九州の福岡や北九州空港を拠点に飛行機を飛ばしている「スターフライヤー」。通常の航空会社よりラグジュアリーな航空会社であることをウリにしている航空会社です。
今回は名古屋・中部国際空港-福岡空港の路線で実際にスターフライヤーを実際に使ってみました。このの記事では、このスターフライヤーのA320の機内を紹介していきたいと思います!
ANAのサイトから予約をするのにANA便じゃない…なんか格安航空な気がするし…って思った方!そんなことないです!実際のサービスを今回はレポートしていきます!
ANAとのコードシェア便、スターフライヤー
スターフライヤーは北九州を拠点とする航空会社です。格安航空会社ではなく、FSC(フルサービスキャリア)です。
スターフライヤーの運航路線 5路線に就航
スターフライヤーはANAとコードシェアを行っています。2023年現在、
- 東京・羽田〜北九州
- 東京・羽田〜福岡
- 東京・羽田〜大阪・関西
- 東京・羽田〜山口宇部
- 名古屋・中部〜福岡
の5路線に就航しています。北九州を拠点とする航空会社でありながら、福岡空港も準拠点として使用しています。なお、ANA系列の航空会社でありながらも羽田空港では第1ターミナルを使用していますのでご注意ください。
スターフライヤーはANAとコードシェア
スターフライヤーはANAとのコードシェアを行っています。ANAの予約サイトからスターフライヤーを、ANA便として予約することが可能。もちろん、ANA便として予約すればANAマイルやプレミアムポイントも貯まります(会社としては、ANAが筆頭株主となっており、運航などにおいてANAの全面支援を受けています)。
スターフライヤーはむしろ座席間隔がANAより広く、シートモニターもついています。ANAですら、国内線でシートモニターをつけたのは最近の一部機材と、2019年秋から更新中の機材です。ANAより良いとも言える航空会社です。
ANAとの違いは、
- 機材にWi-Fiがついていない(2023年夏から導入予定のA320neoについに搭載予定)
- ドリンクサービスのメニューが違う
- 機材(座席の設備など)が違う
- 東京・羽田空港では第1ターミナルから出発する
という点です。ANAと同じフルサービスキャリアであり、手荷物などの扱いはANAとほぼ同じと考えて良いでしょう。
2023年3月まではスキップサービスが利用でき、2023年4月からはオンラインチェックインを開始しました。チェックインはANAと同じ20分前までとなっています。
スターフライヤー、簡単に言ってしまえば、ANA系列で高級感をウリにしている航空会社!
国際線は2023年現在運休中
コロナ禍以前、スターフライヤーは次の2路線の国際線を運航していましたが、現在は運休状態となっています。
- 台湾桃園国際空港(台北)⇔北九州空港の時刻表
- 台湾桃園国際空港(台北)⇔中部国際空港セントレア(名古屋)
スターフライヤーでは新たに、2023年夏からA320neoを新造・導入します。これによって、現在運休中の国際線を充実させる機会に恵まれることを期待しています。
また個人的には、日韓路線の開設もあるのではないかと考えています。アシアナ航空が大韓航空と統合することでスターアライアンスを撤退します。これにより、ANAの日韓路線が手薄となるため、地理的にも韓国に近い九州を拠点とするスターフライヤーが、ANAとコードシェアの形で日韓路線を運航する可能性もあるのではないか、と考えています。
スターフライヤーが運航するA320 快適な座席設備を徹底紹介!
スターフライヤーは運航開始から、エアバス社のA320に機材を統一しています。一部の機材をANAからリースしているなど、機体によって一部違うところもあります。
スターフライヤーの座席はなんといっても広々としたシートピッチ
先程も少し紹介したようにシート間隔はANAやJALより広く設定されています。国際線向けの機材のエコノミークラス程度はあります。
参考までに、国内線主要航空会社のシートピッチを比べてみると、スターフライヤーの座席の広さがわかります。
- スターフライヤー 91cm
- ANA(全日空) 79cm
- JAL(日本航空) 79cm
- ソラシドエア 81cm
- ジェットスター 71cm
- Peach 71cm
シートとシートの間隔が大手航空会社と10cm以上違う。この違いは実際に乗ってみると明確です。ジェットスターやPeachなどの格安航空と比べると20cmも違います。
座席間隔が広いため、特に乗り降りがしやすいのが印象的です。搭乗した際に座席の背もたれに手をつくことなく、自分の座席まで行くことができます。
座席間隔の広さによって、圧迫感が本当にない。ANAやJALの機材はまだしも、LCCと比べると雲泥の差です。
スターフライヤーA320の座席-テーブルやフットレストなど
スターフライヤーのA320には上級座席の設定はありません。座席は普通席のみのモノクラスの設定です。
スターフライヤーの機材の特徴として、ANAやJALなどでは上級座席を中心に装備されるフットレストが、全席についていることが挙げられます。
もちろん、座席にはテーブルも装備されています。テーブルは機材によって異なり、折りたたみ式のテーブルもあります。
折りたたみ式のテーブルは、手前の身体にあたる部分が少し凹んでいます。前後にスライドすることができるため、近づけて利用することもできます。
広々とした座席空間を活かして、快適に過ごすことができるよう、設計されています。
全席にシートモニターとコンセントを装備
スターフライヤーでは、A320ceoの全機材の全席にシートモニターが装備されています。また、パソコンやスマートフォンを充電できるコンセントも設置されています。
シートモニターにはUSBポートがあり、スマートフォンなどを充電することができます。この使いやすい場所にあるのはなかなか嬉しい。
ANAやJALの国際線では、一昔前からシートモニターがありました。しかし、ANAやJALが国内線にシートモニターを導入し始めたのは最近です。最近、ANAは新シートの導入を始め、国内線にもシートモニターが装備されている機材が登場しました。
さらにスターフライヤーでは、全席にコンセントを設置しています。コンセントの横にUSBを設置しているパターンと、コンセントのみのパターンがあります。
このように、サービスにかなり力を入れているのがこのスターフライヤーという会社です。後から紹介しますが、機内のドリンクサービスでもチョコレートが配られたりと、他の会社よりほんの少しだけ充実していると思います。
2023年夏からはA320neoを導入 機内Wi-Fiも完備
スターフライヤーは、2023年夏からA320neoを導入しました。7月4日の北九州発東京/羽田行きSFJ86便を初便として運航され、現在では東京/羽田〜福岡・大阪/関西・北九州線を中心に運航されています。初日の運航スケジュールは次の通りの予定です。
エアバスの最新の機体構成「AIRSPACE」を導入し、客室スペースが拡大。「neo」は「New Engine Option」の略で、新しいエンジンを搭載したため燃費向上だけでなく騒音も50%減。より快適な機内空間が期待できます。
また、インマルサットGX衛星のKaバンドを利用したWi-Fiサービスを無料で提供するとも発表されています(上記スターフライヤー公式特設サイトによる)。その代わりに、個人モニターは廃止すると発表されています。
新型機材も名古屋・中部国際空港(セントレア)に就航したら乗りに行きたいところですが、2024年現在、名古屋には就航していないようです。
機内サービス〜飲み物などのサービスも〜
スターフライヤーは高級感をウリにした航空会社であるため、サービスもとても行き届いています。
機長のアナウンスがとっても印象的
僕が搭乗した日、お客さんの中に誕生日の方がおられたようで、機長からのアナウンスでお祝いの言葉がありました。こういう配慮はいいですね。自分が誕生日だったら思い出になります。ANAが最近、このような気の利いたサービスが低下している側面があるので、これは高評価です。
さらに機長からのアナウンスで、2020年が始まって半月ごろ経ったときに搭乗したので「今年も皆さんにとって良い1年でありますように」とのコメントもありました(この2020年、コロナ禍で航空会社は大ダメージを受けました…)。
機長からこういった言葉があるだけで僕の中では好印象です。福岡路線ということで、どうしても観光よりビジネス需要が大きい路線でしょう。それだけあって、このスターフライヤーの機内だけででものんびりしてもらいたい、という配慮が見受けられます。
機内のドリンクサービスも充実
機内のドリンクサービスも充実しています。
ドリンクサービスは一部、変更されることがあるので公式サイトもご確認ください。
コーヒーはタリーズコーヒーと共同開発したものらしく、非常に美味しかったです。ANAの機内でいただけるコーヒーも美味しいですがこれも満足。
写真のようにチョコレートが配布されます。チョコレートって大手航空会社では配布してくれないですよね。ほんの少しの、気持ち程度って感じですが、いいサービスだと思います。
僕が搭乗した便があたりだったってのもあるかもしれないけれど、機長のアナウンスはとても高評価!
ドリンクサービスのコーヒーもおいしい!
今回は福岡を中心に飛行機を飛ばしている「スターフライヤー」についてご紹介しました。今後も世界中の航空会社のレビューをしていきたいと考えています。
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