名古屋に住んでいると、ミューチケットというシステムは何となく知っている、けどこの「乗り継ぎ」というシステムは知らない人は意外と多い。どんな区間で使えるのかもわからないし…
乗継ミューチケットとは、直通列車がない区間に乗車する場合でも360円で２列車座席指定ができる座席指定券です。上手に活用すればとても便利ですので、ぜひ使ってみてください！
ミューチケットというシステム自体については、普段から名鉄を使わない人にもわかるよう、こちらの記事で詳しく解説しています。
乗継ミューチケットとは？
乗り継ぎミューチケットとは名前の通り、直通の特急がない区間に乗る場合、乗り継ぎの特急券2枚を1枚分の値段で販売してくれるものです。具体的には、名古屋本線の豊橋方面（東岡崎・知立など）から中部国際空港へ名鉄を利用する方が主に利用されていると思います（当然、他の方面からも利用できます）。
これは名鉄の座席指定券のシステムに由来するものです。名鉄はJRとは異なり、特急料金を距離とは結びつけず、１乗車360円としています。何時間乗っても、どれだけの距離乗っても360円です。（ただし、その区間の乗車券を所持していることが条件ですから、「長距離乗るならそれだけ高い乗車運賃を払っているから、特急料金まで高額払わなくていいよ！」ということと理解して良いでしょう。）
ここで問題となるのが、「直通の特急列車があるなら1乗車で行けるのに、直通の特急が無いから乗り換えなきゃいけない」という場合。こういった場合のために、すなわち、“名鉄の責任で”2乗車になってしまう場合のために、「乗継ミューチケット」というシステムがあると理解して良いでしょう。
名鉄のホームページを見ると、いろいろ書いてあります。が、実際に使う場合はどうすればいいかについて、簡潔に説明します。
線路の都合で直通列車がない区間なのに2回分の指定席代を取られるのは…っていうお客さんのために、1回分で2つの列車に乗れるのがこの乗り継ぎミューチケット。
窓口で「乗継ミューチケットで〇〇駅まで」とお願いしよう
乗り継ぎミューチケットは、駅係員のいる窓口、または名鉄ネット予約で購入可能です。自動券売機では、乗り継ぎミューチケットは購入できません。
乗継ミューチケットを購入する場合は窓口に行く必要があります。窓口で、「中部国際空港まで乗り継ぎミューチケットをください」といえば、1枚分の値段で2枚販売してくれます。乗り継ぎの時間や乗継駅についてはルールで決まっていますが、あまり気にしなくても、ルールに沿って駅員さんが販売してくれます。厳密にルールが知りたい方は名鉄の公式サイトをご覧ください。
そしたらあとはそのまま乗るだけ。車掌さんが車内検札にきますから、今乗車している列車のミューチケットだけを見せればいいです。→ネット予約導入と同時に、指定席の発売状況が車掌の端末で確認できるようになりました。そのため、指定された座席に着席していれば検札を受けることはありません。
実際のところ乗り継ぎミューチケットを利用するお客さんは意外と多い。特に通勤でも一定の需要がある。だから、駅員さんも慣れているからとにかく「乗り継ぎミューチケットで〇〇駅まで」って言えば大丈夫！
新幹線などの指定席券と同様、その切符をもって指定した電車に乗ればOK！
2024年3月から、名鉄の特別車のシステムが大幅に改訂されることになりました。これにより、「乗り継ぎミューチケット」についてもネット予約サービスから購入できるようになります。
乗継ミューチケットで、快適に名鉄を使おう
乗継ミューチケットは、1列車分の座席指定料金で2列車の座席指定を受けられるチケットです。名鉄では、距離に応じた指定席料金ではなく一律の座席指定料金が採用されています。つまり、JR特急や近鉄特急とは異なり、座席指定をするのであれば長距離の方がお得になります。
名鉄では名古屋を中心として路線網が整備されているため、需要の多くが乗り換え不要で完結しているという特徴があります。しかし、かつて設定されていた豊橋・東岡崎方面から中部国際空港などの列車は現在では設定されていません。このような需要をカバーするのが、「乗継ミューチケット」です。
ネット予約サービス限定で、「閑散時間帯割引料金」が適用されています。乗継で利用する場合、1乗車目となる列車が土休日の終日および平日9時から16時59分の間に乗車駅を発車する場合、閑散時間帯割引料金（2乗車1組で300円）となります（中部国際空港駅が発駅または着駅となる場合を除く）。
指定席はリクライニングシートとなっており快適です。
名鉄特急で乗り継ぐことがあれば是非使ってみてくださいね。たとえば豊橋からであれば、360円で豊橋から空港まで（1時間以上）快適な座席＆着席保障が付いてきますから、お得です。
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