12日目が終わってしばらく仕事のため旅はお休み、13日目の昨日から旅を再開し、名古屋から石垣へとやってきました。
石垣島からANA便で那覇へ移動
石垣の観光は昨日で終わり。天気がイマイチなため、今日は朝から那覇へ移動。那覇の天気も微妙ですが、天気に関わらないようなところで観光したいところがいくつかあったため、今日は那覇の観光に1日かけたいと思います。
石垣空港に早くきた
まずはバスで石垣空港へと向かいます。
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石垣の方達は、普段から飛行機に乗るのが当たり前のよう。そりゃそうだ、隣町まで行くためには飛行機に乗るしかないのですから。
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ANAの場合、搭乗締め切り時刻が出発20分前ですが、20分前を過ぎても受け付けてくれる雰囲気。そんな感じの放送が入るくらいです。
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僕は今回、1時間も前に空港に着いてしまいました。案の定、保安検査場にお客さんはいません。そして、搭乗ゲートの前に来るとお客さんは僕ともう1人だけ。
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暇なので、ブルーシールのアイスをいただきます。美味しい。
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電源もあるのでありがたい。昨日の夜、スマホが充電できておらず、朝起きた段階では50%程度でした。最近ではiPhoneも急速充電に対応しつつあるのでホテルで出発前に80%以上までは充電できましたが。
ANAの沖縄県内路線
ANAに乗って那覇空港を目指します。沖縄の県内路線は初めてです。ちなみに、北海道内路線は函館-札幌間の便に乗ったことがあります。
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搭乗率は50%といったところか。
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今までには味わったことのないくらい、軽々しく離陸します。県内路線であるため燃料が少ない、お客さんも少ない、お客さんの預け入れ荷物も少ない、そしてJALとANA合わせて少なくとも1時間1本程度のペースでは飛んでいるので貨物も多くないのでしょう。
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空からみる景色はなかなかいい。また天気の良い時に必ず再訪します、石垣よ。
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天気が良くないため、青空は見られず雲の中を飛行します。
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那覇が見えてきました。さすが、沖縄の海ですね。
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那覇空港に到着です。15分早着。7日目にPeachに乗ったときは遅延していました。その真逆。さすがフルサービスキャリアという感じ。LCCが時間意識に乏しいとかいうことではなく、少しでも価格を下げるためにダイヤをめいっぱい詰め込んでいるので仕方ない。LCCは遅れがちだけど、そのツメツメのダイヤのおかげて「低価格」というメリットを我々は享受できているのですから。
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那覇空港に到着です。なんと15分早着してくれたおかげで、便利なバスにちょうどよく、焦らずに乗れそうです。
那覇空港でバスの1日券を購入 糸満へ
那覇空港で購入したのは、沖縄本島のバス1日乗車券。2,500円とお高めの設定ではありますが、高速バスを除けば本島内のほぼ全てのバスに乗車できます。
このパスを使ってまずは糸満へと向かいます。
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糸満ではバスの乗り継ぎに30分以上あります。平日であれば良い感じの接続で乗り継ぎができるのですが、休日は本数が少なく乗り継ぎが不便。まあ、仕方ない。
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糸満はマジで何もありませんでした。なんていうと糸満の人々に失礼かもしれませんが、どちらかというと住宅街、那覇のベッドタウンとでもいうべきエリアです。
バスで那覇観光 那覇の遺跡巡り
今日、天気にはあまりこだわらなかったのは「戦争遺跡巡り」をしたかったから。前回沖縄に来た時は、沖縄美ら海水族館を観光。そして首里城を観光しました(首里城は、僕が訪問した3日後にみなさんご存知の火災で全焼しました)。
今回の旅では9日目に、陸前高田の津波メモリアルなどを訪れました。ひとり旅で絶景を見ながらもこういったところは訪れたい。もちろん、楽しいだけではないが大学生という今のうちに、戦争遺跡などは訪れておきたいという自分の中での強い希望がありました。
「JR西日本 どこでもきっぷの旅」や日本一周旅行で広島や長崎は訪問しています。沖縄はコロナの影響もあり訪れる機会に恵まれませんでした。今回訪れることができたので、戦争遺跡は訪問したいのです。
ひめゆりの塔
まず向かう先は「ひめゆりの塔」。ひめゆり部隊と呼ばれる方たちの多くが最期を迎えた場所です。
ひめゆり部隊については僕が説明するまでもないでしょう。簡単にまとめてしまうと、日本軍の要請によって法的根拠もなく半ば強制的に戦場の看護師として従軍し、命を失った人々です。
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ここは有名です。が、申し訳ない、中が見えないので最初は特に何も感じませんでした。
その奥には、「ひめゆり平和祈念資料館」があります。ここの館内は撮影禁止なので撮影していません。
出てきました。館内の展示を食い入るように読んでいました。戦前の男尊女卑ともいうべき社会、そんな中で高等教育を受けるようなエリートでありながら戦争に巻き込まれていきます。
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沖縄戦がほぼ確実となった時、日本軍が沖縄本島に送り込まれてきました。沖縄の人々は「軍隊が沖縄を守りにきてくれた」と喜んだそうですが日本軍の考え方は違った。米軍の無血上陸を許した。日本軍の考え方は「本土決戦の準備が整うまで沖縄ではとにかく持久戦を展開、沖縄が落ちてもいいからとにかく時間稼ぎをしよう。」と。当時の日本軍の考え方をさらに悪い言い方をすれば「沖縄の人が犠牲になるのは構わない、とにかく天皇がいる本土の防衛を固めよう」という考えだったそう。
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当時の軍国教育を受けていた学生たちは、教えに従い誠心誠意、軍に従事したのでした。そして沖縄戦の敗戦がほぼ確定した時、解散命令が出されたのですが、それは戦場に用がなくなった女学生たちを投げ出す、軍の身勝手極まりない行為だったのです。
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そんな展示を見て出てきました。再びひめゆりの塔の前に行くと、自然と手を合わせるのです。わずか、本当に気持ちだけではありますが、募金をして帰ってきました。
沖縄平和祈念公園
続いてやってきたのは沖縄平和祈念公園。ここでも平和祈念資料館を訪問します。学生は150円という、なんとも良心的な価格で入館できます。
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先ほど、ひめゆりの塔平和祈念館で沖縄戦の歴史についてみました。それと似通った中身が多かったので、先ほどよりは印象が薄くなってしまう。これは仕方のないことのような気はしてしまいます。
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そんな中でこの「沖縄平和祈念資料館」の大きな特徴と感じたのは「沖縄戦からの復帰」にもスペースを割いていたこと。沖縄戦を終えた沖縄県では、特に若い男性の人口が圧倒的に減りました。徴兵によるものです。
そんな荒廃した沖縄県を、女性も男性と同じように努力して平和な沖縄復興を目指した。男尊女卑の社会から、男性が圧倒的少数になってしまったためやむをえず、という形ではじまった、「女性が活躍する復興」。これは、男女平等という戦後の理念を象徴するような出来事にも感じられます。
米国による占領下の沖縄から、有名な佐藤首相による「沖縄の復帰なくして日本の戦後は終わらない」という発言に表される沖縄復興への思い。この強さを感じます。
復興へのこれだけ強い思いは、広島や長崎などの展示ではあまり強調されていなかったところ。戦火の痛みに加え、米軍の統治という、精神的な痛みをも伴ったことにより、復興への思いは沖縄県以外の都道府県民より大きかったのでしょう。
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沖縄戦について思うこと
ここからは完全に私見です。興味のない方は飛ばしてください。
沖縄戦は、日本の軍国主義・日本軍による人民軽視の悲劇の最たる例だと思います。もちろん、広島や長崎への原爆投下も戦争の悲劇です。そうなんですが、それ以上に沖縄戦は「日本軍による人民軽視の悲劇」の最たる例だと思うのです。
原子爆弾の投下ももちろん、少なからず予想はされていたことだと思います。原爆資料館には、米軍が撒いた原子爆弾投下予告のビラなどもありました。
しかし、それ以上に沖縄戦は予想できたことだった。戦況的に必然の結果だった。ここまで戦争を長引かせた首脳に責任があることは言うまでもありません。それ以上に、先ほども書いた「沖縄県民は犠牲になってもいい、とにかく長引かせて本土決戦の開始を遅らせろ」という考え方に代表されるように、沖縄県民の命を軽視していたといえるでしょう。もっと悪意ある言い方をすれば、沖縄県民は本国の人間の下位に位置するものだ、という考え方が少なからずあったことでしょう。
この考え方が、戦争の悲劇だと感じるのです。戦争の実行を決めるのは政治家です。そして戦場で戦うのは平民。犠牲になるのは、戦争を決めた張本人・政治家ではないのです。
その結果生まれた無惨な考え方が、沖縄戦の悲劇をもたらしたものであります。そして、昨今のウクライナ情勢を見ていても同じことを感じてしまう。
一刻も早く、ロシアに戦争をやめてもらいたいのはいうまでもありません。それ以上に、なぜこのようなことが起こったのかを適切に検証し、このような事態が二度と起こらないような対策を、少しでも推進してほしいものです。
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沖縄本島の絶景・玉泉洞へ
沖縄戦の遺跡巡りが終わったので、続いて向かう先は沖縄本島の絶景・玉泉洞です。玉泉洞は洞窟なので、雨でも関係ありません。
玉泉洞へ
玉泉洞は「おきなわワールド」の中にあります。少し前までは、玉泉洞だけの入場券も販売されていたようなのですが、2022年現在、「おきなわワールド」に入らねば見られない。かなり不親切な設計。
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玉泉洞は素晴らしい。息を飲むような絶景とはまさにこのこと。ここからは写真メインでお伝えします。
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入るとまず最初に見えてくるのが、「東洋一洞」。かなり広い空間で、ここに鍾乳洞らしい石柱が立っています。
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東洋一洞の一番奥にあるのが「銀柱」。まあ、一番奥だなって感じがします。
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そして「槍天井」。つらら石が何本も上から垂れています。これがなかなかの迫力。
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随所随所にカラーのライトを使った装飾があります。
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かなり広い空間が多いのが印象的。
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あらゆるところにライトアップが施されており、なかなかいい景色です。
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こちらがこの玉泉洞のメインとなる「青の泉」。青色自体はライトアップによって実現しているカラーですが、これまたなかなか素晴らしい眺めです。この真ん中を通路が通っているのもなかなかいい。
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おきなわワールド
おきなわワールドは、沖縄を体験できるテーマパークを目指して作られました。
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玉泉洞以外にもさまざまな見どころがあります。フルーツパークや沖縄の古き民家を再現した家など。
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こうやって座っていると沖縄を感じられます。こんな感じで沖縄の人たちは過ごしていたのか。でも、先の戦争でこういった古き良き家は焼かれてしまった。
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バスの時間まで1時間ほどあるので、おきなわワールドで食事をします。今回、食事をしたのは「なんと屋」というお店です。
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店員さんたちがとても優しく、そしてしっかり挨拶をできる方でした。正直、石垣空港で冷たい?あまりやる気のない?対応をされていたので、こういったお店に入るとなかなか良い気分です。
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バスで那覇へ、今日は那覇に宿泊
バスで那覇市街へ戻ります。流石にこれだけ回るとお疲れモードで、バスでは爆睡でした。
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バスから降りて、どうしようか迷ってたんですがとりあえず那覇空港へ。そのまま名古屋に帰れよ、って感じですが帰りません。
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那覇空港でアグー豚のカツカレー。豚が歯ごたえがあるのに簡単に噛み切れる。柔らかくて歯ごたえがある。美味しい。
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ここからバスに乗ってホテルへ。最後の夜は那覇に宿泊です。
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