首都圏と東北各地を結ぶ東北新幹線。そこから枝分かれするようにさらに先をつなぐ山形新幹線と秋田新幹線。そして、青函トンネルを抜けて北の大地・北海道までを結ぶ北海道新幹線。
これらの新幹線、車内はどんな感じか?座席は快適?コンセントはある?そしてWi-Fiはあるの?といった疑問に一挙答えていきます。
車内設備はどの新幹線も充実している
まずは車内設備についてです。どの新幹線もコンセントやWi-Fiなどといった車内設備が充実しています。ただし、秋田新幹線・山形新幹線の普通車については窓側しかコンセントが設置されていないので注意しましょう。
細かな座席設備について順に紹介していきます。
東北・山形・秋田新幹線にはE2系を除きWi-Fiが設置されている
東北・山形・秋田新幹線には、E2系を除き車内Wi-Fiが設置されています。
東北新幹線が走る区間は都市部ばかりではないこともあって必ずしも安定てしているわけではありません。過度に期待はしない方がいいでしょう。しかし、使えるレベルではあります(多客期はあまり期待できないでしょうね)。
東北新幹線は、E5系への統一が進んでいます。また、JR北海道所有のH5系も同様に運用されています。
東北・北海道新幹線の主役として活躍しているE5系とH5系については、別途記事を作成しました。合わせてご覧ください。
各新幹線には大きなテーブルも
今では多くの新幹線にありますが、東北・山形・秋田・北海道新幹線も例に漏れず大きなテーブルがあります。新幹線の最も分厚いターゲットはビジネス客(少なくともコロナ以前は)ですからね。
東海道新幹線にも大きなテーブルがあるのですが、これが少し遠すぎて使いにくいんですよね。東北新幹線はテーブルがより手元に来るように調整されています(東海道新幹線と比べてやや座席間隔が狭いのかとも思いましたが、あまりそうは感じませんでした)。そのため、パソコン作業は東海道新幹線に比べてかなりしやすい環境が整っていると言えるでしょう。
はやぶさ・こまちは加算料金に加えて「全席指定」なので注意
東北新幹線を利用するにあたって注意しなくてはならないのがこれ。東北新幹線の速達列車には100円〜420円の「はやぶさ・こまち料金」が設定されています。
しかし、さらに注意しなくてはならないのが「やまびこ・こまちには自由席がない」ということ。やまびこであれば自由席特急券で乗ることができますが「はやぶさ・こまち」は自由席の設定がありませんので実質的に最低金額は1000円以上変わってくることになります。
普通車自由席が設定されている「やまびこ」号は主に仙台行きと盛岡行きの設定です。仙台以北は「はやぶさ」号(一部早朝と深夜にはやて号)がメインになります。また、盛岡以北は「自由席特急券」の設定がなく、はやぶさ号・こまち号(秋田新幹線在来線区間)・はやて号の普通車指定席の空席を利用できる「特定特急券」が設定されています。
各新幹線の座席を徹底紹介!
東北周遊旅行ではさまざまな新幹線に乗りました。また、北海道周遊旅行の帰りには特急と北海道・東北新幹線を乗り継いで名古屋まで帰ってきたので北海道新幹線にも乗りました。
E5系新幹線で運転される列車は一部で普通車も全席コンセント完備!
まず、E5系で運転される新幹線です。東北新幹線はやぶさ号を中心とした列車に加え、北海道新幹線は全てこのE5系に統一されています。
E5系・H5系新幹線については、詳しい記事を作成しましたのでい、こちらもご覧ください。
登場当初は原則としてはやぶさ号を中心に運転されていましたが、現在ではE2系新幹線(紫色のラインが入った新幹線)との置き換えが進み、やまびこ号などでも使用されるようになっています。原則としてE5系新幹線で運転される列車は決まっており、Yahoo乗り換え案内などでも表示されます。
E5系はなんといっても長い鼻が特徴。特に先頭車両に乗ると長い鼻の影響でやや客室が狭くなっています。最高速度は320キロ、現在の新幹線の中では最速です。
この新幹線は車内も快適。コンセントが全席に装備されています(一部初期型のE5系には、コンセントが窓側座席にしか設置されていないものもあります)。普通車でも、前の座席のテーブル下部にコンセントが設置されています。
また、座席はこんな感じ。使っていて一番ありがたいと感じたのが可動式の枕です。
東海道新幹線には、現在最新となったN700Sを含めてこの可動式の枕はありませんよね。
意外と穴場で狙い目、E6系
普通車で意外と狙い目なのがE6系、秋田新幹線に直通する「こまち」として主に用いられている車両です。
このE6系、まず僕が感じたのは「E5系より内装が落ち着いている」ということ。秋田新幹線のための車両ということもあって、お米をイメージしたカラーリングの座席になっています。これがなかなか落ち着きがある。
さらにミニ新幹線である秋田新幹線に直通する仕様の列車であるため、少し車体幅が狭くなっています。車体幅が狭くなるため、E5系とは異なり普通車でも2+2の配列になっています。そのため、車体が狭いが故に逆に座席幅に余裕を感じられる設計となっています。
もちろん、「こまち」として秋田新幹線の列車として運転されています。「こまち」は原則として盛岡–東京間ではやぶさ号と併結します。そのため、はやぶさ号で東京・上野・大宮から仙台・盛岡へ行くのであればあえて併結する「こまち」の座席をとってもいいかもしれませんね。
さらに、一部時間帯に限定されますが宇都宮以遠での停車タイプ「やまびこ」に使われることもあります。その場合は、2+2配列の座席に自由席特急券で乗車できることになります。
もちろん、他の新幹線の例に漏れず大きなテーブルも備えられています。コンセントは窓側にしか設置されていませんが、パソコン作業はしやすいと言えるでしょう。また、ドリンクホルダーもめちゃくちゃありがたい設備です。
山形新幹線も負けない、座席周りは豪華
そして山形新幹線。元々は秋田新幹線で使われていたE3系車両で運転されます。
主に東京から福島までは、東北新幹線「やまびこ」号と併結運転しています。
元々秋田新幹線で使われていたなんていうと「お下がり」感満載ですが、そんなに悪い車両でもありません。
この山形新幹線の車両にも原則として窓側にはコンセントが設置されています。そして、特に在来線区間では一部通信が不安定になる場合もありますがWi-Fiが設置されています。
テーブルで作業をしながらでも、ドリンクホルダーを使うことができるような位置に設置されています。特にビジネスマンにはありがたいですよね。もちろん大きなテーブルもあります。
さらに僕が使っていて最も魅力的に感じたのが座席のリクライニングとフットレスト。もちろんリクライニングはするのですが、ただ単にリクライニングするだけではありません、山形新幹線にはボタンが肘掛けに2つあるのです。
右側のボタンを押すと座席が倒れます。では左側のボタンは?これは、座席の座面がスライドするボタン。このボタンを押すと座面を前の方にスライドすることができます。
さらに他の新幹線の普通車には通常ついていない、フットレストがついています。これ、かなりでかいですよね。
東北新幹線は「えきねっと」などを活用してお得に
新幹線は高い。
はい、高いです。原因としては新幹線特急料金が適用されること、そしてJRは距離に応じて運賃・特急料金が決められているが、新幹線は速い分、長い距離を走ること。
そのため、どうしても新幹線の乗車券・運賃は高くなってしまうんですよね。
えきねっとトクだ値は最大50%オフ!
JR東日本が運営し、全国のJR券を扱う「オンラインJR窓口」として機能しているのが「えきねっと」。
この「えきねっと」、JR東日本とJR北海道が運営しているためJR東日本とJR北海道の路線を中心に多くの格安切符が発売されています。
「えきねっとトクだ値」は座席数限定・区間限定ですが最大50%引きになるという魅力的なきっぷ。前日までの予約が必要です。
さらに、交通系ICカードを設定しておけばSuicaなどでチケットレス乗車もできます。チケットレス乗車をするとJREポイント(JR東日本のポイント)がさらに貯まります。これもうまく活用したいところです。
「えきねっとトクだ値」に関しては、別の記事で予約方法なども徹底的に解説しました。利用方法などについても詳細に扱い、予約方法もスクショを用いて徹底的に解説しました。詳しくはこちらの記事をご覧ください。
旅行商品などでは「やまびこ」限定などで格安で予約できることも
旅行商品では宿泊と新幹線がセットになってお得になるものもあります。
最近ではえきねっとの旅行商品なども充実。一部旅行商品では「やまびこ」号限定などもありますが、かなりお得に宿泊と新幹線をセットで取ることができます。
また、今後GoToトラベルキャンペーンが再開した際には新幹線もセットで割引対象になります。うまく活用したいですね。
東北を周遊する旅行なら「週末パス」もオススメ
僕は東北周遊旅行をしました。
東北を周遊するならJR東日本が発売している「週末パス」がオススメです。この「週末パス」は名前の通り、週末限定で2日間有効のフリーきっぷ。フリーエリアはJR東日本の仙台近郊エリアより下側。簡単にいうと、青森・秋田エリアを除くほぼ全線とその周辺のほとんどの私鉄です。
この「週末パス」、首都圏から甲信越、そして東北まで行ける切符。さらに魅力的なのが「新幹線の乗車券として利用できる」こと。これはかなり大きなメリットです。
この「週末パス」を利用して東北周遊旅行をしましたのでその際の記事もご覧ください。
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