東海道新幹線が激安!JR東海の“ずらし旅”でのぞみ号などにお得に乗車

中部
中部京都新幹線西日本鉄道関東・甲信越

新型コロナウイルスで蒸発した観光需要を取り戻すべく、JR東海が開催しているキャンペーンが「ずらし旅」。混雑する時間帯の、混雑する列車を避けて空いている列車に限定し新幹線の指定席を格安で発売。また、旅先で利用できるクーポン類も付いてきます。

#ずらし旅 分散型旅行を楽しむコツ|JR東海
さまざまなジャンルのエキスパートたちが“ずらし”の視点から、これからの旅を紹介していきます。旅は、ずらすと、面白い。

いま、お得に東海道新幹線に乗車することができるこのJR東海「ずらし旅」。実際にこの「ずらし旅」の利用方法などをご紹介します。

ずらし旅(東京)のきっぷ

旅行など既に予定で決まっていて、格安で東海道新幹線に乗りたいなら絶対に使いたい旅行パッケージです。

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新幹線が約3割引き!JR東海の「#ずらし旅」

JR東海が旅行会社を経由して発売している「ずらし旅」は、観光庁が提唱する「新しい旅の様式」を受けたものです。

新しい旅の様式「分散型旅行」で密を避けて旅行しよう

新型コロナウイルス感染症により甚大な被害を被った観光業界、そして運輸業界。この蒸発した観光需要を取り戻すべく、観光・運輸関連の各社はさまざまな手を打っています。

その中でも日本の大動脈を担う東海道新幹線で発売されたのが今回紹介する「ずらし旅」。比較的空席が多くなる一部ののぞみ号やひかり号に限定し、格安で切符を発売しています。

新型コロナウイルス感染拡大防止の観点から、ご旅行をご検討の際は、政府およびお住まい、ご旅行先の都道府県の要請をご確認ください。

「分散型旅行」とは、時間や場所が分散された新しい旅のスタイルを促進するキャンペーンで、観光庁が関係事業者と連携して実施するものです。

観光庁サイト: https://goto.jata-net.or.jp/small-travel/

JR東海「ずらし旅」旅行情報サイトより引用

そうすることで、JR側として比較的安価に値段を設定、新型コロナウイルス感染拡大防止の観点からも混雑を避けて旅することができます。

グリーン車プランも用意される

そして、「密を避ける」という観点から、グリーン車利用プランも用意されています(旅行会社によって異なるが、1000円〜2000円の追加料金でグリーン車プランを利用できる)。普通車指定席より、1両あたりの座席数も少なく快適に利用できるグリーン車。ビジネス利用が底堅い東海道新幹線のグリーン車でここまで破格の割引きっぷが発売されることは滅多にありません。

ここから紹介していくように、さまざまな利用条件があります。が、うまく使えばかなりお得で便利な「ずらし旅」。この記事で、使い方を徹底解説します。

なお、実際にこの「ずらし旅」を利用した旅行については、日記として記事でまとめてありますのでご覧ください。

東海道新幹線を、日帰りで・宿泊で格安利用

東海道新幹線を格安で利用できる「ずらし旅」。旅行商品として発売されており、

  • 往復新幹線指定席(追加料金でグリーン車に変更可能)
  • 旅先で使えるデジタルクーポン

がセットになっています。後ほど詳説しますが、指定席は乗り遅れが一切不可など、通常のきっぷとは異なるので注意が必要です。

東海道新幹線を格安で利用できるのが最大の魅力

また、「選べるクーポン」がついてきます。このクーポンについて詳しく紹介します。

「選べるクーポン」が付いてくる

JR東海が販売する「ずらし旅」は、単なる新幹線の往復きっぷではありません。旅行商品として販売されるために安くなるプランなのです。JR東海ツアーズで発売されている格安きっぷ「ぷらっとこだま」なんかもそうですよね(「ぷらっとこだま」はドリンクがついてきます)。

ずらし旅 選べる体験一覧
JR東海の公式サイト。駅/きっぷ/TOICA/エクスプレス・カードのご利用や、企業・IR・採用情報・資材調達などをご案内しています。 このページは、「ずらし旅 選べる体験一覧」のおすすめ旅行などの情報が記載されています。| JR東海

クーポンの一覧はこちらのサイトに掲載されています。

具体的には「東京スカイツリー®天望回廊セット入場券&スイーツ」など。東京スカイツリーの天望回廊って、入場料が2,700円もするんですよ。通常料金なら3,000円近いクーポンです。

東海道新幹線が激安!JR東海の“ずらし旅”でのぞみ号にお得に乗車
東京スカイツリーへの入場券も

もちろん、クーポンを使わなくてはならない、何ていうルールもありません。もちろんクーポン利用権を棄権してもいいのですが、もったいない。観光で使いやすいクーポンが多く用意されているので、是非とも活用したいところです。

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通常の新幹線指定席とは異なるので注意しよう!

JR東海から旅行会社経由で発売されている「ずらし旅」、格安なきっぷですが各種制限があります。特に普段、ビジネスで新幹線を利用している方にとっては「当たり前」のことが制限されていたりしますので注意が必要です。

予約は旅行会社から

予約は旅行会社から行います。2022年5月現在、JR東海の「ずらし旅」を発売している会社は、

  • JR東海ツアーズ
  • JTB
  • 日本旅行
  • 近畿日本ツーリスト
  • 東武トップツアーズ
  • 名鉄観光

の6社となっています。これらの旅行会社の窓口または旅行会社ホームページで申し込みます。JR各駅の「みどりの窓口」や「指定席券売機」、JR東海のネット予約サービス「EX予約(エクスプレス予約)」や「スマートEX」では予約できないので注意してください。

東海道新幹線・N700S系

また、原則として乗車変更が不可です。普段、出張で東海道新幹線を使っていると「手元のスマホで変更可能」だったり、紙のきっぷでも「指定席券売機」「みどりの窓口」で列車の変更が可能です。が、今回の「ずらし旅」は先ほど紹介したように、列車限定型(空席が多い列車に限定することで実現する価格)のため、変更は一切不可となっています。ただしJR在来線の遅延など、JR側に起因する乗り遅れに関しては比較的JR東海は誠実に対応してくれるので、その場合は駅員さんに申し出ましょう。

予約期限は旅行会社によって異なるので注意!

東海道新幹線は通常、直前まで予約することができますがこの「ずらし旅」のきっぷは異なります。旅行会社にツアーとして申し込むことになるため、

  • 東武トップツアーズは2日前まで
  • JR東海ツアーズは4日目前まで
  • 名鉄観光は10日前まで

となっています。それ以外の会社については、2022年5月現在、掲載がないため不明です。

先ほども解説した通り、列車の変更が不可。そして次に解説するように乗り遅れの場合の自由席利用も不可なのでしっかり予定が確定している場合にしか使えないのがちょっとした難点です。

予約期限は旅行会社によって異なるので注意!
東海道新幹線

2023年秋から、チケットレスで乗ることができる旅行パッケージが発売されるそう。これが発売されれば、予約変更も大幅に便利になるでしょう。

列車限定型のきっぷ 乗り遅れの場合、自由席含め利用不可なので注意!

この「ずらし旅」のきっぷで注意しなくてはならないのが「乗り遅れが不可」ということ。通常の新幹線や特急列車の指定席券は、乗り遅れた場合は当日に限り、普通車自由席を利用することができます。

しかし、繰り返しになりますが空席のある列車に限定したきっぷのため実現できる価格。指定列車以外には一切乗車できません。乗り遅れの場合、きっぷは紙屑となり乗車券としての使用もできません

列車番号の下に「▲指定列車以外に乗車時は別途乗車券・特急券の購入が必要」と明記

この場合、別途無割引のきっぷを買うことになるので、注意してください。

列車本数が圧倒的に多い東海道新幹線だが、プランによっては乗り遅れ不可の場合もあるので注意

特に普段、出張などで「とりあえず指定席を押さえておいてのれたら前の列車の自由席に乗る」とやっている場合は注意してくださいね。

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東武トップツアーズで実際に予約してみた

今回、この「ずらし旅」で東京に行ってきました。今回は+1,000円でグリーン車に変更でき、2日前まで予約できる「東武トップツアーズ」を利用しました。予約方法をスクショを交えてご紹介していきます。

「ずらし旅」の行き先を選択

まずはずらし旅公式サイトから日程を選びます。僕はずらし旅公式サイトから予約サイトへ飛びました。

「ずらし旅」の行き先を選択
名古屋発東京の日帰りプラン

僕は名古屋から東京への日帰りプランを予約します。もちろん、関西圏発や首都圏発の多方面へのプランもあります(東海道新幹線のみです)。

「ずらし旅」の行き先を選択
受付中と表示されていたら予約できる

「受付中」と表示されていたら予約できます。あまり多くはないようですが、予約で埋まっている場合は「満席」と表示されます。

列車・座席も選択可 +1000円でグリーン車も

JR東海の「ずらし旅」は、列車限定とはいえ限定された列車の中から自分で列車を選ぶことができます。「ずらし旅」を発売している各社はJRの端末と繋がっているようで、即時予約となります。そのため、「第1希望」「第2希望」などとはならず、確定で、それも座席も指定して予約することができます。実際にスクショで解説していきましょう。

列車・座席も選択可 +1000円でグリーン車も
新幹線列車を選択

往路・復路別々で検索をし、予約をすることになります。まずは希望の時間帯を選択します。朝の時間帯(特に6時代など)は選択肢が多く、8時代〜10時代発のぞみ号などは1時間1本程度しか選択肢がありません。「ずらし旅」という名前の通り、混雑する列車からずらす旅なので仕方ありませんね。

列車・座席も選択可 +1000円でグリーン車も
選択できる列車一覧が出てくる

選択できる列車一覧が出てきます。僕が調べた限り、選択列車によって追加料金が発生することはないようです。

列車・座席も選択可 +1000円でグリーン車も
券売機等と同様、細かに選択できる

券売機で発売される場合と同様に座席の選択ができます。このあと座席表からも選択しますが、券売機で選択できることがほぼ全て選択できると思っていいでしょう。

列車・座席も選択可 +1000円でグリーン車も
座席表から選択

座席表から選択します。行きは午前、日の出ている時間帯なので富士山が見えるE席に。

列車・座席も選択可 +1000円でグリーン車も
グリーン車を選択

グリーン車も同様に予約できます。グリーン車を選択すると「+1,000円」となります。追加料金は1,000円です。ビジネス需要が堅い東海道新幹線が、これだけグリーン料金を割り引くのは滅多にない。

列車・座席も選択可 +1000円でグリーン車も
グリーン車も座席を選択できる

もちろん、グリーン車でも座席表から選択することができます。

列車・座席も選択可 +1000円でグリーン車も
座席の選択が終わった状態

座席の選択が終わりました。「座席を確定する」を押さないと進めないので注意してください。

列車・座席も選択可 +1000円でグリーン車も
選択列車の確認

列車を選択したので確認します。東武トップツアーズのアカウントがあると予約がスムーズに進みます。予約の際に登録することもできたと思います。

列車・座席も選択可 +1000円でグリーン車も
予約の各種確認

予約についていくつか確認事項があります。通常のJRのきっぷではなくツアー扱いなので仕方ありません。

列車・座席も選択可 +1000円でグリーン車も
料金の確認

料金が表示されるので確認します。グリーン車を選択した場合、この料金には追加料金も含まれます。

列車・座席も選択可 +1000円でグリーン車も
取消料などに関する案内も確認

旅行パッケージなので確認事項をいろいろと。「ずらし旅」は新幹線の変更等が一切不可、そして取消料については新幹線の指定席の取消料ではなくツアーの取り消し料に準ずるので確認が必要。

列車・座席も選択可 +1000円でグリーン車も
確認したら申し込みへ

確認したら申し込みへ進みます。

列車・座席も選択可 +1000円でグリーン車も
最終確認

最終確認です。日付や新幹線の時間が違ったら大変なことになるで、再度確認しましょう。特に日付などは注意。

列車・座席も選択可 +1000円でグリーン車も
申し込みが完了

申し込みが完了しました。続いては支払いときっぷの受け取りについてです。

旅行会社にクレジットカードで支払い 受け取りはJR指定席券売機で

支払いは原則、旅行会社に支払いをします。

旅行会社にクレジットカードで支払い 受け取りはJR指定席券売機で
クレジットカード情報の入力

東武トップツアーズももちろん、クレジットカードの支払いに対応しています(というか、クレジットカードでの支払いに対応していない旅行会社は聞いたことがない)。

旅行会社にクレジットカードで支払い 受け取りはJR指定席券売機で
支払い情報の最終確認

支払いが完了すると、予約済みとして表示されます。これで予約は完了です。

旅行会社にクレジットカードで支払い 受け取りはJR指定席券売機で
券売機で簡単に受け取ることができるQRコード

しばらくすると、僕の場合は翌日になると「きっぷの準備ができました」との連絡が来ました。申し込みの時点で座席は確約されるわけですが、特別な要望を書く欄もあるので一応、人の手で確認しているのだと思います。

QRコード(写真の赤囲みの部分)をタップするとQRコードが表示されます。

旅行会社にクレジットカードで支払い 受け取りはJR指定席券売機で
QRコードが表示される

きっぷ類が郵送されてくることはありません。JR東海の指定席券売機で受け取ることができます。指定席券売機で「旅行会社で予約したきっぷの受け取り」から、QRコードをかざすことで発券できます。

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