ANAが地方発着路線を中心に運航しているB737。羽田発着路線でも一部路線で使用されています。地方路線も飛び回る小型な機材ながら、大型機と同等の快適性をもつB737。この記事では今まで20回以上ANAのB737に乗ってきた経験から、ANAのB737の機内の様子を徹底的に紹介していきます。
名古屋・中部から札幌・千歳の便に搭乗した際にVlogも作成しました。また、このブログでは、日本全国を飛び回りANAのB737以外の機材についても解説しています。他の機材についての記事もありますので、ご覧ください。
地方発着路線はじめ、全国で運航されるANAのB737
ANAでは、このB737より小型の機材として、ボンバルディアDHC8-Q400も運航しています。非常に需要が低い路線(主に名古屋発着の地方路線や大阪発着の地方路線、および北海道内路線など地方間を結ぶ路線)ではボンバルディアDHC8-Q400が使用されています。
B737は、羽田発着の地方路線を含めたさまざまな路線に投入されています。保有機数としても、ANAがローンチカスタマーとなっているB787に次ぐ約40機を所有しています。
「小型機」の部類に入るジェット機・B737
B737は、「小型機」の部類に入るジェット機です。小型機でありがならジェット機であるため、大型機と同等の巡航速度を実現します。また、ボーディングブリッジ(搭乗橋)なども使うことができます。
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小型機でありながらも日本の国内線であればどこでもカバーできます(実際、数年前までANAが毎日1往復運航していた沖縄・那覇ー札幌・千歳便はB737で運航されていました)。そのため、日本国内を飛び回っているのがこのB737。日本国内の様々な路線で活躍しています。
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ANA・JALともに日本全国で運航中
ANAも国内線の地方路線主力機として導入していますが、JALも同様に、国内線の地方路線の主力機として導入しています。
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ANAではB737とほぼ同等の役割を果たす小型機としてエアバスのA320型機も所有しています。A320は全席に電源とシートモニターがついています。
ANAはこの先、B737Maxを導入予定としています。現在、B737Maxは事故により納入が遅れています。納入された際には、コンセントやシートモニターなどが設置されることも期待したいところです。
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小型機ながらも大型機と同様の居住性が特徴
B737の大きな特徴は、なんといっても“小型機”の領域ながら大型機と同等の居住性を有することです。僕は今までに、ANAの機材には全て搭乗したことがあります。大型機の部類では、A380(ANAでは「フライング・ホヌ」)やB777、B787やB767にも搭乗してきました。
これらの経験から、B737は大型機同様の居住性があると断言できます。A380やB777などの大型機と比べ、座席数こそ少ないものの空間は非常に広い。かなりの居住空間が確保されています。
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小型機の領域ながらもかなりの居住空間を確保しているのが、このB737の大きな特徴です。
ANAのB737 座席設備を徹底紹介!
さて、具体的にB737の機内の設備をご紹介していきます。
座席はANAの標準的な座席!
座席は、ANAとしては標準的な座席になっています。座席の配列は3+3の配列になっています。座席自体は他のB777などと基本的には同じ座席。他の機材と同等のシート間隔が採用されています。
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シートには、オーディオ機器などが搭載されています。B737の機材に関しては2022年現在、シートモニターなどは設置されていません。
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イヤホンは2股のものです。ANAの場合、機内に乗り込む際にイヤホンを持っていくと使うことができます(もちろん無料で、持ち帰りができるものになっています)。また、機内でイヤホンが欲しい場合は客室乗務員の方にお願いするとイヤホンがもらえます。
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当然、リクライニングも可能。写真で見ると少し浅いですが、国内線であればこれで十分、というくらいしっかり倒れます。
USB電源が装備された機材も増加中!
ANAが運航するB737では、USB電源が搭載された機材も多くなっています。電源が搭載されているか否かは乗ってみないとわかりません。完全に運任せではあります。
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なお、USB電源がある場合は座席の前の部分にその旨記載があります。座った瞬間、前を向けばわかるので、これがある場合は「ラッキー」って思って充電をしたりします。
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なお、電源は離着陸時は使えません。原則、客室内のモニターが下りている時間帯は使えるようです。石垣ー那覇の短距離国内線を使った際には電源を使うタイミングがありませんでした。
ANAが運航するエアバスA321は全席にシートモニターが付いていますが、B737にはシートモニターは装備されていません。
座席には大きなテーブルが装備!
座席には大きなテーブルが備え付けられています。パソコン作業なども十分できる大きさです。
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各座席の背面にテーブルが備え付けられています。
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座席のテーブルは前後にシフトするようになっており、比較的自分のお腹に近い位置に持ってきてテーブルを使用することもできます。この辺りは、飛行機としては比較的普通といえば普通の設備ではあります。
おまけ:普通席の最前列の座席(非常口座席)
最後に、普通席の最前列の座席は少しだけ違いがあるので紹介します。普通席の最前列の座席は前に座席がなく、足元は広くなっています。
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目の前にはプレミアムクラスとの仕切りがあります。この仕切りがあっても圧迫感がない程度、足元は広くなっています(そのため、直前までは上級会員にしか開放されていないようです)。
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B737の普通席の場合、基本的にはテーブルは前の座席の背面にあります。しかし最前列は前に座席がないため、肘掛けから出てくるタイプのテーブルになっています。
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テーブルは折りたたみ式になっており、折り畳んだまま使用することもできます。また、広げることでかなりの広さになります。最前列以外の普通のテーブルと比べてもかなり広さがあるように感じました。
機内サービスも充実!Wi-Fiもつながりやすい!
ANAはフルサービスキャリアということもあり、機内のサービスも充実しています。
機内のWi-Fiがつながりやすいのは小型機の特権!
ANAの国内線では、機内のWi-Fiの整備がほぼ完了しています。2022年現在、国内線では一部の国際線専用機材の間合運用を除いては、機内でWi-Fiを利用することができます。
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ANAの機内Wi-Fiのサービスについては別の記事で詳説しています。B737の場合、比較的小型の機材になります。そのため定員も少なく、Wi-Fiに接続しようとする人が少ないため比較的安定して接続することができます。(B777などの乗客数が多い機材に乗ったときは接続が不安定だった記憶があります。)
ANAは、B737に限らず国内線の機内Wi-Fiサービスは無料になっています(国際線は有料)。
機内サービスもフルサービス
機内サービスももちろん、フルサービスです。飲み物などの提供もあります。最近は、「鬼滅の刃」とのコラボも行っており、機内で提供されるドリンクのコップが鬼滅の刃のデザインになっています。
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また、B737にはプレミアムクラスも8席あります。プレミアムクラスに搭乗する場合、食事なども提供されます。プレミアムクラス利用の場合は空港でラウンジも利用できます。
格安航空とは違い、スキップサービス(スマートフォンやANAカードなどで、直接保安検査場に向かうことができるサービス)が利用できるのもANAのフルサービスならではいいところ。
お手洗いも完備
旅客機ですのでもちろん、お手洗いの設備も完備されています。
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お手洗いの様子です。小型機であり、国内線専用の機材であるためあまり広くはありませんが、清潔感はしっかりあります。
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前方のお手洗いには、オムツを替えるための台なども完備されていました。
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洗面台です。洗面台の蛇口はプッシュすれば水が出るタイプになっています。温かいお湯にも対応しています。
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ペーパータオルも完備されています。この辺りは国際線と同じですね。
ANAで旅に出よう
今回はANAが運行するB737についてご紹介してきました。ANAは、僕が拠点としている名古屋以外からもさまざまな方面へと路線を伸ばしています。
また、昨今の新型コロナウイルス対策においてもJALより先行してさまざまなことを行っており、世界のエアラインの中でも最上位にランク付けされています。
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ANAの地方路線で多数運航されるB737-800で、快適な空の旅へ出かけませんか?
Vlogも作成しましたので、ご覧ください。
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