山陽新幹線で広島駅から博多方面へ1駅、新岩国駅からバスで15分ほど、かなり手軽に行くことができる観光地・錦帯橋です。5連の端となっていて、その構造はかなり美しい。現代の建築学の視点で見ても、非の打ち所がないほど綺麗だと言われているそう。
新岩国駅から手軽に行くことができる観光地・錦帯橋。この記事は「錦帯橋を紹介する」ことより、最近立ち上げた「日本の絶景」スポットの記事の一環として出している側面が強いです。ということで錦帯橋そのものだけではなく、錦帯橋を見渡すことができ、錦帯橋を作る理由ともなった岩国城をご紹介します。
新幹線・新岩国駅からバスで手軽にいくことができ錦帯橋
錦帯橋は新岩国駅から簡単にいくことができます。バスで15分、バスも1時間1本程度ですが極端に少ないわけではなく、アクセスはかなりいい方だと思います。
青いカラーが特徴の路線バスが岩国駅・新岩国駅から出ています。なお、新岩国駅はJR在来線は通っていないため、広島駅で在来線に乗り換える場合は岩国駅からバスに乗ることになります。バスは系統によって異なりますが、多くの便は
新岩国駅⇄錦帯橋⇄岩国駅
というルートを通ります。
新岩国駅のバス乗り場は、東京・新大阪・広島方面からいく場合は進行方向右側になります。改札を出て、バス乗り場は右手にあります(新岩国駅は改札が1カ所しかありません)。
バスに乗って「錦帯橋」バス停へ、錦帯橋バス停から錦帯橋は徒歩1分。目の前です。
錦帯橋バス停も、観光客が多いこともあってわかりやすくなっています。錦帯橋バス停から新岩国駅方面へは、②乗り場から出発します。ただし、時間帯によっては直近の時間で違う方面のバスが来ることもあります。僕も危うく乗り間違えそうになりました。
錦帯橋は美しい5連の木造アーチ橋
錦帯橋は美しい5連の木造アーチ橋です。
錦帯橋は、はっきり言って渡るより外から見た方が美しい。
橋の長さは、橋面に沿って210メートル、直線で 193.3メートル、幅は5メートル、橋台の高さは6.6メートル。
巻きガネとカスガイを使った「木組みの技法」で造られています。
反り橋の構造は精巧かつ独創的で、現代の橋梁工学からみても非の打ちどころがないと言われています。
岩国 旅の架け橋より
「木組みの技法」と呼ばれる技法で作られています。この技法が感じられるのは、錦帯橋を渡っている時よりは錦帯橋を下から見た時。
実際に通行料を払って錦帯橋を渡ってみると、意外と普通。ただし、アーチ橋であるため、特に最も高くなる位置付近で段差があるようなないような、って感じになります。危うく足を踏み外さないように注意しましょう。
天気がいい日は特に、アーチ橋から見られる川の流れも綺麗です。
錦帯橋がかかっている川は「錦川」、先ほどのバスの色・名前からも分かると思いますが、この錦川が「清流」としてこの周辺の観光スポットとなっています。
錦帯橋は岩国城への移動手段のために作られた橋です。ということもあって、錦帯橋の周辺には今でも昔の街並みが残っています。
錦帯橋を上から見る!錦帯橋へやってきたら岩国城へ登ろう!
錦帯橋へやってきたら、ぜひ、岩国城へ登るのがオススメ。岩国城へはロープウェイで手軽に登ることができます。
岩国城まで登るのであれば、ロープウェイとの共通券がオススメです。
大人 | |
錦帯橋 | 310円 |
岩国城 | 830円 |
セット券 | 970円 |
値段はセット券で970円と結構お得です。この1枚で、
- 錦帯橋 入橋券
- ロープウェイ往復乗車券
- 岩国城 入場券
がセットになっています。
岩国城ロープウェイは15分に1本以上、人が増えた時には最短5分程度の間隔で発着します。片道の所要時間は約5分と、そこまで長くはありません。
ロープウェイは片道切符もありますが、ほとんどの人が往復切符で、それもほとんどの人が錦帯橋との共通券で乗っていたように思います。
岩国城ロープウェイを降りてから岩国城まではルートが2つあります。広い道と山道。「広い道」と「山道」なんて言い方をすると山道の方がヤバそうな感じがしますがそんなことはない。山道もそんなに坂道があるわけではありません。
こちらが岩国城です。岩国城はさまざまな歴史があって、築城された直後に取り壊されています。
岩国城は、初代岩国領主吉川広家(きっかわひろいえ)によって慶長13(1608)年に作られた山城で、眼下を流れる錦川を天然の外堀にし、標高約200メートルの城山に位置していました。
三層四階の桃山風南蛮造りでしたが、築城後7年で一国一城令により取り壊されました。現在の天守は、昭和37(1962)年に再建されたものです。
岩国 旅の架け橋より引用
一国一城令で、この岩国城が取り壊された背景には、家内の心理的事情もあったそうです。関ヶ原の戦いにおいて、吉川広家が君主である毛利元就に相談せず、徳川家康と密約を結んだことに、毛利家内部は反感の声もあったため、と考えられます。
岩国城へ登ると、錦帯橋が綺麗に見えます。木造のアーチ橋、特に「アーチ橋」というのが錦帯橋の特徴で、周辺の橋とは全然違うのがよくわかるでしょう。
錦帯橋は、岩国城へのアクセス手段として作られた橋。今では岩国城より「美しい橋」として錦帯橋が有名になっていますが、元々は岩国城がメインです。
また、岩国城からは綺麗に錦帯橋を見ることができます。せっかく錦帯橋へやってきたなら、岩国城にも足を運んでみてはいかがでしょう?
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