今まで各地の観光列車一覧を、細々と紹介してきました。九州、四国、東海ときて続いては東北です!
東北地方の観光列車
リゾートしらかみ
まずはリゾートしらかみから。
リゾートしらかみは1990年台から運転されている、いわばJR東日本観光列車の「要」たるもの。窓の外に流れる海の景色を見ることができるのがこの「リゾートしらかみ」号。
リゾートしらかみは快速列車という扱いなので、青春18きっぷなどでも指定席券を購入すれば乗ることができます。
とれいゆつばさ
続いては「とれいゆつばさ」。このとれいゆつばさの特徴はなんといっても「新幹線版リゾート列車である」ということ。山形新幹線の在来線区間 新庄=福島間を主に結んでいますが、東北新幹線に直通し上野などまで運転されることもあります。
「和」を前面に押し出した車内では、足湯を楽しむこともできます。また、指定席4両のうち3両はお座敷になっており、ラウンジもまたお座敷になっています。
新幹線区間も走行することもあり、外観の形状自体はそのままですが、デザインが変えられています。また、内装はかなり変わっています。
こんな感じで足湯が楽しめます。新幹線の中で楽しむ足湯はやっぱり格別ですね。流れる景色を見ながら足湯に入っているだけで気持ちが落ち着きます。
湯上がりには一服できるよう、足湯の隣の車両の売店があります。ここにお座敷タイプのラウンジ(誰でも利用可)があります。売店でアイスやサイダー、地元の日本酒を購入してのんびりと飲んでみてはいかがでしょう?
この「とれいゆ つばさ」に実際に乗ってきたので、こちらの記事も合わせてご覧ください。
海里
続いては日本海沿線を走る「海里」。この海里の珍しいところは、古い列車を改造して作られた観光列車が多いのに対して、完全に新造で作られたこと。
この海里には、車内にダイニングカーがあります。このダイニングカーで食事を取ることができます。ただし、このダイニングカーはびゅう旅行商品(JR東日本の旅行会社)の専用商品となっていることもあるので注意が必要です。
一部の車両は「ダイニング」として食事を楽しむことができますが、これは旅行商品専用となっています。食事を楽しむのはもちろんいいですが、この「海里」は日本海沿岸を走るため景色がいい。食事を楽しまずとも観光列車ならではの旅を楽しむことができるのがこの「海里」の素晴らしさです。
また、「快速列車」という扱いなので、青春18きっぷや北海道&東日本パスなどといった特急列車不可の切符で乗車することもできます。
リゾートあすなろ
続いては「リゾートあすなろ」。東北地方の中でもやや北を走る列車です。
JR東日本の中でも最北端区間である大奏=八戸間を走る列車も設定されています。大奏=八戸については、海の絶景を楽しむことができます。津軽海峡を眺めながら、のんびりと列車旅を楽しむことができます。
一方の盛岡=宮古間は原則として海沿いではない、内陸部を走ります。日本海や津軽海峡など、海の景色を楽しみながら旅することができる観光列車が多いですが、自然豊かな東北の景色を眺めながら旅することができる列車もあるのです。
TOHOKU EMOTION
続いては「TOHOKU EMOTION」。これは東北の中でもそこそこ有名な観光列車です。
外見は一見、真っ白を基調とした列車なのですが…
車内はこんな感じ。観光列車の中でもこの列車は「食」にこだわった観光列車です。観光列車の車内で、スイーツを楽しむことができる列車なのです。
ただ単にスイーツを楽しむことができるだけではなく、車内はおしゃれなカフェをイメージしたような雰囲気。こんな落ち着いた雰囲気の中で、窓の外に流れる絶景を楽しみながらスイーツを食べることができる、なかなかいい旅の絵ですよね。
SL銀河
続いては先ほどまでのように、車内で食が楽しめるものからは一転、どちらかというと雰囲気を楽しむ観光列車です。
名前の通り、「SL」を使って運行されるのがこの「SL銀河」です。外観が、昔と全く同じでこそないものの、昔のSLと似たようなブルーを基調とした外観となっています。
雰囲気が作られているのは外観だけではありません。外観だけが雰囲気がいいのならば、乗る必要がありませんからね。こんな感じで車内にはソファもあります。なんだか昔の書斎のような、待合室のような、歴史を感じさせるSLとマッチした車内です。
もちろん、座席も雰囲気のあるものです。昔のSLと同様の車内です。ボックスシートとなっているので、ひとり旅で利用するのはちょっと憚られるのかなあってのが残念なポイント。でも、雰囲気がある列車旅を楽しむことができるのでいいでしょう。
SLばんえつ物語
続いては、特に鉄道ファンには言わずと知れた人気SL列車「SLばんえつ物語」。新津から会津若松を結ぶ観光向けのSLです。
ダイナミックなSLとの連結部を楽しむことができる展望デッキを備えます。ここで流れる景色を見れば、前面展望こそ楽しめないものの「SLに乗ってるぞ!」という感じを存分に味わうことができます。中央には木をイメージしたオブジェクトもあって、演出もなかなかいい感じです。
そして、この手の観光列車によくある「ラウンジカー」もあります。この「SLばんえつ物語」、他の観光列車のラウンジカーと大きく異なる点が一つ。次の写真に実はそれが写っているのですがわかりますか?
正解は写真の右奥、赤い何かが見えるでしょう。これ、ポストなんです。なんと列車の車内から郵便物を出すことができるのです。「SL列車の車内で投函した手紙」なんて、なかなかすごいですよね。
POKEMON with YOUトレイン
続いては「POKEMON with YOUトレイン」。JR四国が走らせている「アンパンマン列車」のポケモンバージョンとでも言えましょうか。
外観からポケモンの「黄色と茶色」を基調としたデザイン、そして車内もこの通り。
この通り、ポケモンを全面に押し出したデザインの車内となっています。
この観光列車はどちらかというと、子供連れの家族が乗ることを想定して作られています。こちらもまた、ひとり旅で気軽に乗れる、という部類のものではないのが少し残念です。
フルーティアふくしま
JR東日本の、莫大な数の観光列車を順に紹介してきましたが、これで最後。最後にご紹介する観光列車は「フルーティアふくしま」です。
この列車は「フルーティア」という名前の通り、フルーツなどを使ったスイーツに焦点を当てた観光列車です。
車内はこんな感じ。ソファが並んでいて、ちょっと明るめのデザインのおしゃれなカフェで、景色を楽しみながらスイーツをいただくことができます。
こんな感じ。本格的なスイーツを車内でいただくことができるのが魅力の観光列車です。車内で食事をすることができる観光列車は多くありますが、「スイーツ」に焦点を当てている観光列車はなかなか少ないので、希少な存在ですね。
お座トロ展望列車
最後はJRではなく私鉄の観光列車です。会津鉄道が運転する「お座トロ展望列車」。
この列車は名前の通り、「お座敷」となっている車両が前に、そして「トロッコ」となっている車両が後ろについています。前の車両は大きな前面の窓を備えており、展望を楽しむことができます。
春から秋にかけては、トロッコ列車での風もきもちいもの。東北の雄大な景色を眺めながら、直接かぜにあたり旅をすることができます。会津鉄道は、東武浅草方面から直通運転をしているので、首都圏からのアクセスも特急で、やや手軽に行くことができるのもまた、魅力の一つです。
これ以外の地域の観光列車もご紹介していますのでご覧ください。
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