多くの乗客が行き来する東京〜名古屋。東海道新幹線での移動がメジャーになっていますが、高速バスも走っています。
東京〜名古屋を結ぶ高速バスは1時間に1本程度は確保されており、本数も多い。そして乗客も多いことから2階建バスも運転されます。今回は東京から名古屋までJR東海バスの高速バス「新東名スーパーライナー」で移動。2階建バスの2階最前列を実際に利用してきたので、その様子を紹介します。
新東名スーパーライナーの2階建バスには、実際に乗車してその様子をまとめたVlogを撮影しました。こちらも合わせてご覧ください。
新東名スーパーライナーの座席や車内設備
まず初めに新東名スーパーライナーの座席や車内設備の紹介です。今回乗車したのはスカニア製二階建てバス「J-InterCity DD」です。
この2階建バスは車両によって多少の違いはありますが、今回乗車したのは2階が「クレイドルシート」となっているタイプの車両です。
便によって異なる ビジネスシートやクレイドルシートを設置
新東名スーパーライナーは便により、設置されている座席が異なります。今回乗車した便は、2階席が全てクレイドルシート(横3列配列の座席)になっていました。一部の2階建バスは最前列が「ビジネスシート」となっています。
クレイドルシートは横3列の座席で、ひろびろとしています。座席自体は黒地に白のデザインで、落ち着きのあるデザインになっています。
リクライニング時には座面が前に移動するため、背もたれを倒している以上に快適。また、レッグレストと可動式の枕が装備されているため、移動時間を快適に過ごすことができます。
座席の設備などについて詳しくは、後ほど写真を用いて丁寧に紹介しようと考えていますので、お待ちください。
一部の「新東名スーパーライナー」は2階建バスで運転
新東名スーパーライナーは、一部の列車が2階建バスで運転されます。2階建バスで運転される便はあらかじめ決まっており、時刻表を確認すればわかります。2024年現在、2往復が2階建バスで運転されています。
普通の平屋のバスと比べて2階建バスは座席が豪華です。車内空間が広いため、豪華な座席を配置する傾向にあります。その分、運賃は上がることになりますが、長時間乗車となるバスでこの座席の広さはとても重要です。
新東名スーパーライナーでオススメの座席は2階席
新東名スーパーライナーを利用する場合、オススメは2階建バスの2階席です。前節でも解説した通り、2階建バスは車内が広いため豪華な座席を配置することができます。
2階建バスでは1階席より2階席の方が良いシートが配置されていることが多いです。「クレイドルシート」や「ビジネスシート」は特に快適で、5時間越えの高速バスでも快適に利用することができます。
また、3列シートであれば多くの場合、座席と座席の間にカーテンがついています。音は漏れますが周りの目線を気にする必要がなく、ほぼ個室感覚で移動することができます。新幹線での移動ではこれだけの個室感覚で移動することはまずできないと考えると、ここまでいい座席はなかなかありません。
ということで長くなりましたが、2階席が快適なので非常にオススメです。
新東名スーパーライナー(クレイドルシート)の座席を徹底紹介
新東名スーパーライナーの2階席「クレイドルシート」に実際に乗車してきました。2階の前方に設置されている「ビジネスシート」については多数の記事がありますが、このクレイドルシートについては記事がほぼない。ということで、クレイドルシートの座席の様子を徹底的に紹介します。
2階建バスの2階席は3列シートで快適
2階建バスの2階席はクレイドルシートになっています。クレイドルシートは横3列の座席が並んだ座席で、座席のスペースもかなり広くなっています。
座席幅が広いだけではなく、座席の間にカーテンが完備されているのも大きい。実際に走行中は、ほとんどの方がカーテンを閉めてほぼプライベートな空間として座席を利用していました。
各座席には電源を装備 頭上には読書灯も
新東名スーパーライナーの各座席には電源が装備されています。ただし電源は100Vのコンセントではなく、USB-Aタイプの電源となっています。僕自身もUSB-Cを使っているので、ちょっとびっくり。ここは気をつけたほうがよさそうです。
また、夜行バスとして使用されることもあり、座席ごとに照明や空調が調整できるようになっています。各座席に読書灯が設置されています。
これらの空調設備や読書灯などは昼行バスでも通常通り利用できます。特に、カーテンを閉めて乗っているお客さんがほとんどなので、ほぼ個室空間で電気まで操作できるのはとても便利です。
車内ではWi-Fiサービスも利用可能
さらに車内では、Wi-Fiサービスが利用できます。バスに限らず、列車などの公共交通機関の車内で利用できるWi-Fiサービスは安定しません。JR東海バスのWi-Fiもやや不安定でした。
東京都内の首都高速などでは比較的安定しています。一方、新東名高速道路などの山間部に行くとややつながりにくい印象。高速道路はしっかりモバイル通信が整備されているはずなのに、どうしてこんなにつながりにくのだろうか。
実際にWi-Fiのスピードを測定した結果です。車内でのフリーWi-Fiともあって、スピードはそこまで出ません。ただ、新幹線などとは異なり、お客さんの人数の増減が少ないため、スピードはそこまで変わらない印象です。
新東名スーパーライナーの乗り方や予約方法を解説
続いて新東名スーパーライナーの乗り方や予約方法を解説します。今回乗車した2階建バスは、通常の東京・新宿〜名古屋の高速バス便として運転されています。
新東名スーパーライナーはWEBでの予約が便利でおトク
新東名スーパーライナーの予約は、WEBを用いるのが便利です。JR東海バスでは「高速バスネット」での予約を推奨しており、JR東海バスの公式サイトから時刻検索してもこの「高速バスネット」で予約することになります。
高速バスネットを利用して予約すれば、座席表を見ながら予約することができます。2階建バスの場合、1階席と2階席どちらも予約できるので、2階建バスであるか否かを確認することもできます。
なお、今回僕が利用した2階建バスの最前列は、一部の割引運賃でブロックされていました。早割などでは利用できなくなっているので、注意してください。なお、支払い前に運賃を選択して座席表の確認までできるため、2階の最前列を指定できるか否かを確認してから支払いをすることになります。その点は安心して利用できます。
新東名スーパーライナーの時刻表
新東名スーパーライナーの時刻表です。新東名スーパーライナーの時刻表は公式サイトに掲載されています。
「新東名スーパーライナー」をはじめとした東京〜名古屋間の昼行バスは、概ね毎時2本程度の便が運行されています。東京〜名古屋間は需要が大きく、本数もある程度確保されているため時間調整などもしやすくて便利です。
東京駅〜名古屋駅の所要時間は便によって異なりますが、直行便で概ね5時間30分程度です。なお、途中のバス停に停車するタイプでは6時間以上かかる便もあります。
新宿を発着する便や、東京駅〜名古屋駅でノンストップの便も
新東名スーパーライナーは基本的に東京駅発着の便が多いですが、途中の新宿を発着する便もあります。東京駅→新宿駅→名古屋駅と両駅を発着する便もあります。
さらに僕が今回乗車した新東名スーパーライナーの「直行」便は、途中のバス停には一切停車せず、東京駅から名古屋駅へと向かいました。途中のサービスエリアでの休憩以外、停車しないので速いし快適に移動できます。
新東名スーパーライナーは便によって停車するバス停が異なります。また、今回車内の様子を紹介する2階建バスは基本的に直行便(東京駅・新宿駅・名古屋駅以外はノンストップ)で走ります。
新東名スーパーライナー乗車記 2階建座席の先頭に乗車!
今回実際に、新東名スーパーライナーに乗車しました。特に2階建バスの2階の最前列を利用できたので、車内の様子などを徹底的に紹介していきます。
前面展望が楽しめるのは2階席の最前列
2階建バスでは2階席の最前列で前面展望を楽しむことができます。2階建バスの場合、運転席は1階にあるため、2階は最前列が完全に前面展望を楽しめるスペースになっています。
僕が乗車した日は残念ながら、富士山を望むことができませんでした。しかし天気が良ければ富士山が綺麗に見える区間があります。また、2階席からであるため、単なる自家用車の助手席に座っている状態とも眺めが全く異なります。2階建バスの便に時間が合えばぜひとも利用してほしいところです。
途中休憩も2回あり
新東名スーパーライナーでは、途中休憩もあります。新東名スーパーライナーの直行便の場合、足柄サービスエリア(静岡県御殿場市)と遠州森町パーキングエリア(静岡県周智郡森町円田)で途中休憩があります。
これらの途中休憩のエリアでは、基本的に15分の休憩時間が用意されます。15分の休憩時間で簡単な食事もできなくはないですが、食事の提供にかかる時間などを考えるとかなり危ない。できればコンビニで少し軽食を購入、車内で食べる程度にしておきたいところです。
天気が良ければ富士山が見られることも
今回のバスの旅では見られませんでしたが、天気が良ければ富士山が見られることも。新東名・東名ともに富士山の近くを通るため、天気が良ければ最高の絶景旅となります。
写真は今回のバス旅ではありませんが、以前の旅で「富士川サービスエリア」にて撮影しました。新東名スーパーライナーなどはこの富士川SAはとまりませんが、同じような絶景を楽しむことができます。
今回は、実際の体験に基づいて「新東名スーパーライナー」の様子について紹介してきました。この記事の内容以外で知りたいこと・気になることがあればぜひ、コメントなどで質問ください。お答えします。
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