JR東日本は、各季節に需要に応じた臨時列車を多く走らせています。JR東日本の臨時列車の特徴は、首都圏はじめとした広大な在来線網を使った臨時列車も走らせること。
新幹線にも臨時列車が設定されますが、JR東日本エリアでは在来線にも多くの臨時列車が設定されます。この記事では、そんな臨時列車のうちの1つ「ホリデー快速鎌倉」に乗ってきたのでご紹介します。
満席近くになることも 「えきねっと」での予約がオススメ。
「ホリデー快速鎌倉」は、吉川美南と鎌倉を結ぶ臨時快速列車です。中央線との乗り換え駅・西国分寺などを通るため、埼玉県や東京都西部から横浜方面へアクセスができる列車となります。
ホリデー快速鎌倉の停車駅と時刻表 停車駅が特殊なため注意
ホリデー快速鎌倉号の停車駅と時刻表です。吉川美南から西国分寺まではJR武蔵野線を走行します。「快速」という名にふさわしく、ある程度の停車駅の設定があります。ただし、西国分寺から横浜までは、普段は貨物専用の短絡線を通るため停車駅が大きく異なります。この点に注意が必要です。停車駅は、
吉川美南駅 – 越谷レイクタウン駅 – 南越谷駅 – 南浦和駅 – 武蔵浦和駅 – 北朝霞駅 – 東所沢駅 – 新秋津駅 – 西国分寺駅 –(貨物線走行のため無停車)– 横浜駅 – 大船駅 – 北鎌倉駅 – 鎌倉駅
となっています。
停車駅 | 鎌倉行き | 吉川美南行き |
---|---|---|
吉川美南 | ↓8:00発 | ↑19:17着 |
越谷レイクタウン | ↓8:05発 | ↑19:13発 |
南越谷 | ↓8:10発 | ↑19:09発 |
南浦和 | ↓8:20発 | ↑18:58発 |
武蔵浦和 | ↓8:23発 | ↑18:55発 |
北朝霞 | ↓8:30発 | ↑18:48発 |
東所沢 | ↓8:38発 | ↑18:40発 |
新秋津 | ↓8:42発 | ↑18:36発 |
西国分寺 | ↓8:50発 | ↑18:28発 |
横浜 | ↓9:29発 | ↑17:43発 |
大船 | ↓9:47発 | ↑17:29発 |
北鎌倉 | ↓9:51発 | ↑17:25発 |
鎌倉 | ↓9:54着 | ↑17:21発 |
首都圏から鎌倉方面であれば、総武線の列車が直通しています。このホリデー快速は、東京郊外エリアから鎌倉を直通する列車です。
車両は特急型車両E275系
ホリデー快速鎌倉号は全車指定席の快速列車でありながら、特急型の車両で運転されます。E257系、特急湘南や踊り子などで使用されている車両です。
E257系は、特急列車として使用されるだけあって、車内の様子は特急列車の座席になっています。
ヘッドカバーなどがついていないですが、それでも快適。やや古さは感じられるものの、現役の特急列車なのでリクライニングなどはついています。
しっかりとしてテーブルも各席についています。ホリデー快速という特性と、朝の時間帯という時間的な特性から、パソコン作業をしたり食事を取ったりしている人はあまりいませんでした。
リクライニングボタンが2つあり、1つが背もたれを倒すボタン、そしてもう一つが座面を前に移動させるボタンになっています。山形新幹線つばさ号の座席もこんな感じになっています。最近のE5系新幹線などでは、背もたれと同時に座面も動く形になっています。
座席自体はゆりかご型の座席になっています。脇の部分が少し上に上がっているタイプですね。
「えきねっと」での予約がオススメ
この「ホリデー快速鎌倉」以外についても言えることですが、予め「えきねっと」で予約しておくのがオススメです。僕が乗車した日は3連休の真っ最中ということもあって、完全に満席でした(車内放送でその旨案内されていました)。
「ホリデー快速鎌倉」はJR東日本が運転する快速列車で、JR東日本が運営するネット予約サイト「えきねっと」でも予約することができます。当然、「えきねっと特典」(変更が何回でも無料など)が受けられます。ただし、チケットレスサービスなどを使うことはできず、予約したきっぷを駅の券売機で受け取る必要があります。乗車前に必ず受け取りましょう。
貨物線を走る
ホリデー快速鎌倉の特徴は、貨物線を走り東京郊外から横浜・鎌倉を短絡することです。
武蔵野線を走って西国分寺駅までやってきます。僕はこの日の朝、立川に宿泊していたので中央線で西国分寺へ。
武蔵野線の府中本町方面の電光掲示板に表示されていますが、府中本町方面へは向かいません。何度もその旨案内されていました。この先、貨物線を通って横浜までは無停車で走ります。なお、この貨物線を通る定期旅客列車(貨物列車以外の列車)は設定されていません。
多摩川を渡ります。左手には南武線が見えています。南武線とは、多摩川を渡ってすぐに別れます。この「ホリデー快速鎌倉」が走ってい線路は、普段の列車からは見られない景色です。
南武線と別れるとすぐにトンネルに入ります。なお、ここから先のトンネルは区間は貨物線であるため、そもそも乗客を乗せた列車の運転があまり想定されていないことからトンネル内では携帯電話の電波が繋がらなくなります。注意してください。
トンネルを抜けるとすぐに、「梶ヶ谷貨物ターミナル駅」に到着します。
新川崎駅付近で、湘南新宿ラインと合流。この先は、湘南新宿ラインの列車を左手に見ながら列車は進みます。
湘南新宿ラインと一緒に、鶴見へと向かいます。ただし、貨物線から鶴見へ入るため駅のプラットホームがある場所には入りません。ホームのない場所に停車して、運転士さんの交代があります。
鶴見を出ると通常通りの東海道線・横須賀線の線路に入ります。
西国分寺から40分、横浜駅に到着です。
横須賀線を通り鎌倉へとやってきました。なお、ホリデー快速鎌倉号は、鎌倉駅には折り返し設備がないため次の逗子駅へと回送されます。
神奈川県の主要観光地・鎌倉へ
鎌倉は神奈川県の主要な観光地。2022年には大河ドラマで鎌倉が舞台となっていることもあり、かなり人出も多いです。
鎌倉といえば鶴岡八幡宮。ここへ行かずしてどこへ行く、という感じ。
梅の花が綺麗に咲いていました。時期によっては綺麗な桜も見られる、と知人から聞きました。
そして僕が個人的にオススメするのが、報国寺の竹林。
報国寺の竹林はなかなか圧巻。鶴岡八幡宮からはバスで5分ほどで行けます。歩いても20分と、比較的手軽に行けるのでオススメ。
報国寺は、庭園も素晴らしい。この、白い砂利が敷かれた庭園がなんとも素晴らしい。
そして、江ノ電に乗って…
やってきたのは鎌倉の大仏です。鎌倉の大仏も、鎌倉観光では定番のスポットですね。
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