道央で最大の都市である旭川。主に東京などからの玄関口となっているのが旭川空港。この旭川空港を、実際に利用してきましたので徹底的にレビューします。
なお、旭川空港から名古屋・中部国際空港への便については別に記事を作成していますので、しばらくお待ちください。
旭川空港でお土産を購入しよう!グルメを楽しもう!旭川空港内の店舗
まず初めに気になるのが、「旭川空港でお土産を購入できるか」「旭川空港でグルメを楽しむことができるか」。まずはこの点について解説します。
旭川空港は直結する国際線ターミナルにもお土産が充実
旭川空港にはお土産が充実しています。国内線の保安検査場すぐ横からアクセスできる国際線ターミナルにお土産ショップが多数あります。
ANAは夏季の名古屋・中部国際空港便しか就航していないのに、ANA FESTAがあります。AirDoとのコードシェアで1日4便飛ばしているからでしょうか。
それ以外にもお土産を扱っているショップが数店舗あり、これらのお店でお土産を購入することができます。
旭川空港でグルメも楽しもう フードコートで北海道の食を
旭川空港はグルメも充実しています。
国内線ターミナル、場所的には、国内線の出発保安検査場に対してお土産ショップの反対側に、フードコートがあります。
旭川ラーメン、そば、海鮮丼、とんかつなど、様々なグルメを楽しむことができます。
フードコート内の様子です。木が多用されており、落ち着いた雰囲気です。
僕は到着したのが昼前だったので、ここで海鮮丼をいただきました。どのお店でもクレジットカードが使用でき、メニューも充実しています。
待合スペースもそれなりにある
旭川空港には待合スペースもあります。1階が到着ターミナル、2階が出発ターミナル、3階が待合室および展望デッキとなっています。なお、出発保安検査通過後のエリアにはカードラウンジ「大雪」もありますが、このカードラウンジについては後ほど紹介します。
発着する飛行機を眺めながら、時間を過ごすことができます。バスなどで空港に到着し(1階)、そこから飛行機に搭乗する(2階)までの動線上ではないため、静かで落ち着いた時間を過ごすことができます。マッサージチェアもあります。
3階には待合室もあります。昔は何かのラウンジだったのだろうか、それともレストランか何かだったのだろうか、という作りです。
ここではパソコン作業などもできるように、コンセントが設置された座席があります。
フードコートにもコンセントが設置されているので、旭川空港では充電に困ることはあまりないでしょう。
旭川空港の保安検査通過後の待合室の様子
旭川空港の保安検査通過後の待合室の様子です。
保安検査通過後のエリアにもベンチがあり、ここで出発までの時間を過ごすことができます。座席は、空港の待合室としては普通ですが、B767という250席の機材がメインの旭川空港にとっては、やや少ない気もします。
座席は革張りになっています。当面はこの座席を使うことと思いますが、新千歳空港などと経営統合・民営化をし「北海道エアポート株式会社」となったため、いづれは統一されていくことと考えられます。
旭川空港へのアクセス バスでのアクセスがメイン
続いては、旭川空港へのアクセスを解説します。どのバスも予約不要で利用できます。
旭川駅からはバスが多数運転
旭川市の中心地である旭川駅周辺からは、バスが運転されています。
旭川駅から旭川空港へのバスは旭川電気軌道の「旭川空港バス」と、ふらのバスの「ラベンダー号」があります。ふらのバスの「ラベンダー号」は、旭川から旭川空港・美瑛駅を経由して富良野市街へと向かうバスですので、メインは旭川電気軌道の「旭川空港バス」になります。
旭川空港はそこまで飛行機の発着が多い空港ではないため、飛行機の発着時間に合わせてバスが運転されています。旭川空港のバスは飛行機の出発1時間15分前に空港に到着するように設定されています。
旭川空港を発着する東京・羽田便はAirDo、JALともに全便がB767(250席程度)であるのに対し、50席程度のバスがやってきます。そのため、結構混雑する。僕は窓側が空いておらず、通路側の座席に座りました。
富良野・美瑛方面からもバスが運転
さらに旭川空港へは、富良野・美瑛方面からのバスも運転されています。先ほども触れたふらのバスの「ラベンダー号」です。
この「ラベンダー号」は、
旭川駅ー旭川空港ー美瑛駅ー富良野駅
の順に停車します。旭川空港から美瑛・富良野方面へ行く場合、旭川空港から利用することになります。
なお、旭川電気軌道バス、ふらのバスともに旭川空港と旭川駅に券売機が設置されています。キャッシュレス専用の券売機も設置されているので、これを使用すればあらかじめクレジットカードやICカードでバスのきっぷを購入できます(バス車内では交通系ICカードを含め、支払いにキャッシュレスは使用できません)。
駐車場もたくさん
旭川空港へは車でアクセスする人も多いため、駐車場も設置されています。
1泊あたり500円で駐車場を利用することができます。
2泊か3泊くらいなら、バスより自動車の方が便利かもしれません。詳しくは公式サイトもご確認ください。
レンタカーも充実
旭川空港周辺には、美瑛や富良野など、有名な観光地が広がっています。これらの観光地へのアクセス手段として、レンタカーも用意されています。
旭川空港の周辺には主に、
- タイムズレンタカー
- オリックスレンタカー
- トヨタレンタカー
- ニッポンレンタカー
- 日産レンタカー
などがあります。また、空港から無料送迎が用意されているレンタカーとして、
- バジェットレンタカー
- ワールドネットレンタカー
などがあります。
旭川空港のラウンジ「大雪」
続いては旭川空港の空港ラウンジ「大雪」のご紹介です。
旭川空港のカードラウンジ「大雪」は保安検査後にある
旭川空港にはカードラウンジがあります。カードラウンジ「大雪」は、保安検査通過後のエリアにあります。
旭川空港のラウンジはアメリカンエクスプレスカードが使用できないなど、提携カードが少ないです。詳しくは公式サイトをご確認ください。
なお、提携カード以外でも有料で使用することができます。
対象者 | 料金(税込) |
---|---|
カード会員様及びカード会社規定による同伴者 | 無料 |
上記以外の同伴者(ご本人様負担の場合、13歳以上) | 1,100円 |
3歳以上13歳未満 | 550円 |
3歳未満 | 無料 |
ラウンジ「大雪」の内部の様子を紹介!
実際にラウンジ「大雪」を使用してきたので、その様子を紹介します。
内部の様子です。ソファの座席が20席ほど、カウンター席が5席ほどとなっており、あまり広いわけではありません。
ソファーはこんな感じ。木材が使われており、落ち着いた雰囲気になっています。
座席にはコンセントとUSBポートが備え付けられています。出発までの時間に、スマートフォンやパソコンなどを充電することができます。
無料のソフトドリンクサービスです。どこの空港のカードラウンジにもある、ドリンクバー形式の機械です。
朝の時間だったため、コーヒーをいただきました。
カウンター席があるため、出発までの時間を使ってパソコン作業などをしたい場合はこちらを使うと良いでしょう。
ANAラウンジやJALサクララウンジなどはない
旭川空港には、ANAラウンジやJALのサクララウンジなどはありません。
ANAについては夏季の名古屋・中部便以外では自社運航便を設定しておらず、AirDoによる運航に任せている状態です。JALは毎日4便を東京・羽田空港に飛ばしていますが、ここ旭川空港にはラウンジは必要ないとの判断でしょうか。
旭川空港から各地へ 名古屋・大阪へは季節限定運航
旭川空港から就航している路線は、通年設定は東京・羽田空港のみです。しかし、夏季には季節便も設定され、名古屋や大阪への直行便も設定されます。
旭川空港から東京・羽田空港へはAirDoとJALが運航
旭川空港から通年で就航しているのは東京・羽田空港のみです。東京・羽田〜旭川路線は、JALが4便、ANAとコードシェアしたAirDoが3便の合計7便が設定されています。通常のスケジュールでは、すべての便がB767での運航です。
B767は250席クラスの飛行機であるため、それなりに大きな機体です。
なお、旭川空港には2023年現在、国内のLCCは就航していません。国際線は一部、LCCが就航しています。東京や名古屋からのLCCも、Peachなどが飛ばして欲しいところです。
名古屋・中部国際空港へはANAが季節便を運航
旭川空港へは、名古屋・中部からの直行便が季節限定で就航しています。僕は今回、このANAの季節便を利用して、旭川空港へと向かいました。2023年のダイヤでは、
- ANA325便 名古屋・中部9:00→旭川10:45
- ANA326便 旭川11:25→名古屋・中部13:20
となっています。朝、名古屋を出て旭川へ、昼前に旭川を出て名古屋へと向かいます。ダイヤを見る限り、名古屋へ戻った機材は続いては名古屋〜函館を往復しているようです。運航期間は、2023年は7月14日から9月末までとなっています。
コロナ禍以前は通年運航でしたが、コロナ禍でしばらく運休、2023年に数年ぶりの復活となりました。実際に利用しましたが、休日となると搭乗率は9割を超えているように感じます。帰り(旭川→名古屋・中部)は平日の利用でしたが、こちらも搭乗率は5割といったところ。平均して6割〜7割程度であるため、フルサービスキャリアであれば採算が取れているのではないか。今後の再通年化にも期待したいところです。
名古屋・中部〜旭川路線は、ANAの地方路線で活躍するB737で運航されます。
大阪・伊丹空港へはJALが季節便を運航
大阪・伊丹空港へも直行便の通年就航はありませんが、こちらはJALが季節便を運航しています。
- JAL2111便 大阪・伊丹7:05→旭川9:00
- JAL2112便 旭川9:45→大阪・伊丹11:45
2023年の運航期間は、8月1日から8月31日までとなっています。こちらの路線も、JALのB737で運航されます。
季節便が運航される日程以外では、JALは乗り継ぎ運賃が充実しているので、東京・羽田空港での乗り継ぎを利用することになります。
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