2024年夏。ずっと行きたいと思っていたインドとインドネシア。時間の都合上、一気に回ってしまうという、強行日程の旅です。
今回も前回のヨーロッパ渡航と同様、ANAのマイレージで発券しています。そのため、有償航空券では高額がかかるようなルートを実現しています。
1日目 名古屋から福岡を経由して羽田空港へ
まずは名古屋から羽田へと向かいます。前回、早朝の名古屋・中部→東京・羽田便を利用したのですが、セントレア(中部国際空港)に前泊することに。だったら前日に東京・羽田まで向かってしまえば、朝ゆっくり寝てられる、との判断で羽田に前泊することに。お昼頃までは名古屋で予定があり、14:30ごろに名古屋・中部国際空港を出発するANA便は利用できません。そのため、16:50発のスターフライヤーで一旦、福岡へ飛び、福岡から羽田へと飛びます。アメリカへ向かった時と同じルートです。
中部国際空港で温泉&エアラインラウンジ
中部国際空港はプライオリティパス対応の施設が充実しています。中部国際空港にある温泉「フーの湯」もプライオリティパスに対応しています。これから1週間ほどではありますが、海外渡航が続きます。そのため今のうちに温泉に浸かっておきます。
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プライオリティパスでは選択肢が2つしかありませんが、お食事処で食事をいただくこともできます。
今回は国際線区間においてビジネスクラスを利用するため、国内のラウンジも利用可能です。これだけセントレアを利用していて、セントレアのエアラインラウンジに入るのは初めてです。
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セントレアのエアラインラウンジは保安検査通過後にあるのがメリットで、それ以外のメリットはあまり感じない…スナック類も正直、カードラウンジの方が充実しています。また、エアラインラウンジのアルコールはビールのみですが、カードラウンジにはレモンサワーもあります。
スターフライヤーに乗って福岡へ
まずはスターフライヤーで福岡へ向かいます。名古屋〜福岡の路線はスターフライヤーが圧倒的な便数を誇っています。僕が乗るのは毎回ANA便名ですが、かなりお世話になっています。
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西日本を横断します。琵琶湖の上空、そして岡山上空を通って九州へと向かいます。飛行時間は1時間ほどですが、スターフライヤーは座席間隔も広く、快適です。
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到着前、福岡空港の混雑のために北九州〜博多上空あたりでしばらく旋回。これはちょっと遅れるかな、と思いきや、着陸してものの数分でスポットイン。定刻通りの到着です。
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福岡空港に到着しました。福岡空港では1時間半ほどの乗り継ぎ時間があります。ラウンジも使えるので、時間潰しには困らないでしょう。
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ラーメンを食べようと思っていましたが、ばんごはんにうどんを食べます。日本に帰ってくるといつも、うどんが食べたくなるんだよね…
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例によってラウンジが利用できるので、ラウンジで待機します。福岡空港は特に上級会員が多いため、広いラウンジがあります。
ANA便で福岡から東京・羽田へ
お次はANA270便、福岡空港を19:45に出発する便です。機材はB777-200の新仕様機材で、実はコロナ禍直前に一度だけ搭乗したことがあります。モニターも完備されており、とてつもなく快適な機材です。
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時間になったので搭乗します。1本前のANA便に変更しようか迷っていたのですが、1本前の羽田便はやや遅れ気味で、結局到着時刻は10分くらいしか変わらないらしい。変更しなくてよかったや。
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いつも通り、ビーフコンソメスープ。明日のジャカルタ便はビジネスクラス、アルコールを飲むと思うので、ANAのビーフコンソメスープはしばらくさらばです。
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福岡空港で少し待機の時間がありましたが、意外と時間通り、羽田空港に到着しました。ここからは京急に乗ります。
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この日は羽田空港からすぐ近くの「東横イン 羽田空港1」に宿泊。明日の朝、ジャカルタへ向けて日本を発ちます。
2日目 ANAのビジネスクラスでインドネシア・ジャカルタへ
2日目、今日は羽田空港からジャカルタへと向かいます。ANAのジャカルタ便・ビジネスクラスを利用します。昨日の夜は地味に寝ることができなかった。寝た後しばらくして起きてしまったのです。ちょっと寝不足ですが、ビジネスクラスはフルフラットの座席。美味しい機内食を食べて、美味しいお酒を呑んで酔っ払ったらお昼寝すればOK。
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ANA国際線・第2ターミナルのANAラウンジへ
2024年4月ごろから、ANAでは第2ターミナル発着の国際線を大幅に増便しました。今回利用するジャカルタ便(NH855便)も第2ターミナルに移管された便の1つです。前回のヨーロッパ渡航の帰国時にフランクフルトから羽田のANA便を利用し、第2ターミナルに到着した経験があります。が、第2ターミナルからの出国は初めてです。
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第2ターミナルはとてつもなく綺麗。第3ターミナルと比べてコンパクトな作りになっているため、保安検査から出国審査へ、そしてラウンジまでの動線がわかりやすいのも特徴です。
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ANAラウンジ。第3ターミナルのANAラウンジと比べて圧倒的に広く、そして快適です。プライベート感のあるスペースも確保されていたり、仮眠スペース(?)も完備されています。
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第3ターミナルのANAラウンジと一緒にまとめて記事にしようかと思っていたのですが、想定以上にすごかったので記事としてまとめました。
第2ターミナルのANAラウンジについて、かなり詳しく解説しています。広々としたANAラウンジをご覧ください。
ANAビジネスクラスでジャカルタへ
ANAでは概ね、出発の30分前に搭乗が始まります。35分前にラウンジを出てゲート前に行き、待機します。隣のゲートからはロンドン行きが出発していきます。僕もコロナ禍前に乗りました。
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左側のゲートからは「大阪・伊丹」と「宮崎」の表示が。この辺りはスウィング運用されているゲートですね。ロンドンの帰りに羽田から名古屋・中部へ向かった際のゲートがこの辺りでした。
時間になったので搭乗します。機材の写真がいい感じに撮影できなかったのがちょっと残念。
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ビジネスクラスの座席、その最後方の11Aの座席に着席します。ビジネスクラスの中では後半の座席であるため、比較的落ち着いているエリアです。
今回利用したANAのビジネスクラス「ANA Business Staggered Srat)については、座席の様子などを詳しくまとめました。
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ウェルカムドリンクにはシャンパン。離陸前から早速決めていきます。
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スポットアウトしました。第2ターミナルからの出発のため、国際線に乗っている感じがあまりしないような、でも座席は完全に国際線のビジネスクラスのため国際線の感じがするような。
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誘導路まで出たものの、そこで一旦ストップ。機長からアナウンスが入り「羽田空港の滑走路運用が変更され、それに伴う空域変更が行われたため到着便を待つ。」とのこと。到着便が旋回して戻ってきて、着陸するまで離陸できないよう。
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20分ほど誘導路で待機。今回はビジネスクラスなので全然いいのですが、これがエコノミーだったらなかなか大変だっただろうなぁと思いつつ、先に離陸していくANAのB787-8を見送ります。
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無事に離陸しました。普通の羽田の天候で、雲を抜けるところで少し揺れたくらい。大きな揺れもなく、水平飛行へと移行しました。
機内食は和食のコース
さて、飛行機の中で1番の楽しみである機内食の時間です。日系航空会社ですから、機内食は和食を注文することは大体、決めていました。
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まずは最初に前菜と、一緒に日本酒から。前菜はピスタチオのスティックと加茂のハム。加茂のハムはコリコリした味わいがありながら、普通のハムほどの臭みがないのが特徴。
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7月・8月に機内で提供される日本酒は「kikunotsukasa innocent 40」という日本酒。岩手の日本酒で、フルーティーな日本酒です。口当たりが良くてとても飲みやすかった。
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メインの前に別の日本酒「獺祭 純米大吟醸 磨き三割九部」をオーダー。山口の日本酒で、きめ細かな味わいが特徴です。すっきりした味わいだった。
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コースのメイン料理です。
機内食の時間が終わったので、少しお昼寝の時間です。ビジネスクラスの座席はフルフラットになるため、お昼寝にも最適です。東南アジア路線でもマットレスや枕などが座席に置かれているため、快適に寝ることができます。
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ちょっとお昼寝をして、かなりすっきりしました。ビジネスクラスはやっぱり、座席も広くて疲れが溜まるどころか疲れが取れていきます。
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すっきりしたので、コーヒーを注文します。コーヒーを飲んですっきり。
通路を挟んで中央席に、インドネシア人のお母さんと子供3人と思われるグループがいたのですが、なかなかうるさい。子供が席の上に立ってお母さんに何か言っていたりする。そして頻繁にCAさんを呼ぶ。なかなか落ち着かないな、なんて思いつつ記事の執筆作業を進めます。
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飛行機は赤道を超えて南半球へ。ついにジャカルタが近づいてきました。エコノミークラスだったら今頃、降りたくなっている頃だろう。でも今回はビジネスクラス、なんだかあっという間です。
ジャカルタに到着
ジャカルタに到着する1時間半前、ビジネスクラスではCAさんたちが座席を回ってラストオーダーを取ってくださいます。最後のハーゲンダッツと香るかぼすを注文。
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かおるかぼす、とてもさっぱりしていていい味だった。とても気に入りました。ハーゲンダッツは地上で食べる時と同じ美味しさ。
中央席に座っていたインドネシア人4人組は爆睡中。ということで、CAさんたちも窓側に座っている日本人3人に対して気を配ってくださいます。「おかわりいかがですか」と聞かれたので、最後に再び、コーヒーを注文することに。
コーヒーをいただきながら、残り1時間ちょっとのフライトです。ビジネスクラスを利用しているとやっぱり、あっという間だった。
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最後列だったため、キャンディを持ってきてくださったCAさんがちょっとお話をしてくれました。「インドネシアに少し滞在した後、インドへ行くんですよ」と話をしたら、インドのことをいろいろと教えてくださいました。そしてさらに「シンガポールしかいったことがないから、水が不安」と話したら、2Lのペットボトルの水を持たせてくれた。なんて優しいんだろうか。
ジャカルタに到着。入国審査は事前にVISA on Arivalのネット申請をしていたので、一瞬で通過。
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ジャカルタのスカルノハッタ国際空港、思っていたよりかなり綺麗。日本が資金面での援助をしていることは知っていますが、それにしても綺麗。ここからジャカルタ中心部までは、せっかくなので鉄道を利用してみようと思います。ちなみに鉄道を利用する人は少なく、特に日本人はほとんど見ませんでした。
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空港から鉄道に乗って、終点のManggarai駅までやってきました。ここからは配車アプリ「Grab」を利用してホテルへと向かいます。ジャカルタ・スカルノハッタ国際空港へのアクセスについては、また別の記事でまとめる予定です。
今回のお宿は「Mercure Jakarta Sabang」。ジャカルタの都心にある、どちらかというと高級の部類に入るホテルです。
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キングベッドの部屋を予約しましたが、とてもいい感じです。これで1泊たったの1万円ちょっと。とてもいいチョイスでした。
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ホテルの1階にあるレストランでディナーをいただきます。飛行機の中でお腹いっぱいまで食べたので、軽くビーフバーバーとオレンジジュースのみにしておきます。
明日は1日、ジャカルタの観光をします。ジャカルタは観光都市ではありませんが、しっかり自分の目で見ておきたい、そう考えています。
3日目 ジャカルタを観光
3日目の今日は1日、ジャカルタに滞在する予定です。ジャカルタ市内を1日で観光します。
まずはジャカルタ大聖堂&イスティクラル大モスク&モナスへ
ホテルで朝食をいただきます。ホテルの朝食スタッフさんがとても親切。1000円くらいのお手頃な価格でインドネシア料理がいただけます。
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ホテルを出て、最初は歩こうと思いましたがデモをやっていて通れる雰囲気ではない。ということで、Grabで移動することに。
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まずはイスティクラル大モスクへ。と思いきや、まだ入れないとのこと。イスティクラル大モスクの観光受け入れは10時〜ということで、先に向かいにあるジャカルタ大聖堂へと向かいます。
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ジャカルタ大聖堂。とてもいい感じの雰囲気の場所。と思いきや、絶賛大工事中。
イスティクラル大モスクは、東南アジアでは最大の大きさを誇るモスクであり、世界でも3番目の大きさを誇るモスクです。2ヶ月ほど前に訪れたイスタンブールのアヤソフィアなどと比べて、比較的新しい建物になっている印象です。
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ここジャカルタの教会・モスクの見どころはなんといっても、隣同士にある教会とモスク。モスクの案内でも「symbol of harmony」といっていました。多民族国家・インドネシアを象徴するような光景です。
イスティクラル大モスクから歩いて5分ほどの場所にあるモナスへ。ジャカルタには「交通マナー」という概念がないので、うま〜〜くタイミングを見計らって道を渡る。これが至難の業。
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モナスにやってきました。ちょっと迷いましたが、とりあえずご飯を食べたいので今回はモナスには入らないでおきます。
昼ごはんを食べて旧市街へ
旧市街へと向かおうと思ってGrabを呼ぶのですが、キャンセルされてしまいます。3回ほどキャンセルされてしまったため、諦めてガンビル駅に向かうことに。明日の早朝出発の列車でスラバヤへ向かうため、下見を兼ねて。
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ここでちょうどナシゴレンを食べることができるお店を発見したため、ランチを食べることに。
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ナシゴレン。ちなみに横には唐辛子があって、唐辛子かなぁ、違うかなぁと思いながらかじってみたら辛すぎて大変なことになりました。辛いの苦手な人は要注意です。
Grabに乗って旧市街へと向かいます。ジャカルタの道路は混雑していて、思い通りにはいきません。行動するときは時間に余裕を持つことが大事。
途中、Uターンできないところで運転手さんがUターンします。地元の人がブロックをずらしており、運転手さんが窓から賄賂を渡す。これが暗黙の了解になっているのがインドネシア。旧市街に来たからこそ、こういったインドネシアのリアルを見ることができました。
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旧市街・バタビア広場にあるコーヒーショップ「CAFE BATAVIA」に入りました。周りはヨーロッパ系の人たちが多く、チラホラ中華系の人たちがいる感じです。旧市街の辺りには中華街もあり、治安はやや微妙なので注意しなくては。
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コーヒーを飲んで満足したので、ホテルの方へと戻ります。Jakarta Kota駅にやってきました。電車で帰ってみようかな、と。
サークルKなんていう、とても懐かしい名前のコンビニがあります。
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そして同じ駅構内には、ファミマも。日本ではサークルKとファミマが統合されたんだよ、って。かなり前の話だけれども。
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駅のチケットカウンターに行ったのですが、片道のチケットは買うことができなかった。正確には、ICカードを購入して、それにチャージする形で使わないといけない。僕は今回、今日限りしかジャカルタに滞在しない。となるとこの1回しかICカードは使わない。となると、ここからGrabで移動しても大して金額は変わらない。
ということで今回もまた、Grabで移動することにしました。車で移動していると、道路を生で見ることができる。インドネシア・ジャカルタで生きる人たちがとてもよく見えます。
グランド・インドネシアモールへ
Grabでやってきたのは、グランド・インドネシアモール。ジャカルタで最大のショッピングモールであり、西武や日本のチェーン店も入るショッピングモールです。
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明日は1日、列車で移動します。また、このあとインドへ向かうため、ここで食事を確保しておきます。と思いきや、日本の生茶やミルクティーがあったので、購入してしまった。
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吉野家や丸亀製麺、そしてスガキヤなどの日本のチェーンが充実しすぎていて迷ってしまう。結局、丸亀製麺にしました。
ここからまた、Grabに乗ってホテルへと戻ります。ジャカルタの夜の街を車で移動。
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人が多い。慢性的な交通渋滞。でも、中心街はしっかりした高層ビルがある。そして、一見汚そうな道端にいる人たちは優しそう。少なくとも、アメリカ・ロサンゼルスのような、重たい空気は感じない。
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1日、ジャカルタを観光してきましたが、渡航前に立てた仮定「次世代の東京・ジャカルタ」は、より自分の中で現実味を帯びてきました。このままの方向性で成長すれば、きっと次の東京になれる。シンガポールをそのうち追い越して、豊かな国になれるのではないか。
ただ一つ心配なのは「次世代の北京」にならないか。政治的な背景もあり、北京は一部の人たちから敬遠される都市になってしまいました。そんなことを考えながら、明日は朝早いので早めにベッドに入ります。
4日目 インドネシア国鉄「アルゴスメル」に乗ってジャカルタからスラバヤへ
4日目の今日は、インドネシア国鉄の看板特急「アルゴスメル」に乗車して、1日かけてジャカルタからスラバヤへと向かいます。早朝6:20発の列車。アプリ「トラベロカ」で購入したレシートには「少なくとも1時間前には駅に来てください」と。ということは5:20に駅に行かなくてはならない、となると起床時刻は4:50。
ジャカルタ・ガンビル駅へ
アラームを4:50にセットして就寝したのですが、なんと起きたのは4:40。完璧です。すぐに起床して、出発の準備。寝る前に荷物はまとめていたので、干してあった洗濯物をサクッと片付けて出発準備をします。
ホテルの待合スペースで、Grabを呼びます。最初に呼んだGrabはなんと、キャンセルされてしまいました。昨日もあったことだから、そこまで焦らない。というか、その場合にホテルのフロントに頼んでタクシーをお願いしても間に合うように、この時間に起きたのです。
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Grabはドライバーがキャンセルすると自動的に他のドライバーを探してくれます。無事、ドライバーと合流できました。
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ガンビル駅にやってきました。僕はTravelokaというアプリの言う通り、1時間以上前に駅に来たのですが、ぶっちゃけやることはない。そんなに早く来なくてもよかった。
アルゴスメル号「コンパートメント・スイート」の旅
今回、わざわざ列車の旅を組み込んだ理由は3つ。1つ目に鉄道ビジネスの実情を見ることで、その国の“庶民的な”感覚がわかる。2つ目に地上からインドネシアを眺めたい。3つ目に、コンパートメント・スイートに乗りたい。
1つ目と2つ目の理由について、それを実際に自分の目で見てきた結果は次の節に譲ります。この節では、インドネシアの最新特急列車の豪華車両「コンパートメント・スイート」の乗車日記です。
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コンパートメント・スイートを利用する乗客は駅でラウンジが利用できます(一部、ラウンジが設置されていない駅もあり)。まずはラウンジで待機。簡単な飲み物が5種類程度(コーヒー、お茶など)、スープやパンなど簡単な食事がちょっと。
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インドネシア語で意味不明な放送が入りました。僕が乗る列車の前後にはほとんど列車がないので、多分僕が乗る列車が来たのだろう、と思ってホームへ。案の定、来ていました。
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これが座席。僕のコンパートメント・スイートの座席はこちら。完全に個室になり、とてつもなく快適です。ちなみに車内ではWi-Fiが利用でき、スピードこそ微妙ですが安定してつながっていました。
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最も驚いたのが、遅延なしで到着したこと。途中駅でも駅員さんが安全確認をしていた。インドネシアの鉄道は今後も発展しそうだぞ、と意外と本気で感じました。
そして印象的だったのが、車内の放送がないこと。合計、10時間半程度の乗車でしたが、一回も放送はなし。代わりに、途中駅で下車するお客さんの元には、スタッフが直接いっていました。
アルゴスメル号に乗って、インドネシアを眺めて
アルゴスメル号に乗って優雅な旅を楽しみながら感じたのは、インドネシアは確かに、そして現時点では正しい方向に発展しているということ。富裕層がどんどんお金持ちになっていくだけの世界ではなく、ほんの少しづつであっても確かに、地方にも波及しているということ。
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昨日滞在していたジャカルタの中心部は、東京やニューヨークなどといった大都市に負けず劣らずというレベルの綺麗な都市が形成されています。ジャカルタの少し外れや地方はもちろん、ジャカルタの中心部ほどではない。一部にはスラム街があるのは事実。でも、ジャカルタの発展と共に少しづつ、発展しているように思えたのです。
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今回、「成長の可能性を秘めた国」という仮定の元、インドネシアを訪れました。この仮定は意外と間違ってはいなかったように思います。今後、インドネシアがどのような方向に発展していくのか、また機会があれば自分の目で見にきたいと思います。
そんなことを思いながら、Grabを使ってスラバヤの駅からスラバヤ空港へと移動。Grabタクシーの運転手さん(おそらく40歳くらいの男性)と車の中で話が弾みます。ここスラバヤはインドネシアでは2番目の都市で、かなり大きな都市。運転手さんが「道の真ん中には緑があって、とても住みやすい街だよ」と言っていた通り、本当に住みやすい街。
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スラバヤの空港に到着しました。今夜はここスラバヤの空港内ホテルに宿泊します。明日は朝、5時に起きてジャカルタへとトンボ返りです。
5日目 1日3フライト スラバヤからデリーへの旅
5日目の今日は、スラバヤからジャカルタ、バンコクを経由してデリーへと向かう、謎のルートを辿る旅です。
フライト① ガルーダインドネシア航空国内線 スラバヤからジャカルタへ
まず最初のフライトは、ガルーダインドネシア航空の国内線。スラバヤからジャカルタへと向かいます。
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最初の計画ではこのフライトはなかったのですが、今回、アルゴスメル号に乗ってスラバヤまでやってきたため、ジャカルタまで戻る必要があります。理想はタイ国際航空のフライトが直接、スラバヤまであれば良かったのですが、残念ながらない模様。ということで、スラバヤからジャカルタまではガルーダインドネシア航空のフライトを有償で予約しました。
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朝1番のフライト。インドネシアの国内線にどれだけ時間がかかるかも不明、ということで2時間前を目処に空港へと向かいました。しかし、保安検査をたった5分ほどで通過。手荷物の預け入れがないため、空港ホテルをチェックアウトして10分後にはラウンジへ着いてしまったではないか。あと1時間はホテルの部屋で寝てられた。まあ、乗り遅れるよりはいいだろう。
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スラバヤの空港においてPriority Passで入れるラウンジは、ガルーダインドネシアのビジネスクラスラウンジと共用。食事もしっかりおいてあります。僕の記憶だと、ガルーダインドネシアでは国内線でも機内で機内食が提供されるため、ここではスープくらいにしておきます。
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搭乗時刻になったので、飛行機に乗り込みます。ガルーダインドネシア航空のB737-800。日本ではANAもJALも飛ばしている機材で、名古屋・中部国際空港なんかでは見ないタイミングがないほど。
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搭乗して初めて思ったのですが、日本人の乗客が異常に多い。特にやや高額の普通運賃で乗ることができる前方座席には日本人ばかり。
飛行機はインドネシア北部のフィリピン海上空を飛行しながら、西へと飛んでいきます。
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ジャカルタでの乗り継ぎには、乗り継ぎ保証がありません。ガルーダインドネシア航空の航空券を別途予約しているため、ガルーダインドネシア航空が遅延したらタイ国際航空の航空券は変更などの対応をしてくれないのです。そのためかなり長く、4時間ほどの乗り継ぎ時間をとってありますが、不安。
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ところが、こういう時に限って時間通りに到着。しっかり4時間ほど、ジャカルタでの乗り継ぎ時間ができました。ただ今回、この先のタイ国際航空の区間ではビジネスクラスを利用します。そのため、ラウンジが利用可能。ジャカルタのラウンジで作業をしながら待機します。
フライト② タイ国際航空ビジネスクラス ジャカルタからバンコクへ
ジャカルタのスカルノ・ハッタ国際空港にやってきました。3日前にやってきた空港です。このスカルノ・ハッタ国際空港でのタイ国際航空のチェックインは3時間前から。現在4時間前。1時間ほど制限エリア外で時間潰しをしてもいいのですが、ラウンジで待機した方が快適との目論みからラウンジで待機することに。スマートフォンを利用してオンラインチェックインを完了、モバイル搭乗券を発券して出国審査および手荷物検査を通過します。
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ジャカルタのスカルノ・ハッタ国際空港は日本の支援によって完成した空港です。かなり綺麗で新しい。とても使い心地の良い空港です。
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ジャカルタのラウンジはプライオリティパスと共用のラウンジですが、エアライン用のエリア(?)があります。周りはビジネスクラスを利用する感じの乗客ばかりで快適。
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インドネシアは世界有数のイスラム教の国でもあるため、サウジア(サウジアラビア航空)などのイスラム系の国の航空会社も多く就航しています。
気づいたら、タイ国際航空のバンコク行きフライトが遅延していました。バンコクでかなりのトランジットがあったため、そこまで焦りませんが、バンコクでのトランジットが短かったら焦ってただろうなぁ。時間の無駄ではありますが、乗り継ぎ時間は長く取るに越したことはありません。
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この区間はタイ国際航空のA350の予定だったのですが、いつの間にか機材変更となっていたようでB787がやってきました。まあ、どちらにしても比較的新しい機材であり、快適な機材なのでOK。日本にも就航している機材なので、ネタとしても十分、通用します。
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機内に乗り込みました。僕はビジネスクラスの前方、前から3列目の左側列に座っていたのですが、どうやら前2人も日本人。ジャカルタからバンコクで乗り継いで日本まで帰国する人も結構多い様子。ちなみにデリーへ乗り継ぐ日本人はいない模様。当たり前やろ。
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タイ国際航空の機内食。前菜で出てきたエビと内容をよく覚えていませんが練り物がとてもおいしかった。
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アルコールを飲むかは迷っていて、最初はコーラを注文。
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していたのですが、結局ワインを飲んでしまいました。やっぱりステーキにはワインが合います。メインはステーキでしたが、個人的には海鮮の方が好き。
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シンガポールでも見られるかな、と思ったのですが残念ながら見られず。この日のマレー半島上空はかなり曇っていました。
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朝早かったので、少しだけ仮眠。していたら、気づいたらバンコク・スワンナプーム国際空港に向けて着陸態勢へ。初めてのタイですが、今回は残念ながら入国する予定はありません。
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バンコクに到着しました。バンコクのスワンナプーム国際空港も日本の援助によって完成した空港です。スワンナプーム国際空港もかなり綺麗な空港です。
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デリー行きはサテライトへと移動しなくてはならないようなので、サテライトに移動。サテライトにラウンジがあるかと思いきや、なんとタイ国際航空のラウンジはないではないか。Priorty Passのラウンジしかないので、ここに入ります。ラウンジの入り口で、タイ国際航空のビジネスクラスラウンジはないのか?と聞いたのですが、やっぱりこのサテライトにはない模様。これはかなりがっかりです。
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まあ、ラウンジにいられるのは1時間くらいなのでよしとしましょう。ここで少し作業をして待機します。
フライト③ タイ国際航空ビジネスクラス バンコクからニューデリーへ
バンコク・スワンナプーム国際空港に到着しました。ここでタイ国際航空のビジネスクラスを乗り継いで、デリーへと向かいます。
ゲート番号にそって乗り継ぎルートへ。と思ったらなんと、サテライトターミナルからの出発でした。デリー行きはB777-300ERという、タイ国際航空の中でもやや大型機で運航されるためラウンジが利用できないターミナルなんて思いもしなかった。あぁぁぁ、せっかく時間があるのに、タイ国際航空のラウンジが利用できないだと!ブログのネタが1つ減りました。残念。
ということで、サテライトにあったターミナルのラウンジに入ります。サテライトのラウンジ、タイ国際航空のビジネスクラス利用では利用できません。僕の場合、プライオリティ・パスで入りましたが、これ普通のビジネスクラスの乗客はどうすんねんという感じ。
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ラウンジで1時間ほど時間を潰したのち、搭乗ゲートへと向かいます。ゲート前には早速、インド人がたくさん。正直ビビっている僕は、この段階でちょっと怖くなってきます。
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優先搭乗が始まりました。タイ国際航空の場合、グループ1でファーストクラスとビジネスクラスの両方が案内されます。にしてもグループ1に並んている人が多い。と思いきや、半分くらいが「いや、君違うね」といって弾き出されていく。さすが、これがインドの価値観か。
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タイ国際航空のB777-300ERの機内です。座席はちょうど、ANAのB787などに装備されている「スタッガードシート」と同じ感じ。窓側の座席を確保しているので、個室感があっていい感じです。
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バンコク・スワンナプーム国際空港を、ほぼ定刻で出発、離陸します。向こうにはANAのB787が見えています。エミレーツ航空などもとまっている。スワンナプームは停泊料が安いのかな?
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タイ・バンコクの夜景を上空から眺めつつ、離陸して行きます。今回、バンコクには入国しませんでしたが、いつかは来たい。バンコクなら、数日あれば来られそうだし、名古屋からの直行便もある。
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正直全然、お腹が空いていませんが、機内食がサーブされるので機内食をいただきます。デリーの到着予定時刻は午後10時前。この時間からインドでご飯を探すなんて、嫌な予感しかしない。ここでしっかり食べておかないと。
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タイ国際航空のCAさんはとても優しい。優しいというか、丁寧なサービスをしている印象です。僕の前にかなり高齢のインド人男性が座っていて娘さんがエコノミークラスにいるようで、たまに気にかけにやってくる。その男性がお手洗いに行っている間に、映画をヘッドホンなしで観ているのを理解してヘッドホンを用意したり。そして僕には食後の飲み物としてJapanese teaはいかが?と勧めてくれた。羽田からジャカルタへ飛んだ時のフライトもそうでしたが、やっぱり、結局は人なんですよね。サービスですから。
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そんなことを考えながら、美味しく機内食をいただきました。大型機材だから、理由は不明なのですがワンプレートでの提供でした。食前のナッツやチーズなどは先ほどのジャカルタ〜バンコク便と同じ。メニュー自体の重さは、前菜がない分やや軽め。お腹が空いていないから、逆によかった。
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今朝は早かった。そしてインドネシアからインドへは、1日が1時間半ほど長くなるようなルートです。デリーに寝不足のフラフラで到着するのは、できれば避けたい。ということで、少し横になって寝ます。ビジネスクラスならではの快適なベッドです。
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ところが、これが寝られない。飛行機のエンジン音がする中なのに、それでも気になるほどうるさく、いびきの声がする。これが1人だけではない。インド人、みんなイビキがうるさい。
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今回の旅では最終日の空港泊を除いて基本、しっかりしたホテルをとってあります。よかった。このいびきをかくインド人の中では寝れたもんじゃない。
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そんなことを考えながら、飛行機はデリーへ向けて少しづつ、高度を下げて行きます。
デリーのインディラ・ガンディー・国際空港の混雑によって、飛行機は上空での待機を余儀なくされます。しばらく空港周辺で旋回した後、着陸へ。
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ニューデリーのインディラ・ガンディー国際空港に到着しました。空港の中は、今のところ思っていたほどカオスではない。
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入国審査がかなり混雑すると思いきや、そこまででもない。ファーストクラス・ビジネスクラス専用の入国レーンがあったためそこを利用しましたが、途中でしっかり様子を見て対応スタッフを増やしてくれたので、なんとかなった。
入国審査は口頭試問で、何度目のインド訪問なのか、なぜインドに来たのかなどを聞かれました。初めてのインド訪問であり、観光目的であることを伝えると「どこへいくのか」と。「インディアンゲートや、レッドフォートへ行くのだ」と言ったらそれでOKでした。アメリカなどとは異なり、あっさりした入国審査でした。
入国審査を終え、まずはインドルピーの確保です。インドの空港は、飛行機に乗る人以外は入ることができないので、空港の中のATMなら安心です。事前サーチしていた、SBIのATMを発見したのでおろしてみる。でも、システムエラーが現金を下ろすことができない。これは困ったぞ。
他の他のSBIのATMでもやってみるがダメだ。これは最悪のパターン、空港の両替所を利用するパターンか?いや、最後だ、3度目の正直だと思ってSBIのATMに入れたら見事成功。現金を入手することができました。
空港内で落ち着いて、まずは現金を財布にしっかりしまいます。そして準備が整ったので、いざ、ホテルまでのUberを呼びます。
が、ここで問題発生。Uberがなかなか捕まらない。これ、このまま捕まらなかったらどうしよう。流しのタクシーなんて最悪だぞ、と思いながら待機。10分くらいしてやっと、Uberが捕まりました。
捕まったのを確認して、空港から出ます。Uberのピックアップポイントは、それ専用の場所があります。案内看板に従っていけばOK。
ところが、このUberのピックアップポイントにはUberの車が多すぎてどこにドライバーがいるのかわからない。そして暑い。どんどん汗が噴き出てくる。
やっとのことで見つけたと思ったドライバー。荷物を乗せてもらい車に乗った。が、違う。何も言わずに手を上げられたので何事かと思いきや、どうも違うらしい。インドのUberではPINコードを入力する必要があります。このPINコードが違うと、そもそも出発できないのです。これのおかげで間違えたドライバーの車に乗らなかった。まあよしとしよう。
降りて正しいドライバーがやっと見つかりました。Uberに乗って、空港のすぐ近くにあるホテルへ。ホテルのエントランスに入る時も、車のセキュリティチェックがあるのがインド。マリオットホテルやIHGホテルなどの外資系であればまず、エントランスでセキュリティチェックがあります。
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無事、ホテルに到着しました。時刻は11時半。思っていたよりかなり遅くなってしまったけど、やっぱり外資系のホテルは安心感が違う。ここで2泊、これならインド旅も余裕だ。
そんなことを考えながら、シャワーを浴びて就寝します。明日は1日デリー観光、改めて気を引き締めて、行ってきます。
6日目 インド「人間の森」を体験 デリーをサクッと観光する1日
この日は1日かけて、デリーを観光する1日です。ちなみにデリーの治安やらについては別の記事でまとめて公開しました。
なかなか大変な国、インド。人間の森・インドのカオスっぷりを体験してきました。経験したいろいろなエピソードはこちらの記事で解説しています。
万全の態勢でデリーの街中へ
デリーは声かけが多い。旅行の上級者向けの行き先です。そんなデリーを観光するために、デリーの中での観光目的地リストをあらかじめ、作成しておきました。このリストをある程度頭に入れた上で、観光します。
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まずはエアポート・シャトルを利用してニューデリー駅へと向かいます。エアポートシャトルでは切符の購入にクレジットカードが利用できます。が、翌日利用したときはCashのみだと言われたので、多分その時の駅員さんの気分次第といったところ。
鉄道の車内はインドとは思えないほど、治安がいい。インド人の特徴として「気が早い」ことが挙げられます。終点のニューデリー駅に着く前から、みなこぞって荷物を準備。いやいやいや、まだ着くまで時間があるだろ、という感じ。これぞインドのノリです。
レッドフォートはなんと休業中
ニューデリー駅では、まず最初にオートリキシャ(トゥクトゥク)に乗ってレッド・フォートを目指します。Uberでトゥクトゥクを呼んだのですが、ドライバーが見つからない。勧誘はもちろん多いのですが、既に予約してある画面を見せればまず諦めてくれます。
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結局、トゥクトゥクのドライバーは、Uberの画面に表示される車番とは違うトゥクトゥクに乗っていた?それとも見ている番号が違った?という感じです。ちなみに、トゥクトゥクでは車体の横に番号が書いてあるので、それを見る必要があります。
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レッドフォートに到着しました。が、明らかに工事をしている。これは入れないのか?!という感じ。ただ声かけをしている人も見かけるし、ここで立ち止まっては大変なことになりそう。ということで、少し街を歩いてみます。
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意外と歩ける。ちなみに、たまに匂いがやばい場所もあります。なかなかカオスな街ですが、意外とこういうところを歩いている分にはめちゃくちゃ声をかけられる感じではありません。
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レッドフォートはなんと、8月10日まで休業中らしい。そんな情報どこにもなかったぞ、と思いつつ、スナイパーを持った警察官が優しく教えてくれたので多分そうなんだと思う。そこですぐ目の前にあった地下鉄の乗り場から地下鉄に乗ることに。続いては中心地・Connaught Placeへと向かいます。
Connaught Placeからフマユーン廟へ
Connaught Placeが、これがやばい。めちゃくちゃ声をかけられる。結局、お目当てのお店があったのですが到達できず。スターバックスで昼食を取ることにしました。この辺りの詳細は、また別の記事で書こうと思っています。
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続いてはフマユーン廟にやってきました。やっぱりここは、有料の観光地とだけあってかなり安心できる。ほっと一息、という感じです。
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続いてはインド門に向かうのですが、やっぱり観光地前ではトゥクトゥクの勧誘を受ける。Uberを使うので、全部断って、今回はすんなりとトゥクトゥクを見つけることができました。
インド門 もう、デリー観光は飽きたよ
インド門。これがインド・デリーの中心地です。こちらは勝手に写真を撮って売りつけてくるような人が多い。
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やっぱりインド旅は疲れる。正直、もう一回来たいとは思わないなぁ。
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そんなことを思いつつ、もう満足という感じでホテルへと戻ることを決意。疲れました。もう一度は、いいかな。
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駅までトゥクトゥクで行き、すぐに駅の中へと入り込めば一安心。と思いきや、チケットカウンターでお釣りをごまかされます。これがインド。もう、喧嘩する気力も残ってないし、50円くらいだったので諦めました。
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ホテルに戻ってきました。この疲れる国・インドで、デリー空港からすぐ近くにあるエアロシティはかなり憩いの場です。日本のラーメンがあり、ラーメンが食べたくて仕方なかったので食べてしまいました。
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今日は1日、歩き回ってかなり疲れたのでスッキリ寝ることができそうです。明日は10時ごろの飛行機。インドの空港は慣れていなければ4時間前に行くといい、なんて噂も聞いているので、早めに空港へ行きたい。ということで、早めに寝て早めに起きます。デリーはかなり疲れる街。デリーについてまとめた記事はまた出しますので、しばらくお待ちください。
7日目 エアインディアA350でバンガロールへ ホテルで倒れる1日
旅を始めて7日目です。昨年でいろいろと忙しい時期が終わり、1ヶ月半前に東京出張に1泊2日で行った以来の外泊。久々の外泊でしたが、意外となんとか身体はもっています。
朝から空港へ 朝から大行列の保安検査場
今日は朝10時前のエア・インディアのフライトでデリーからバンガロールへと向かいます。インドの空港からの出発は初めて。インドの空港は難関が多いため、早めにホテルを出て空港へと向かいます。
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朝、マリオットホテルをチェックアウトして地下鉄で空港へと向かいます。昨日、ニューデリー駅へと向かう際と同じ窓口でチケットを購入したにも関わらず、今日はクレジットカードNGとのこと。仕方なく現金を出したら、一瞬、お釣りをごまかされそうに。チケットを出されて一瞬、沈黙の時間が流れても僕が動き出さないのを見て、しぶしぶ、お釣りを出してくれました。インドの鉄道は綺麗で便利ですが、お釣りを誤魔化されるのはなぁ、なんとかしてほしい。やっぱり、オンラインでチケットを買うのが一番ベストです。昨日、ホテルでやっておけばよかった。
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地下鉄に乗って空港へとやってきました。ニューデリーの玄関口・インディラガンディー国際空港はかなり綺麗。出発ロビーにはキャッチもほぼおらず、安心して利用できます。なお、インドの空港では、出発時に航空券を提示する必要があります。場合によっては、空港に入るために手間取る可能性があるのです。
にしてもデリーの空港では、水平なところさえあれば人が寝ている。これがインドという国です。さすがです。
今回はビジネスクラス利用のため、チェックインカウンターも優先レーンが使用できます。今回も今回とて預け入れ手荷物はないのですが、インドの空港では一部、セキュリティの制限が厳しいためスマホ搭乗券が利用できない場合があります。ここデリーで置いてきぼりにされたらたまったものではない、念には念を入れて紙の搭乗券を発券しておきます。
搭乗券を手に入れたので、早めに保安検査場を通過します。が、ものすごい列。「インドでは国内線を利用する場合でも3時間前には空港へ」の意味がよくわかります。さすがに並びたくなかったので、「ビジネスクラスの優先レーンはどこにあるのか」と確認して、優先レーンへと向かいます。優先レーンはなんと待ち時間1分か2分。待ち時間という側面でも、ビジネスクラスを利用する価値があります。
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無事に保安検査を終えたので、ラウンジで待機します。エア・インディアのラウンジは国内線にも関わらずしっかり食事なども提供されます。Wi-Fiが速くないのは、インドはどこでも同じなので仕方ない。
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エアインディアのラウンジで軽く、朝食をいただきます。そこまで広くはありませんが、インドでビジネスクラスを使うお客さんはそこまで多くはない。快適なラウンジです。
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出発の1時間前になったので、ラウンジを出て搭乗ゲートへと向かいます。
エアインディアA350ビジネスクラスの旅
エアインディアのビジネスクラス。当然ですが、初めてです。そして今回は運良く、ちょうど良い時間に最新機材A350の便があったため、その便をチョイスしました。インドの空港は時間的に余裕を持って到着することを考えても、そこまで早起きする必要がなかったのです。
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ゲートの前にやってきました。優先搭乗が始まった放送がかかったのですが、ゲート前はあまりに人がたかりすぎて、優先搭乗はなかなか機能していません。
仕方なくエコノミークラスの列に並んでゲートを通ります。ゲートを通る前に「君はあっちから入ってね」と言われ、言われた通りに。エコノミークラスは手荷物の量など厳しくみられますが、ビジネスクラスはスーツケースの持ち込みが可能であるため、パスできます。エアインディアはエコノミークラスとビジネスクラスで、持ち込み可能な手荷物の量が異なるのです。
機内に入りました。これはすごい。想像よりはるかにすごい。ANAやタイ国際航空のビジネスクラスと比べて壁が高く、まさに個室感満載。離陸後に扉を閉めてもらいます。
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ウェルカムドリンクにはオレンジジュースをいただきました。お昼なので今回はお酒はやめておこうと。
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それにしても機内はかなり快適です。現在、エアインディアのA350は国内線で運用されていますが、近いうちに国際線に投入される予定です。日本路線への就航も期待されます(多分、最初は北米・ヨーロッパ路線からだと思います)。
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10時前発だからか、機内食は「朝食」のメニューです。ところが朝からカレーが提供されるのがインド。僕は「南インドの盛り合わせ(South Indian Platter)」を注文しました。中身は「Tomato flavoured savoury semolina pudding, served with steamed rice cakes」つまりトマト風味の風味豊かなセモリナプリン、蒸し餅添え。
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ビジネスクラスとだけあって、かなり美味しくいただくことができました。ここまでお腹を下すことなくきているので、このままお腹を下さずいきたいところ。
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インドでは食事の後に「アフターミント」が提供されます。ミントを食べることで、口の中がスッキリします。消化促進と口臭予防などがあるんじゃないかな。
デリーからバンガロールまでは2時間半ほどのフライトです。意外と時間があります。CAさんが「扉、閉めようか?」と聞いてくれたので閉めてもらいました。扉を閉めれば完全な個室。もちろん座席は、フルフラットの座席なので、まさに快適そのものです。
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今回は昼の路線、それも国内線だったため、エコノミークラスの座席でもお昼寝できたかな、という感じ。フルフラットがというよりは、座席が広くて快適に寝られたという感じか。
エア・インディアのビジネスクラスについては別の記事で詳しく紹介する予定です。今回の旅行、記事を作成しなくてはならないところがたくさんありますのでもうしばらくお待ちください。
バンガロールに到着、Uberでホテルへ移動
バンガロールに到着しました。にしても疲労が溜まっており、なかなか動く気になれません。
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バンガロールの空港はかなり綺麗。本当に、インドとは思えないほど綺麗な空港です。
とりあえずUberでホテルへと向かいます。ここバンガロールの空港では、Uber Goというちょっと特殊なシステムが採用されています。Uber Goの列に並んで自分のPINコードを運転手に教えてマッチングするのです。待ち時間も削減できるのでとても便利。
Uberの運転手さんは最初ずっと、電話しています。まあ、これが許されるのがインドという国です。ちなみにシートベルトをしようとしたら「しなくて大丈夫だよ〜」的な反応をされました。さすがです。
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バンガロールはIT先端の街。ですが、街中はインドと先進国の中間のような不思議な感じ。道自体は結構綺麗に整備されているのですが、車が多く、あちこちでクラクションがなっています。クラクションが鳴りまくっているのはさすがインドという感じ。
途中の信号で止まって、隣に停まったバイクの運転手さんと話をしていたりする。これがインドのノリです。
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マリオットホテルに到着しました。競馬場のすぐ横にあるマリオットホテルに宿泊します。
ホテルに到着後、観光することも考えていたのですがどうも体調がすぐれない。調べているとどうも、大気汚染が原因の体調不良のよう。まあ、デリーもバンガロールもどこも、大気汚染は深刻だったし、こればっかりは仕方ないかなぁ。このまま「行かなきゃもったいない」で外に出ても、いいことはなさそう。気が抜けた瞬間に何かされそう。ということでこの日は、ホテルで過ごすことにします。
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ホテルからは競馬場が綺麗に見えます。この日は競馬は開催されていなかったようで、馬は走っていませんでした。
インドはインフラなどの発展に、ITの発展が先行した国。日本人からすると大丈夫か…?と思えるようなビルの屋上に、携帯アンテナが大量に立っています。
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この日はマリオットホテルのレストランで夕食を食べます。予約ないけど大丈夫か?って聞いたら、全然OKだよ、と。カレーを注文したところ「辛くないか?」など心配してくれて、やっぱりマリオット、海外のお客さんにも優しい。
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この日はホテルでのんびり。バスタブもあったのでお湯に浸かってのんびりします。明日はついにインドを出て、シンガポールへと向かいます。
8日目 シンガポール航空ビジネスクラスでシンガポールへ チャンギ空港での空港泊
8日目、今日はインドを出てシンガポールへと向かいます。4時間ほどのフライトですが、東へと向かう便のため朝発・夜着でシンガポールに到着、その後シンガポールで空港泊をする予定です。
今回はシンガポール航空のビジネスクラスを利用します。シンガポール航空のビジネスクラスは評価が高いため、楽しみです。
ホテルの朝食で最後のインド料理
今回はベンガルールのマリオットホテル「Renaissance Bengaluru Race Course Hotel」に宿泊しています。通常であれば2万円ほどするホテルですが、今回はベストレート・保証の制度を利用して1万円ほどで宿泊しています。
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昨日は体調が優れなかったのでホテルで過ごしましたが、バスタブもあってかなり快適なホテルだった。本当にいいホテルでした。
このレベルのホテルになると、当然のようにホテルに朝食が付いています。せっかくの最後のインド料理なので、ホテルで朝食をいただきます。
朝食会場に来てびっくり、なんと宿泊者のうち3分の1程度が日本人ではないか。ここベンガルールにはトヨタ系列の広告などもあり、日本企業の進出も見られました。今回はスターアライアンスのマイレージを利用しているのでシンガポール経由での帰宅となりますが、日本航空は成田までの直行便を飛ばしています。日本人が安心して宿泊できるホテルとして機能しているのでしょうか。
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最後のインド飯です。インドは正直、そこまでご飯が合うわけではなかった。でも、ホテルの朝食はさすがに美味しい。
7時からホテルでの朝食スタート、4時間前に空港に行くとすれば7時過ぎごろにはホテルをでたい。ということで、朝食をサクッと済ませてチェックアウトします。とてもいいホテルでした。
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チェックアウトを済ませ、Uberでタクシーを呼びます。Uberのドライバーがホテルのエントランスに入っていいのかわからず、電話をしてきました。なんとか英語で頑張ってやっていたところ、ホテルのセキュリティスタッフさんが電話を代わってくださり、ヒンディー語で話してくれた。さすがマリオットホテルのスタッフだけあって安心。というか、フロントでタクシーを呼んでもらえばよかった。
Uberに乗ったところ、「これ、キャンセルして直接取引しないか」的なことを言われました。そりゃ、その方が安くなるのは知ってるけど、それはあかんやろ。というか、Uber最大の強みである安心感が使えないだろ。と思い、お断りします。伝わってないと思ったのか、それを何度も言ってくる。こういうドライバーもいるんだな。
Uberに乗って空港に向かう途中も、ドライバーのスマホのGPSが機能していないようでアプリ画面が動かない。自分でGoogle Mapを確認し、正しい道を進んでいるかを確認していました。
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意外とトラブルなく、空港まで到着しました。ここまで到着すれば、あとはシンガポール航空のビジネスクラスに乗れば、最高のホスピタリティでシンガポールまで送ってくれるはず。
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ベンガルール国際空港はとても綺麗な空港です。「インド」のイメージを覆すような空港。デリーの空港は綺麗ではあるものの「やっぱりインドだ」という感じがする。ここベンガルールの空港はそんな感じが一切しない。
さて、実は地味に楽しみにしていたシンガポール航空のビジネスクラスの旅、スタートです。
ベンガルールからシンガポールへ シンガポール航空ビジネスクラスの旅
まずはチェックイン。インドの空港から出国する場合、出国審査の確認でスタンプを押す必要があるためモバイル搭乗券が利用できません。空港のチェックインカウンターで搭乗券を受け取る必要があります。
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まずはイミグレーション。インドでは出国審査でも口頭試問がある場合があって、どこへ行ったのかを聞かれました。正直に答えれば特に怪しまれることはなく、余裕で通過できました。出国審査はそこまで並びませんでした。
今回もビジネスクラスを利用するため、ビジネスクラスの優先レーンで手荷物検査を受けます。同じ時間帯にエミレーツ航空のドバイ行きフライトがあるようで、かなり並んでいる。エミレーツ航空を使うドバイの人たち、普通に家族揃ってビジネスクラスに乗ったりするんだよな。こりゃ混雑するわ。
インドの保安検査は謎に厳しいというか。とりあえず再チェックレーンに流すはいいものの、あんまり興味なさそう。まあOKだよ、みたいな。日本人だから通してくれている部分もなくはないんだろうとは思います。僕の場合、カメラ1つだけが入ったトレーが再検査に流されて、いや、再検査も何も目視すれば終わりだろうがって感じでした。
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保安検査も通過したので、ラウンジへと向かいます。ラウンジはPriority Passと共用のラウンジですが、エアライン専用のエリアがあります。まあ、ボーディングパスのチェックもなかったし、確認を受けることもなかったので実際には利用できると思いますが。
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時間になったので搭乗します。ゲートに行った時にはすでに搭乗が始まっていました。インドでは優先搭乗など機能しないと思いきや、エコノミークラスとビジネスクラスでボーディング・ブリッジが分かれている。そのため、エコノミークラスを利用する乗客を横目に、ビジネスクラスは異なるゲートから搭乗できます。
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シンガポール航空のビジネスクラスです。かなり快適。そしてやっぱり、ビジネスクラスは広々。とても快適です。これでシンガポールまで5時間弱、とても余裕です。
ウェルカムドリンクにはオレンジジュースをいただきました。そして離陸前に機内食のオーダーがあります。海鮮が食べたかったので、エビの名前に惹かれて焼きそば?的な麺をオーダーしました。
インドを去ります。デリーなんかは大変だった。そして大気汚染でなかなか体調もすぐれなかった。大変な旅だったけれども、でも来てよかった。学ぶことの多い旅になりました。
シンガポール航空のビジネスクラスでは、Wi-Fiが無料で利用できます。ところが、インド上空では利用できません。なんじゃそりゃ、という感じですが、タイ国際航空もそうだったし、意外とそういう航空会社はあります。インド政府が認可を出さないためだと考えられます。
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Wi-Fiにつながらないので、ここはのんびり機内食を楽しみます。まずはじめにシャンパンからスタート。やっぱりビジネスクラスで提供されるシャンパンはとても美味しい。さすがという感じです。
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前菜。これがとても美味しかった。インドの空港で調達した機内食とは到底思えない、とても美味しい前菜。サーモンと枝豆の絡みがとても美味しかった。何よりサーモンの新鮮さがなんとも言えない、おかわりしたくなるような美味しさ。シャンパンに合います。
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メイン。焼きそばみたいで、ややジャンクフード感がありますが、これがとても美味しい。えびがプリップリで機内で提供される料理とは思えないような美味しさ。1つ難点を挙げると、シャンパンとはちょっと合わなかったかな、というところか。
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大気汚染で体調がすぐれないので、横になって寝ます。シャンパンを飲んだら寝られるかな、と思ったのが間違いだった。体調を悪化させてしまいました。今回は全ての荷物を持ち込みできているので、荷物から葛根湯を取り出して飲んでおきます。
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それにしてもビジネスクラスは寝てれば着く。本当に、快適な機内空間です。エコノミークラスだったら、薬を取り出すのもちょっと大変だったし。
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シンガポール・チャンギ国際空港に到着しました。半年ぶりのチャンギ国際空港。インドからの道のりではまだ半分以下ですが、半年前にも来た空港。ここまでくると「戻ってきたぞ!」感がとてもすごい。デリーの空港なんかと比べると見違えるほど、綺麗な空港です。
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今日はここチャンギで空港泊です。海外でホテルを予約していないのは初めて。今回はビジネスクラスラウンジ「シルバークリスラウンジ」が利用できるので、そこで仮眠する予定です。
シンガポール・チャンギ国際空港での空港泊
第2ターミナルに到着しましたが、第3ターミナルのシンガポール航空ビジネスクラスラウンジ「シルバークリスラウンジ」に行けば仮眠スペースがあります。そのため、スカイトレインを利用して第3ターミナルへと向かいます。
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年始にここシンガポールへとやってきた際もチャンギ国際空港でスカイトレインを利用しました。このスカイトレイン、とてつもなく便利なんですよね。結構本数が多くて、ターミナル間移動にあたりまえに利用できる。チャンギ国際空港のターミナル配置もうまくて、このスカイトレインでサクッとターミナル間移動ができるような配置になっている。成田空港でワンターミナル化構想が動き始めていますが、チャンギ空港を少しでも参考にしてほしいと思います。
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やってきました。第3ターミナル。前回のシンガポール旅行で最後にお土産を買ったBachaコーヒーもあります。今回はお土産はパスします。
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やってきたのは第3ターミナルのシルバークリス・ラウンジです。ビジネスクラスラウンジとファーストクラスラウンジがあります。残念ながらANAのシンガポール路線にはファーストクラスは設定されていません。また、ANAダイヤモンド会員でも入ることができるのはシルバークリス・ラウンジです。
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よくある空港ラウンジのようなカウンターはない。ちっちゃなカウンターがあるだけかと思いきや、すぐにスタッフの方が歩み寄ってきてくださいます。バンガロールからシンガポールまでのシンガポール航空ビジネスクラスの搭乗券を最初出したのですが、残念ながら到着の際は利用できない様子。ああ、そうなのね、明日の朝ANAのビジネスクラスで出発する予定なんだ、と言ってANAのボーディングパスを出します。
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シルバークリスラウンジに入りました。とてつもなく広い。羽田空港のANAラウンジ(第2ターミナル)と比べて落ち着いており、僕は気に入りました。羽田空港の第2ターミナルは24時間営業が前提となっていないこともあって仮眠室などがありません。が、これくらいはやってほしいところ。
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まず最初に仮眠スペースの確保に向かいます。意外と埋まっていましたが、出入りもあるのでそこまで急がなくてもスペースは確保できたと思います。枕と毛布が使い放題なので、毛布を出して自分の寝床を用意します。無料なのにここまでしっかりした寝床が確保できる、さすがシンガポール航空のラウンジです。
あまりに料理がありすぎるので、夕食はラウンジで十分です。スターアライアンス・ゴールド会員などの上級会員用ラウンジとは異なりビジネスクラスラウンジなので、食事も充実しています。なんなら外のレストランより美味しそうなものがたくさんあります。
食事です。先ほどシンガポール航空のビジネスクラスで食べたい放題食べたばかりなので、今回は控えめにしておきます。ちなみにシルバークリス・ラウンジともなるとお酒も飲み放題ですが、さっきシンガポール航空のビジネスクラスで飲みまくったらえらいことになったので、今回はパス。
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ご飯を食べたので、続いてはシャワーを浴びます。ラウンジ内でシャワーを浴びることができて、そして仮眠スペースもある。ラウンジ内で生活できるようなラウンジ、それがシンガポール航空のシルバークリスラウンジです。
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シャワールームのトイレにはなんと、ウォシュレットがあるではないか。これはすごい。シンガポール航空らしく、ちゃんと歯ブラシなどのアメニティも完備されています。これが無料で使えるなんて、シンガポール航空のビジネスクラスがここまで評価が高い理由がよくわかります。また機会があれば使いたい。
自分の仮眠スペースに戻り、朝まで仮眠します。5時ごろ起きればOKですが、体調がすぐれないこともあるので夜9時ごろには就寝しました。明日はANAのビジネスクラスに乗ってついに、帰国です。
9日目 ANAビジネスクラスで帰国
9日目の今日は最終日、ANAのビジネスクラスで帰国する1日です。インド旅は特に疲れた。ついに帰国する日がやってきたのか、と感慨深い。
早朝からANA便で東京・成田へ
シンガポール航空のシルバークリスラウンジの仮眠スペースはあまりにも快適すぎました。ぐっすりと眠って、5時にセットしたアラーム10分前に気持ちよく、目覚めることができました。本当に過去最強のラウンジです。
ある程度時間には余裕を見てきたので、しっかり忘れ物のないように準備して、ゲートへと向かいます。シルバークリスラウンジ、また使いたい。けど、ビジネスクラス利用者限定だから、ややハードルは高いんだよね。
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ゲートまでやってきました。シンガポール・チャンギ国際空港は搭乗直前に手荷物検査があります。インドみたいに厳しいことはなく、普通にここまで乗り継ぎで通ってきた荷物ならまあまずOK。普通に通過しました。最近やっと、手荷物検査で怪しまれるものがわかってきて、それを事前に出しておくようになってきたので、どこの国に行っても簡単にパスできます。
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シンガポールはまだ暗い。ですが、その暗闇の先にANAのB787-9が見えています。
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搭乗しました。搭乗するとわざわざチーフパーサーさんが「〇〇様、いつもANAをご利用くださいましてありがとうございます」とご挨拶に来てくださいました。最近ではしょっちゅう海外旅行をしているからか。
シンガポール航空のビジネスクラスなんかと比べるとやや機械的な印象を受けるのが、ANAのビジネスクラスです。ちなみにそこの問題意識はANA側にもあったのか、最新のB777-300ERに導入された「The Room」では、建築家の隈研吾氏と共同でデザインが行われています。
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僕は窓側の座席をチョイス、後の席は空いていました。ビジネスクラスの中でも後方の座席であるため、2列か3列しかありません。中央には日本に入国しない、おそらく北米方面へと向かう家族4人組がいます。5歳くらいの子供が頻繁にお父さんのことを呼ぶ。
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離陸してまもなく、朝陽が出てきました。とても美しい。やっぱりこのANAという、安心する飛行機の中で朝陽を見るのは最高です。
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シンガポール発の早朝便では朝食が提供されます。日系のビジネスクラスに乗ったんだから、やっぱり和食をチョイスします。しっかり日本の味付けになっていて、とても美味しい。世界的な評価の中でどうなのかは不明ですが、やっぱり僕は和食が好きなので、日系の航空会社が好きです。
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朝早かったので、ちょっと仮眠をとります。ビジネスクラスはフルフラットになるので仮眠には最高です。ちなみにシンガポール航空のシルバークリス・ラウンジだけでもう、ビジネスクラス分の元はとっている気持ちです。
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昼頃に、軽食を注文しようかなと思っていたらまさかのCAさんから「軽食などございますが、いかがですか」とお声がけいただきました。なんと完璧なタイミングで。昼食にはカレーと香るかぼすをいただきます。
カレーがとてもおいしかった。野菜や果物の風味が口の中に広がる感じ。柔らかい味で、日本人に合わせたようなカレーです。普段から安いカレーばかり食べている僕には初めてで新鮮なカレーでした。
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ビジネスクラスで6時間ちょっとの快適な旅を終えて、無事、成田空港に到着しました。
成田空港でPriority Passで食事
成田空港では自動化ゲートでサクッと入国しました。税関で少し怪しまれた(?)感じで、シンガポールから来たんですか?と質問。いや、シンガポールは入国していなくて、インドから来ました、と言ったら納得した。いやいやいや、シンガポールよりインドから来た人の方が税関は怪しまないといけないだろ、と心の中でツッコミ。早朝にシンガポールを出てくるあたり、日本人は少ないという発想で納得したのでしょうか。
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成田空港では乗り継ぎ時間が4時間ほどあります。まずはずっと更新したかった「成田空港での国際線から国内線乗り継ぎ」の記事を更新するために、乗り継ぎ導線の写真を撮影します。ここはちょっとだけお仕事。
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成田空港でのPriority Passでは最近、すき焼きが食べられるようになりました。海外から帰ってきた後はやっぱり、日本食が食べたい。ANAのA380があと1時間ほどで降りてくるはずです。これを撮影するまでの時間潰しでちょうど良い。
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これが無料、成田空港でのPriority Passは最強です。ちなみに僕は楽天プレミアムカードのPriority Passを利用しているため、来年から回数制限がかかります。今は投資信託への積立なども考慮し、楽天プレミアムカードを利用(年間200万円近い決済)していましたが、今のところプライオリティパスを年間30回以上使っているので楽天プレミアムカードでは採算が合わなくなります。そのため、来年には楽天カードは解約するつもりです。
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30分くらい時間が余ってしまったので、カードラウンジへと向かいます。ビールを無料で飲むことができる以外、ちょっと狭くてそこまで設備もしっかりしていない感がしてしまうラウンジです。まあ、出国審査前のラウンジだから仕方ないか、という感じ。
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ANAのA380が降りてきました。無事に撮影完了です。ANAのA380“Flying Honu”はまだ動画撮影ができていないので、いつかしたい。けど、ハワイは刺激がないし、もういいかな。
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暑いのでとっととターミナル内に逃げます。ビジネスクラス利用の場合、ANA Arrival Loungeが利用できるので、利用します。アライバルラウンジにはしっかりシャワーがあります。が、食事はおつまみ程度です。国内線出発ラウンジを兼用しているため、意外とお客さんはいます。
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ANAラウンジはANAラウンジらしく、カードラウンジと比べると明るくて綺麗で、広々しています。カードラウンジよりは全然、こっちの方がいい。
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時間になったのでゲートへと向かいます。名古屋まではあと一息、最後のフライトです。
ANA便で成田空港から中部国際空港・セントレアへ
ANAの国内線に乗って、セントレアへと向かいます。東京・成田から名古屋・中部へのフライトは過去に1度だけ利用したことがあります。ホノルルからの帰りに利用しましたが、当時よりかなり早い時間帯になりました。というか当時は、1日3本くらい飛んでいてかなり便利だったような。羽田にこれだけフライトを移管したのであれば、せめて羽田を増やしてほしい気もするが、羽田の発着枠的に困難なのか。
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成田空港におけるANAの国内線出発はバス搭乗となります。同じような時間帯に大阪・伊丹行きの設定もあります。昔はB787などが間合運用されていたのですが、今ではB737に統一されてしまっているのがちょっと残念。
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今回のフライトはスターアライアンス塗装の飛行機でした。
最近では羽田空港への移管が進んでいるとはいえ、成田空港の役割もまだまだ大きいです。成田空港の夕方時間帯は、各方面へのフライトが集中します。ユナイテッド航空の北米便がとても多いことに加え、シンガポール航空のロサンゼルス便やエティハド航空のアブダビ便など、本当にいろいろなフライトがあります。
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滑走路の手前で4便くらいを待って、僕たちの飛行機も離陸です。成田空港周辺は空域の問題があるため、ちょっと遠回りしながら名古屋・中部国際空港を目指します。
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富士山が綺麗に見られました。隣に座っていたインド人と思われる人も写真を撮っていたので、うまく場所を譲ってあげました。
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中部国際空港には数分遅れて到着。帰りは名古屋まで名鉄電車で帰ります。名鉄の空港特急・ミュースカイは中部国際空港発着で値上げされたため本当は使いたくないのですが、今回は名古屋駅に戻ってすぐに人と会う予定があるので課金。
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長かったような短かったような、1週間以上にわたる旅が終わりました。インドネシア・インドなどのアジアの旅としてはかなり長い旅でした。今回は観光として魅力が多かったわけではありません。でも、今までの旅の中で学ぶことが最も多かった旅でした。次の海外渡航も計画中です。是非とも楽しみにしてお待ちください。
長い長い旅行日記、最後まで読んでいただき、本当にありがとうございました。
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