北海道新幹線札幌開業後の「北海道フリーパス」に期待すること

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北海道新幹線が2030年に札幌駅まで延伸する予定です。

これにより並行在来線として函館本線 函館〜小樽間が経営分離されることが決まっています。さらにそのうち、長万部〜少なくとも余市までは廃線の方針が濃厚、場合によっては長万部から小樽まで廃線される可能性もあります。

今回は北海道フリーパスの使い方、ではなくて、今後「北海道フリーパス」に期待することについて書いていきたいと思います。

2021年9月現在「北海道フリーパス」では北海道新幹線には乗車不可

2021年9月現在、北海道フリーパスでは北海道新幹線に乗車できません。そのため、北海道フリーパスで道南方向へ行く場合、原則としてそのまま引き返してくるしかありません。

以前は津軽海峡を越える特急も利用できたといいます。つまり、「北海道フリーパス」のエリアは青森まで行けたんだとか。当時は夜行の急行列車が青森から札幌まで走っていたりもしたため、うまく使えばホテル代わりにもできたはずです。だんだんと利便性は下がっていくばかりな感じがしてしまいます。

JR北海道も経営が厳しいことはわかります。でも、というより、だからこそ観光需要をターゲットにした北海道フリーパスはさらに充実させなくてはならないのではないでしょうか?

JR西日本・JR九州がコロナ禍の2020年、そして2021年に「新幹線も乗り降り自由」のきっぷを発売しています。JR北海道の「北海道フリーパス」も北海道新幹線に乗り降り自由となるのでしょうか?この辺りは、もし可能ならばですが、JR西日本やJR九州のアドバイスも仰げるとより良くなるでしょう。

「北海道フリーパス」から道南は切り捨てられるのか?

最も残念なのが「北海道フリーパス」から道南が切り捨てられること。

そうなると、流石に今の価格を維持することはできないでしょう。北海道の特急列車の3大ルート(札幌=旭川/網走/稚内方面・帯広/釧路方面・室蘭/函館方面)のうちの1つを、かなり大幅に切り捨ててしまうことになるからです。

となると考えられるのは「北海道フリーパスの値下げ」。今でも経営が厳しいJR北海道が、更なる値下げを迫られることになるでしょう。

もしかしたら深く考え過ぎかもしれませんが、道東と道北には2021年現在、LCCとタッグを組んで発売している「ひがし北海道フリーパス」や「きた北海道フリーパス」などがあります。これらの販売数も今後の「北海道フリーパス」の有効エリアに関係するのではないか?とも思わなくもないです。これらの販売数・利用状況が今ひとつなら「値上げして北海道新幹線を含める」と、想定以上に販売されたのなら「値下げしてJR北海道在来線全線」となるのでは、と思ったりもします。もちろん、根拠は一切ありません。僕の勝手な想像です。

「北海道フリーパス」から道南が切り捨てられた場合、どうやって魅力を維持するか

あまり考えたくはないことですが、「北海道フリーパス」が「JR北海道『在来線』全線」となり道南が切り捨てられた場合はどうなるのか。

魅力は格段に落ちてしまうものの、ある一定の需要は確保できそうです。函館へ行けずとも、その手前の洞爺湖温泉・登別温泉などへは行くことができます(もちろん、需要で言えば室蘭の方が大きいですが、北海道フリーパスをビジネスで使うことはあまり考えられないですよね)。また、道東・道北・道央はある程度確保できるため、ワイドに観光をするなら鉄道が有利であることも間違い無いでしょう。

JR北海道は広く知られている通り、慢性的な赤字に苦しんでいます。JR北海道の社長のインタビュー、それもかなり最近のインタビューに書かれていましたが、北海道新幹線などの利用状況を見る限りほとんどが観光需要、だから断続的に観光需要喚起のキャンペーンを打っていかなくてはならない、と書かれていました。まさにその通りだと思います。

今後リモートワークが浸透して北海道に拠点を移す会社が現れることはあり得ます。しかしリモートワークが浸透してこそ、逆にいうとそこに人が大量に集まるということは考えにくいのです。日本の人口が大幅な増加に転じない限り、ビジネス需要が広がることは考えにくい。だからこそ、観光需要を大切に、丁寧に集めていかないと国からも見捨てられ倒産という最悪のシナリオもあり得るわけです。

そう考えた時、観光需要を掘り出す最大の武器である「北海道フリーパス」の魅力はなんとしてでも維持したい。そのためには、できることならば道南の需要も取り込めるようにしてほしい。というわけで、多少の値上げを伴ってでも北海道新幹線を含めて乗り降り自由としてほしいと思います。

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