ANA A380「フライング・ホヌ」エコノミークラス 東京・成田→ホノルル線 搭乗記

ハワイ
ハワイ飛行機

今回のハワイ旅行はANAの超大型機A380「フライング・ホヌ(Flying Honu)」のエコノミークラスを往復利用しましたので、その体験を記事にしていきます。実際に搭乗してみて、エコノミークラスでも非常に快適でした。

ANA A380「フライング・ホヌ」エコノミークラス 成田→ホノルル線 搭乗記
ANAのA380”Flying Honu”-成田国際空港にて

今回はこの東京・成田からホノルルへA380「フライング・ホヌ」を利用した際の様子を詳しく紹介します。

便名路線出発時刻到着時刻2025年1月以降
NH184成田→ホノルル20:108:45毎日運航
NH183ホノルル→成田11:3514:50毎日運航
NH182成田→ホノルル21:3010:05火曜、金曜、日曜運航
NH181ホノルル→成田13:0016:15火曜、金曜、日曜運航
2024年現在のダイヤ ホノルル→成田は翌日着

2025年1月以降の閑散期において、東京・成田〜ホノルル線のA380使用便は週10往復に減便されることとなりました。閑散期以外においては1日2往復しています。

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搭乗から離陸へ 超大型機だからか、早めの搭乗開始

通常のANA運航便では、30分前ごろに搭乗が開始されます。しかしこのホノルル線は乗客が多かったためか、搭乗開始はけっこう早かった。50分前に搭乗が開始されました。

出発50分前に搭乗開始

成田空港でA380に対応しているゲートは、15,26,45,46,54,66,67,68,96の9つのゲートです。ANA便は第1ターミナルから出発するため、45,46,54の3ゲートのうちのいずれかから出発します。ANAは54番ゲートが多いですが、僕が搭乗した日は45番ゲートからの出発でした。

20:10発のANA184便は、19:20ごろには搭乗が始まりました。僕はそんなに焦っていなかったので、人が減ってきた19:40ごろに搭乗。

もちろん、優先搭乗の案内がありますが、利用している人は意外と少ない。ホノルル線は、特にエコノミークラスにおいては、他の路線と比べてビジネス需要が少なく、意外と優先搭乗をする人はいないよう。

搭乗開始時刻ごろにはかなり並んでいましたが、搭乗開始後15分も過ぎればほぼ並ばずに搭乗できます。並ばなくても出発30分前くらいには機内に入れると思っていいでしょう。

ANAのホノルル行きA380出発前の成田空港のゲート
成田空港45番ゲートから搭乗

搭乗後、出発前に機内のトイレを使っている人もいました。国際線では搭乗開始から出発までがやや長いので特に注意などはされませんが、できれば搭乗前にお手洗いは済ませておくのがベターです。

普段国内線に乗りなれている人からしたらかなり早めの搭乗開始。超大型機で人数も多いので、焦らずゆっくり搭乗しよう!

A380 Flying Honuに搭乗し、着席。出発

搭乗ゲートを通り、飛行機へと乗り込みます。ゲートの位置にもよりますが、45番ゲートでは飛行機を正面から見ることができる。

ANA A380「フライング・ホヌ」エコノミークラス 成田→ホノルル線 搭乗記
当時使っていたカメラはいいものとは言えず、ノイズが気になる…

飛行機に搭乗し、着席しました。搭乗時点で機内アメニティが各座席に置いてあります。アメニティの準備はANA運航国際線では通常通りのサービスです。ホノルル線だからといって特別な用意はありません。

機内のアメニティとして、次のものが準備されています。エコノミークラスについては主に4点用意されていて、

  • ブランケット(全身にかぶれるくらい大きくて、けっこうあったかい)
  • 枕(僕は腰の後ろに置いていた)
  • ヘッドホン(ファーストクラスなどと違ってノイズキャンセリングはない)
  • スリッパ

が用意されています。ブランケット以外については持ち帰り可能です。スリッパやヘッドホンは持ち帰っていいです、と袋に書いてあります。

A380 Flying Honuに搭乗し、着席。出発
ANAのA380 Flying Honu3号機-別の日に撮影

ANAのハワイ便のボーディング・ミュージックは「Mele A Ka Pu`uwai」

ANAのハワイ便では、のBording Music(搭乗時の音楽)が他のANA便とは違います(A380″Flying Honu”だけではなく羽田発着の便も同様のようです)。

ANAでは基本的に葉加瀬太郎さんの「Another Sky」が搭乗時にかかっていますが、ハワイ路線(東京・成田/羽田〜ホノルル線)に関しては Keali`i ReichelさんのMele A Ka Pu`uwaiという音楽がかかっています。

Keali´l Reichel - Mele a ka pu´uwai - HD
Ich liebe diese Stimme.

搭乗時からハワイを感じられるように、というサービスのようです。非常にありがたいサービスですが、ホノルルから成田への便ではこれを聞くと逆に「日本に帰りたくないな~」って思ってしまうんですよね。何よりAnother skyは、旅が終わって今から家に帰るというときの安心感というか、ふっと気の抜ける感じを出してくれる。そういう意味でも帰りはAnother Skyが良かった。

エコノミークラスとしては普通のアメニティ。質こそ大したものではないものの、機内で必要とされるものが、機内で必要とされるクオリティに合わせて用意されている。不便は感じない!さすが日系航空会社!

ANAの国際線機材としてもかなり新しい部類に入るA380。各座席には13.3インチ、エコノミークラスとしては世界最大級のモニターが完備されています。また、モニターの下部にはUSBポートが完備されており、スマートフォンの充電に利用することができます。

ANAのA380"Flying Honu"成田空港出発前。機外カメラから。
尾翼カメラ

もちろん、各座席にはコンセントも用意されています。日本のコンセントはもちろん、海外のコンセントタイプにも対応したユニバーサルタイプのコンセントです。

エアバスの最近の機材では、垂直尾翼の先端にカメラが設置されています。僕は、飛行機全体を見渡すことができるこのアングルが一番好きです。

定刻通り飛行機は離陸

飛行機は定刻通りドアを閉め、動き出しました。ハワイ便は観光客が圧倒的に多いため、ノーショー(予約をしていながらも実際には乗らない乗客)が圧倒的に少ないです。9月の平日だったにも関わらず、超大型機A380はほぼ満席で出発します。

ANA A380「フライング・ホヌ」エコノミークラス 成田→ホノルル線 搭乗記
ノイズがひどくてすみません

日本発のハワイ便は出発が夜のため、なかなか外が見えない。この時はまだ古いカメラを使っていたので画質が絶望的です。ごめんなさい。

飛行機は順調に誘導路を進み滑走路へ。予定通り離陸です。超大型機でありながらエンジンを4発積んでいることもあり、離陸の時もごくごく普通の飛行機の感覚でした。

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離陸後すぐに夕食の機内食サービス

離陸し、安定飛行に入るとすぐに機内食のサービスが始まります。長距離路線では一部、かなりのんびりと機内サービスを行うこともありますが、ホノルル線はそこまで長くありません。また、深夜便となることもあって、大急ぎでサービスが行われます。

ANA A380の機内食やドリンクは?

離陸後すぐ、ドリンクの提供が始まります。時差ボケ対策として、僕はこの時点で時計をホノルルに合わせ、その時間を意識して機内は過ごしました。これが効果があったのか、単に短時間睡眠に強かったのかわかりませんが、ほとんど時差ボケはありませんでした。ホノルルと日本の時差は19時間あります。ただ、日付変更線を超えるので、実際には「5時間」の差があって、日本の方が1日進んでいる感覚です。

僕は、特に行きの便は早く寝たかったので前のほうの座席を指定しました。そのおかげで、素早くドリンクサービスや機内食サービスを受けることができました。

超大型機であるA380は機内食やドリンクのサービスに時間がかかります。前のほうの座席を予約しておくのがおすすめ。ただし現在、ANAでは座席指定に別料金がかかるので注意が必要です。

ANAは外資系航空会社と比べてサービスに力を入れている。サービスは確かに良いのですが、その分食事の提供が遅い。今回のフライトの中で最大の不満が、機内食の提供の遅さです。

機内食をもらわずに寝るべきだという考え方もありますが、そのような人はいませんでした。周りが機内食を食べている中で寝るのはレストランで寝るようなもので、寝るほうも寝にくいでしょう。

機内食配布には少し時間がかかるので、早く寝たいなら前のほうの座席を予約しよう!

ANA A380「フライング・ホヌ」エコノミークラス 成田→ホノルル線 搭乗記 機内食
機内食(1食目)

提供が遅いことだけが不満ですが、機内食はかなり十分な量と質でした。一緒に行った友人も「こんなおいしい機内食は食べたことがない」と冗談抜きで言っており、僕もそう思いました。

これこそ少し高めの運賃設定になりがちな日系航空会社を使うメリット。特に写真下段の料理は機内食特有の味(まずいわけではないし、インスタントとも違うが…)が出ているだろうなと勝手に想定しながら食べましたが、そのような味がほとんどありません。特に右下2品は美味しかったです。地上で食べるものと全く同じ。お米はさすがに機内食の味が少し出ていましたが、今までに利用した機内食の中では断トツで美味しかったです。

ANAのハワイ便の機内食については、こちらの記事で詳しく解説していますのであわせてご覧ください。

機内食を食べたら温かい飲み物のサービスも

機内食サービスの前後にドリンクサービスがあります。僕はANAのコーヒーが大好きなんですが、寝れなくなることを防ぐためにコーヒーは飲みませんでした。アップルジュースをいただきました。普通のアップルジュースです。

ANAのA380"Flying Honu"機内で配布される特別仕様のカップ
ドリンクのカップ

また、機内食にペットボトルの飲料がついています。これでホノルル到着までは十分です。しかし、機内食の回収が終わった後、温かい飲み物が配られます。僕は緑茶を頂きました。この時に軽い朝食も配布されます。パンケーキが入っていました。僕は着陸前に、「これは朝食だ」と脳に言い聞かせて食べました。これも時差ボケ対策になったと思います。

エコノミークラスは人数が多いのに充実の機内食クオリティ!意外と量もあるので機内食を当てに何も食べていなくても大丈夫!

機内消灯、就寝

機内食サービスが終わると機内の照明が少しづつ落とされます。僕はそれと同時に寝ました。ここで寝ていたおかげで時差ボケもほとんどなくハワイを満喫できました。映画を観て過ごしている方もいますが、ここでは寝るべきだと思います。時差ボケが全然違ってきます。

ANAのA380"Flying Honu"の機内
消灯前の機内の様子

機内食の提供が終わり、やや落ち着いた雰囲気の機内です。機内食の回収が終わってから30分後くらいに、機内の照明が落とされます。

ANA A380「フライング・ホヌ」エコノミークラス 成田→ホノルル線 搭乗記
寝ているお客さんも

機内では映画を観ているお客さんもいれば寝ているお客さんもいます。深夜便であるため、しっかり寝ていた方が良いでしょう。

ANA A380「フライング・ホヌ」エコノミークラス 成田→ホノルル線 搭乗記
機内の様子

この写真は明るさをだいぶ上げていますが、機内はかなり暗くなります。超大型機でお客さんが多いながらも、しっかり寝られるように配慮してくださいます。

少しバタバタするけど、就寝できるよう配慮してくれる!しっかり寝よう!

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ホノルル線から見られる夜明け 飛行機はホノルルへ到着

エコノミークラスは夜明けの頃に寝る人が多いです。機内に日が差してくると他のお客さんの迷惑になると考え、ギャレーのほうで夜明けを見ていました。キムタク主演の「グットラック」というドラマの最終話でのエピソードがあったので、ホノルル線で夜明けを見てみたかったからです。

日本→ハワイ路線では進行方向左手から日の出が見られる

日本からハワイへ向かう路線では、進行方向左手に日の出が見られます。日の出を見たいのであれば左の座席を取るのがオススメです。

A380には飛行機の外を映し出すカメラ映像もあるのでモニターで外の様子をチェック。日の出のタイミングを見計らって、ギャレーの方へ出て行くことにしました。

ANA A380「フライング・ホヌ」エコノミークラス 成田→ホノルル線 搭乗記
少しづつ明るくなってきた

少しづつ明るくなってきました。そろそろ日の出の時間になりそうなのでギャレーの方に行って日の出が見たい。

ギャレーで客室乗務員さんと共に日の出をみる

ギャレーのほうで朝日を見ていたら客室乗務員さんたちに話しかけられました。客室乗務員さんたちは忙しいのか、あまり見たことがないようでした。「札幌に行ったときの夕日がとてもきれいで忘れられないので、今回は朝陽が見たいと思いまして」と言ったら客室乗務員さんたちも一緒になって見て、僕と数人の客室乗務員さんで盛り上がっていました。

ANA A380「フライング・ホヌ」エコノミークラス 成田→ホノルル線 搭乗記
日が出てきた

A380ならではの、片側2発のエンジンの先に、朝日が見えてきます。下には太平洋の海が見えています。

ANAのA380 Flying Honuから見える朝日
ANAのA380 Flying Honuから見える朝日

とても美しい。ANAの優しい客室乗務員さんたちにちょっとおつまみをいただき、自分の座席へと戻りました。

ANA A380「フライング・ホヌ」エコノミークラス 成田→ホノルル線 搭乗記
着陸前

やがて機外は明るくなり、しばらくしてハワイ諸島が見えてきます。ハワイ諸島といってもこれがオアフ島だろうな、としか分かりませんでした。これがオアフ島だろうな、と思っていたら着陸したので「やっぱりこれがオアフ島だったな」と。

機内から見る夜明けは絶景。国内線ではなかなか見られない夜明け!

ホノルル ダニエル・K・イノウエ国際空港へ着陸

だんだん高度を下げ、ホノルルに到着しました。スムーズな着陸でした。が、後から考えてみると、帰りの成田着陸より少し荒かったかなと思います。とはいえ、過去に中国東方航空で経験したような、着陸でバウンドするようなことはなかったので、そこまでではありませんでした。全然許容範囲内です。

着陸
だんだんと高度を下げ、オアフ島に近づく

地上走行もスムーズで、無事ゲートに到着。ゲートから入国審査までは少し遠かったように思います。あと、成田空港に比べて誘導路の整備が良いのか、ガタガタとした揺れはほぼ感じられませんでした。

ANA A380「フライング・ホヌ」エコノミークラス 成田→ホノルル線 搭乗記
ハワイ州が見えてきた

さらに高度を下げ、飛行機の機内から下にある家がはっきりと見えるようになってきました。この頃になると、ベルト着用サインが点灯し、いよいよ着陸に向けた体制に入ります。

ANA A380「フライング・ホヌ」エコノミークラス 成田→ホノルル線 搭乗記
パール・ハーバー(真珠湾)が見えてきた

着陸直前には、進行方向左手にパールハーバー・真珠湾が見えてきました。パールハーバーが見えてくるとまもなく、ホノルルに到着です。

ホノルルに到着したANAのA380"Flying Honu"の尾翼カメラから
ホノルルに到着

夜が明け、気づけば明るくなったホノルルに到着。日本から7時間以上、ついに楽園に到着!

ANAの超大型機・A380「Flying Honu」の旅の評価は高かった。まず、エコノミークラスなのに十分なアメニティやモニターによるエンタテインメントがあったことが挙げられます。機内食もとても美味しかった。さらには客室乗務員さんと喋ったことも大きな思い出になりました。

ハワイ・ホノルルを満喫しよう

今回の記事では、ANAがハワイ路線専用の機材として導入したA380″Flying Honu”について詳しく解説しました。ホノルル・現地での移動方法などについても解説した記事を作成、ご好評をいただいています。

また、A380で到着したここダニエル・K・イノウエ国際空港(旧・ホノルル国際空港)から、ホテルの点在するワイキキエリアまでの移動手段についての記事は好評をいただいております。あわせてご覧ください。

さらに、帰国便ホノルル→成田便の記事をはじめとした様々な記事を公開しています。あわせてご覧ください。

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コメント

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