすぐに、乗り場2(SALON 2)・Ortaköy/Emirgan方面乗り場があります。場所自体はこの乗り場ですが、改札機は通ってはいけません。左へと向かいます。
2番乗り場の建物の左側サイドに小さく、「BOSPHORUS TOUR」があります。ここが市営ボスポラス海峡ツアーの乗り場になります。
乗り場の正面から入るわけではないのでやや難しい。迷いますが、この写真をもとにすればしっかり、辿り着くことができるでしょう。
民間の勧誘が多いので注意
2番乗り場に市営のボスポラス海峡ツアーがあるため、この2番乗り場の正面側周囲には民営のボスポラス海峡ツアーの勧誘がたくさんいます。
船長の帽子を被ってプラカードを持ち、大きな声で「ボスポラス!ボスポラス!ボスポラスツアー!!」と叫んでいる人たちは民間の勧誘です。
地図を持って立ち止まったら引っかかると考え、僕は何度も何度も目の前を往復しました。そしてなんとか時間ギリギリに、この市営ボスポラス海峡クルーズの乗り場を発見しました。
この記事を元に市営クルーズの場所をしっかり把握して、勧誘に引っかからないように乗り場までいきたいところです。
ボスポラス海峡クルーズの乗り方・時刻表・料金
今回の記事でオススメしている市営のボスポラス海峡クルーズ。続いてはボスポラス海峡クルーズの乗り方、時刻表や料金など実用的な情報を詳しく解説します。
ボスポラス海峡クルーズの時刻表
まず初めに、ボスポラス海峡クルーズの時刻表です。「ロング・クルーズ」と「ショート・クルーズ」の2つがあり、それぞれ1日1便づつ運航されています。
クルーズ | 出発時刻 | 出発桟橋 | ルート | 所要時間 |
---|---|---|---|---|
ロング・クルーズ Long cruise | 10:34 | エミノニュ(Eminönü) | エミノニュ→アナドルカバウ 【往復】 | 約6時間 |
ショート・クルーズ Short cruise | 14:40 | エミノニュ(Eminönü) | エミノニュ→ユスキュダル 【往復】 | 約2時間 |
ロングクルーズは黒海まで出る長いクルーズで、午前中に出発します。1日かけて夕方に戻ってくるルートです。一方、ショートクルーズは2時間ほどでサクッとボスポラス海峡を回るクルーズです。
僕自身がショートクルーズしか乗っていないのですが、ショートクルーズでも十分、楽しむことができました。
ボスポラス海峡クルーズの料金
続いてボスポラス海峡クルーズの料金です。市営のボスポラス海峡クルーズを選択すれば料金はびっくりするほど安いです。
クルーズ | 値段(トルコリラ) | 値段(日本円) ※2024/6現在 |
---|---|---|
Long tour | 120TL | 約590円 |
Short tour | 65TL | 約320円 |
Moonlight tour | 130TL | 約640円 |
なお為替レートは2024年6月28日のレートを元に計算
市営であるため、船内でのサービスなどがほとんどない。それにしても値段はかなり安く、最も定番となっている「Short TOUR」は320円ほどで乗船できます。3時間のツアーで350円ですから、日本では考えられないほど安い。
なお、支払いは当日現地でのみ可能で、現金またはクレジットカードで支払いをすることになります。ただ、僕が乗船した際はクレジットカードの決済機器が反応せず、現金で支払いました。市営だから許せる話ですが、そういうこともあります。
こちらの料金表は、なかなかネットに載っていなかった(どこか探せば出てくるかもしれませんが)。ネットで100リラもしないことは把握していたので僕は、一かばちが行きましたが、本当に安くてびっくりした。
ボスポラス海峡クルーズの乗り方
最後にボスポラス海峡クルーズの乗り方について解説します。市営のボスポラス海峡クルーズは予約不要、というより予約することはできません。出発時刻の30分前〜数分前までに直接、乗り場へと向かうことになります。
他の生活路線(日常的に市民が使う航路)とは待合室が分かれているので、ここで待機します。待合室にお手洗い等はないので、予め済ませておきましょう。
写真のようにボスポラス海峡クルーズ乗り場はかなり混雑します。これだけ混雑していても余裕で窓側座席を取ることができました。僕は前日の夜「ボスポラス海峡クルーズ 何分前に行く」みたいにネットで調べていたのですが、出てこなかった。結論、出発の数分前までは乗船を受け付けてくれるようなので、そこまで急いで行く必要もありません。
ボスポラス海峡クルーズに乗ってきた トルコを感じる旅
続いては、実際に乗船してきた際の様子をもとに、ボスポラス海峡クルーズの船内の様子などを詳しく紹介します。
船内には売店なども
船内には売店なども完備されています。コーヒーなどの飲み物やチャイ、そして軽食などをいただくことができます。
売店があるとはいえ、調理キッチンなどが備え付けられているわけではなさそうです。そこまでガッツリ食べるのは少し難しそう。
ショートクルーズの場合、出発が2時ごろです。ボスポラス海峡クルーズの乗り場付近には、イスタンブールのB級グルメとして人気のサバサンドがたくさんあります。サバサンドを食べてから、クルーズに乗るというルートがオススメです。
船内は指定席などではない ソファ型の席が並んでいる
ボスポラス海峡クルーズは先ほども解説した通り、予約は不要です。船内は完全に自由席になっています。
船内(屋内)はソファ席が並んでいます。窓も大きくて、このソファ席(屋内席)から十分、景色を楽しむことができます。
また、デッキにも自由に出ることができます。僕が乗船したのは5月初め、やや寒かったので、デッキにいるお客さんは少なかった。
途中からの乗り降りも可能
ボスポラス海峡クルーズは、途中の港からも乗船可能です。途中、「ÜSKÜDAR」と「ORTAKÖY」に立ち寄ります。ここから乗船・下船することもできます。
僕はその後に予定が入っていた(翌日が金曜日だったため、当日中にブルーモスクに行かなくてはならなかった)ため下船しませんでしたが、ORTAKÖYなどはちょっと降りて観光するのも良いでしょう。
ちなみにORTAKÖYであれば、10分〜最大30分程度の間隔でEminönü(ガラタ橋のふもと・出発点)までの市営船が出ているので、後から帰ってくるのも簡単です。
以上、ボスポラス海峡クルーズに乗船した様子を詳しく紹介しました。次のページでは、乗船記として、その様子を写真で紹介します。
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