西九州で最大の都市である長崎。全国を旅行しながらブログ記事を書く僕は、今までに5回ほど、長崎を旅しました。
今まで何度も長崎に足を運んで、その経験から「ここがオススメできる!」という観光地をご紹介します。この記事では個人ブログとしての特性を活かし、全て自分で足を運んだ経験から「ここが長崎の定番!若者にもオススメできるスポットだ!」とい観光地を厳選。まずは「モデルコース」として、何も考えずに丸パクリすればOKのスケジュールから。そしてその後、オススメ観光地をそれぞれ詳説します。
長崎観光のモデルコース 1泊2日で長崎市内 2泊3日でハウステンボスや佐世保も!
まず初めに、長崎観光のモデルコースを紹介しましょう。初めて長崎を観光する方は、このモデルコースを丸パクリでOK!
今回は長崎の路面電車フリーきっぷを使用します。長崎の路面電車には「1日フリーきっぷ」と「24時間フリーきっぷ」があります。今回は1日目も2日目も「1日フリーきっぷ」を利用するという設定でモデルコースを作成しました。
早速、モデルコースのスケジュールをお見せしませよう。
- 11:00西九州新幹線or飛行機で長崎に到着!
首都圏・関西圏からは飛行機が便利!博多や広島からは西九州新幹線「かもめ」が便利!
- 12:00長崎の中華街でちゃんぽん
昼食は中華街のちゃんぽんがオススメ!食べ終わったら中華街を散策しよう!
- 13:00グラバー園・大浦天主堂へ
グラバー園や大浦天主堂を見学!大修理も終わって美しいグラバー園が見られる!終わった後はオランダ坂でお土産探しも忘れずに
- 16:00ホテルにチェックイン
ホテルにチェックインしよう。荷物を置いて少し休憩。
- 18:00稲佐山へ
長崎は夜景が美しい街。夜景を見に稲佐山へ行こう!稲佐山にはレストラン「ITADAKI」もできたので夜景を楽しみながらディナーもあり!
- 20:00夕食
夕食を食べよう!夕食は郷土料理が楽しめる長崎駅前のお店がオススメ!
- 22:00ホテルで就寝
ホテルに戻って就寝。22:00ホテルの部屋帰着というハードスケジュール。明日に備えてください。1日お疲れ様でした。
1日目は昼前ごろに長崎に着くスケジュールです。長崎空港を使用すれば、日本のほぼ各地から、午前中には長崎に着くことができるでしょう。また、2022年9月23日に開業したばかりの西九州新幹線「かもめ」号に乗りたいのであれば福岡空港を利用するのがオススメ。福岡空港から博多駅は、地下鉄空港線でたった5分・260円と抜群のアクセス。博多駅から特急「リレーかもめ」に乗車し武雄温泉で新幹線に接続、武雄温泉駅から西九州新幹線「かもめ」で長崎入りするなんてのもあり。
長崎では早速、中華街でちゃんぽんを楽しみます。午後からは開国後の長崎を作り上げた「グラバー園」などを見学し、世界新三大夜景都市たる長崎の夜景を楽しむ、初っ端から盛りだくさんのスケジュールです。
- 10:00軍艦島クルーズ
廃墟が人気の世界遺産 軍艦島上陸ツアーに参加して軍艦島に上陸しよう!
- 12:00昼食はレモンステーキ
昼食にはレモンステーキなんてどうでしょう?
- 13:00貿易を続けた出島を観光
鎖国中も貿易を続けた出島を観光しよう!
- 15:00原爆資料館へ
工業都市・長崎の最大の影、原子爆弾の投下。平和資料館で、最後に原爆が実戦で使われた長崎の様子を知ろう。
- 18:00飛行機で、西九州新幹線で帰宅
長崎は楽しみ尽くせましたか?帰ってから写真を見て思い出に浸ってくださいね。帰りは長崎駅の「かもめ市場」でお土産を買い切ることも忘れずに!
2日目は廃墟として有名な軍艦島へのクルーズです。軍艦島クルーズを楽しんだら、ちょっと長崎の歴史、そして原子爆弾に代表される長崎の負の歴史にも目を向けてみませんか?
長崎のグルメを楽しみつくし、最後にはカステラなどのお土産を買うことも忘れずに!
長崎ならではのグルメを楽しもう!
長崎は、異国情緒あふれる街。港の街として、外国からの文化が入って来やすかったため、外国の文化といわば“融合”したような独自の食文化もあります。
長崎といえば中華街のちゃんぽん!
長崎とえば必ず食べたいのが「ちゃんぽん」。ちゃんぽん発祥の地は長崎であり、長崎市内のあらゆるところで食べることができます。
初めて長崎へ行ったときは、中華街でちゃんぽんをいただきました。
5回目に長崎へ行ったときは長崎駅の「アミュプラザ」いただきました。
中華街で異文化の料理を楽しもう!
長崎には中華街があります。中華街は、鎖国政策が終わった江戸時代末期、早い時期に開港した都市・長崎、横浜、神戸にあります。
長崎も同様で、江戸時代末期から明治時代初期にかけて、早い時期から異国の文化が流入しました。また、鎖国時代も中国とは貿易を続けており、その名残で今でも長崎に中華街があります。
長崎の中華街は総延長250mほどの十字街になっています。長崎市の姉妹都市である福建省の協力でできた石畳で敷かれており、中華街らしい雰囲気を楽しむことができます。現在では、中華料理店や中国菓子、中国雑貨など約40店舗があり、思い思いの中華料理を楽しむことができます。
ただし、観光名所であり長崎の中心地の1つでもあり、観光地の割には比較的安価にランチを楽しむことができる。ゆえに土休日の昼間などは混雑するので注意が必要です。
レモンステーキも人気!
長崎はレモンステーキも人気です。正確にレモンステーキは、長崎市ではなく、長崎県内の佐世保市が発祥の地です。
レモンステーキは昭和30年代、「夏でも売れるステーキを」という要望で提案されたものだそう。これが人気を博し、今でも長崎県内をはじめとした各地で食べられます。
お土産は長崎のカステラで決まり!
お土産は長崎のカステラで決まりです。カステラは約400年前・16世紀半ばに、鉄砲やキリスト教とともにポルトガルから伝わりました。
「カステラ」の語源は元々は国名。スペイン誕生の元になった「カスティーリャ王国」で生まれたのがこのカステラです。この「カスティーリャ王国」のことをポルトガルでは「カステラ」と発音しており、日本には「ボロ・デ・カステラ(=これはカスティーリャ王国のお菓子だ)」と伝わったため、「カステラ」という名前と日本では捉えられ、今に至るそう。
カステラの原料は卵と小麦粉、そして砂糖など。非常にシンプルな原料でありながら、製法や素材によって様々な味わいが生まれるのがカステラの魅力です。お店によって味も少しづつ違ったりするので、ぜひ食べ比べてみるのがオススメです。
異国からの文化が入ってきた街・長崎
長崎は戦国時代にポルトガル人が多数来た場所であり、また、鎖国下でも唯一、オランダとの貿易を続けた土地です。また長崎は開国後、日米修好通商条約で開港されました。かなり早い時期に開港されているため、早い時期から異国の文化が流入。その、異国情緒あふれる景観が魅力の街です。
グラバー園は、異国から入ってきた文化を肌で感じることができる観光地
トーマス・ブレーク・グラバーはスコットランドの商人で、開国後、日本に来日しました。長崎の地で育った三菱などの経営にも携わり、日本の近代化に大きく貢献した人物です。
グラバー園は名前の通り、グラバーが作った庭園です。グラバーが実際に住んでいたところであり、長崎の海や街を一望できる美しい観光スポットです。
旧三菱第2ドックハウスは、名前の通り三菱が作った、外国人乗組員向けの寄宿舎です。外国人向けに建設されたという経緯もあり、建物は外国風の建物になっています。
戦艦武蔵を建造した三菱のドックも見られます。長崎の街や造船の街・長崎を一望でき、長崎の歴史をも示す観光地です。
大浦天主堂は弾圧されたキリスト教と開国後のキリスト教が再会した地
江戸幕府による鎖国政策の前から、国内においてキリスト教は弾圧されました。そんなキリスト教徒が、キリスト教に再会したのがここ大浦天主堂です。
大浦天主堂は弾圧されたキリスト教と開国後のキリスト教が再会した地
鎖国の中で、キリスト教が禁止されながらも心の中ではキリスト教の信仰を続けてきた信徒がおり、開国後、外国人向けにできたこの大浦天主堂で、神父に告白したと言われています。
江戸時代以降の日本におけるキリスト教の発祥の地とも言えるこの大浦天主堂は、ステンドグラスなどが美しく、建造物も見所のある建物です。
オランダ坂でお土産ショッピングもオススメ
グラバー園や大浦天主堂を見た後は、オランダ坂でショッピングをしましょう。京都・清水寺と似ていて、ここはお土産屋さんがとても充実。
長崎の名物であるカステラはもちろんのこと、オランダ坂の下ではちゃんぽんがいただけたり、あるいはプリンなどもある。長崎駅周辺にもお土産は充実していますが、ここオランダ坂でチェックしていくのもオススメです。
鎖国時代も貿易を続けた出島
続いて紹介するのは出島。小学校の歴史の教科書でも習う、鎖国下でもオランダと貿易を続けた、オランダ商人のためのひとつの街です。
現在では長崎の街は埋立によって拡張されたため、全然島ではありません。しかし、出島にあった建物は建材。日本国内でありながらも、日本人は役人や遊女などを除いて立ち入ることが禁止されていました。そういった背景から、独自の文化が発達しました。
オランダの文化と、そして日本の文化が混じった街・出島。オランダ商人たちの生活と、鎖国下における貿易の背景がよく見て取れます。
近代化とその影を残す街・長崎
長崎は江戸時代には佐賀藩の一部でした。佐賀藩の政策で早くから近代化が行われました。戊辰戦争では「佐賀藩がどちらにつくかで勝敗が決まる」とも言われたほど。そんな長崎は、近代化が早く進み、しかしそれゆえに軍事拠点としても成長し、最後には原子爆弾投下という悲劇をも見てきた都市です。
軍艦島は「進撃の巨人」の撮影地にもなった廃墟!
軍艦島は戦前から戦後にかけて炭鉱として栄えた島です。
正式名称は「端島」であり、かつては東京都以上の人口密度を誇る島でした。
実は日本で初めての鉄筋コンクリートのアパートができたのはここ、軍艦島。東京にすら平屋ばかりだった大正時代初期に、ここ軍艦島には鉄筋コンクリートのアパートが立っていたのです。
この軍艦島は三菱が炭鉱として開発。世界でもトップの質を誇る石炭が採掘されました。元々は単なる岩礁であり、そこを開発して石炭を採るための施設や人々が暮らすための施設を建設。そのため、当時の人口密度は東京都の9倍にもなりました。
外から見るとまるで軍艦。これが「軍艦島」と呼ばれる所以です。
軍艦島は世界遺産にも登録されており、各社が「軍艦島上陸クルーズ」を運営しています。この上陸クルーズを使って、軍艦島を見て回るのはいかがでしょうか?
人類で「最後」に原子爆弾が実戦で使われ土地・長崎
長崎は原子爆弾を投下された街です。実戦で原子爆弾が使われたのは、ここが最後です。今後も最後であることを祈ります。
広島と長崎は原子爆弾を投下された歴史を持っています。長崎は坂の町であるため、自然の地形の特性から広島より被害は少なく済みました。しかし、甚大な被害が出たのもまた事実。
長崎は原子爆弾投下の爆心地に建物などがなかったため、広島の原爆ドームのような世界遺産に登録されるようなものがありません。しかし、原子爆弾投下の地には碑が立っています。
稲佐山で夜景が美しい街・長崎を楽しもう
長崎は原子爆弾を投下され戦争が終結した後も、しっかり復興をして来ました。長崎の街は夜景が美しく、稲佐山から見る夜景は世界新3大夜景にも登録されています。
稲佐山から見る夜景は絶景そのものです。とても美しい。
函館や六甲山の夜景も見たことがありますが、函館とは違い夜景が一面に広がっている。そして山と山に囲まれた地形のため、横に細長く、夜景のすぐ先にはまた山が見えるのも六甲山の夜景とは違う。
稲佐山の山頂へは、ロープウェイで簡単に上がることができます。長崎に来たら一度は足を運びたい、それが長崎の夜景です。
ちょっと足を伸ばして佐世保へ!
この記事では、長崎市内の観光地を中心に紹介して来ました。1泊2日のモデルコースを紹介しましたが、2泊3日などを確保できるのであれば佐世保などへ足を伸ばすのがオススメです。
佐世保からはバスで「九十九島」へといくことができます。佐世保はたくさんの島がある街。この絶景を眺めることができます。
また、佐世保バーガーなど、佐世保ならではのグルメも有名です。
米海軍が常駐する街として発達した佐世保は、かなり大きなバーガー「佐世保バーガー」も有名です。
西九州新幹線開業によってさらに便利に!
2022年9月23日、西九州新幹線の武雄温泉〜長崎間が開業しました。これにより、博多から長崎への所要時間は30分ほど短縮。一気に短縮され、長崎への旅行は格段に便利になりました。
西九州新幹線はJR九州で2番目の新幹線。車内の様子や西九州新幹線かもめ号のお得な切符については、別の記事で紹介しています。
西九州新幹線「かもめ」号にはN700S系が導入されました。東海道・山陽新幹線で導入されているN700S系新幹線をJR九州独自の仕様に変更したもので、JR九州らしいおしゃれな車両になっています。
西九州新幹線は武雄温泉〜長崎間だけの区間の開業であり、博多から武雄温泉の区間は特急「リレーかもめ」が走っています。
武雄温泉駅では新幹線かもめ号と特急リレーかもめ号が対面で乗り継げるようになっており、乗り継ぎが必要ながらも便利に利用できるようになっています。
博多駅では行き先が「長崎」と表記されます。西九州新幹線と接続することが但し書きで明記されるようになりました。
また、長崎駅は「かもめ市場」や、「かもめ広場」など、西九州新幹線開業に合わせて駅周辺の開発を行なっています。長崎駅のコンコースから直結、新幹線の改札の目の前に「かもめ市場」ができ、このかもめ市場では長崎のお土産を購入することができます。
より便利に、より新しくなった長崎を観光してみませんか?
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